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ファウンテインズ・オブ・ウェイン (Fountains Of Wayne)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はファウンテインズ・オブ・ウェインのランキングを作成しました。

先日新型コロナウィルスによりアダム・シュレシンジャー(Adam Schlesinger)がお亡くなりになりました。

ただ彼の音楽は今後も残り続けます。

ランキングの後に、アダムのソロ活動にフォーカスした曲も取り上げています。

パワーポップの魅力をご堪能ください。

 

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1位「Better Things」(アルバム:This Is Where I Belong: The Songs of Ray Davies & The Kinks)

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■曲名:Better Things
■曲名邦題:ベター・シングス
■アルバム名:This Is Where I Belong: The Songs of Ray Davies & The Kinks
■アルバム名邦題:キンクス・トリビュート~ディス・イズ・ホエア・アイ・ビロング
■動画リンク:「Better Things」
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この曲はキンクスのトリビュートアルバムからの選曲です。

彼らにはオリジナルで名曲が多いのに、なぜわざわざカバー曲を取り上げるのかと思われるかもしれません。

しかし聞いてみていただきたいと思います。

私はこの曲を初めて聞いた時に、パワーポップの新たなマスターピースが誕生したと思いました。

原曲のキンクスバージョンは「ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント(Give the People What They Want)」という、あまり目立たないアルバムに入っています。

そこから選んだセンスもさすがですが、それ以上に曲の解釈がすばらしいです。

まずはスローで始まり、次第にぐいぐい加速をつけてきます。それからサビの大爆発。

更にはサビの後どこまでも昇り詰めていくかのようなギターが続く流れは、完璧としか言いようがありません。

おそらくこれから彼らのベスト盤がリリースされると思いますが、この曲は入れるべきだと思います。

 

2位「Denise」(アルバム:Utopia Parkway)

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■曲名:Denise
■曲名邦題:愛しのデニース
■アルバム名:Utopia Parkway
■アルバム名邦題:ユートピア・パークウェイ
■動画リンク:「Denise」
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私は昔よくパワーポップのクラブに顔を出していましたし、自分でもオーガナイザーやDJをやっていました。

当時この曲は、よくそうしたクラブでかかっていました。

クラブでは必ず盛り上がる鉄板の曲があるものですが、この曲は鉄板中の鉄板でした。

この当時彼らは、ウィーザー(Weezer)と比較されていたように思います。

この曲が出たのは、ウィーザーでいえば「ピンカートン(Pinkerton)」と「ザ・グリーン・アルバムWeezer)」の間ぐらいの時期です。

異論のある方もいらっしゃるでしょうが、私は1990年代がパワーポップの全盛期だと思っています。

この2つのバンド以外にも、良いバンドがたくさんありました。

ただ決定的だったのは、ウィーザーとファウンテインズ・オブ・ウェインが存在していたことです。

この曲はもうとっくに聞き飽きているはずですが、サビのハンドクラッピングを聞くと、私は今でもハイになってしまいます。

1990年代のパワーポップの頂点といえる名曲です。

 

3位「Sink to the Bottom」(アルバム:Fountains of Wayne)

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■曲名:Sink to the Bottom
■曲名邦題:シンク・トゥ・ザ・ボトム
■アルバム名:Fountains of Wayne
■アルバム名邦題:ファウンテインズ・オブ・ウェイン
■動画リンク:「Sink to the Bottom」
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この曲は彼らのファーストアルバムからの選曲です。

ファーストアルバムはそれ以降のアルバムとは少し趣きが異なります。

少し音にすき間が多かったり、ガレージっぽい手触りがあったり、ローファイなところがあったりします。

当時のアメリカのインディーズでは、そうした要素をうまく取り入れているバンドが多かったように思います。

ただそれは意図的ではなく、低予算ゆえ結果的にそうなったという部分もあるかもしれません。

このアルバムにかかった費用は5000ドルだそうですから、日本円だとおおよそ50万円ぐらいでしょうか。

しかも彼らは1週間でレコーディングしたのだそうです。

少なすぎる予算とあわただしいスケジュールが、このアルバムの完成度を高める際に不利となったかもしれません。

しかしこの曲では、そのシンプルさと飾り気のなさが、逆に良い方向に振れているように思います。

 

4位「Troubled Times」(アルバム:Utopia Parkway)

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■曲名:Troubled Times
■曲名邦題:トラブルド・タイムス
■アルバム名:Utopia Parkway
■アルバム名邦題:ユートピア・パークウェイ
■動画リンク:「Troubled Times」
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彼らはパワーポップと言われますが、アルバムを通して聞くと、意外とフォーキーな曲も入っています。

その代表格といえるのがこの曲です。

彼らのフォーキーさは、後期のサイモン&ガーファンクル(Simon & Garfunkel)を思わせるところがあります。

この曲などはコーラスの入れ方なども含めて、影響を受けていることが伺えます。

私が聞きどころだと思うのは、2:00からの展開のところです。

単調になりがちなこの曲に変化を付けていて、ソングライティングの妙が味わえます。

もしかしたら玄人好みの曲かもしれませんが、何度も聞いているうちにきっと誰しもが深みにはまることでしょう。

歌詞は、時にはあきらめたこともあったが、その後あなたは困難を乗り越えたのだと語りかけているという内容です。

後で述べますが、このアルバムの後彼らは困難な時期を迎えましたが、その試練を乗り越えています。

自らの運命を予言した曲といえるかもしれません。

 

5位「Someone to Love」(アルバム:Traffic and Weather)

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■曲名:Someone to Love
■曲名邦題:サムワン・トゥ・ラヴ
■アルバム名:Traffic and Weather
■アルバム名邦題:トラフィック・アンド・ウェザー
■動画リンク:「Someone to Love」
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彼らのアルバムはおおよそ3~4年のインターバルでリリースされています。

少し長めかもしれませんが、その分収録されている曲の粒がそろっていて、いつも期待を裏切りません。

彼らは曲のアベレージの高さにおいて、抜きん出た存在だと思います。

よく「このアルバムには捨て曲がない」という言い方がありますが、現実にはかなり稀なことです。

ところが彼らの場合は、全アルバム、キャリアを通じて捨て曲というものがありません。

曲を書いているのは、アダム・シュレシンジャーとクリス・コリングウッド(Chris Collingwood)ですが、後で揉めない様に単独で書いた曲も共作のクレジットにしているようです。

従ってそれぞれどういう曲を書くのかが分かりにくいのですが、ある程度の分担は推測できます。

いかにもパワーポップな曲がアダムで、フォーキーだったりカントリーテイストが感じられる曲はクリスだと思われます。

ただアダムのソロ活動では捨て曲もあったりします。

個性の違う2人が組んだことで、アルバムの単調さを免れ、曲の質の高さを維持できたということかもしれません。

 

6位「Stacy’s Mom」(アルバム:Welcome Interstate Managers)

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■曲名:Stacy’s Mom
■曲名邦題:ステイシーズ・マム
■アルバム名:Welcome Interstate Managers
■アルバム名邦題:ウェルカム・インターステイト・マネージャーズ
■動画リンク:「Stacy’s Mom」
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彼らのブレイクは突然でした。

この曲はシングルチャート21位まで駆け上りました。

ヒットチャートを駆け上るようなバンドではないと思っていたのに、いきなりゴールドディスク獲得で、グラミー賞にもノミネートされたのですから、とても驚きました。

この曲は、小さな男の子が友達のお母さんに恋をしたという、とてもたわいない内容です。

「Stacy’s Mom」の「Stacy」とは友達の小さな女の子のことで、男の子は彼女のお母さんに夢中なようです。

イメージとしては、サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン(Mrs. Robinson)」を参考にしたと言われています。

ただプロモーションビデオでは、デイヴィッド・リー・ロス(David Lee Roth)のPVかと思うような、セクシーなシーンが多く、本当に彼らの意図と合致しているのかと思わないでもありません。

まあ結果的に売れたことですし、結果的に良かったのかもしれませんが。

 

7位「The Girl I Can’t Forget」(アルバム:Out-of-State Plates)

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■曲名:The Girl I Can’t Forget
■曲名邦題:ザ・ガール・アイ・キャント・フォーゲット
■アルバム名:Out-of-State Plates
■アルバム名邦題:アウト-オブ-ステイト・プレイツ
■動画リンク:「The Girl I Can’t Forget」
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先程彼らには捨て曲がないと書きました。それがよく分かるのがこのアルバムです。

B面曲・未発表曲・新曲などをまとめた2枚組アルバムです。

中にはなぜオリジナルアルバムに入っていないのかと不思議に思う曲が少なくありません。

特にこの曲などはその筆頭です。

まるでソフトロックやネオアコの曲みたいに高らかに鳴り響くホーンアレンジが最高です。

これ以外ではブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)の「ベイビー・ワン・モア・タイム(…Baby One More Time)」をカバーした曲もおもしろいです。

新曲も3曲あって「Maureen」というシングルも生まれていることから、ほぼオリジナルアルバムと考えても差し支えないかもしれません。

ちなみにこの2枚組アルバムは、彼らがブレイクした後に発売されています。

とりあえずB面曲集で人気をつないでおこうという意図かもしれませんが、残念ながらあまり売れませんでした。

ただ我々のようなファンにとっては、シングルを買い集める手間が省けて、とてもありがたいアルバムでした。

 

8位「Mexican Wine」(アルバム:Welcome Interstate Managers)

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■曲名:Mexican Wine
■曲名邦題:メキシカン・ワイン
■アルバム名:Welcome Interstate Managers
■アルバム名邦題:ウェルカム・インターステイト・マネージャーズ
■動画リンク:「Mexican Wine」
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このサードアルバムの前には、生みの苦しみがありました。

セカンドアルバムは一部で熱狂的に支持されましたが、商業的にはぱっとしませんでした。

彼らはアトランティック・レコード(Atlantic Recording)をお払い箱になり、路頭に迷うことになります。

特にクリスは相当落ち込んだらしく、アダムの励ましでようやくこのアルバムの曲づくりを始めたそうです。

彼らはレーベルのサポートがないまま、このアルバムのレコーディングを開始する有様でした。

その後なんとかS-Curve Recordsと契約し発売にこぎつけたのが、このアルバムです。

そういう背景を知った上で改めてこのアルバムを聞くと、前作の路線を変えていないことに気がつきます。

つまり彼らはこれまでのやり方を変えず、良い曲を良い歌と演奏で表現することを、更に突き詰めたということです。

その執念が運命の扉を強引に開けて、このアルバムは念願のヒットを記録しました。

共同名義なので誰の曲かは分かりませんが、私はクリスの作風のように感じます。

フォーキーでとても良いメロディを持った曲です。

彼らが今のような評価を確立したのは、このように一途に良い曲を追求した結果によるものかもしれません。

特にアルバム冒頭の「Mexican Wine」「Bright Future in Sales」「Stacy’s Mom」の3曲は、彼らの気合が伝わってくる曲ばかりです。

表面的には甘い曲ですが、その甘さには信念が込められています。

 

9位「Leave the Biker」(アルバム:Fountains of Wayne)

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■曲名:Leave the Biker
■曲名邦題:リーヴ・ザ・バイカー
■アルバム名:Fountains of Wayne
■アルバム名邦題:ファウンテインズ・オブ・ウェイン
■動画リンク:「Leave the Biker」
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ファーストアルバムからの選曲です。

その頃でしか味わえない、ローファイで味わい深い曲です。

この時期の彼らはセバドーやペイヴメントなどと、そう遠くない位置にいたかもしれません。

この曲は、そうしたバンドに通じるへなちょこな感性を宿しています。

この曲の歌詞は、ワイルドなバイク乗りの男と交際している女性に対して、男から離れるべきだと忠告している内容です。

バイク男の顔に大きな傷があるとか、彼は泣いたことがあるのだろうかとか、読んでいたのはポルノ雑誌ではなかったとか、言いたい放題です。

つまりこの曲の主人公は、バイカーみたいなタイプとは真逆の人間ということでしょう。

陰キャの主人公が、バイクの男と付き合っている女性に横恋慕しているようですね。

ちなみにファーストアルバムのジャケットは2種類あります。

上に掲載したジャケットはオリジナルジャケットです。

オリジナルはフラミンゴス(Flamingoes)の「フラミンゴ・セレナーデ(Plastic Jewels)」の写真が被ってしまったので、後に別ジャケットに差し替えられました。

ただ私はこちらの方がしっくりくるため、オリジナルの方を掲載しました。

このオリジナルジャケットの方が、彼らの音楽性に合っているように思いますしね。

 

10位「This Better Be Good」(アルバム:Traffic and Weather)

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■曲名:This Better Be Good
■曲名邦題:ディス・ベター・ビー・グッド
■アルバム名:Traffic and Weather
■アルバム名邦題:トラフィック・アンド・ウェザー
■動画リンク:「This Better Be Good」
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最後に私が個人的に大好きな曲を取り上げたいと思います。

彼らのアルバムは必ずクリスとアダムの共同名義になっていますが、このアルバムでは誰がどの曲を書いたかが明らかになっています。

なぜ分かるかというと、クリスはこの時期うつ病とアルコール中毒に苦しんでいて、関わっている曲が証言で明らかになっているからです。

この曲はアダムが書いたようです。

クリスの曲が減ったので、アダムの書いた曲が増えましたが、友情ゆえか全曲クレジットは共同名義を維持しています。

印税が入るので、クリスは安心して治療に専念できたことでしょう。

アダムはとても創作意欲のある人で、クリスが活動できない時期も、別プロジェクトや裏方の仕事で多忙な日々を送っていました。

しかしクリスを励ましてバンドを支えてきたアダムは、もうこの世にはいません。

まだ52歳での若さでしたから、これからも良い音楽をつくり続けてくれるはずでした。

ファウンテインズ・オブ・ウェインのランキングはここまでですが、次にアダムのソロ活動の曲をご紹介しておきたいと思います。

 

番外編1 The Wonders「That Thing You Do!」(アルバム:That Thing You Do!)

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■アーティスト名:The Wonders
■アーティスト名カナ:ワンダーズ
■曲名:That Thing You Do!
■曲名邦題:すべてをあなたに
■アルバム名:That Thing You Do!
■アルバム名邦題:すべてをあなたに
■動画リンク:「That Thing You Do!」
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この曲は1996年10月、デビューアルバムが発売されたのと同じ月に平行してリリースされました。

この曲はアダムが単独で書いた曲です。

誤解している人もいるようですが、この曲はファウンテインズがワンダーズという変名バンドでリリースした曲ではありません。

ファウンテインズのボーカルはクリスですが、この曲のボーカルはマイク・ヴァイオラです。

声もクリスほど甘い声ではありませんし、つまり別バンドということです。

この曲はマージービートの香りがします。

実際アダムはその頃の音楽が大好きなようですが、アダムのルーツがかいま見える興味深い曲です。

 

番外編2 Tinted Windows「Can’t Get a Read on You」(アルバム:Tinted Windows)

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■アーティスト名:Tinted Windows
■アーティスト名カナ:ティンテッド・ウィンドウズ
■曲名:Can’t Get a Read on You
■曲名邦題:キャント・ゲット・ア・リード・オン・ユー
■アルバム名:Tinted Windows
■アルバム名邦題:ティンテッド・ウィンドウズ
■動画リンク:「Can’t Get a Read on You」
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最後に少し激しい曲で締めくくります。

このバンドもアダムの別プロジェクトです。

アダムは他にアイヴィー(Ivy)という女性ボーカルのバンドもやっていますが、そちらはパワーポップではありません。

一方こちらはファウンテインズに近い音楽性です。

このアルバムは2009年リリースですから「Traffic and Weather」と「スカイ・フル・オブ・ホールズ(Sky Full of Holes)」の間に発売されています。

このバンドが結成された時は、大きな話題になりました。

というのはメンバーが豪華で、スーパーバンドと言われていたからです。

ベース:アダム・シュレシンジャー
ボーカル:ハンソン(Hanson)のテイラー・ハンソン(Taylor Hanson)
ギター:スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)のジェームズ・イハ(James Iha)
ドラム:チープ・トリック(Cheap Tric)のバン・E・カルロス(Bun E. Carlos)

中でも私が一番好きなのがこの曲です。

イハのグイグイくるギターが、若干ファウンテインズに寄せている感じで、とてもすばらしいですね。

まさにミスター・パワーポップの面目躍如といった曲です。

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