今回はポール・ウィリアムスのランキングを作成しました。
彼はシンガーソングライターですが、日本ではソフトロックの文脈でも再評価されています。
この記事では初期を中心に選りすぐりの名曲をご紹介しました。
- 1 1位「The Drifter」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
- 2 2位「Someday Man」(アルバム:Someday Man)
- 3 3位「Out In The Country」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
- 4 4位「Let Me Be The One」(アルバム:Just an Old Fashioned Love Song)
- 5 5位「So Many People」(アルバム:Someday Man)
- 6 6位「I Won’t Last a Day Without You」(アルバム:Life Goes On)
- 7 7位「Traveling Boy」(アルバム:Life Goes On)
- 8 8位「We’ve Only Just Begun」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
- 9 9位「An Old Fashioned Love Song」(アルバム:Just an Old Fashioned Love Song)
- 10 10位「Where Do I Go from Here」(アルバム:Life Goes On)
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1位「The Drifter」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
■曲名:The Drifter
■曲名邦題:ザ・ドリフター
■アルバム名:Paul Williams & Roger Nichols
■アルバム名邦題:愛のプレリュード~ソングス・コンポーズド・バイ・ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス
■動画リンク:「The Drifter」
この曲はロジャー・ニコルズのバージョンが有名です。
そちらも良い出来なので、引用しておきましょう。
Roger Nichols & The Small Circle Of Friends – The Drifter
どちらのバージョンもソフトロックを代表する名曲です。
この記事ではロジャー・ニコルズが作曲した曲を数多く取り上げました。
いずれロジャー・ニコルズの記事も書く予定ですが、少し選曲が被るかもしれません。
それもそのはず、当時ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズは、ソングライティング・チームを組んでいました。
ソフトロックの最高峰といえるコンビだと思います。
2位「Someday Man」(アルバム:Someday Man)
■曲名:Someday Man
■曲名邦題:サムデイ・マン
■アルバム名:Someday Man
■アルバム名邦題:サムデイ・マン
■動画リンク:「Someday Man」
この曲は私の長年に渡るリアルの音楽仲間、じゃにゅありーが好きな曲です。
昔、私はじゃにゅありーの家に泊めてもらったことがあります。
夜になると消灯して就寝することになりました。
するとじゃにゅありーがヘッドホンをして、何か聞きながら寝ています。
私も寝る時は音楽を聞いているので、彼に音楽を流してもかまわないと言いました。
しかし彼によると、いつもヘッドホンをしながら音楽を聞いて寝ているからこれでいいのだそうです(笑)
その時彼が聞いていたのがこのアルバム。
結局その日はそのまま寝てしまいましたが。
ちなみに現在じゃにゅありーは以下のnoteを運営していますので、興味がある方はぜひどうぞ。
3位「Out In The Country」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
■曲名:Out In The Country
■曲名邦題:アウト・イン・ザ・カントリー
■アルバム名:Paul Williams & Roger Nichols
■アルバム名邦題:愛のプレリュード~ソングス・コンポーズド・バイ・ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス
■動画リンク:「Out In The Country」
この曲はスリー・ドッグ・ナイト(Three Dog Night)に提供されて大ヒットしています。
そちらもご紹介しておきましょう。
Three Dog Night – Out in the Country
この曲もポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズが書いた曲です。
ちなみにこの頃はポール・ウィリアムスが作詞担当、ロジャー・ニコルズが作曲担当の曲が多いですが、ポールは作曲家でもあります。
つまり2人のソングライターがタッグを組んでいたのですね。
実際両者の資質は似ていたように思います。
2人が出会った当時ポール・ウィリアムスは俳優を失業中で、次に音楽の道に進もうと考えていたそうです。
その時A&Mレコード(A&M Records)から紹介されたのが、ロジャー・ニコルズ。
2人は外見的には非対称で、ロジャー・ニコルズはポール・ウィリアムスを見下ろすほど背が高かったそうです。
しかし音楽的な相性が良いことは最初から明らかだったそうです。
4位「Let Me Be The One」(アルバム:Just an Old Fashioned Love Song)
■曲名:Let Me Be The One
■曲名邦題:あなたの影になりたい
■アルバム名:Just an Old Fashioned Love Song
■アルバム名邦題:オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
■動画リンク:「Let Me Be The One」
彼らの最高傑作を決めるのは難しいかもしれません。
私は「Paul Williams & Roger Nichols」か「Someday Man」のどちらかだと思います。
しかしよくディスクガイドに掲載されているのは、この「Just an Old Fashioned Love Song」ばかりかもしれません。
一般的には「Just an Old Fashioned Love Song」が最高傑作だと認識されています。
私はそちらもすばらしい作品だと思います。
ただ「Life Goes On」も同じくらい良いと思いますが。
私は前述したソフトロックの時期の方が好みですが、この4枚のアルバムはどれもおすすめです。
そのため今回はその4枚に限定して選曲しました。
5位「So Many People」(アルバム:Someday Man)
■曲名:So Many People
■曲名邦題:ソー・メニー・ピープル
■アルバム名:Someday Man
■アルバム名邦題:サムデイ・マン
■動画リンク:「So Many People」
このアルバムはソフトロックのディスクガイド「Soft Rock A to Z」で最高評価となる5つ星を獲得しています。
しかしソフトロックの文脈で再評価されるまで、このアルバムは冷遇されていました。
そもそも現在でさえ、どれほどポール・ウィリアムズが評価されているか疑わしいかもしれません。
たとえば日本のウィキペディアでポール・ウィリアムスは「シンガーソングライター」と紹介されているにもかかわらず、ディスコグラフィが掲載されていませんし。
彼はシンガーソングライターですが、提供したヒット曲が多いせいか、職業ソングライターとして見られがちです。
その後日本で彼の音楽はソフトロックとして再評価されました
しかしこの「Someday Man」を高く評価した「Soft Rock A to Z」の著者、佐野邦彦氏でさえ「Just an Old Fashioned Love Song」以降は評価していません。
この人は人によって評価がかなり異なるかもしれません。
6位「I Won’t Last a Day Without You」(アルバム:Life Goes On)
■曲名:I Won’t Last a Day Without You
■曲名邦題:愛は夢の中に
■アルバム名:Life Goes On
■アルバム名邦題:ライフ・ゴーズ・オン
■動画リンク:「I Won’t Last a Day Without You」
カーペンターズ(Carpenters)のバージョンで知られる有名曲です。
さてここでアーティスト名の日本語表記について、少し触れておきましょう。
私は海外のアーティスト名をカタカナ表記する際、事前に自分の理解で合っているか確認しています。
その際私が参照しているのはウィキペディア。
それは多くの人のチェックを経て決定されているという共通理解を重視しているからです。
しかしそれでもなお違和感を感じることがあります。
たとえば「The Supremes」のウィキペディアでは「スプリームス」となっていますが、個人的には「シュープリームス」だと思いますし。
今回も確認したところウィキペディアでは「ポール・ウィリアムズ」と記載されていました。
しかし私の感覚では「ポール・ウィリアムス」の方がしっくりきます。
ただネイティヴな英語の発音が私の理解とは違う可能性がありますので、予めご了承ください。
7位「Traveling Boy」(アルバム:Life Goes On)
■曲名:Traveling Boy
■曲名邦題:旅する少年
■アルバム名:Life Goes On
■アルバム名邦題:ライフ・ゴーズ・オン
■動画リンク:「Traveling Boy」
この曲はアート・ガーファンクル(Art Garfunkel)のバージョンの方が有名かもしれません。
ちなみにアート・ガーファンクルの方の曲名邦題は「青春の旅路」ですが、ポール・ウィリアムスの方の曲名邦題は「旅する少年」です。
こちらもポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズが書いた曲。
ただ前作からロジャー・ニコルズとの共作曲が減ってきました。
前作「Just an Old Fashioned Love Song」と今作では、共作は3曲のみ。
次作「Here Comes Inspiration」では1曲と激減しました。
「Paul Williams & Roger Nichols」では全曲が共作で、ロジャー・ニコルズはギター、ベース、ピアノを担当していました。
その後ポール・ウィリアムスは「Phantom of the Paradise」を発表し、一躍知名度を上げましたが。
何か事情があったかもしれませんが、私はロジャー・ニコルズから離れたことを残念に思っています。
8位「We’ve Only Just Begun」(アルバム:Paul Williams & Roger Nichols)
■曲名:We’ve Only Just Begun
■曲名邦題:愛のプレリュード
■アルバム名:Paul Williams & Roger Nichols
■アルバム名邦題:愛のプレリュード~ソングス・コンポーズド・バイ・ロジャー・ニコルズ&ポール・ウィリアムス
■動画リンク:「We’ve Only Just Begun」
この作品は長い間「幻のアルバム」扱いでした。
というのもこのアルバムは元々ポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルズの2人が、自分たちを売り込むために製作した作品ですから。
元々表で流通するようなものではなかったのですね。
しかしこのアルバムがすばらしい作品であることは漏れ伝わっていました。
最初私は海賊版でこのアルバムを入手しましたが、正規盤が発売されるとすぐに買い換えました。
海賊版はかなり高かったので、新品で買った正規盤と合わせると結構な出費になったと記憶しています。
しかしこれほどの内容であれば全く気になりません。
さてこの曲はカーペンターズに提供したことで知られています。
ご存じの方も多いと思いますが、そちらも引用しておきましょう。
Carpenters – We’ve Only Just Begun
9位「An Old Fashioned Love Song」(アルバム:Just an Old Fashioned Love Song)
■曲名:An Old Fashioned Love Song
■曲名邦題:オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
■アルバム名:Just an Old Fashioned Love Song
■アルバム名邦題:オールド・ファッションド・ラヴ・ソング
■動画リンク:「An Old Fashioned Love Song」
元々この曲はカーペンターズのために書かれた曲です。
しかしカーペンターズでは採用されず、スリー・ドッグ・ナイトに提供したところ大ヒットしました。
一方「We’ve Only Just Begun」はスリー・ドッグ・ナイトに採用されず、逆にカーペンターズで大ヒットを記録しました。
このすれ違いはおもしろいですね。
さて私はポール・ウィリアムスの音楽に、ニルソンからの影響を感じます。
ちなみに彼ポール・ウィリアムスの曲に「Nilsson Sings Newman」という曲がありますし。
両者はどちらも少し古めかしいところがあって、小粋でポップな作風も共通しています。
そういえばポール・ウィリアムスの友人ビフ・ローズ(Biff Rose)も、似たタイプのシンガーソングライターでした。
10位「Where Do I Go from Here」(アルバム:Life Goes On)
■曲名:Where Do I Go from Here
■曲名邦題:故郷への道を教えて
■アルバム名:Life Goes On
■アルバム名邦題:ライフ・ゴーズ・オン
■動画リンク:「Where Do I Go from Here」
この人のウィキペディアを見ると、俳優としても活躍していることが分かります。
元々彼がロジャー・ニコルズと出会ったのも、俳優とし失業中だった時です。
その後彼は音楽と俳優の両方で平行して活動していました。
彼はソングライターとして書いた曲の印税だけで充分食べていけたと思われます。
しかし彼は自分でも表現したい人らしく、売れなくともシンガーソングライターとして活動しました。
ちなみに代表作「Just an Old Fashioned Love Song」でさえ、最高位は141位にすぎません。
その後彼は自身の音楽では「Phantom of the Paradise」で成功し、俳優としても着実にキャリアを積み重ねていきました。
どうやら彼は裏方のままで終わりたくなかったようですね。
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