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シンバルズ(Cymbals)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はCymbalsのランキングを作成しました。

彼らはポスト渋谷系に分類されるバンドです。

フリッパーズ・ギター(Flipper’s Guitar)が好きな方には特におすすめですが、音楽性の類似だけでなく質も劣っていません。

名前は聞いたことがあると言う方は、この機会にぜひ聞いてみてください。

 

1位「My Brave Face」(アルバム:Anthology)

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■曲名:My Brave Face
■アルバム名:Anthology
※ベスト盤の収録曲としてご紹介しています
■動画リンク:「My Brave Face」

なぜ売れなかったのか、全く理解できない。

それがこのバンドについて、私が真っ先に思うことです。

最高の楽曲、土岐麻子の歌も申し分なく、ビジュアル的にも華があります。

加えて演奏力もあり、分かりにくい音楽でもありません。

私には欠点らしい欠点が見つかりません。

売れない理由がないのに、アルバムチャートの最高位は44位、シングルではなんと73位です。

このベストですら最高位133位ですし、この曲にいたってはチャート圏外です、

しかしその事実は解散後各メンバーが売れっ子となった今、逆に意味があるような気がします。

 

2位「Low cost, Low price & High return」(アルバム:Mr.Noone Special)

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■曲名:Low cost, Low price & High return
■アルバム名:Mr.Noone Special
■動画リンク:「Low cost, Low price & High return」

ボーカルの土岐麻子は歌が上手く、早稲田大学卒の才女で美人、更には作詞家でもあります。

天は何物与えているのかと言いたくなりますね。

加えて彼女の父親はジャズ・サックス奏者の土岐英史と血統も一流。

当初から彼女の歌には、ジャズっぽいニューアンスが感じられました。

たとえばこの曲はその一例です。

ボーカリストとしての彼女は、スムースジャズのシンガーに近いタイプかもしれません。

ジャズとポップスの中間という立ち位置で、彼女はひときわ輝きました。

ポップスに片足を置いた状態で、うっすら漂うジャズ・フィーリング。

それが声質のすばらしさも相まって、彼女の強味となりました。

さてこのアルバムからは、もう1曲ご紹介しましょう。

Cymbals – Do You Believe In Magic?

 

3位「Air Guitar」(アルバム:That’s Entertainment)

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■曲名:Air Guitar
■アルバム名:That’s Entertainment
■動画リンク:「Air Guitar」

ここで彼らの音楽的背景について、少し触れておきたいと思います。

カバー・アルバムがある場合、ルーツを推測する上で手がかりになることがあります。

彼らには「RESPECTS」というカバー・アルバムがあります。

そこで選ばれている曲はザ・フー(The Who)、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)、キンクス(The Kinks)など、イギリスのロック・バンドの曲が多く選ばれています。

そういえば「That’s Entertainment」というアルバム名も、ザ・ジャム(The Jam)と同じですし。

ちなみに結成時の彼らは、以下のようなコンセプトを掲げていました。

1997年に結成。コンセプトは「かわいくっていじわるな感じのバンド。ただしパンク」。

Cymbals ウィキペディア

彼らの言うパンクとはロンドン・パンクに違いありません。

 

4位「I’m a Believer」(アルバム:NEAT, OR CYMBAL!)

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■曲名:I’m a Believer
■アルバム名:NEAT, OR CYMBAL!
■動画リンク:「I’m a Believer」

彼らはメジャー・デビュー前に、2枚のミニ・アルバムをリリースしています。

この曲はインディーズ・レーベルのLD&K Recordsから発表されました。

ただカセットテープでのリリースなので、デビュー・シングルと言えるかどうか分かりませんが。

彼らがこのデビュー・ミニ・アルバムを発表したのは、渋谷系の終焉が近づきつつあった1997年。

この曲には「CAMERA TALK」期のフリッパーズ・ギターの影響を感じます。

もしこのミニ・アルバムが7年前にリリースされていたら、大ブレイクしたかもしれません。

楽曲の質でも劣っていないと思いますし。

しかし彼らは渋谷系の最終列車には間に合いませんでした。

ポスト渋谷系と呼ばれるバンドは、良い音楽をやっていても報われていないと感じることが多いです。

 

5位「Highway Star,Speed Star」(アルバム:requests!)

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■曲名:Highway Star,Speed Star
■アルバム名:requests!
■動画リンク:「Highway Star,Speed Star」

ベストヒット・ライブと言えそうなライブ・アルバムです。

どうやらファンからのリクエストを募集して、ライブの選曲を決めたようです。

彼らはバンドらしさが魅力でした。

演奏力があるかどうかは、ライブの出来不出来として顕著に表れます。

スタジオ技術が向上した今、スタジオ・アルバムではいくらでも手直しが可能です。

ライブ盤でも音の差し替えや調整はできますが、大幅な改変は難しいかもしれません。

その点このライブはラフなところが良い方向に振れていて、スタジオ録音とはまた違った魅力が感じられます。

このアルバムはベスト盤を除くと、彼らの最終作です。

このライブを聞くにつけ、解散はもったいなかったと感じざるを得ません。

 

6位「Show Business〔Cafe Spur remix〕」(アルバム:Well-done)

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■曲名:Show Business〔Cafe Spur remix〕
■アルバム名:Well-done
■動画リンク:「Show Business〔Cafe Spur remix〕」

リミックス・アルバムの曲です。

私はリミックス・アルバムについて良い印象を持っていません。

それどころかリミックス・バージョンのボーナス・トラックが入っていたら、あえて入っていない方を買うことさえあります。

ちなみにこの曲のオリジナルをご紹介しておきましょう。

Cymbals – Show Business

しかし私はこのリミックス・バージョンが、原曲と同じぐらい良いと思っています。

リミックス・バージョンに対してネガティヴな私は、同等の出来ならばリミックスの勝利みたいに思ってしまいます。

この曲は英語のナレーションも効果的ですね。

 

7位「My Patrick」(アルバム:NEAT, OR CYMBAL!)

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■曲名:My Patrick
■アルバム名:NEAT, OR CYMBAL!
■動画リンク:「My Patrick」

初期の彼らはその後に比べて、生硬で荒いところがありました。

この曲もその1曲。

成熟しきっていない未完成な感じは、今となっては逆に魅力的です。

この時彼らは自分たちの才能に自信を持っていたに違いありません。

いやメジャー・デビュー前にこんな曲を発表しておきながら、自信がなかったとは考えられません。

彼らは1997年に結成して、翌年にはこのミニ・アルバムを発表しています。

続く2000年にはメジャー・デビューしていますから、順調なステップアップだったと思います。

しかしその後彼らは実力に比べて、チャートで評価されませんでした。

その結果2003年に解散しています。

その間彼らは精力的に活動し、多くの作品を残しました。

解散後メンバーは各自売れっ子になり、それによってこのバンドは注目を浴びました。

今ではこんなことさえあるようです(笑)

このバンドで主に作曲をしていた沖井礼二は作曲の仕事が入る際、よく「Cymbalsのあの曲みたいな感じで」というオーダーを貰うという[5]。

Cymbals ウィキペディア

 

8位「Higher than the Sun」(アルバム:sine)

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■曲名:Higher than the Sun
■アルバム名:sine
■動画リンク:「Higher than the Sun」

ここで主要メンバーをご紹介しておきましょう。

土岐麻子:ボーカル
沖井礼二:ギター、ベース
矢野博康:ドラム

現在沖井礼二はソロ名義やTWEEDEESなどで、質の高い音楽活動を継続しています。

私は声優やアニソンを掘る時、作曲者から曲を探すことがあります。

その時作曲のクレジットに沖井礼二の名前があれば、迷わずチェック聞きをします。

さてこのアルバムは異色作といえるでしょう。

打ち込みの曲が多くなったことが話題になりました。

矢野博康は沖井礼二に比べて、少し尖った作風の人です。

このアルバムは矢野博康が主導権を握ったと言われていますが、解散後の仕事ぶりからもうなづけるような。

それほど評価は高くないようですが、私はこのアルバムが結構好きです。

欠点としては、アルバム名の「sine」が「死ね」を連想させることぐらいでしょうか。

 

9位「Hour Our Hour」(アルバム:Missile & Chocolate)

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■曲名:Hour Our Hour
■アルバム名:Missile & Chocolate
■動画リンク:「Hour Our Hour」

私は社会人になってから、一度音楽活動を持ちかけられたことがあります。

会社の飲み会で同僚の女性が、かなりの音楽好きであることが判明しました。

その子に一緒にバンドをやらないか誘われたのですが、既に私は楽器を演奏しなくなって久しい状況でした。

そもそも曲も書けませんし。

しかもその子はボーカル志望でしたが、これまでバンドやシンガーの経験がなかったそうです。

当時私は何かと忙しかったこともあり、丁重にお断りさせていただきました。

その彼女がイメージしていたのがCymbalsです。

その子は今どこかで歌っているかもしれません。

さてこの曲はサニーサイド・ポップっぽいですね

Cymbalsはスウェーデッシュ・ポップに近い部分があるように感じます。

 

10位「君とぼく」(アルバム:Love You)

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■曲名:君とぼく
■アルバム名:Love You
■動画リンク:「君とぼく」

この曲はスタジオ・アルバムの最終作からです。

しかもアルバム最後の曲。

この曲では土岐麻子と沖井礼二がデュエットしています。

このアルバムには、他にも以下のようなすばらしい曲があります。

Cymbals – Homeward Bound

さて彼らの最高傑作を選ぶのは困難ですが、私は「NEAT, OR CYMBAL!」「That’s Entertainment」「Mr.Noone Special」のどれかだと思います。

しかしこの「Love You」も充分良い作品ですし、それほど出来が落ちるとは思いません。

しいて言えば、最初の一枚として「sine」はおすすめしません。

前述したように、彼らは売れたバンドではありませんでした。

しかし今ではレジェンドとして知られるようになってきました。

良い音楽を生み出し続ければ、彼らのように後で評価されることがあるのですね。

 

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