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ストロークス(The Strokes)の名曲名盤12選【代表曲・隠れた名曲】

今回はストロークスのランキングを作成しました。

彼らは2000年代を象徴するロック・バンドです。

特にファースト・アルバムは、ロックンロール・リバイバルを代表するアルバムと言われています。

ざらついた肌ざわりを持った最高のガレージ・ロックをご堪能ください。

 

1位「One Way Trigger」(アルバム:Comedown Machine)

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■曲名:One Way Trigger
■曲名邦題:ワン・ウェイ・トリガー
■アルバム名:Comedown Machine(2013年)
■アルバム名邦題:カムダウン・マシン
■動画リンク:「One Way Trigger」

このバンドの最高傑作は、ファースト・アルバムだと言われています。

しかしその高評価は時に諸刃の剣となり、その後彼らがどんなに良いアルバムを発表しても、ファーストには適わないと言われてしまう宿命を背負うことになりました。

ただ私はこのアルバムぐらいから、その呪いが気にならなくなりました。

異論も少なくないでしょうが、私はこの曲についてファースト・アルバムのどの曲をも超えていると思います。

しかも一般的なストロークスらしい曲ではありません。

昔のイメージを払拭しさえすれば、この曲はとても魅力的に響きます。

特にファルセット・ボーカルは魔性の領域で、初期にはない新たな武器になっています。

 

2位「Last Nite」(アルバム:Is This It)

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■曲名:Last Nite
■曲名邦題:ラスト・ナイト
■アルバム名:Is This It(2001年)
■アルバム名邦題:イズ・ディス・イット
■動画リンク:「Last Nite」

初めてこのアルバムを聞いた時、私は新たな伝説が生まる瞬間に立ち会っているような気がしました。

捨て曲がないのに、更に飛び抜けた曲があるというモンスター・アルバムでした。

改めて聞くと、この曲はとても単純な曲です。

ただ刻むギターと弾む軽快なリズムの上で、フックのあるメロディが繰り返し歌われています。

こんなシンプルな曲がこのレベルに仕上がったこと自体、この時期彼らが魔法がかっていたことを示しています。

踊りやすい曲なので、当時はロック系クラブでもよくかかっていました。

最後にギターの刻みで終わるところもカッコいいですね。

 

3位「Hard to Explain」(アルバム:Is This It)

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■曲名:Hard to Explain
■曲名邦題:ハード・トゥ・エクスプレイン
■アルバム名:Is This It(2001年)
■アルバム名邦題:イズ・ディス・イット
■動画リンク:「Hard to Explain」

初めて聞いた時、80年代風に劣化させた音の処理が衝撃的でした。

血管がぶちぎれそうなボーカルとギターを中心にしたざらついたバンド・サウンドは、そのシンプルさゆえに素材の良さを感じました。

しかもソングライティング力も申し分ありませんせん。

このアルバムが発売された2001年は、トラヴィス(Travis)が「インヴィジブル・バンド(The Invisible Band)」を発表した年で、翌年はコールドプレイ(Coldplay)が「静寂の世界(A Rush of Blood to The Head)」を大ヒットさせた時代でした。

私はどちらも大好きですが、叙情的なメロディの曲が好まれる風潮があったかもしれません。

そんな中ロックンロールまみれの彼らが登場しました。

当時雑誌COOKIE SCENEの付録CDにこの曲が入っていて、一際異物感があったのを覚えています。

ロックンロール・リバイバルのシーンをつくった曲であり、アルバムだと思います。

 

4位「Reptilia」(アルバム:Room on Fire)

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■曲名:Reptilia
■曲名邦題:レプティリア
■アルバム名:Room on Fire(2003年)
■アルバム名邦題:ルーム・オン・ファイア
■動画リンク:「Reptilia」

セカンド・アルバムの曲です。

2枚目では、当初ナイジェル・ゴッドリッチ(Nigel Godrich)をプロデューサーに起用しましたが、バンドと意見が合いませんでした。

結局ファーストのプロデューサー、ゴードン・ラファエル(Gordon Raphael)に交代しました。

その結果やはりというか、デビュー・アルバムと同じ路線の曲が多くなっています。

この曲では最初ジュリアンが力を抜き気味に歌っていると思ったら、サビになるとがなり立てるように歌っています。

この曲はサビの爆発を堪能したい曲です。

そうそうこうでないと、とうなづく人も多いはず。

しかしそれにしてもノドに負担がかかりそうな歌い方ですね。

 

5位「The Adults Are Talking」(アルバム:The New Abnormal)

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■曲名:The Adults Are Talking
■曲名邦題:ジ・アダルツ・アー・トーキング
■アルバム名:The New Abnormal(2020年)
■アルバム名邦題:ザ・ニュー・アブノーマル
■動画リンク:「The Adults Are Talking」

前作から7年ぶりのアルバムです。

その間に聞こえてきたのは、メンバー間の不和の噂ばかりでした。

もちろんそれは噂ではなく、本当だったかもしれません。

その間ジュリアンは自分のバンド、ジュリアン・カサブランカス + ザ ヴォイズ(Julian Casablancas + The Voidz)で、アルバムを2枚リリースしました。

事実上ストロークスは終わったかも思った人もいたはず。

しかしそんな中無事新作がリリースされました。

しかも胸がすく快作です。

この曲の最後はこう締めくくられています。

「それでは古いキーと古いテンポ、全て元に戻りましょう。OK」

 

6位「Take It or Leave It」(アルバム:Is This It)

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■曲名:Take It or Leave It
■曲名邦題:テイク・イット・オア・リーヴ・イット
■アルバム名:Is This It(2001年)
■アルバム名邦題:イズ・ディス・イット
■動画リンク:「Take It or Leave It」

この曲に限りませんが、彼らは少し音が割れたようなところが魅力です。

ジュリアンは甘いルックスに似合わないざらついた声質の持ち主ですが、その彼のボーカルが映える曲です。

少しニルヴァーナ(Nirvana)に似たところがあるかもしれません。

イントロの脱力気味の展開から、2本のギターが絡み合うところがいいですね。

そしてサビでは、目をひんひんむいたようなテンションでがなり立てています。

歌詞は女の子がらみのたわいない内容ですが(笑)。

しかしアルバムのラストでこの曲を聞くと「俺たちの音楽がいいと思うのか思わないのかはっきりしろ」みたいに聞こえます。

もちろんすばらしいに決まっていますが。

 

7位「Red Light」(アルバム:First Impressions of Earth)

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■曲名:Red Light
■曲名邦題:レッド・ライト
■アルバム名:First Impressions of Earth(2006年)
■アルバム名邦題:ファースト・インプレッションズ・オブ・アース
■動画リンク:「Red Light」

サード・アルバムの曲です。

この曲はそれほど言及される機会が多くありません。

どことなくモリッシー(Morrissey)が歌いそうな曲かもしれません。

このアルバムは、2枚目がデビュー・アルバムの二番煎じだという批判を受けてつくられたかもしれません。

変化と音楽の幅への意識を感じるアルバムです。

「アスク・ミー・エニシング(Ask Me Anything)」や「アイズ・オブ・ザ・ワールド(Ize Of The World)」のような異色の曲が入っていますし。

特に後者はアルバムを代表する曲と言っていいでしょう。

この曲ではギターの音色がクリアーに変化しました。

 

8位「Selfless」(アルバム:The New Abnormal)

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■曲名:Selfless
■曲名邦題:セルフレス
■アルバム名:The New Abnormal(2020年)
■アルバム名邦題:ザ・ニュー・アブノーマル
■動画リンク:「Selfless」

このアルバムは原点回帰だと思った人が多いようです。

私も同感です。

「ブルックリン・ブリッジ・トゥ・コーラス(Brooklyn Bridge to Chorus)」という曲では、ダサかっこいい1980年代っぽいテイストも健在ですし。

また「Bad Decisions(バッド・デシジョンズ)に」は、セカンドの頃のような明るい表情があります。

しかしこの曲では、初期とは違う面も垣間見せています。

初期とは違う魅力とは、ファルセット・ボーカルとギターのクリアーなトーンです。

ロックンロール・バンドは音楽性を変えるかどうかが大きな問題になることがあります。

変わらずガレージ・ロックをやるのも一興。

しかし彼らは少しずつ変わろうとしていたようです。

 

9位「Under Cover of Darkness」(アルバム:Angles)

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■曲名:Under Cover of Darkness
■曲名邦題:アンダー・カヴァー・オブ・ダークネス
■アルバム名:Angles(2011年)
■アルバム名邦題:アングルズ
■動画リンク:「Under Cover of Darkness」

このアルバムは出た当時は、不満の声が上がりました。

前作から5年も待ってようやく届けられたことで、期待して聞いたファンも多かったはず。

しかし全体にポップになって、鋭さが失われたように感じた人が多かったようです。

ギターの音は「Red Light」あたりのガレージっぽさを脱却しようする流れが、ついにここまできたかという感じがしました。

ただ逆に以前のイメージを求めなければ、それなりに良曲が多い作品だと思います。

たとえばこの曲などはいかがでしょう。

不満な方の気持ちも分かりますが、たまに聞き返すと悪くないと感じるアルバムです。

 

10位「12:51」(アルバム:Room on Fire)

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■曲名:12:51
■曲名邦題:12:51
■アルバム名:Room on Fire(2003年)
■アルバム名邦題:ルーム・オン・ファイア
■動画リンク:「12:51」

セカンド・アルバムは、前作の続編みたいだと言われています。

発表当時私は確かに前作と路線は似ているけれど、少しポップになったと思いました。

たとえばこの曲です。

次作ではいくぶんポップから離れたものの、その後またポップ路線に戻ったことを考えると、ファンが思う以上にこのバンドはポップ寄りの体質なのかもしれません。

この曲にもエイティーズ、たとえばカーズみたいなキャッチーなところがあります。

楽曲も良いですし、途中入るハンドクラッピングもいいですね。

ガリガリゴリゴリしたロック・サウンドが恋しいのも確かですが。

 

11位「Razorblade」(アルバム:First Impressions of Earth)

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■曲名:Razorblade
■曲名邦題:レーザーブレード
■アルバム名:First Impressions of Earth(2006年)
■アルバム名邦題:ファースト・インプレッションズ・オブ・アース
■動画リンク:「Razorblade」

サード・アルバムは彼らのアルバム中でも、意外と根強く支持されています。

確かにマンネリを打破したアルバムだと思います。

このアルバムにおいて、音楽の幅を広げることがテーマであったことは疑いようがありません。

大黒柱ジュリアン中心の体制から、バンドの総力戦で様々な魅力が引き出されたアルバムだと思います。

作曲にも他のメンバーが参加し始めましたし、演奏面でもより多彩に変化しました。

以前はジュリアンが全ての曲をつくり、曲に合わせて型にはまったサウンドが決められたように思います。

ただそれは決して悪いことでなく、むしろ良かった面が多いですが。

しかし他のバンドのメンバーは、必ずしも同じ方向を向いていなかったかもしれません。

 

12位「I’ll Try Anything Once」(シングル:Heart in a Cage)

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■曲名:I’ll Try Anything Once
■収録シングル名:Heart in a Cage(2006年)
■収録シングル名邦題:ハート・イン・ア・ケイジ
■動画リンク:「I’ll Try Anything Once」

熱心なファンならご存知と思いますが、この曲はソフィア・コッポラ監督の映画「Somewhere」で使われた曲です。

オリジナル・アルバムには収録されていませんが、シングル「Heart in a Cage」にも収録されています。

「First Impressions of Earth」に入っていた「ユー・オンリー・リヴ・ワンス(You Only Live Once)」のDEMOバージョンがこの曲です。

曲名が違うことから分かるようにかなり曲調が異なっていて、こちらはスローナンバー。

「You Only Live Once」もかなり良い曲だと思いますが、私はこちらのDEMOバージョンが好きです。

ストロークスの中では「トライング・ユア・ラック(Trying Your Luck)」と並んで、良質な叙情性を感じる曲です。

ストロークスというよりは、ジュリアンのソロ曲という感じもしますが。

改めてジュリアンのボーカリストとしての色気を感じさせる名唱だと思います。

 

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