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アル・ヤンコビック(”Weird Al” Yankovic)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はアル・ヤンコビックのランキングを作成しました。

いわゆるパロディ・ソング、ノヴェルティ・ソング、コミック・ソングのみ選びました。

様々な呼び方がありますが、この記事ではパロディ・ソングで表記を統一しています。

また他の記事とは異なり、曲の良し悪しより動画のおもしろさを重視して選曲しました。

噴き出して大惨事になる可能性があるので、食事中はこの記事をお控えいただいた方がいいと思います。

 

1位「Eat It」(アルバム:”Weird Al” Yankovic in 3-D)

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■曲名:Eat It
■アルバム名:”Weird Al” Yankovic in 3-D(1984年)
■動画リンク:「Eat It」

【元ネタ】
Michael Jackson – Beat It

彼はこの曲で一躍ブレイクしました。

邦題は「今夜もイートイット」(笑)

当時はMTV人気の高まりを背景に、動画を見ながら音楽を聞く人が増えました。

マイケル・ジャクソンが大ヒットした背景には、そうした音楽を楽しむスタイルの変化がありました。

そしてそれにうまく乗っかったのがこの人。

元ネタに似せてつくられたアルのパロディ動画は、MTVで頻繁に放送されました。

あとこのアルバムでは他に以下のポリス(Police)の曲も話題になりました。

“Weird Al” Yankovic – King of Suede

 

2位「Smells Like Nirvana」(アルバム:Off the Deep End)

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■曲名:Smells Like Nirvana
■アルバム名:Off the Deep End(1992年)
■動画リンク:「Smells Like Nirvana」

【元ネタ】
Nirvana – Smells Like Teen Spirit

この記事を書くことにしたのは、Xでポストしたことがきっかけです。

先日私は「#暑気払いだと思う画像を上げる」というハッシュタグで、このアルバム・ジャケットをポストしました。

念のためニルヴァーナの「ネヴァーマインド(Nevermind)」のジャケットはこちら。

nirvana-nevermind

そのポストが予想以上に楽しんでいただけたようですので、それならばとこの記事を書くことにしました。

しかし水に浸かったドーナツは食べたくありませんよね(苦笑)

あと曲名の「Smells Like Nirvana」というのもいかがなものか。

ツッコミ出したらキリがありません。

 

3位「Like a Surgeon」(アルバム:Dare to Be Stupid)

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■曲名:Like a Surgeon
■アルバム名:Dare to Be Stupid(1985年)
■動画リンク:「Like a Surgeon」

【元ネタ】
Madonna – Like a Virgin

今回の選曲は動画が笑える、おもしろいと思う動画の曲に限定しました。

中でも特に興味深いのは、オリジナルのPVに似せた動画かもしれません。

しかしこちらの動画は、オリジナルとはテーマが異なります。

ライオンが出てくるところなど部分的に似せていますが、病院が舞台のオリジナル設定です。

しかしそれでもかなり秀逸な出来です。

曲名の「Like a Surgeon」は「まるで手術みたい(ハート)」といった感じでしょうか。

ウサギが出てきたシーンでは思わず声が出てしまいました。

ただ手術予定の方や医療職の方は気分を害する可能性がありますので、視聴をおすすめしません。

 

4位「Fat」(アルバム:Even Worse)

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■曲名:Fat
■アルバム名:Even Worse(1988年)
■動画リンク:「Fat」

【元ネタ】
Michael Jackson – Bad

元ネタが収録されているアルバムは「Bad」ですが、このアルバムは「Even Worse」。

つまり「更に悪い」という意味です。

そして曲名は「Fat」。

原曲の歌詞はワル自慢ですが、こちらは太っている自慢です(笑)

そう俺は太っている

お前なんか目じゃないぐらい、めっちゃ太っているぜ

お前がハンバーガーを2個食っている間に、俺は23個目を食っている

そういう感じの曲です。

ちなみに「Eat It」とこの曲はマイケルも気に入っているどころか、むしろ積極的に推しているようです。

マイケル本人もヤンコビックの才能を認め、「Eat It」と「Fat」の2曲は公認のパロディ曲となる。

アル・ヤンコビック ウィキペディア

長嶋茂雄さんが自分のパロディであるプリティ長嶋さんを公認し、自身がユニフォームを脱いだ時ものまね芸人として食っていけるか心配したエピソードを思い出します。

 

5位「Yoda」(アルバム:Dare to Be Stupid)

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■曲名:Yoda
■アルバム名:Dare to Be Stupid(1985年)
■動画リンク:「Yoda」

【元ネタ】
The Kinks – Lola

ご存じの方も多いと思いますが「Yoda」とは、スター・ウォーズに登場するキャラクターのこと。

彼の動画は基本的に直接笑わせようとしてきますが、この動画はダイレクトに笑いを取りにいっていません。

同じく歌詞でもあからさまに笑わせようとしていません。

しかし原曲を意識した途端、かなりジワジワきます。

原曲は「Lola」と女性の名前ですが、それを「Yoda」に置き換えて大真面目に歌っているの笑えます。

そんな思い付きにすぎないのに、こんな完成度の高い映像に仕上げるとは(笑)

その発想自体を楽しむ曲かもしれません。

サビで「Yoda」と繰り返されると、ついニヤニヤしてしまいます。

彼のパロディ・ソングは原曲を知っていればいるほど楽しめるような気がします。

 

6位「Living With a Hernia」(アルバム:Polka Party!)

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■曲名:Living With a Hernia
■アルバム名:Polka Party!(1986年)
■動画リンク:「Living With a Hernia」

【元ネタ】
James Brown – Living in America

彼の笑いはジャンルに関係ありません。

この記事ではニルヴァーナとジェームス・ブラウンが混在していますし。

そうした自由さがありつつ、逆にオリジナルに忠実なところもまた魅力です。

まずこの動画で笑えるのが衣装。

元ネタの動画と同じ衣装を着ていますが、決して日常では着ることができない、ステージだけで映える衣装です。

ただジェームス・ブラウンはがっしりしているせいか、このコテコテの衣装を着ても違和感はありません。

一方アルの方は服に着られている感が半端ありません(笑)

この動画で私が一番笑ったのは、2:13の歯を見せて笑うシーン。

あと無駄に本格的なプレイヤーとダンサーなど、本当に芸が細かいです。

 

7位「Perform This Way」(アルバム:Alpocalypse)

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■曲名:Perform This Way
■アルバム名:Alpocalypse(2011年)
■動画リンク:「Perform This Way」

【元ネタ】
Lady Gaga – Born This Way

アルにジャンルは関係ありませんが、女性の曲も取り上げていて性別も関係ありません。

この動画で彼は女装していますが、似合っていなさ過ぎて笑えます。

しかもレディ・ガガのような奇抜な衣装ですし。

似合っていない女装では、以下の動画もおすすめです。

“Weird Al” Yankovic – Girls Just Wanna Have Lunch

ちなみに彼の曲はカバーではなくパロディですが、原曲のアーティストに許諾を取っているそうです。

その意味で、この記事の元ネタのアーティストは寛容なのですね。

中にはアルの芸は好きだけど、自分のパロディは勘弁してくれという人もいるそうですし。

 

8位「Money For Nothing/Beverly Hillbillies」(アルバム:UHF – Original Motion Picture Soundtrack and Other Stuff)

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■曲名:Money For Nothing/Beverly Hillbillies
■アルバム名:UHF – Original Motion Picture Soundtrack and Other Stuff(1989年)
■動画リンク:「Money For Nothing/Beverly Hillbillies」

【元ネタ】
Dire Straits – Money for Nothing

この動画もオリジナルに寄せています。

元ネタは初期MTVを代表する人気動画なので、元ネタの動画を見てからアルの動画を見た方がいいかもしれません。

というのは、この動画単体では笑いを取りに行っていない感じがするので。

彼はオリジナル動画との違いによって、ニヤリと笑わせにかかっています。

それとこの曲はパロディというよりカバー・ソングに近いと思いますが、単純に良い曲だと思いました。

ただ音楽的な魅力は、パロデイの場合必ずしもプラスに働かないかもしれません。

この記事では音楽的な魅力よりも、お笑いを重視しました。

この曲を選んだのは、オリジナル動画を知っている人にはかなり笑えると思ったからです。

 

9位「I Love Rocky Road」(アルバム:”Weird Al” Yankovic)

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■曲名:I Love Rocky Road
■アルバム名:”Weird Al” Yankovic(1983年)
■動画リンク:「I Love Rocky Road」

【元ネタ】
Joan Jett & the Blackhearts – I Love Rock ‘n’ Roll

彼はデビュー時からパロディ・ソングを歌っていました。

オリジナル・アルバムでは彼が得意とするアコーディオンを弾いた、ポルカのオリジナル曲も収録されています。

しかしシングルはパロディ・ソングばかりでした。

この曲は4枚目のシングルです。

ちなみに2枚目のシングルは、クイーン(Queen)のパロディです。

“Weird Al” Yankovic – Another One Rides the Bus

彼は次のシングル「Eat It」でブレイクしましたが、それまでパロディ・ソングばかりシングルカットしていました。

ブレイクまで4年以上もパロディ・ソングばかりだったことを考えると、好きでやっていたのかなと思います。

 

10位「Bob」(アルバム:Poodle Hat)

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■曲名:Bob
■アルバム名:Poodle Hat(2003年)
■動画リンク:「Bob」

【元ネタ(動画のみ)】
Bob Dylan – Subterranean Homesick Blues

アルは曲のパロディだけでなく、その人のスタイル自体を模倣することがあります。

この記事では原曲との違いを楽しめるよう、曲単位のパロディを中心にしました。

しかし最後にスタイルをまねた曲をご紹介しておきましょう。

この曲ではボブ・ディランのスタイルをパロディ化しています。

一方映像では「Subterranean Homesick Blues」の動画を模倣しています。

この人はコメディアンとしても一流ですが、それだけではありません。

たとえば似顔絵を得意とする画家が、デフォルメした有名人の顔を書くことがあります。

私はこの人に似た資質を感じます。

笑わせると同時に芸そのものに感心してしまうような。

あと彼の笑いは時に毒が含まれていますが、悪意を感じないのも好印象です。

最後にアルと同じポルカ出身のバンドのパロディ曲をご紹介します。

Brave Combo – Tubular Jugs

もしかしたらこのバンドは、アルから影響を受けているかもしれません。

 

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