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ロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はロリー・ギャラガーのランキングを作成しました。

この人の音楽には、型にはまりませんし躍動感が半端ありません。

彼がチェックのシャツを着てギターを弾くと、リスナーは熱狂の渦中に叩き込まれます。

 

1位「Moonchild」(アルバム:Calling Card)

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■曲名:Moonchild
■曲名邦題:ムーンチャイルド
■アルバム名:Calling Card
■アルバム名邦題:コーリング・カード
■動画リンク:「Moonchild」

この記事は便宜上順位を付けましたが、順位はあまり関係ありません。

この順番で聞いたら彼の魅力が伝わるのではないかと私が考える順序にしました。

ギターの攻めたリフが特徴のこの曲は、最初にお聞きいただくのにふさわしいと思いました。

このアルバムは、ディープ・パープル(Deep Purple)やレインボー(Rainbow)でベーシストとして活躍したロジャー・グローヴァー(Roger Gloverがプロデュースしています。

この曲などはレインボーみたいですね。

ロジャー・グローヴァーはバランス感覚にすぐれたプロデューサーです。

そのせいかこのアルバムは、とても完成度の高い作品に仕上がりました。

ロリー・ギャラガーはアルバム・アーティストです。

この曲はソロになってから8作目にして、初めてシングルカットされた曲です。

確かにシングル向きかもしれません。

この成功に気を良くしたのか、次作「フォト・フィニッシュ(Photo Finish)」以降の彼は、ハードロック色を強めました。

 

2位「Follow Me」(アルバム:Top Priority)

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■曲名:Follow Me
■曲名邦題:フォロー・ミー
■アルバム名:Top Priority
■アルバム名邦題:トップ・プライオリティ
■動画リンク:「Follow Me」

通常はソロ・アルバムであっても、他の参加メンバーの貢献を感じるものです。

しかしこの人の場合は、少し違う感じかもしれません。

この曲のドラムは名手テッド・マッケンナ(Ted McKenna)ですが、それほど目立っていない感じがしますし。

しかしロリーの場合は、それでも良い音楽に仕上がります。

彼はギター、ボーカル、プロデュース、作詞作曲、すべてを担当しています。

しかも、そのどれもが一級品。

野球でいえば、エース・ピッチャーで4番打者、コーチと監督を兼任したようなものかもしれません。

彼は独力でチームを勝利に導けるような、個の力がずば抜けた人でした。

ワンマンが似合う人といえるかもしれません。

 

3位「I Fall Apart」(アルバム:Rory Gallagher)

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■曲名:I Fall Apart
■曲名邦題:アイ・フォール・アパート
■アルバム名:Rory Gallagher
■アルバム名邦題:ロリー・ギャラガー
■動画リンク:「I Fall Apart」

彼は早くから才能を発揮していました。

独学でどんどんギターの腕前を上げていったギャラガーは、12歳の時に地元のタレント・コンテストで賞を取り、その賞金で初のエレキ・ギターを入手した。

ロリー・ギャラガー ウィキペディア

その後彼はブルース・ロックのトリオ、テイスト(Taste)を結成し、ワイト島フェスティバルなどで名声を高めました。

その後リリースされたのが、このソロ・アルバム。

この頃には音楽的に完成されています。

15歳の時には既にプロとして活動していたロリーは、この頃まだ22歳。

晩年彼は肝臓を壊していて、47歳で亡くなりました。

彼が発表したアルバムは生前だけで18枚、駄作はありません。

彼は生き急ぐかのようにエネルギッシュに生きた人でした。

 

4位「Messin’ with the Kid」(アルバム:Live in Europe)

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■曲名:Messin’ with the Kid
■曲名邦題:メッシン・ウィズ・ザ・キッド
■アルバム名:Live in Europe
■アルバム名邦題:ライヴ・イン・ヨーロッパ
■動画リンク:「Messin’ with the Kid」

このブログの大半の記事は、私の好みをそのまま反映しているわけではありません。

それよりも、そのアーティストを好きになってもらうことを最優先して選曲しています。

ロリーに関しても、もし自分の好みで選べばブルースの曲が増えて、しかも上位に入ったことでしょう。

彼はスタジオ・アルバムよりも、ライブ・アルバムの方が良いと言われます。

私は必ずしもそう思いませんが、一理あると思っています。

この人の場合はスタジオ・アルバムでもライブっぽいですが、ライブでは更にラフで自由奔放になりますね。

この曲はジュニア・ウェルズ(Junior Wells)で知られるブルース・ナンバー。

後半のギターソロは規格外の名演です。

このアルバムは、イギリスのアルバム・チャートで唯一トップテン入りしました。

ライブのラフさが良い方向に振れた名演だと思います。

 

5位「A Million Miles Away」(アルバム:Tattoo)

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■曲名:A Million Miles Away
■曲名邦題:100万マイルも離れて
■アルバム名:Tattoo
■アルバム名邦題:タトゥー
■動画リンク:「A Million Miles Away」

私はこの曲を聞くといつもジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)やスティーヴィー・レイ・ヴォーン(Stevie Ray Vaughan)を思い出します。

もちろん細かなタッチの違いこそあれ、分かる人にはお分かりいただけるかもしれません。

この作品は、スタジオ・アルバムの最高傑作だと言われています。

ただこの人の場合は他にも「Calling Card」「Live in Europe」あたりもディスクガイドで見かけます。

確かにこのアルバムは楽曲の質、演奏の充実もあいまって、最高峰の中の1枚には違いありません。

他にもまだ選びたい曲はありますが、私は一風変わった以下の曲も好きです。

Rory Gallagher – They Don’t Make Them Like You Anymore

彼はアイルランド出身です。

そのせいか私はこの曲を聞くと、アイリッシュ・ウイスキーを飲みたくなります(笑)

 

6位「Tattoo’d Lady」(アルバム:Irish Tour’74)

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■曲名:Tattoo’d Lady
■曲名邦題:いれずみの女
■アルバム名:Irish Tour’74
■アルバム名邦題:ライヴ・イン・アイルランド
■動画リンク:「Tattoo’d Lady」

この曲の邦題は「いれずみの女」ですが、つい私はローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「刺青の男」というアルバムを思い出してしまいます。

そういえばロリーは一時期、ストーンズに加入するという噂があったようですね。

しかし私は実現しなくて良かったと思います。

この人はワンマンでいいと思いますから。

ストーンズに彼が加入したとしてもフラストレーションがたまったように思います。

彼はずば抜けた身体能力を持ったアスリートに似ています。

そういうサッカー選手は、チームの組織には収まりきりません。

そのため彼がチームに合わせるより、チームが彼に合わせる必要が出てきます。

彼の躍動感は時に制御不能で、合わせようと思っても困難かもしれませんが。

型にはまらないプレイは、時に荒すぎるかもしれません。

しかし一旦彼の演奏の魅力に取りつかれると、荒くダイナミックなプレイでなければ物足りなくなってしまいます。

 

7位「Ain’t Too Good」(アルバム:Against the Grain)

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■曲名:Ain’t Too Good
■曲名邦題:エイント・トゥー・グッド
■アルバム名:Against the Grain
■アルバム名邦題:アゲインスト・ザ・グレイン
■動画リンク:「Ain’t Too Good」

センチメンタルな曲です。

この記事では、どうしたら彼の魅力を伝えられるかばかり考えて選曲しました。

その際に留意した点は1つ。

彼はあまりにも熱血で、それゆえに一本調子になりやすいこと。

よく聞くと単調ではありませんが、入門者にとってはそう聞こえる可能性を考慮して選曲しました。

逆に言えばそれさえ考慮すれば、彼の魅力が伝わるのではないかと。

その意味で抒情的なこの曲は、良いアクセントになると思いました。

ただこんなミディアム・テンポの曲ですら、彼のギターソロは熱を帯びています。

 

8位「Daughter Of The Everglades」(アルバム:Blueprint)

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■曲名:Daughter Of The Everglades
■曲名邦題:沼地の娘
■アルバム名:Blueprint
■アルバム名邦題:ブループリント
■動画リンク:「Daughter Of The Everglades」

この人の音楽はとても熱いですが、必ずしも直情タイプではありません。

ブルースの曲では、老獪と呼びたいようなプレイもありますし。

おそらくそれはこの曲を聞けばお分かりいただけると思います。

この曲は後半のギターが聞きもの。

彼のギターはストラトキャスターです。

ストラトを選んだ理由は、当時からギャラガーのアイドルだったバディ・ホリーが使用していたため。

ロリー・ギャラガー ウィキペディア

時々ギターのイラストを見かけますが、そういう時の形状は大体ストラトです。

ピンと来ない型は、先程の「Against the Grain」のアルバム・ジャケットをご覧ください。

ストラトは形状と音どちらも、一般的なギターのイメージに近いと言えます。

私はエフェクターに詳しくありませんが、この人はあまり音をいじっている感じがしません。

彼のストラトは塗装が剥げていますが、その見た目通りあまり音を加工していないギターらしい音がします。

 

9位「Shadow Play」(アルバム:Stage Struck)

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■曲名:Shadow Play
■曲名邦題:シャドウ・プレイ
■アルバム名:Stage Struck
■アルバム名邦題:ステージ・ストラック
■動画リンク:「Shadow Play」

後期のハードロックっぽい曲をご紹介します。

彼の音楽変遷をたどると、前期はブルースロック、後期はハードロック色が強いのが特徴です。

どちらかというと、私はブルースロック期が好みです。

特に私はハードロック期のボーカルが苦手かもしれません。

グレッグ・オールマン(Gregg Allman)が、一時苦しそうに声を張り上げるようになったのと少し似ています。

その時期ならではの魅力もありますが、情感が失われたような感じがするのですね。

しかし相変わらずギターは熱いです。

彼のギターはマイケル・シェンカー(Michael Schenker)などとと同じく、素のすごみを感じます。

先天的に素質があり余っていた感じがする、生まれながらの強者のギター。

エネルギー放出量がすさまじいです。

 

10位「Out of My Mind」(アルバム:Deuce)

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■曲名:Out of My Mind
■曲名邦題:心が乱れて
■アルバム名:Deuce
■アルバム名邦題:デュース
■動画リンク:「Out of My Mind」

初期の彼はフォーキーなブルースの曲が魅力でした。

しかもどれも名曲ぞろいです。

最後に1曲だけご紹介しておきましょう。

彼のギターは荒さが魅力ですが、それはフォーキー・ブルースのこの曲でも同じ。

荒い素材のジーンズ、クセの強いアイリッシュウィスキーのような曲です。

この人はマイナーなミュージシャンではありませんし、むしろレジェンドといえる人です。

しかしロック・ファンには知られていても、一般的な知名度はそれほどありません。

その理由の一端は、彼の音楽が最後まで商業化され切れなかったからかもしれません。

しかし私はそれでいいと思います。

私はAORが好きですが、AORっぽいロリーは望んでいません。

最後までロックの熱さを体現してくれただけで感謝しかありません。

 

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