今回はコーンのランキングを作成しました。
彼らほど強烈な印象を与えるバンドは、ほとんどありません。
単に音楽の刺激だけではなく、問題はその内面性にあります。
深刻な心の傷を負った人は、ここまでしないと癒されないという。
ラストの曲は、ロックの歴史で最も感情を揺さぶる曲の1つだと思います。
- 1 1位「Twist」(アルバム:Life Is Peachy)
- 2 2位「Chi」(アルバム:Life Is Peachy)
- 3 3位「Blind」(アルバム:Korn)
- 4 4位「Play Me」(アルバム:Take A Look In The Mirror)
- 5 5位「Here to Stay」(アルバム:Untouchables)
- 6 6位「Falling Away from Me」(アルバム:Issues)
- 7 7位「Right Now」(アルバム:Take A Look In The Mirror)
- 8 8位「Reclaim My Place」(アルバム:Follow The Leader)
- 9 9位「Got the Life」(アルバム:Follow The Leader)
- 10 10位「Daddy」(アルバム:Korn)
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1位「Twist」(アルバム:Life Is Peachy)
■曲名:Twist
■曲名邦題:ツイスト
■アルバム名:Life Is Peachy
■アルバム名邦題:ライフ・イズ・ピーチィ
■動画リンク:「Twist」
通常1位の曲は、万人受けする曲を選ぶようにしています。
わざわざリスナーを狭めたくありませんから。
ただこのバンドは、普通のバンドとは違います。
もし適性があれば絶対素通りすることはできない、そういう種類の音楽です。
この曲はその踏み絵としてご用意させていただきました。
この曲はアルバムの1曲目で、49秒という短さです。
もっと聞いてみたいと思った方だけ、2曲目以降も聞いてみてください。
2位「Chi」(アルバム:Life Is Peachy)
■曲名:Chi
■曲名邦題:カイ
■アルバム名:Life Is Peachy
■アルバム名邦題:ライフ・イズ・ピーチィ
■動画リンク:「Chi」
アルバム名は「Life Is Peachy」つまり「人生は桃色」という意味です。
この音楽のどこが「桃色」なのかと思わないでもありません。
おそらく何かの悪ふざけの類だと思われます。
ちなみにこの曲「Chi」はこういう逸話を持った曲です。
2トラック目の “Chi” はデフトーンズの元ベーシストである故Chi Cheng(チ・チェン)のファーストネームに由来するものであり、当初彼はこの曲を「レゲエだ」と評したので、遊びの意味合いも込めてこのタイトルになった。
他にも女性器の言葉を伏字にした曲名もありますし。
初期の彼らは悪ふざけと悪趣味に彩られていました。
アルバム・ジャケットも不穏な感じがしますね。
3位「Blind」(アルバム:Korn)
■曲名:Blind
■曲名邦題:ブラインド
■アルバム名:Korn
■アルバム名邦題:コーン
■動画リンク:「Blind」
ファースト・アルバムからの曲です。
彼らは元々L.A.P.D.というバンドとして結成されました。
その後Creepというバンド名に変えて、更にメンバー・チェンジを経てから、Kornとしてデビューしています。
ちなみにコーンというバンド名には、以下のような由来があります。
バンド名はトウモロコシの英称 “Corn” に由来し、「とあるゲイのカップルが、お互いの局部を愛撫し合っているときに一方が脱糞し、もう一方の口にコーン入りの大便をぶちまけた」という話を知っている人間に対し「コーン!!」と言うと気分を害したのでこの名前にした。
そもそも自分のバンドに、そんな名前を付けたいものでしょうか。
またこの曲は「Blind」つまり「盲目」という名前の曲です。
この曲の主人公は、危険な状態に置かれていますが、周囲の人は誰も気付いていません。
終いには自分も盲目みたいなものだと歌っています。
彼らの音楽は攻撃的ですが、その攻撃性は外側ではなく、内側に向かっているように思います。
4位「Play Me」(アルバム:Take A Look In The Mirror)
■アーティスト名:Korn (featuring Nas)
■アーティスト名カナ:コーン (フィーチャリング Nas)
■曲名:Play Me
■曲名邦題:プレイ・ミー
■アルバム名:Take A Look In The Mirror
■アルバム名邦題:テイク・ア・ルック・イン・ザ・ミラー
■動画リンク:「Play Me」
この曲はNasと共演しています。
彼らにはHIPHOPの曲がありますが、メンバーにはラッパーもターンテーブリストもいません。
基本的には普通のロック・バンドの編成です。
そこで時々アイス・キューブ(Ice Cube)などに客演してもらっています。
しかしこの曲ではNasがカッコよすぎますね。
ゴリゴリしたギターのリフを背負って、圧巻のパフォーマンスを披露しています。
彼らはヘヴィー・メタルと言われることもありますが、私はラウド・ロックと呼んだ方がしっくりきます。
ラウド・ロックはメタルと違ってHIPHOPとの相性が良いバンドが多いですから。
この曲はモダンなヘヴィーネスを備えた名曲だと思います。
5位「Here to Stay」(アルバム:Untouchables)
■曲名:Here to Stay
■曲名邦題:ヒア・トゥ・ステイ
■アルバム名:Untouchables
■アルバム名邦題:アンタッチャブルズ
■動画リンク:「Here to Stay」
彼らは音楽的に変化の振れ幅が大きいバンドです。
ファンは新作がリリースされる度、期待と不安を抱えながらCDを手に取ることになります。
私は正直このアルバムは好みではありません。
ここで私の立ち位置をはっきりさせておきましょう。
私は初期のコーン派で、ポップな曲は好みではありません。
このアルバムも普通のバンドと比べたら質は高いのですが、このバンドにはどうしても期待してしまいます。
ただこのアルバムあたりまでは、この1曲で買って良かったと感じる曲がありました。
このアルバムでは、以下の曲も大好きです。
このアルバムは、この2曲で元がとれたと思いました。
イントロで重心の低いリフが流れて来た瞬間、元がとれたと思いました。
6位「Falling Away from Me」(アルバム:Issues)
■曲名:Falling Away from Me
■曲名邦題:フォーリング・アウェイ・フロム・ミー
■アルバム名:Issues
■アルバム名邦題:イシューズ
■動画リンク:「Falling Away from Me」
この曲は音圧でゴリゴリ押すだけではない、ミステリアスな雰囲気を持った曲です。
私は基本的にポップな曲が好きです。
ただ上質の激辛料理に砂糖をぶち込むような甘さは求めてはいません。
この曲のように甘さではなく、味付けで工夫してくれるのは大歓迎ですが。
このアルバムは全体的にダークな雰囲気が魅力的で、いい具合に成熟してきた感じがします。
突出した曲こそ少ないのですが、アルバムを通して聞くと充実感が味わえます。
初期2枚ではロス・ロビンソン(Ross Robinson)がプロデュースを担当し、良い仕事をしていました。
このアルバムはブレンダン・オブライエン(Brendan O’Brien)がプロデュースしています。
ギターの音圧に頼らない音づくりが成功しているように思います。
7位「Right Now」(アルバム:Take A Look In The Mirror)
■曲名:Right Now
■曲名邦題:ライト・ナウ
■アルバム名:Take A Look In The Mirror
■アルバム名邦題:テイク・ア・ルック・イン・ザ・ミラー
■動画リンク:「Right Now」
彼らの最高傑作は、最初の4枚の内のどれかだと言われてます。
私は最初の2枚が好みです。
しかし3枚目と4枚目が最高傑作という人がいてもおかしくありません。
「Untouchables」は少し落ちるように思いましたが、この6枚目ではハードなサウンドが戻ってきました。
作品の出来も上々です。
私はこの作品は最初の2枚と並んで、最高傑作の候補だと思っています。
他にもシングルカットされた以下の曲もすばらしいですし。
私はヘッド(Head)が中心としたギターが好きみたいです。
ヘッド脱退後の「See You On The Other Side」や「Untitled」は、正直あまり聞く気になりません。
8位「Reclaim My Place」(アルバム:Follow The Leader)
■曲名:Reclaim My Place
■曲名邦題:リクレイム・マイ・プレイス
■アルバム名:Follow The Leader
■アルバム名邦題:フォロー・ザ・リーダー
■動画リンク:「Reclaim My Place」
このサード・アルバムの頃、彼らは既に大御所みたいでした。
他のバンドやシーンに与える影響が大きく、新作が出たらすぐに買わなければいけないバンドでした。
このアルバム名には、以下のような意味が込められています。
アルバム名の意味は「リーダーに続け」。
Kornのまね事をするフォロワー・バンドたちに嫌気がさしたバンドが、作風を変えつつこのようなタイトルや、アルバムアートワークに描かれる「少女が崖に飛び出す」というイラストを描くことで、「危険な自分たちの賭けにお前たちフォロワーはついて来られるか?」といった挑発と、嫌味を表現することとした。
過激な表面だけを真似ても意味がないと言いたいのでしょう。
実際彼らはアルバム毎にスタイルを変えて、ある意味賭けに出ています。
その冒険っぷりは、トッド・マクファーレンによるアルバムジャケットがよく表しています。
このアルバムは前2作と違って、ハード/ラウド一辺倒のサウンドから変化しました。
ハード色は減退しましたが、音楽性の幅を広げながらも、スリルを維持しています。
9位「Got the Life」(アルバム:Follow The Leader)
■曲名:Got the Life
■曲名邦題:ガット・ザ・ライフ
■アルバム名:Follow The Leader
■アルバム名邦題:フォロー・ザ・リーダー
■動画リンク:「Got the Life」
このバンドで1、2争う有名曲です。
いわゆるポップ路線の曲ですが、これがなかなか良い仕上がりです。
初期2作のアルバムは、負のオーラに満ち満ちていました。
しかしこの曲では少し様子が変わったようです。
主人公は「人生を手に入れた(Got the Life)」と繰り返し歌っています。
このバンドの中心人物は、ボーカルのジョナサン・デイヴィス(Jonathan Davis)。
過去の呪われた記憶に悩まされてきた男です。
その彼が音楽で成功を収め、ようやく人生を手に入れたようです。
10位「Daddy」(アルバム:Korn)
■曲名:Daddy
■曲名邦題:ダディ
■アルバム名:Korn
■アルバム名邦題:コーン
■動画リンク:「Daddy」
ジョナサンはこの曲で、子供の時にレイプされた経験を語っています。
小児性愛の性癖を持つ男の標的にされたようです。
彼は両親に打ち明けましたが、両親は真剣に取り合ってくれませんでした。
その怒りと悲しみは心の傷として残り、彼のその後の人生に影を落としました。
この曲の後半でジョナサンは、実際に泣き叫んでいます。
アルバムのラストを飾る曲 “Daddy” は性的虐待などに関するジョナサン自身の家族問題について綴った曲。
バンド結成20周年を記念する1stアルバム再現ツアーまで、ジョナサンの精神的負担を考慮して過去ライブで3回しか演奏されていなかった。
その時ジョナサンが演奏中泣き崩れてしまいまともに歌えなかったため、いずれも完奏せずに終わっている。
人前で泣き叫んで発表することについて、いかがなものかと思われるかもしれません。
しかし時に人は泣き叫んだ方がいいのかもしれません。
なりふりかまわず癒されるべき時もあると思います。
もしきちんと吐き出すことができなかったら、毒をため込んだまま癒されません。
また誰かが癒される瞬間に立ち会うことで、聞いている人が癒されることもあると思います。
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