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ティーンエイジ・ファンクラブ(Teenage Fanclub)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回ティーンエイジ・ファンクラブのランキングを作成しました。

ギター・ポップやパワー・ポップが好きな方は必聴のバンドです。

グランジっぽい少し荒めの曲もありますが、基本的には良質なメロディの曲ばかり。

彼らは刺激よりも音楽の中身で勝負しています。

文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。

 

1位「Neil Jung」(アルバム:Grand Prix)

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■曲名:Neil Jung (Norman Blake)
■曲名邦題:ニール・ジャング
■アルバム名:Grand Prix(1995年)
■アルバム名邦題:グランプリ
■動画リンク:「Neil Jung」

私は毎日のようにXで曲をご紹介していますが、基本的にキャッチーな曲を中心に発信しています。

曲全体は地味でもサビが魅力的であれば、迷わずその曲を選びます。

しかしこのバンドの場合、良い曲かどうかサビでは判断できません。

彼らはAメロBメロ関係なく、次から次へと美しいメロディでたたみかけてきます。

彼らは汲めども尽きせぬ豊かなメロディの泉です。

この肥沃でよどみないメロディの流れを邪魔するのであれば、もはやサビさえも不要と思えるほど。

実際この曲の価値は、サビ抜きでもほぼ変わりません。

そもそも彼らはサビでカタルシスを与える、普通のロック・バンドとは性質が違うのかもしれません。

その代りに彼らにはリスナーが身をゆだねたくなる、おおらかな歌心があります。

 

2位「The Concept」(アルバム:Bandwagonesque)

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■曲名:The Concept (Norman Blake)
■曲名邦題:ザ・コンセプト
■アルバム名:Bandwagonesque(1991年)
■アルバム名邦題:バンドワゴネスク
■動画リンク:「The Concept」

彼らはデビュー・アルバムを発表した後、「ザ・キング(The King)」というセカンド・アルバムを発表しました。

ゲフィン・レコード(Geffen Records)に移籍する前に、マタドール・レコード(Matador Records)との契約を消化するためにつくられた作品だと言われることがあります。

しかしメンバーが否定をしているので、それは事実ではありません。

私はソニック・ユース(Sonic Youth)の影響でつくった作品だと考えています。

実際に当時の彼らはソニック・ユースに夢中でした。

1989年ソニック・ユースは、チコーネ・ユース(Ciccone Youth)という別名義で「The Whitey Album」というアルバムを発表しています。

そのアルバムと「The King」は、曲の形になっていない楽曲が多数収録されています。

2枚とも曲の体裁が整っているのは、唯一マドンナ(Madonna)のカバー曲だけ。

「The King」からマドンナのカバー曲をご紹介しましょう。

Teenage Fanclub – Like a Virgin

曲の解説ではなく、違うアルバムについて私の推測失礼しました。

 

3位「Don’t Look Back」(アルバム:Grand Prix)

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■曲名:Don’t Look Back (Gerard Love)
■曲名邦題:ドント・ルック・バック
■アルバム名:Grand Prix(1995年)
■アルバム名邦題:グランプリ
■動画リンク:「Don’t Look Back」

このアルバムがリリースされた1995年は、ブリットポップの最盛期でした。

その年を代表するバンドはオアシス(Oasis)です。

同年オアシスはシングルチャートで1位を2曲、2位を2曲という圧倒的な結果を残し、ブラー(Blur)との対決などその年の話題をさらいました。

オアシスの「モーニング・グローリー((What’s the Story) Morning Glory?)」には名曲「ドント・ルック・バック・イン・アンガー(Don’t Look Back in Anger)」が収録されています。

一方同年に発表されたこのアルバムにも「Don’t Look Back」という似た名前の曲が入っています。

オアシスの話を出したのは、曲名から連想したにすぎません。

しかし1995年私の周囲では、オアシスの「(What’s the Story) Morning Glory?」とティーンエイジ・ファンクラブの「Grand Prix」は、どちらも、曲の粒がそろいすぎていることが話題になりました。

当時オアシスのリアム・ギャラガー(Liam Gallagher)は、ティーンエイジ・ファンクラブを自分たちに匹敵する存在と認識していました。

リアムはティーンエイジ・ファンクラブについて、自分たちに次ぐ世界で2番目に最高のバンドだと語っています。

 

4位「Star Sign」(アルバム:Bandwagonesque)

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■曲名:Star Sign (Gerard Love)
■曲名邦題:スター・サイン
■アルバム名:Bandwagonesque(1991年)
■アルバム名邦題:バンドワゴネスク
■動画リンク:「Star Sign」

1991年はニルヴァーナ(Nirvana)の「ネヴァーマインド(Nevermind)」という歴史的名作が発表された年でした。

同年リリースされたティーンエイジ・ファンクラブのこのアルバムは「グランジに対するイギリスからの回答」と言われました。

このアルバムのキーマンは、ドン・フレミング(Don Fleming)です。

彼はソニック・ユースやダイナソーJr.(Dinosaur Jr.)との仕事で知られるプロデューサー。

ドン・フレミングは、このバンドのポップ・センスを引き出して、サウンドに適切な汚し加工を施し、後にこのバンドの強味となるコーラスをもっと活用するようアドバイスしました。

その結果このアルバムは全英22位と躍進し、多くの年間ベスト・アルバムに選出されました。

ちなみに当時ニルヴァーナのカート・コバーン(Kurt Cobain)は、ティーンエイジ・ファンクラブについて、世界一のバンドだと語っています。

つまりこのバンドはオアシスとニルヴァーナから、これ以上ない最高の評価を受けたのですね。

 

5位「Ain’t That Enough」(アルバム:Songs from Northern Britain)

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■曲名:Ain’t That Enough (Gerard Love)
■曲名邦題:エイント・ザット・イナフ
■アルバム名:Songs from Northern Britain(1997年)
■アルバム名邦題:ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン
■動画リンク:「Ain’t That Enough」

このアルバム名は「Songs from Northern Britain」つまり「イギリス北部からの曲」という意味です。

彼らはスコットランド、グラスゴー出身のバンド。

よく言われるように、グラスゴーのギターポップ・バンドには独特の魅力があります。

その特徴は一言では表しにくいかもしれません。

ザ・パステルズ(The Pastels)、ヴァセリンズ(The Vaselines)、BMXバンディッツ(BMX Bandits)、ベル・アンド・セバスチャン(Belle and Sebastian)をなど聞くと、多くの共通点を感じます。

たとえばメロディは人懐こいが押しは強くない、そしてメロディが良くても売れそうな感じはしない。

そうした特徴の筆頭といえるのが、このティーンエイジ・ファンクラブです。

小さな国で生まれた商業主義から距離を置いた音楽は、多数派ではなくとも、世界中に点在するファンを獲得しました。

 

6位「Radio」(アルバム:Thirteen)

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■曲名:Radio (Gerard Love)
■曲名邦題:ラジオ
■アルバム名:Thirteen(1993年)
■アルバム名邦題:サーティーン
■動画リンク:「Radio」

このアルバムは「Bandwagonesque」の次の作品です。

前作は評論家から高く評価され、セールス的にも好調でした。

てっきりその路線を引き継ぐと思いきや、彼らは前作にあったグランジ色を払拭し、その代りに落ち着いた路線に変化しました。

ただ今にして思えば、この路線が彼ら本来の姿でしたが。

成功作の後の大きな変化は、よほどの音楽的な成果がなければ、ファンを納得させられないもの。

このアルバムでそれが成功したかといえば、必ずしもそうではなかったかもしれません。

ただ今作最大の収穫は、ソングライターとしてジェラルド・ラブが台頭したこと。

この曲も彼が書いていますし、アルバム冒頭に置かれた次の曲も彼の作品です。

Teenage Fanclub – Hang On

このアルバムでの軌道修正と生みの苦しみは、次作「Grand Prix」で飛躍する良い準備期間になりました。

 

7位「I Don’t Want Control of You」(アルバム:Songs from Northern Britain)

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■曲名:I Don’t Want Control of You (Norman Blake)
■曲名邦題:アイ・ドント・ウォント・コントロール・オブ・ユー
■アルバム名:Songs from Northern Britain(1997年)
■アルバム名邦題:ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン
■動画リンク:「I Don’t Want Control of You」

この記事ではノーマン・ブレイクとジェラルド・ラブの曲を各5曲ずつ選びました。

レイモンド・マッギンリー(Raymond McGinley)の曲は選んでいませんが、同じく優れたソングライターで、近年は彼が書いた曲が目立ちます。

本来は各メンバーの作風の違いについて書くべきかもしれません。

この記事では皆様に判断していただけるよう、曲ごとに曲を書いたメンバーの名前を明記してみました。

ただ私は彼らの違いよりも、共通性に注目しています。

その共通性がバンドのまとまりを生み、ひいてはこのバンドの個性になっていると。

ちなみにボーカルも各自書いた曲を自分で歌っています。

ただこちらもやはり誰がリード・ボーカルかではなく、コーラスの方がより重要かもしれません。

時にバンドでは、水と油のようなメンバー間の化学反応がダイナミズムを生むことがあります。

しかしこのバンドについては、メンバーは種類の違う水にすぎず、その共通性が曲の出来の安定に繋がっています。

私はCD棚を眺めて何を聞くか迷った時に、ふとこのアルバムを手に取りたくなることがあります。

彼らの音楽に対する絶対的な信頼感は半端ありません。

 

8位「Sparky’s Dream」(アルバム:Grand Prix)

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■曲名:Sparky’s Dream (Gerard Love)
■曲名邦題:スパーキーズ・ドリーム
■アルバム名:Grand Prix(1995年)
■アルバム名邦題:グランプリ
■動画リンク:「Sparky’s Dream」

彼らの最高傑作は「Bandwagonesque」か「Grand Prix」のどちらかだと言われています。

多くのディスクガイドでは、このアルバムが一番人気かもしれません。

ただこのアルバムを最高傑作だとした場合、似た作風でほぼ同じ出来の「Songs from Northern Britain」を推す声も挙がりそうです。

そこでこの記事では「Songs from Northern Britain」までを、選曲対象にしました。

彼らは有名曲、ヒット曲以外も高い水準で安定しています。

これほどベスト盤が不要だと感じるバンドは稀かもしれません。

それぞれのアルバムはムラが少なく、どれもベスト盤並みのクォリティですから。

彼らのアルバムは1枚1枚じっくり付き合うのに向いています。

 

9位「Everything Flows」(アルバム:A Catholic Education)

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■曲名:Everything Flows (Norman Blake)
■曲名邦題:エブリシング・フローズ
■アルバム名:A Catholic Education(1990年)
■アルバム名邦題:カソリック・エデュケイション
■動画リンク:「Everything Flows」

ファースト・アルバムの曲です。

彼らはザ・ボーイ・ヘアドレッサーズ(The Boy Hairdressers)という前身バンドから始まりました。

当時53rd&3rdからリリースされた一連のシングルは、日本でも一部のギターポップ・ファンを虜にしました。

その時代の曲をご紹介しておきましょう。

The Boy Hairdressers – Tidal Wave

久しぶりに昔の曲を聞き直して、私は53rd&3rdの他のバンドとは少し違うと思いました。

もちろん共通点の方が多いですが、このバンドにはジャングリーな曲がありません。

その代りに当初から楽曲志向が強かったように思います。

 

10位「Start Again」(アルバム:Songs from Northern Britain)

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■曲名:Start Again (Norman Blake)
■曲名邦題:スタート・アゲイン
■アルバム名:Songs from Northern Britain(1997年)
■アルバム名邦題:ソングス・フロム・ノーザン・ブリテン
■動画リンク:「Start Again」

この曲は直木賞作家、角田光代さんの小説「あしたはうんと遠くへいこう」に登場します。

歌詞を私なりに要約してみます。

気分が落ち込み
考えようとしても頭はぼんやりとして働かず
事態は複雑きわまりない

でも、もう一度始めよう
まだそのための時間は残されているのだから

「Start Again」という曲名は、これまで上手くいかなかったことを暗に示唆しています。

時には、リスタートをためらうこともあるでしょう。

そんな時この曲は気持ちを切り替える、小さなきっかけになるかもしれません。

このバンドがすごいのは、このイントロのギターだけで、言葉を超えて肯定感を伝えるところ。

ためらって足を踏み出せない人の背中をそっと押してくれる感じがします。

この曲には穏やかで、しかし人を前に向かわせる確固たる響きがあります。

 

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