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ベル&セバスチャン(Belle & Sebastian)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はベル&セバスチャンのランキングを作成しました。

選曲はかなり難航しました。

曲の平均水準が高すぎて、抜きん出た曲を特定しがたいように思います。

とはいえ現時点で私が大好きな曲を選んでみました。

特にベルセバ初心者の方は、もし気に入ったらアルバム単位で聞いてみていただければと思います。

1位「I Want the World to Stop」(アルバム:Write About Love)

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■曲名:I Want the World to Stop
■曲名邦題:アイ・ウォント・ザ・ワールド・トゥ・ストップ〜世界よ止まれ〜
■アルバム名:Write About Love
■アルバム名邦題:ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~
■動画リンク:「I Want the World to Stop」

このアルバムはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)が参加して話題を呼びました。

しかし内容は安定のベルセバ印で、何か変わったという印象はありませんでした。

プロデューサーも前作と同じくトニー・ホッファー(Tony Hoffer)ですし。

私の周囲だけかもしれませんが、基本的に彼らのファンは、それほど変化を望んでいる様子はありません。

彼ららしい曲が聞ければ、それでいいと思っているようです。

たとえばこの曲のように。

イントロのメランコリーなギターから、いつもの彼らと安心して聞ける曲です。

平凡な生活の中で、ふと「世界を止めたい」と願う気持ち。

そういう情景の切り取り方が彼ららしい思います。

 

2位「Sleep the Clock Around」(アルバム:The Boy with the Arab Strap)

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■曲名:Sleep the Clock Around
■曲名邦題:スリープ・ザ・クロック・アラウンド
■アルバム名:The Boy with the Arab Strap
■アルバム名邦題:ザ・ボーイ・ウィズ・ザ・アラブ・ストラップ
■動画リンク:「Sleep the Clock Around」

アルバムタイトルは、ザ・スミス(The Smiths)の曲「The Boy With The Thorn In His Side」をもじったもの。

彼らがスミスの影響を受けていることはよく知られています。

ジャケットに着色した写真を使っているのも、スミスからの影響だと思われます。

ちなみにスミスの曲名にある「Thorn」とはトゲのことです。

一方アラブ・ストラップ(Arab Strap)とは、彼らと同じスコットランドのグループのこと。

ちなみに「Arab Strap」とは、性的な意味を持った言葉でもあります。

スミスは「心にトゲを持った少年」

ベルセバは「ひわいな道具を持った少年」

少し悪趣味かもしれません。

ただこの曲はクラブヒットして、一躍彼らの認知度を高めました。

スチュアート・マードック(Stuart Murdoch)とイゾベル・キャンベル(Isobel Campbell)のハモりが良いですね。

またこのアルバムからミック・クック(Mick Cooke)が正式メンバーになりました。

この曲でも彼のトランペットが活躍していますが、アレンジ面でも手腕を振るっていると思われます。

この頃の彼らはネオアコっぽいのも魅力的でした。

 

3位「Lazy Line Painter Jane」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc1)

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■曲名:Lazy Line Painter Jane
■曲名邦題:レイジー・ライン-ペインター・ジェイン
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc1
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc1
■動画リンク:「Lazy Line Painter Jane」

このアルバムはEPの曲を集めた編集版です。

この曲は「If You’re Feeling Sinister」と「The Boy with the Arab Strap」の間の1997年7月28日にリリースされています。

この時期彼らの人気は急速に高まりつつありました。

彼らの人気は口コミで拡大していきましたが、その過程でアルバム未収録EPのはたした役割は小さくありません。

この曲の成功の要因は、モニカ・クイーン(Monica Queen)という女性ボーカルと共演したことです。

可憐なイゾベルとは異なるパンチの利いたボーカルで、この曲のおいしいところを持っていっている感じがしますね。

アルバム1枚通してだとイゾベルの方がバンドのカラーに合っていると思いますが、EP単発としては良い人選だったと思います。

 

4位「Get Me Away From Here, I’m Dying」(アルバム:If You’re Feeling Sinister)

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■曲名:Get Me Away From Here, I’m Dying
■曲名邦題:消えてしまいそうな僕を連れ出して
■アルバム名:If You’re Feeling Sinister
■アルバム名邦題:天使のため息
■動画リンク:「Get Me Away From Here, I’m Dying」

この曲の邦題を直訳すると「死にかけている僕をここから連れ出して」

彼らは僕が文章で示さないと気づかないだろう。さようならをお知らせしますと、という内容の歌詞です。

このはかなげな感じがたまりません。

初期の彼らは地味で暗めな曲も多かったように思います。

彼らの音楽を好きになるということは、そういう曲を聞くということでした。

しかしその後彼らは、明るく外向的な面を表に出し始めました。

今の彼らに物足りなさを感じている人は、当時の地味な作風が好きなのかもしれません。

少なくとも私はそうでした。

ただ同時にそういう曲の合間で、この曲とか「映画の中のディランのように(Like Dylan In The Movies)」のような快活な曲が始まると耳そばだてたものです。

 

5位「Jonathan David」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc2)

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■曲名:Jonathan David
■曲名邦題:ジョナサン:デイヴィッド
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc2
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc2
■動画リンク:「Jonathan David」

当時彼らはアルバム未収録曲ばかりのEPをリリースしていました。

そのEP7枚をまとめたのが、この編集版。

日本語のタイトルが「フルキズ・ソングス」とあります。

原題の「Open Old Wounds」を簡潔に表現した、すばらしい邦題だと思います。

「黒歴史集」みたいなイメージかもしれません。

さてこの曲では、女性がある男性に片思いをしているようです。

私はあなたが別の女性を好きなことを知っている。彼女もそのことを知っているし、私も彼女のことが好きだしね。

戦争に連れていかれるわけじゃないし、もっと最悪なことだってあるだろう。

しかし私の木馬には、まだあなたのスペースが空いているわよ。

そんな感じの曲です。

たしかに古傷な感じがしますね。

それを上ずった男性ボーカルで歌うところに、若干倒錯的な感じを受けますが。

心に古傷を抱えた人に響く曲かもしれません。

 

6位「Wandering Alone」(アルバム:Storytelling)

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■曲名:Wandering Alone
■曲名邦題:独り、さまよって
■アルバム名:Storytelling
■アルバム名邦題:ストーリーテリング
■動画リンク:「Wandering Alone」

この作品はトッド・ソロンス(Todd Solondz)監督の同名映画のサントラだと言われています。

ただこのアルバムから使われた楽曲は、6分程度にすぎません。

映画に提供した曲を含む「サントラ風アルバム」といった方がいいようです。

その立ち位置のあいまいさゆえか、このアルバムはあまり人気がありません。

しかし私は割とこの作品が好きで、アルバムタイトル曲など、他にもいくつか好きな曲があります。

私はキラーな曲さえあれば、アルバム全体の出来を気にしないタイプです。

次作の「Dear Catastrophe Waitress」は、トレヴァー・ホーン(Trevor Horn)がプロデュースした作品で、悪い出来ではありませんでしたが、突出した曲がありませんでした。

「Storytelling」はキラー曲が2曲ありましたので、私としては大満足です。

 

7位「Funny Little Frog」(アルバム:The Life Pursuit)

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■曲名:Funny Little Frog
■曲名邦題:ファニー・リトル・フロッグ
■アルバム名:The Life Pursuit
■アルバム名邦題:ライフ・パースート
■動画リンク:「Funny Little Frog」

彼らの初期は繊細な作風でしたが、その後マイナーチェンジしました。

その最大のポイントが、この曲にうかがえる外向的なポップ路線です。

初期の曲は一種のマジックを感じる曲が多いですが、おそらくそれは思春期のように一過性のものだったはずです。

このアルバムの時点では、デビュー後10年が経過しました。

彼らが変わったとしても、ごく自然なことかもしれません。

しかし彼らは初期の追い求める精神を忘れたわけではないようです。

この曲の歌詞には「私は詩人としての人生を生きている」という一節があります。

それにこのアルバムのタイトルは、直訳すると「人生の追求」

彼らは不安定な時期を抜け出たようですが、今もなおファンの伴走者であり続けています。

 

8位「Women’s Realm」(アルバム:Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant)

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■曲名:Women’s Realm
■曲名邦題:月刊「Woman’s Realm」
■アルバム名:Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant
■アルバム名邦題:わたしのなかの悪魔
■動画リンク:「Women’s Realm」

今回の選曲で一番迷ったのは「ディス・イズ・ジャスト・ア・モダン・ロック・ソング(This Is Just a Modern Rock Song)」です。

はっきりいって、良い曲が多すぎて網羅できません。

そこで私は開き直ることにしました。

たとえ20選にしたとしても、曲の水準を維持できそうですし。

彼らを初めて聞く人へのおすすめ曲という観点で、選曲することを念頭に置きました。

この曲の歌詞はこういう内容です。

もし私たちが妥協できたなら、私はあなたと一緒にいられるだろう。

ダンサーたちが立ち去って後片付けしている間、私は歌のことを考えている。ある男の子と女の子の恋愛の曲を。

彼らの曲で歌われているのは、ささいな日常、個人の内面、そうしたミニマムな世界です。

こじんまりした曲を紹介するだけでも良いような気がしてきました。

 

9位「My Wandering Days Are Over」(アルバム:Tigermilk)

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■曲名:My Wandering Days Are Over
■曲名邦題:彷徨える日々の終焉
■アルバム名:Tigermilk
■アルバム名邦題:タイガーミルク
■動画リンク:「My Wandering Days Are Over」

彼らはザ・スミスの影響を受けていますが、彼らの音楽が持つ効能も似ています。

それは心が揺れ動く人に共振し、鎮痛剤になるという役割。

この曲では主人公が、僕のさまよえる時代は終わったと歌っています。

主人公はヒップホップを聞いたり、似合わないブーツを片付けたり、とっちらかっていた日々に終わりを告げたようです。

彼はイゾベルに「そんな僕は退屈な男になってはいないだろうか」と質問をすると、イゾベルは「生き地獄だったね」と答えています。

この頃の彼らは、アコースティックでどこかチープなサウンド、繊細な音の手触り、ヘタウマで気弱なボーカル、不安定な心情を吐露した歌詞など、トータルで自分たちの世界を表現していました。

ちなみにこのアルバムは、元々Electric Honeyから1000枚限定で発売されたものです。

その後彼らの人気が出だした1999年に、Jeepster Recordsから再発されました。

このアルバムの存在は再発前から有名で、当時私を含む多くのファンが、ようやく聞けると飛びついたものです。

 

10位「I Love My Car」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc2)

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■曲名:I Love My Car
■曲名邦題:アイ・ラヴ・マイ・カー
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc2
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc2
■動画リンク:「I Love My Car」

先程申し上げたように、このアルバムはアルバム未収録のEPの編集盤です。

発売時には狂喜と戸惑いの声が混在していんた。

戸惑いの声は、コツコツとEPを買っていた熱心なファンの声です。

彼らは買い集めたEPを手放して、このアルバムで買い直しました。

中古CD市場には、無念そうな彼らのEPがダブついていましたね。

さてこの曲は彼らの中で最も気持ちが軽くなる曲です。

2:44からホーンが楽しげに鳴り響く部分は、とても心地良いですね。

次の聞きどころは、3:30ぐらいから急にワルツに変化するところ。

聞き終わった後の余韻がとてもすばらしい曲だと思います。

このランキングを幸せな気分で聞き終えていただけたらうれしいです。

 

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