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ベル&セバスチャン(Belle & Sebastian)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はベル&セバスチャンのランキングを作成しました。

彼らのランキングをつくるのは、これまでで一番大変でした。

というのは彼らは平均値が高く、4.7点の曲と4.6点の曲を比較して、無理やり選ぶみたいなところがあるからです。

たとえば特に初期のアルバムで、この曲がダントツ良い曲だと断言できるものでしょうか。おそらくできません。

勢いあまってつい国語の勉強みたいな文章になってしまいました。

そうはいっても、とりあえず現時点で最強だと思われる曲を取りそろえてみました。

特にベルセバ初心者の方は、もし気に入ったらアルバム単位で聞いてみていただければと思います。

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1位「I Want the World to Stop」(アルバム:Write About Love)

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■曲名:I Want the World to Stop
■曲名邦題:アイ・ウォント・ザ・ワールド・トゥ・ストップ〜世界よ止まれ〜
■アルバム名:Write About Love
■アルバム名邦題:ライト・アバウト・ラヴ~愛の手紙~
■動画リンク:「I Want the World to Stop」
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このアルバムはノラ・ジョーンズ(Norah Jones)が参加して話題を呼びました。

しかし内容は安定のベルセバ印で、特別何か変わったということはありませんでした。

プロデューサーは前作と同じく、トニー・ホッファー(Tony Hoffer)が起用されています。

バンドが変化を望んでいる時は、まずプロデューサーを変えることから始めるものです。

彼らは変わる必要はないと判断を下したということなのでしょう。

次作では少しクラブ寄りの曲が入っていますが、初めてこのアルバムを聞いた時は、良くも悪くも驚きはありませんでした。

私の周囲だけかもしれませんが、基本的に彼らのファンは、それほど変化を望んでいる様子はありません。

彼ららしい曲が聞ければ、それでいいと思っているようです。たとえばこの曲のように。

イントロのメランコリーなギターから、いつもの彼らだと分かって安堵できる曲です。

彼らは変わらなくても、今のままで既に最高です。

平凡な生活の中で、ふと「世界を止めたい」と願う気持ち。

そういう切り取り方ができる、彼らならではの曲だと思います。

 

2位「Sleep the Clock Around」(アルバム:The Boy with the Arab Strap)

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■曲名:Sleep the Clock Around
■曲名邦題:スリープ・ザ・クロック・アラウンド
■アルバム名:The Boy with the Arab Strap
■アルバム名邦題:ザ・ボーイ・ウィズ・ザ・アラブ・ストラップ
■動画リンク:「Sleep the Clock Around」
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アルバムタイトルは、ザ・スミス(The Smiths)の曲「The Boy With The Thorn In His Side」をもじったものだと言われています。

そもそも彼らがスミスの影響を受けていることは有名で、ジャケット写真に着色しているのもその影響です。

ちなみにスミスのタイトルにある「Thorn」とはトゲのことです。

一方アラブ・ストラップ(Arab Strap)とは、彼らと同じスコットランドのグループで、彼ら自身もすばらしいアルバムを発表しています。

ちなみに「Arab Strap」とは、解説はしませんが、性的な意味を持った言葉もあります。

スミスは「心にトゲを持った少年」

ベルセバは「ひわいな道具を持った少年」

少し悪趣味でしょうか。

ただ音楽に罪はありません。この曲は一部でクラブヒットをして、一躍彼らの認知度を高めました。

スチュアート・マードック(Stuart Murdoch)とイゾベル・キャンベル(Isobel Campbell)のハモりが最高です。

またこのアルバムからミック・クック(Mick Cooke)が正式なメンバーになりました。

この曲でも彼のトランペットが活躍していますが、おそらくアレンジ面でも多大なサポートをしていると思われます。

この頃の彼らは、ネオアコっぽい音楽性も魅力的でしたね。

 

3位「Lazy Line Painter Jane」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc1)

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■曲名:Lazy Line Painter Jane
■曲名邦題:レイジー・ライン-ペインター・ジェイン
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc1
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc1
■動画リンク:「Lazy Line Painter Jane」
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この曲は彼らの曲の中でも屈指の名曲です。

この曲がナンバーワンという人も多いかもしれません。

このアルバムはEPの曲を集めた編集版なので、時期がピンと来ない方もいるでしょう。

この曲は「If You’re Feeling Sinister」と「The Boy with the Arab Strap」の間、1997年7月28日にリリースされています。

この時期彼らの人気はうなぎのぼりでした。

彼らの人気は主に口コミで拡大していきましたが、その過程でこうしたアルバム未収録EPが果たした役割は小さくありません。

この曲の成功の要因は、モニカ・クイーン(Monica Queen)という女性ボーカルと共演したことです。

可憐なイゾベルとは異なるパンチの効いた歌声で、この曲のおいしいところを持っていっている感じがします。

アルバム1枚通してだとイゾベルの方がバンドカラーに合っていると思いますが、EP単発ならばこれもありですね。

 

4位「Get Me Away From Here, I’m Dying」(アルバム:If You’re Feeling Sinister)

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■曲名:Get Me Away From Here, I’m Dying
■曲名邦題:消えてしまいそうな僕を連れ出して
■アルバム名:If You’re Feeling Sinister
■アルバム名邦題:天使のため息
■動画リンク:「Get Me Away From Here, I’m Dying」
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なんだかんだいって、このセカンドアルバムが一番好きという人が多いのではないでしょうか。

確かに曲の粒がそろっていて、私が一番選曲に悩んだのがこのアルバムです。

はっきり言ってこの曲と同程度の曲がゴロゴロしています。

仕方ないので、最後は曲名の好みで無理やり決めました。

邦題では少しぼかされていますが、直訳すると「死にかけている僕をここから連れ出して」ですからね。

歌詞を読むと「彼らは僕がきちんと文章で示さないと気づかないだろう。さようならをお知らせしますと」という内容です。

このはかなげなイメージがたまりません。

初期の彼らは地味で暗めな曲も多かったですし、彼らの音楽を聞くということは、そういう曲を好きということでした。

しかしその後彼らは試行錯誤する中で、明るく外向的な面を表に出し始めました。

今の彼らには何か物足りないと言う人は、もしかしたら当時の地味で暗い曲が好きなのかもしれません。

正直気持ちは分かりすぎます。

同時にそういう曲の合間に、この曲とか「映画の中のディランのように(Like Dylan In The Movies)」みたいな快活な曲があると、耳そばだてたものです。

しかし本当にすばらしいアルバムです。

欠点は「天使のため息」という甘すぎる邦題ぐらいかもしれません。

 

5位「Jonathan David」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc2)

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■曲名:Jonathan David
■曲名邦題:ジョナサン:デイヴィッド
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc2
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc2
■動画リンク:「Jonathan David」
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この当時彼らはアルバムとは別にEPをリリースしていました。どれもアルバム未収録曲ばかりです。

そのEP7枚を集めてまとめたのが、この編集版です。

日本語のタイトルが「フルキズ・ソングス」とありますが、原題の「Open Old Wounds」を簡潔に表現した、すばらしい邦題だと思います。

まるで「黒歴史集」みたいな感じかもしれません。

さてこの曲では、女性がある男性に対して片思いをしているようです。

私はあなたが別の女性を好きだと知っている。彼女はそのことを知っているし、私も彼女のことが好きだしね。

戦争に連れていかれるわけじゃないし、もっと最悪なことだってありえる。

しかし私の木馬には、まだあなたの分のスペースが空いているわよ。

そんな感じの曲です。

たしかに古傷な感じがしますね。

それを男性ボーカルで歌うところが、少し倒錯的な感じもしますが。

スチュワートの声は時に上ずっていますが、こういう古傷がうずきそうな曲では、上ずるぐらいでちょうど良いかもしれません。

心に古傷を抱えた人に響く曲かもしれません。

 

6位「Wandering Alone」(アルバム:Storytelling)

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■曲名:Wandering Alone
■曲名邦題:独り、さまよって
■アルバム名:Storytelling
■アルバム名邦題:ストーリーテリング
■動画リンク:「Wandering Alone」
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このアルバムは、トッド・ソロンス(Todd Solondz)監督の同名映画のサントラと言われています。

ただ実際にこのアルバムから使われたのは、6分程度にすぎません。

映画に提供した曲を含む「サントラ風アルバム」といった方がいいようです。

その立ち位置のあいまいさのせいか、このアルバムはあまり人気がありません。

当時バンドは傑作アルバムを連発していたので、サントラということだけでがっかりした人も多いと思います。

またセリフとかインストの小曲ばかりで、物足りない人も多かったと思います。

しかし私は割とこの作品が好きで、どちらを取り上げるか迷ったアルバムタイトル曲など、いくつか好きな曲があります。

私はキラーな曲があれば、アルバム全体の出来を気にしないタイプです。

次作の「Dear Catastrophe Waitress」は、トレヴァー・ホーン(Trevor Horn)がプロデュースした意欲作で私も好きですが、これだと思う曲がありませんでした。

「Storytelling」はキラー曲が2曲あったので、私的には大満足です。

それにしてもこの曲は、キラキラした陽性のアレンジが大変魅力的です。

ストリングスも華麗に舞っていて、聞くといつも気分が上がります。

 

7位「Funny Litle Flag」(アルバム:The Life Pursuit)

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■曲名:Funny Litle Flag
■曲名邦題:ファニー・リトル・フロッグ
■アルバム名:The Life Pursuit
■アルバム名邦題:ライフ・パースート
■動画リンク:「Funny Litle Flag」
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このアルバムはとても人気があります。

一般に「Storytelling」と「Dear Catastrophe Waitress」は低迷期と言われています。

その後にこのアルバムが発売された時、絶賛の声が多かったのを覚えています。

私は特にこの曲に夢中になりました。

彼らは様々な試行錯誤をする中で、初期の繊細路線から、現在の自分たちに合ったスタイルにマイナーチェンジしていきました。

その最大のポイントが、この曲にみられるような外向的なポップ路線です。

初期の曲は今聞いても不思議なマジックを感じる曲ばかりですが、それはおそらく思春期のような一過性のものだったはずです。

その後彼らは成長し、このアルバムの頃には、デビューして10年が経過していました。

もし彼らはずっと繊細路線を続けていたら、それはキャラを演じていることになってしまうでしょう。

しかし初期の精神を忘れたわけではないようです。

この曲の歌詞で「私は詩人としての人生を生きている」という一節があります。

それにこのアルバムのタイトルは直訳で「人生の追求」です。

彼らは不安定な時期を脱したようですが、今もなおファンの伴走者であり続けているようです。

 

8位「Women’s Realm」(アルバム:Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant)

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■曲名:Women’s Realm
■曲名邦題:月刊「Woman’s Realm」
■アルバム名:Fold Your Hands Child, You Walk Like a Peasant
■アルバム名邦題:わたしのなかの悪魔
■動画リンク:「Women’s Realm」
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私はやはりポップな曲が好きなのだと思います。

今回の選曲をする時に、繊細ではかなげな曲を選ぶか、それともポップな曲を選ぶか、何度も判断を迫られました。

しかも彼らの場合、アレンジが凝った長い曲にも名曲が多いときています。

一番迷ったのは「ディス・イズ・ジャスト・ア・モダン・ロック・ソング(This Is Just a Modern Rock Song)」の扱いです。

ちなみに10選ではなく11選だったら入っていたでしょう。

途中で私は開き直ることにしました。

たった10曲だけでは、良い曲の一部しか紹介できないのは仕方ないと。

たとえもし20選にしたとしても、曲のレベルがほぼ変わらないことは目に見えています。

そこでとりあえず入り口となる曲だけ、しっかりご紹介しようと思い直しました。

この曲の歌詞はこういう内容です。

もし私たちが妥協することができたなら、私はあなたと一緒にいられるだろう。

ダンサーたちが立ち去った後片付けしている間、私は歌のことを考えている。ある男の子と女の子の恋愛の曲を。

そもそも彼らの曲で歌われているのは、ささいな日常、個人の内面、そうしたミニマムな世界です。

彼らの場合は、こじんまりした曲を紹介するだけでもいいような気がしてきました。

 

9位「My Wandering Days Are Over」(アルバム:Tigermilk)

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■曲名:My Wandering Days Are Over
■曲名邦題:彷徨える日々の終焉
■アルバム名:Tigermilk
■アルバム名邦題:タイガーミルク
■動画リンク:「My Wandering Days Are Over」
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彼らはザ・スミスの影響を受けていますが、リスナーに対して果たした役割も少し似ています。

それは揺れ動く心を抱えた人に対して共振し、鎮痛剤になるという役割です。

この曲では主人公が、僕のさまよえる時代は終わったと歌っています。

主人公はヒップホップを聞いたり、似合わないブーツを片付けたり、とっちらかっていた日々に終わりを告げたようです。

彼はイゾベルに「そんな僕は退屈な男になってはいないだろうか」と質問をすると、イゾベルは「生き地獄だったね」と答えています。

こういう揺れ動くメンタルを表現した歌詞は、同じような問題を抱えている人を惹きつけるものです。

しかもこの頃の彼らは、アコースティックだけどどこかチープなサウンド、繊細な音の手触り、ヘタウマで気弱なボーカル、不安定な心情を吐露した歌詞など、トータルで自分たちの世界を表現していました。

ちなみにこのアルバムは、元々Electric Honeyから1000枚限定で発売されたものです。

その後彼らの人気が沸騰してからの1999年に、Jeepster Recordsから再発されました。

このアルバムの存在は再発前から有名で、当時私を含む多くの迷える子羊が、ようやく聞けると飛びついたものです。

 

10位「I Love My Car」(アルバム:Push Barman to Open Old Wounds Disc2)

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■曲名:I Love My Car
■曲名邦題:アイ・ラヴ・マイ・カー
■アルバム名:Push Barman to Open Old Wounds Disc2
■アルバム名邦題:フルキズ・ソングス~アーリー・シングルス・コレクション Disc2
■動画リンク:「I Love My Car」
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先程申し上げたように、このアルバムはアルバム未収録のEPを集めた編集盤です。

発売時には狂喜する声と戸惑いの声が混在していんた。

戸惑いの声は、コツコツとEPを買っていた熱心なファンの声です。

彼らは買い集めたEPを手放して、このアルバムを入手していました。

中古CD市場には、無念そうな彼らのEPがダブついていましたね。

この曲はあまり触れられることがありませんが、私は朗らかな雰囲気が気に入っています。

ベルセバの中で一番気持ちが軽くなる曲です。

2:44ぐらいからホーンが楽しげ鳴り響くところの心地よさといったら!

そして一番の聞きどころは、3:30ぐらいから急にワルツのリズムになるところです。

私はこのランキングを作成する時、通常は1位を最初に決めています。ただ今回は後回しにしました。

しかし10位は最初からこの曲と決めていました。

10番目に良い曲というよりも、聞き終わった後の余韻がとてもすばらしいと思ったからです。

幸せな気分で聞き終えていただけたらうれしいです。

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