今回はアッシュのランキングを作成しました。
このバンドは楽曲の良さが魅力です。
時に甘酸っぱく時には泣きメロでリスナーを陥落させます。
この記事では、そんな彼らの選りすぐりの名曲をご紹介しました。
- 1 1位「Shining Light」(アルバム:Free All Angels)
- 2 2位「Petrol」(アルバム:Trailer)
- 3 3位「Girl from Mars」(アルバム:1977)
- 4 4位「Annabel」(アルバム:Islands)
- 5 5位「Kung Fu」(アルバム:1977)
- 6 6位「Won’t Be Saved」(アルバム:Meltdown)
- 7 7位「Machinery」(アルバム:Kablammo!)
- 8 8位「You Can’t Have It All」(アルバム:Twilight of the Innocents)
- 9 9位「Race The Night」(アルバム:Race The Night)
- 10 10位「Folk Song」(アルバム:Nu-Clear Sounds)
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1位「Shining Light」(アルバム:Free All Angels)
■曲名:Shining Light
■曲名邦題:シャイニング・ライト
■アルバム名:Free All Angels
■アルバム名邦題:フリー・オール・エンジェルズ
■動画リンク:「Shining Light」
良い曲が多いアーティストは、1位の選定に悩むことが多いです。
しかも彼らのようなバンドは、チャート・アクションはそれほど参考になりません。
良い曲が多すぎて、ファンの統一見解みたいなものもありませんし。
私の感覚でいえば、この曲が代表曲に一番近いと思いました。
このブログでは初めてそのアーテイストを聞く入門者を想定して選曲しています。
マニアックでディープな方向けの選曲はしないよう留意しています。
その点でいえば、この曲は最も万人受けの曲だと思いました。
入門者にやさしいだけでなく、熱心なファンをも惹き付ける曲だと思います。
このアルバムでは、以下の曲も気に入っています。
2位「Petrol」(アルバム:Trailer)
■曲名:Petrol
■曲名邦題:ペトロール
■アルバム名:Trailer
■アルバム名邦題:トレイラー
■動画リンク:「Petrol」
以前スペアミントの記事で、どれがファースト・アルバムかという問題を論じたことがあります。
ただアッシュについては、結論がはっきりしています。
「Trailer」はEPとして発売されましたので、当然ファースト・アルバムではありません。
私は「1977」がファーストだと理解しています。
それなのになぜ議論があるかというと、後にこのEPに曲が追加されたからです。
当初このEPは7曲入りでリリースされました。
しかしその後4曲が追加されて、現在は11曲になっています。
11曲ならば実質ファーストと言いたくなる気持ちも分からないでもありません。
3位「Girl from Mars」(アルバム:1977)
■曲名:Girl from Mars
■曲名邦題:ガール・フロム・マーズ
■アルバム名:1977
■アルバム名邦題:1977
■動画リンク:「Girl from Mars」
彼らの魅力は楽曲の良さにあります。
このバンドの中心人物は、ボーカルとギターを担当するティム・ウィーラー(Tim Wheeler)。
彼はメイン・ソングライターでもありますから、バンドの大黒柱といえるでしょう。
ちなみにアルバム名の「1977」とは、ティム・ウィーラーとベースのマーク・ハミルトン(Mark Hamilton)が生まれた年です。
彼の書く曲は時に泣きメロや甘酸っぱさで、リスナーを魅了しました。
鼻歌的なすばらしいメロディとエッジの立ったギター・サウンド。
その組み合わせは、ある種の人の心をわしづかみにしました。
4位「Annabel」(アルバム:Islands)
■曲名:Annabel
■曲名邦題:アナベル
■アルバム名:Islands
■アルバム名邦題:アイランズ
■動画リンク:「Annabel」
彼らの音楽は、パワーポップと呼ばれることが多いかもしれません。
確かに特徴としては、その通りかもしれません。
しかし私は少し違和感を感じます。
私の感覚では、オルタナ・ロックとパワーポップの中間みたいな感じがします。
彼らは音楽的にかなり一貫しています。
もちろん細かい点を指摘すれば変化はありますが、驚くような変化を感じたことはありません。
それでも彼らは常に質の高い作品を発表してきました。
個人的には初期の作品に思い入れがありますが、近年の作品でも質の高さを維持しています。
魅力の核心部分は、今も失われていません。
5位「Kung Fu」(アルバム:1977)
■曲名:Kung Fu
■曲名邦題:カン・フー
■アルバム名:1977
■アルバム名邦題:1977
■動画リンク:「Kung Fu」
もし彼らの最高傑作を聞かれたら、私はこのアルバムか「Free All Angels」と即答します。
実際このアルバムは良い曲ばかりです。
同作品からもう1曲ご紹介しておきましょう。
アルバムの出来は、ウィーザー(Weezer)のファーストに匹敵するかもしれません。
この時期、彼らは全盛期にありました。
セールス面でも、アルバム・チャート1位を獲得しました。
加えて映画「普通じゃない(A Life Less Ordinary)」に提供した以下の曲も、トップテン・ヒットを記録しています。
持てる才能を発揮し、ヒットチャートでも評価される。
そんな幸せな時期だったと思われます。
6位「Won’t Be Saved」(アルバム:Meltdown)
■曲名:Won’t Be Saved
■曲名邦題:ウォント・ビー・セイヴド
■アルバム名:Meltdown
■アルバム名邦題:メルトダウン
■動画リンク:「Won’t Be Saved」
このアルバムはアルバム・タイトルとジャケットが示す通り、彼らの熱さに焦点が当てられています。
ハードロック色が強まったといえるかもしれません。
ただ彼らにとってその方向性は、それほど不自然ではありませんでした。
ティム、リック、マークの3人は自他共に認める筋金入りのハードロック好きであり、さらにパンクやハードコアまでラウドなロック全般に対する造詣が深い。その嗜好のほどは並ではなく、元メンバーのシャーロットが全く話についていけないことも多々あったようで、彼女の脱退の理由は、メンバーのメタル好きに嫌気が差したためでは?というジョークも飛び交った。
引用文ではシャーロットの脱退理由を茶化していますね。
しかし脱退後のシャーロットがポップな作風であったことを考えると、あながち的外れでもないように感じます。
7位「Machinery」(アルバム:Kablammo!)
■曲名:Machinery
■曲名邦題:マシナリー
■アルバム名:Kablammo!
■アルバム名邦題:カブラモ!
■動画リンク:「Machinery」
このアルバムは2007年にリリースされた「Twilight of the Innocents」後、久しぶりの2015年に発表さました。
随分間隔が開きましたが、その間ティムは精力的に活動していました。
2009年10月から2週に1曲、7インチCDと配信によって1年をかけ26曲を発表するという『エー・ゼット・シリーズ』というプロジェクトを開始する。
「エー・ゼット・シリーズ」は、あまり売れなかったようです。
その後2011年、彼らはベスト盤「The Best of Ash」をリリースしました。
通常ベスト盤がリリースされるのは区切りの良いタイミングか、次のリリースが遠い場合です。
このブランクは後者だと思われます。
この期間ティム・ウィーラーはサントラ3枚、クリスマス・アルバム1枚、ソロ・アルバム1枚を発表しています。
8位「You Can’t Have It All」(アルバム:Twilight of the Innocents)
■曲名:You Can’t Have It All
■曲名邦題:ユー・キャント・ハヴ・イット・オール
■アルバム名:Twilight of the Innocents
■アルバム名邦題:トワイライト・オブ・ジ・イノセンツ
■動画リンク:「You Can’t Have It All」
この時期バンドは様々な問題を抱えていました。
レーベルとの契約問題やティムの婚約解消などといったネガティブな出来事が降りかかり、バンドは混乱状態に陥る。そんな辛い経験を経て、「大人になり、理想やロマンチックな気持ちだけでは物事を見られなくなった」という想いを込めたニュー・アルバムの製作が進められた。
「イノセンスのたそがれ」というアルバム名が、何より当時の傷跡を物語っています。
ダメ押しだったのは、前年のシャーロットの脱退でした。
当時シャーロットはソロ活動に軸足を移そうとしていて、Ashの活動にも支障が出ていたようです。
シャーロットはギターの腕前だけでなく、美形の女性ギタリストとしてファンの人気が高い人でした。
このアルバムの評価は以下のようものでした。
このアルバムは、snoozer誌編集長の田中宗一郎からは「キャリア15年目の最高傑作」と絶賛され、ファンからも好意的なレビューで迎えられたが、英プレスからの評価はそれに比べるとやや辛辣で、商業的には全英32位と前作までに比べるといまひとつに留まった。
私は最高傑作とは思いませんが、良い出来だと思います。
9位「Race The Night」(アルバム:Race The Night)
■曲名:Race The Night
■曲名邦題:レース・ザ・ナイト
■アルバム名:Race The Night
■アルバム名邦題:レース・ザ・ナイト
■動画リンク:「Race The Night」
このバンドは1994年にデビューしました。
一方現時点の最新作となるこのアルバムは、2023年にリリースされました。
ほぼ30年近く活動しているのですね。
その後の彼らはレーベルとの関係に問題を抱えていたようです。
このアルバムはインディ・レーベル「Fierce Panda Records」からリリースされました。
イギリスのアルバム・チャートで14位を記録しています。
通常彼らのように固定ファンが多いバンドは、配給力で劣るインディからリリースしてもそれほど問題はありません。
売り上げ枚数が少なくても、マージンの大きいインディに移籍する傾向があります。
しかし彼らの人気はなかなか衰えませんでした。
既にベテランの域とはいえ、彼らは10代でデビューしたのでまだ40代です。
長年に渡る質の高い活動は、今インディレーベルに移籍した彼らにとって、とても重要な財産になっています。
10位「Folk Song」(アルバム:Nu-Clear Sounds)
■曲名:Folk Song
■曲名邦題:フォーク・ソング
■アルバム名:Nu-Clear Sounds
■アルバム名邦題:ニュー・クリアー・サウンズ
■動画リンク:「Folk Song」
最後はバラードをご紹介します。
彼らはバラードにも良い曲が多いですが、結局この1曲だけになりました。
このアルバムの頃、ティムはスランプにあったようです。
陰鬱なテーマを持って完成したこのアルバムは前作に比べ興行的に振るわず、苦戦を強いられることになった(ティム自身「やはり他のアルバムに比べればいい曲は少ないかな」と語っている)。
「1977」と「Free All Angels」の間に発表されたアルバムなので、比較すると分が悪い感じはいなめません。
しかし逆に言えばスランプでも、この水準の高さかと驚嘆します。
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)でいえば「山羊の頭のスープ(Goats Head Soup)」みたいな位置づけのアルバムかもしれません。
そういうアルバムにはなぜか良いバラードが収録されているものです。
このアルバムではこの曲。
名曲ぞろいの彼らの中で、ひっそりと咲く花のような慎ましさが魅力です。
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