今回はアジアン・カンフー・ジェネレーションのランキングを作成しました。
ウィーザー(Weezer)やイースタン・ユース(eastern youth)を思わせる初期は大変魅力的です。
しかし後期にも良い曲が沢山あります。
デビューから2016年までを対象に選曲してみました。
- 1 1位「リライト」(アルバム:ソルファ)
- 2 2位「君という花」(アルバム:君繋ファイブエム)
- 3 3位「ソラニン」(アルバム:マジックディスク)
- 4 4位「ムスタング」(アルバム:未だ見ぬ明日に)
- 5 5位「稲村ヶ崎ジェーン」(アルバム:サーフ ブンガク カマクラ)
- 6 6位「ブルートレイン」(アルバム:ファンクラブ)
- 7 7位「遥か彼方」(アルバム:崩壊アンプリファー)
- 8 8位「All right part2」(アルバム:ランドマーク)
- 9 9位「Signal on the Street/街頭のシグナル」(アルバム:Wonder Future)
- 10 10位「Re:Re:」(アルバム:ソルファ(2016))
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1位「リライト」(アルバム:ソルファ)
■曲名:リライト
■アルバム名:ソルファ
■動画リンク:「リライト」
彼らを取り上げようと決めた時、選曲が難航するだろうと思いました。
彼らは曲の出来不出来が少なく、シングルは大抵良い曲です。
加えて、アルバム収録曲もシングルと同等レベルのものが沢山あります。
シングル以外に限定しても、このランキングと同水準を維持できるかもしれません。
紹介したい曲を選ぼうとするとキリがありません。
そこで今回は1アルバム1曲という制約を設けることにしました。
ただこのアルバムでは、以下の人気曲も収録されていますので、補足しておきましょう。
ASIAN KUNG-FU GENERATION – ループ&ループ
一般的に彼らの最高傑作は「君繋ファイブエム」「ソルファ」のどちらかと言われています。
私もそう思います。
後半にシングル・クラスの曲がズラリと並ぶ質の高さは、当時衝撃的でした。
2位「君という花」(アルバム:君繋ファイブエム)
■曲名:君という花
■アルバム名:君繋ファイブエム
■動画リンク:「君という花」
彼らはというか、後藤正文は独特の語感を持った人です。
初期の彼らは「崩壊アンプリファー」とか「君繋ファイブエム」のような「漢字+英語」が印象的でした。
「崩壊アンプリファー」は「崩壊を増幅する」という意味だと思いますが、元々「崩壊」は「宝海」の語感から取られたそうです。
さてこのアルバム名は「君繋ファイブエム」は、ウィキペディアに由来が書いてありました。
タイトルは「君と繋がっていたい」という思いが込められている他に、その距離の限界が5メートル(5m、ファイブエム)であるという独自の感覚を表している。
つまり「君と繋がっていられる限界距離5メートル」という意味なのですね。
彼らは音楽だけでなく独特の言葉のセンス、そしてアルバム・ジャケットによっても、独自の世界観を表現していました。
3位「ソラニン」(アルバム:マジックディスク)
■曲名:ソラニン
■アルバム名:マジックディスク
■動画リンク:「ソラニン」
私は「ファンクラブ」というアルバムを聞いた時、大変驚きました。
暗いと言われるアルバムですが「バタフライ」「センスレス」「月光」などは本当にすばらしいと思います。
当時は才能の底が見えないと思ったものです。
しかし「ワールド ワールド ワールド」が発売された時、少し違和感を感じました。
アジカンらしいと思うけれど、繰り返し聞きたいと思わせるには何かが足りないと。
しかしゴッチはその間、ソングライティング能力を磨きつつありました。
このアルバムの製作時、彼はこのように思ったそうです。
ソングライターとしては、曲を書きたいって思ってから15年くらい経ったけど、『あ、ようやくここまで来た』って初めて思った
この曲のサビは、彼らの最高到達地点だと思います。
彼らの音楽はサッカーでいえば、以前は良いフォワードだったが、その後ミッドフィルダーにポジションを変えた感じかもしれません。
4位「ムスタング」(アルバム:未だ見ぬ明日に)
■曲名:ムスタング
■アルバム名:未だ見ぬ明日に
■動画リンク:「ムスタング」
先程の「ソラニン」とセットで聞いていただきたい曲です。
「ソラニン」という曲名は、「おやすみプンプン」で知られる浅野いにおのマンガのタイトルから取られました。
歌詞も浅野いにおが書いています。
そしてこの「ムスタング」も、同じマンガ「ソラニン」に影響を受けて書かれた曲とのこと。
私は読んだことがありませんが、ウィキペディアでチェックしたところ、とてもおもしろそうだと思いました。
読みたいマンガリストに追加しましたので、いつか私は読むことになるでしょう。
その時はアジカンをBGMにして読むことにします。
5位「稲村ヶ崎ジェーン」(アルバム:サーフ ブンガク カマクラ)
■曲名:稲村ヶ崎ジェーン
■アルバム名:サーフ ブンガク カマクラ
■動画リンク:「稲村ヶ崎ジェーン」
初期の彼らは激しいギターを主体としたサウンドでした。
最初このアルバムを聞いた時、少し軽くなったと思いました。
この曲はそんな中にあって、一層軽快で開放的な曲です。
このアルバムの曲名は、江ノ島電鉄の駅名から取られています。
この曲は「稲村ヶ崎」をテーマにしているようです。
かながわ景勝50選のひとつで、周辺の海はサーフィンの若者で賑わう。富士山をバックに江の島を望める県内随一の絶景ポイント。映画『稲村ジェーン』の舞台にもなった。
上の写真を見ながら聞くと、更にテンションが上がるかもしれません。
6位「ブルートレイン」(アルバム:ファンクラブ)
■曲名:ブルートレイン
■アルバム名:ファンクラブ
■動画リンク:「ブルートレイン」
彼らのサウンドは、喜多建介を中心としたギターが主体です。
しかしドラムの伊地知潔の演奏も聞き逃せません。
中学時代はマーチングバンド部(全国強豪レベル)に所属。本人曰く「ここでドラムスの手の基礎ができた」。
確かにこの曲などは、マーチングバンドっぽい感じがします。
たとえばこの曲のイントロをお聞きください。
彼のドラムは手数が多いですが、ただ良い演奏というだけでなく、曲の仕上がりを大きく左右しているように思います。
この曲を聞くといつもドラムばかりが耳に入ってきます。
7位「遥か彼方」(アルバム:崩壊アンプリファー)
■曲名:遥か彼方
■アルバム名:崩壊アンプリファー
■動画リンク:「遥か彼方」
この曲は人気アニメ「NARUTO -ナルト-」のオープニングテーマ曲に採用されました。
彼らの曲を採用したことは、は両者にとって良い結果を生みました。
オープニングの動画を引用しておきましょう。
リーがかっこいですね。
その余波は日本に留まりせんでした。
ナルトは海外でも大人気で、この曲は海外でも注目を浴びました。
アジアやアメリカなどにも広まり、アメリカでは、日本からの輸入CDを扱うレーベルに、CDリリースを所望する運動がネット上で起こった結果、「ソルファ」が「Sol-fa」というタイトルでリリースされた。
この曲は海外で人気を獲得した際、大きな役割を果たしたように思います。
8位「All right part2」(アルバム:ランドマーク)
■曲名:All right part2
■アルバム名:ランドマーク
■動画リンク:「All right part2」
現在の彼らは、初期に比べてポップになりました。
初期のエモく刺さる曲が好きな人も多いと思いますし、私もその一人です。
今回のランキングを私の好みだけで決めたら、もっと激しい曲が増えたかもしれません。
しかしこのブログは、初めて聞く人を想定して選曲しています。
自分の好みだけだったら、以下の曲もランクインしていると思います。
ASIAN KUNG-FU GENERATION – 踵で愛を打ち鳴らせ
しかしポップな曲でも、こんな良い曲があります。
その他では「それでは、また明日」も捨てがたいと思いました。
この曲を取り上げたのは、聞いていて幸せな気分になるからです。
こんなハッピーな曲から彼らを知るのも一興だと思います。
9位「Signal on the Street/街頭のシグナル」(アルバム:Wonder Future)
■曲名:Signal on the Street/街頭のシグナル
■アルバム名:Wonder Future
■動画リンク:「Signal on the Street/街頭のシグナル」
ウィキペディアでは触れられていませんが、ゴッチの政治発言は度々物議を醸しています。
2016年フジロックにSEALDsの中心メンバー奥田愛基、リベラル陣営の論客津田大介が出演すると発表されました。
その時多くの音楽ファンから、反発の声が挙がりました。
純粋に音楽を楽しみに来ているのに、特定の陣営の政治主張など聞きたくないというわけです。
それに対して、後藤正文はこのように反論しました。
フジロックに政治を持ち込むなって、フジロックのこと知らない人が言ってるよね。これまでいくつものNGOやアーティストがさまざまな主張をステージて繰り返してきたわけだし。ただ、ちゃんと真顔で「うるさいよ、馬鹿」くらいは言い返しておかないと、ちょっとだけ何らかの自由が削られる気がする。
— Gotch / Masafumi Gotoh (@gotch_akg) June 19, 2016
彼はフジロックに政治思想を持ち込むぐらい当然だろうと言いたいようです。
ただ保守だからダメ、リベラルだからダメという話ではなく、頭を空っぽにして音楽を楽しみたい人もいます。
私はそういう人の気持ちを考えてあげてほしいと思いました。
私はゴッチの音楽は支持していますが、この考え方には賛同できません。
10位「Re:Re:」(アルバム:ソルファ(2016))
■曲名:Re:Re:
■アルバム名:ソルファ(2016)
■動画リンク:「Re:Re:」
彼らのアルバム・ジャケットは、中村佑介が手がけています。
この作品のイラストは、彼の代表作といえるかもしれません。
アジカン以外でも、こんなイラストを見つけました。
さてこのアルバムは名作「ソルファ」の再録音版ですが、通常は再吹込みをすると、あまり良い結果にならないことが多いかもしれません。
私も全体としてはこの再録音盤より、オリジナル盤の方がいいと思っています。
ただ中にはこの曲を筆頭に、成功した事例も散見されます。
イントロでゴリゴリと刻む、山田貴洋のベースがすばらしいですね。
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