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ミスター・ビッグ(Mr. Big)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はミスター・ビッグのランキングを作成しました。

このバンドは日本だけしか人気がないと言われています。

彼らは日本以外で不当に低く評価されているかもしれない。

この記事はその問題意識から書いてみました。

文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。

 

1位「To Be With You」(アルバム:Lean Into It)

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■曲名:To Be With You
■曲名邦題:トゥ・ビー・ウィズ・ユー
■アルバム名:Lean Into It(1991年)
■アルバム名邦題:リーン・イントゥ・イット
■動画リンク:「To Be With You」

このバンドの代表曲であり、最大のヒット曲です。

しかし当初この曲はアルバムに収録されるかどうか、当落線上ギリギリの曲でした。

この曲を書いたエリック・マーティン自身の評価もそれほど高くなく、息抜きの曲と考えていたようです。

またこの曲をアルバムに収録するように進言したビリー・シーンでさえも、この曲をシングルにすることには反対でしたし。

しかしあるラジオ局のDJがこの曲を気に入って放送したことで、事態は一気に急変しました。

リスナーの反響はすさまじく、シングルではないにもかかわらず、この曲は全米でリクエストが殺到したそうです。

それを受けてようやくメンバーは、この曲をサード・シングルとしてリリースしました。

するとこの曲はビルボードで3週間連続1位、世界11カ国で1位という大ヒットになりました。

ちなみにこの曲以前に彼らは3枚のシングルを発表していますが、どれも200位にさえ入っていません。

つまりジリ貧の状況から思いもよらない曲で一躍ブレイクしたのですね。

こんなにドラマティックで下剋上のヒットは、なかなかありません。

 

2位「The Whole World’s Gonna Know」(アルバム:Bump Ahead)

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■曲名:The Whole World’s Gonna Know
■曲名邦題:ザ・ホウル・ワールズ・ゴナ・ノウ
■アルバム名:Bump Ahead(1993年)
■アルバム名邦題:バンプ・アヘッド
■動画リンク:「The Whole World’s Gonna Know」

彼らはアメリカ出身のバンドですが、1970年代のブリティッシュ・ロックから影響を受けています。

実際「Mr. Big」というバンド名は、イギリスのロック・バンド、フリーの曲名から名付けられました。

彼らはこのアルバムで、バンド名の由来となった曲をカバーしていますのでご紹介しましょう。

Free – Mr. Big

私は以前フリーについて記事を書いたことがあります。

読んでみたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ。

フリー(Free)の名曲名盤10選

確かにエリック・マーティンは、フリーのポール・ロジャースっぽいところがあります。

しかし演奏については、必ずしもその影響範囲に収まっていません。

彼らは古いブリッティッシュ・ロックを現代的な演奏で再現した、古くて新しいところが新鮮でした。

 

3位「Colorado Bulldog」(アルバム:Bump Ahead)

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■曲名:Colorado Bulldog
■曲名邦題:コロラド・ブルドッグ
■アルバム名:Bump Ahead(1993年)
■アルバム名邦題:バンプ・アヘッド
■動画リンク:「Colorado Bulldog」

このバンドの強味は、テクニック面に優れたメンバーがそろっていること。

特にベースのビリー・シーンは、世界一のベーシストと呼ばれています。

彼はライトハンド奏法やベースが曲を主導する、いわゆるリード・ベースみたいな演奏を得意としています。

この曲でもベースなのに、速弾きしている箇所がありますね。

しかし奇をてらっただけの人ではありません。

ちなみに彼はヴァニラ・ファッジ(Vanilla Fudge)、カクタス(Cactus)、ベック・ボガート & アピス(Beck, Bogert & Appice)などで活躍したベーシスト、ティム・ボガートから影響を受けています。

この曲でもティム・ボガードのように重低音でゴリゴリ推す、攻めの演奏をしていますね。

また途中ジャズっぽいライン取りの箇所もあります。

彼はハードロックのベーシストとしての土台がありつつ、プレーの引き出しが多い人でした。

 

4位「Addicted To That Rush」(アルバム:Mr. Big)

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■曲名:Addicted To That Rush
■曲名邦題:アディクテッド・トゥ・ザット・ラッシュ
■アルバム名:MR. BIG(1989年)
■アルバム名邦題:Mr. Big
■動画リンク:「Addicted To That Rush」

ファースト・アルバムの曲です。

ここでバンド名について、2つの話題を取り上げます。

デビュー時メンバーは知らなかったそうですが、彼らより前にイギリスに同じ名前のバンドがありました。

イギリスの同名バンドの曲をご紹介しましょう。

Mr Big (UK) – Vampire

バンド名にまつわるもう1つの話題は、メンバーの身長についてです。

メンバーの紹介を兼ねて、初期メンバーの担当楽器と身長を以下に列記しましょう。

・ビリー・シーン(Billy Sheehan):ベース(186cm)
・エリック・マーティン(Eric Martin):ボーカル(178cm)
・ポール・ギルバート(Paul Gilbert):ギター(193cm)
・パット・トーピー(Pat Torpey):ドラムス(179cm)

アメリカ人男性の平均身長は176cmぐらいですから、全員が平均以上の彼らにこのバンド名は違和感ありません。

ちなみにポール・ギルバートの足のサイズは31.5cmなので、34cmあったジャイアント馬場に近いです。

先程述べた通り彼らのバンド名は、フリーの曲名に由来しています。

しかし小柄なメンバーばかりだったら、このバンド名は採用されなかったでしょうね。

 

5位「Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)」(アルバム:Lean Into It)

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■曲名:ダディ、ブラザー、ラヴァー、リトルボーイ
■曲名邦題:Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)
■アルバム名:Lean Into It(1991年)
■アルバム名邦題:リーン・イントゥ・イット
■動画リンク:「Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)」

この曲は、電気ドリルの先にギターのピックを取り付けて演奏する箇所があります。

ピンとこない方のために写真を掲載しましょう。

予想以上にそのままですね(笑)。

ただこの人はドリルを使わなくても光の速さを意味する「光速ギタリスト」と呼ばれるほど、速弾きにすぐれたギタリストです。

またこの人は速弾きやトリッキーなだけではありません。

メロディアスな演奏も多く、総合力の高さを感じさせるギタリストです。

このバンドの興味深いところは、ある種のミスマッチにあるかもしれません。

エリック・マーティンは王道のロック・シンガーで、楽曲も比較的オーソドックスといえます。

しかしギターとベースが時々トリッキーなプレイで、曲にエッジを加え尖らせています。

 

6位「Just Take My Heart」(アルバム:Lean Into It)

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■曲名:Just Take My Heart
■曲名邦題:ジャスト・テイク・マイ・ハート
■アルバム名:Lean Into It(1991年)
■アルバム名邦題:リーン・イントゥ・イット
■動画リンク:「Just Take My Heart」

彼らの最高傑作はこのアルバム一択です。

個人的には硬派なハードロックといった感じのファーストと強力な楽曲が収録されたサードも捨てがたい。

しかしこのセカンドはその合い間にあって、両方の良さを併せ持っているように思います。

このバンドはよく「ビッグ・イン・ジャパン(Big in Japan)」と言われます。

それはつまり海外での人気に比べて、日本での人気が突出しているということ。

あと彼らはシングル・チャートで1位を記録した「To Be with You」だけの一発屋と言われることがあります。

ただこの「Just Take My Heart」も16位を記録しているので、一発屋といえるかどうかは微妙かもしれません。

私はその2つの評価に違和感がありますし、日本での評価の方が正しいように感じます。

逆に言えば、彼らは日本以外で不当に低く評価されているのではないか。

そこでこの記事を書いて、皆様に判断していただくことにしました。

 

7位「Green-Tinted Sixties Mind」(アルバム:Lean Into It)

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■曲名:Green-Tinted Sixties Mind
■曲名邦題:60’S マインド
■アルバム名:Lean Into It(1991年)
■アルバム名邦題:リーン・イントゥ・イット
■動画リンク:「Green-Tinted Sixties Mind」

この曲はイントロのギターが印象的です。

トリッキーでありつつメロディアスなポール・ギルバートの特徴がよく表れていますね。

このアルバムはジャケットが目を惹きます。

1895年10月22日に起きた、モンパルナス駅脱線事故の写真が使われています。

もう少し引き気味にした、元の写真を以下に掲載しましょう。

どうやら列車が所定の位置で止まりきれず、勢い余って2階から落下したようですね。

フランスで発生した事故ですが、当時はアメリカでも大きく報道されたそうです。

さてこの曲名は「緑がかった60年代の心」という意味です。

彼らは音楽的にもどこかノスタルジックなところがありますね。

このセカンドはジャケットと楽曲のどちらも、そうした彼らの魅力がうまく表現されています。

 

8位「Wild World」(アルバム:Bump Ahead)

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■曲名:Wild World
■曲名邦題:ワイルド・ワールド
■アルバム名:Bump Ahead(1993年)
■アルバム名邦題:バンプ・アヘッド
■動画リンク:「Wild World」

キャット・スティーヴンスのカバーです。

原曲を引用しておきましょう。

Cat Stevens – Wild World

彼らは「To Be With You」の大ヒットで、レコード会社からバラードを要求されるようになりました。

ハードロックのバンドでバラードが大ヒットした結果、レコード会社からバラードばかり要求されることがあります。

以下のナイト・レンジャーの記事でも、その問題を取り上げました。

ナイト・レンジャー(Night Ranger)の名曲名盤10選

このアルバムの時も、以下のような状況でした。

完成品を聴いた会社側から「このアルバムには『To Be With You』のような強力なバラードがない。このままでは出せない」と突き返されてしまい、大量のバラード曲のデモ制作を余儀なくされた。

音楽雑誌のインタビューも、受けている段階での差し替えとなった。このため、実際のアルバムの内容と、掲載済みのインタビューやライナーノーツとの内容が若干異なっている。

バンプ・アヘッド ウィキペディア

当時の彼らはこのアルバム・ジャケットのように、生きた心地がしなかったかもしれません。

 

9位「Take Cover」(アルバム:Hey Man)

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■曲名:Take Cover
■曲名邦題:テイク・カヴァー
■アルバム名:Hey Man(1996年)
■アルバム名邦題:ヘイ・マン
■動画リンク:「Take Cover」

この記事ではこの4枚目までを対象にしました。

彼らは以降も良い曲があります。

しかしこのアルバムを最後にポール・ギルバートが脱退したこともあり、ある程度質を維持しつつも、音楽が変質していきました。

この曲も悪くないどころか、かなりすばらしい楽曲です。

しかし私などはついファーストの音楽性で、この曲をやってほしかったと思ってしまうのですね。

このアルバムが好きな方には申し訳ありませんが、私は「Lean Into It」や前作「Bump Ahead」に及ばないと評価しています。

当時私の周囲でも同じ意見を持つ人は少なくありませんでした。

このアルバムは、オリコンチャートで初登場1位を記録しました。

しかしその期待の高さは前作「Bump Ahead」を受けてのもの。

その頃バンド内の人間関係が悪化していたこともあり、充分に実力を発揮できなかったかもしれません。

 

10位「Goin’ Where The Wind Blows」(アルバム:Hey Man)

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■曲名:Goin’ Where The Wind Blows
■曲名邦題:風にまかせて
■アルバム名:Hey Man(1996年)
■アルバム名邦題:ヘイ・マン
■動画リンク:「Goin’ Where The Wind Blows」

とはいえこの「Hey Man」は駄作ではありません。

初めてこのバンドを聞く方は、このアルバムが一番気に入る可能性すらあります。

皮肉ではなく、特に前半はとてもよくできたアルバムだと思います。

これから述べることは単なる私の感想にすぎませんので、違う意見の人はお気を悪くなさらないでいただければと思います。

このアルバムは私なりに言えば、傑作になり損ねたアルバムです。

彼らは演奏のアクの強さが魅力でした。

隙あらば楽曲の枠からはみ出ようとするベースとギターの過剰な演奏が、意外にも楽曲の魅力を損なわず、逆に良い方向に作用していたように思います。

前作まではそれがうまく機能していましたが、このアルバムではそのダイナミズムが失われました。

しかし一方で演奏の魅力が一歩後退した今作では、相対的にエリック・マーティンの存在感が増しています。

もう1曲エリック・マーティンの歌が際立った曲をご紹介しましょう。

Mr. Big – Tears

このバンドはスーパーバンドと呼ぶ人もいるほど、メンバーは実力者ぞろいです。

そうしたバンドでは1人でも機能すれば、ある程度作品の質は担保されるものです。

この時はエリック・マーティンがふんばりましたし、この後彼はバンドの柱になりました。

クセの強い手練れのメンバーがそろったこのバンドは、尖った演奏という武器を封印してもなお、個の力でこうした名曲を残しました。

 

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