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ソフトロック(Soft Rock)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はソフトロックのランキングを作成しました。

ただし単体で取り上げたい人は、このランキングから除外しています。

ソフトロックの定義は人ぞれぞれですが、私なりの解釈をざっくり申し上げます。

ソフトロックとは1960年代半ばから1970年代半ばぐらいまでの、ハーモニーとメロディを重視したポップスのこと。

ではソフトロックの名曲の数々をご堪能ください。

 

1位 Bruce & Terry「Look Who’s Laughing Now」(アルバム:The Best Of Bruce & Terry)

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■アーティスト名:Bruce & Terry
■アーティスト名カナ:ブルース&テリー
■曲名:Look Who’s Laughing Now
■曲名邦題:フーズ・ラーフィング・ナウ
■アルバム名:The Best Of Bruce & Terry
■アルバム名邦題:ベスト・オブ・ブルース&テリー
■動画リンク:Bruce & Terry「Look Who’s Laughing Now」

ソフトロックの名曲は多すぎますので、これが一番かと言われたら全く自信がありません。

しかし少なくともトップクラスの名曲であることは間違いありません。

1位の曲はこういう弾んだ曲を選びたかったということもありますが。

「ブルース」とはブルース・ジョンストン(Bruce Johnstone)「テリー」とはテリー・メルチャー(Terry Melcher)のことです。

後にブルース・ジョンストンは、ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)に加入しました。

またテリー・メルチャーはビーチ・ボーイズのメンバーにはなっていませんが、後に「ココモ(Kokomo)」のクレジットに名を連ねています。

この曲の動画ではサーフィンに興じる男性と、ビキニで踊る女性が多数出演していて、とても楽しそうですね。

ビーチボーイズ系ソフトロックの最高峰で、完璧な夏の曲です。

 

2位 Best of Friends(Joe & Bing)「Sail(Sailing)」(アルバム:Daybreak)

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■アーティスト名:Best of Friends(Joe & Bing)
■アーティスト名カナ:ベスト・オブ・フレンズ(ジョー・アンド・ビング)
■曲名:Sail(Sailing)
■曲名邦題:セイル(セイリング)
■アルバム名:Daybreak
■アルバム名邦題:デイブレイク
■動画リンク:Best of Friends(Joe & Bing)「Sail(Sailing)」

彼らは後にジョー&ビングとして活躍する、ジョセフ・ノールトンとウィリアム・ビンガムの2人組。

彼らを「Best of Friends」と呼ぶ人もいれば「Joe & Bing」と呼ぶ人もいます。

「Best of Friends」は「最高の友達」という意味ですから、よほど仲の良い友達だったのでしょう。

また曲名も「Sail」ですが「Sailing」と呼ぶ人もいます。

正直私も何が正解か分かりません。

こうしたクレジットのブレは、マイナーの宿命でしょうか。

さてこの曲にはブラジルっぽい雰囲気がありますが、それもそのはずエミール・デオダート(Eumir Deodato)がアレンジを手掛けています。

さわやかなブラジリアン・ソフトロックに仕上がっています。

 

3位 Twinn Connection「Foolin’ Around」(アルバム:Twinn Connection)

twinn-connection

■アーティスト名:Twinn Connection
■アーティスト名カナ:ツイン・コネクション
■曲名:Foolin’ Around
■曲名邦題:フーリン・アラウンド
■アルバム名:Twinn Connection
■アルバム名邦題:ツイン・コネクション
■動画リンク:Twinn Connection「Foolin’ Around」

この人たちはジェリー・ホプキンス(Jerry Hopkins)とジェイ・ホプキンス(Jay Hopkins)の双子のデュオ。

しかもジャケットを見て分かる通り、一卵性双生児です。

名前からして似ていますね。

実はこの人たちはもう1枚「ソングス・フロム・ザ・ハート(Songs from the Heart)」という1960年代の音源を収録したアルバムがリリースされています。

レーベルは韓国系のBIG PINK MUSIC。

近年の韓国系レーベルは、すばらしい作品を紹介してくれています。

さてこのアルバムは、ソフトロックのアルバムの中でも屈指の1枚で、この曲以外にも良い曲が目白押しです。

ボーカルは上手とはいえませんが、音程があやしく気弱な感じも、ソフトロックの場合は必ずしも欠点にはなりません。

 

4位 The Happenings「Crazy Rhythm」(アルバム:Greatest Golden Hits)

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■アーティスト名:The Happenings
■アーティスト名カナ:ハプニングス
■曲名:Crazy Rhythm
■曲名邦題:クレイジー・リズム
■アルバム名:Greatest Golden Hits
■動画リンク:The Happenings「Crazy Rhythm」

ソフトロックには、コーラス・グループの系譜があります。

ポップな曲が多いこのバンドなどは、ソフトロックのコーラス・グループといえるでしょう。

このバンドは「シー・ユー・イン・セプテンバー(See You In September)」のヒットで知られ、当時の日本でも人気があったようです。

この曲はアルバム未収録曲です。

シングルオンリーの曲にもかかわらず、この曲が入っていないベスト盤もあるのでご注意ください。

ソフトロック名盤として知られている「The Happenings」にも入っていないため、知名度が高い曲とはいえません。

しかしそれにしてもすばらしい曲です。

高音部のコーラスが爽快で、ホーンのアレンジもすばらしいです。

 

5位 Bobby Hebb「Love, Love, Love」(アルバム:Sunny)

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■アーティスト名:Bobby Hebb
■アーティスト名カナ:ボビー・ヘブ
■曲名:Love, Love, Love
■曲名邦題:ラヴ・ラヴ・ラヴ
■アルバム名:Sunny
■アルバム名邦題:サニー
■動画リンク:Bobby Hebb「Love, Love, Love」

こちらはソウル系ソフトロックの曲です。

ロイヤレッツ(The Royalettes)のように、従来はソウル・ミュージックとして分類されていた曲にも、ソフトロックに分類される曲があります。

この曲はノーザンソウルではないかと思う人がいるかもしれません。

しかし私がこの曲をソフトロックとしてご紹介するのは、プロデューサーがジェリー・ロス(Jerry Ross)だからです。

他にもキース(Keith)など、ソフトロック系のプロデュースを数多く手掛けている人。

彼はヒット曲「サニー(Sunny)」も担当していますが、私はよりソフトロック色が強いこの曲の方が好きです。

イントロのピアノの段階でもう名曲確定と言いたくなりますね。

アレンジャーのジョー・レンゼッティ(Joe Renzetti)も、とてもすばらしい仕事をしています。

 

6位 Salt Water Taffy「Finders Keepers」(アルバム:Finders Keepers)

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■アーティスト名:Salt Water Taffy
■アーティスト名カナ:ソルト・ウォーター・タフィー
■曲名:Finders Keepers
■曲名邦題:ファインダーズ・キーパーズ
■アルバム名:Finders Keepers
■アルバム名邦題:ファインダーズ・キーパーズ
■動画リンク:Salt Water Taffy「Finders Keepers」

バブルガム・ミュージック系ソフトロックを代表する曲です。

このアルバムはアルバム通してすばらしく、完全無欠のソフトロック盤です。

リーダーのロッド・マクブライエン(Rod McBrien)が書いた曲は、バラエティに富みながら、どれもドリーミーでポップな名曲ぞろいです。

ロッドはイノセンス(Innocence)やトレード・ウィンズ(The Trade Winds)などのエンジニアを経て、満を持してこのアルバムを発表しました。

ちなみにブッダ・レコード(Buddah Records)は、バブルガム・ポップ系のグループを数多く輩出したことで有名なレーベルです。

そもそも「Salt Water Taffy」とは「塩味の飴」みたいな意味ですから、グループ名からしてバブルガムっぽいです。

 

7位 Doris「You Made A Fool Of Me」(アルバム:Did You Give The World Some Love Today Baby)

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■アーティスト名:Doris
■アーティスト名カナ:ドリス
■曲名:You Made A Fool Of Me
■アルバム名:Did You Give The World Some Love Today Baby
■アルバム名邦題:ディド・ユー・ギヴ・ザ・ワールド・サム・ラヴ・トゥデイ・ベイビー
■動画リンク:Doris「You Made A Fool Of Me」

スウェーデンの女性シンガー、ドリス・スヴェンソン(Doris Svensson)の曲です。

この人はソフトロックのディスクガイドに掲載されていませんが、この曲などはど真ん中だと思いますけどね。

まずイントロの空騒ぎ感と続くキュートなボーカルがすばらしいです。

40秒ぐらいのところから、少しスピリチュアルな響きがあるところもいいですね。

ちなみにこのアルバム名は「Did You Give The World Some Love Today Baby」で「あなたは今日、世界に愛を与えましたか」とでもなるでしょうか。

この曲のようなイノセントな感覚もまた、ソフトロックの醍醐味の1つです。

スウェーデンは「The Frank Cunimondo Trio Introducing Lynn Marino」で有名なリン・マリノ(Lynn Marino)、リサ・エクダール(Lisa Ekdahl)など同じ系譜の歌姫の宝庫です。

 

8位 Orpheus「I’ve Never Seen Love Like This」(アルバム:The Best of Orpheus)

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■アーティスト名:Orpheus
■アーティスト名カナ:オルフェウス
■曲名:I’ve Never Seen Love Like This
■アルバム名:The Best of Orpheus
■アルバム名邦題:ベスト・オブ・オルフェウス
■動画リンク:Orpheus「I’ve Never Seen Love Like This」

ソフトサイケ系のソフトロックです。

このグループはフォークやサイケのグループと言われてきました。

しかしそれらの分類では収まりが悪いように感じられます。

どちらにカテゴライズするにしてもポップすぎるような感じがするのですね。

彼らはブルース・アーノルド(Bruce Arnold)を中心としたヴィレッジャーズ(The Villagers)が発展して結成されたグループです。

アラン・ローバー(Alan Lorber)というサイケなグループを得意とするアレンジャーと出会い、このグループの音楽性が固まりました。

この曲の聞きどころはサビです。

ソフトロックらしいとはいえないB・J・トーマス(B. J. Thomas)のようなボーカルですが、この曲には合っています。

 

9位 The Love Affair「Everlasting Love」(アルバム:The Everlasting Love Affair)

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■アーティスト名:The Love Affair
■アーティスト名カナ:ラヴ・アフェアー
■曲名:Everlasting Love
■曲名邦題:エヴァーラスティング・ラヴ
■アルバム名:The Everlasting Love Affair
■アルバム名邦題:エヴァーラスティング・ラヴ・アフェアー
■動画リンク:The Love Affair「Everlasting Love」

この曲は当時ヒットしましたし、元々1960年代のロックが好きな人に知られている曲でした。

このバージョンがオリジナルと思われているかもしれませんが、実はソウル系のロバート・ナイト(Robert Knight)のバージョンが原曲です。

そちらのリンクも貼っておきましょう。

Robert Knight – Everlasting Love

上記オリジナルもビルボードで13位まで上がってますが、ラヴ・アフェアーは全英1位を獲得しています。

とにかく楽曲がすばらしいので、参考にまでもう1曲ご紹介しておきましょう。

Carl Carlton- Everlasting Love

ソフトロックというカテゴリー以外でも、高く評価されている曲です。

 

10位 Bobbie’s Rockin’ Chair「Young Friends」(アルバム:Young Friends)

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■アーティスト名:Bobbie’s Rockin’ Chair
■アーティスト名カナ:ボビーズ・ロッキン・チェア
■曲名:Young Friends
■曲名邦題:ヤング・フレンズ
■アルバム名:Young Friends
■アルバム名邦題:ヤング・フレンズ
■動画リンク:Bobbie’s Rockin’ Chair「Young Friends」

日本のソフトロックの曲も取り上げておきましょう。

このアルバムは1997年リリースですので、先程私が定義した条件からは外れますが、このミニ・アルバムはソフトロックとしか言いようがありません。

ソルト・ウォーター・タフィーの次にこの曲が流れても、全く違和感がないと思います。

アルバムジャケットも自然の風景の中1960年代風コーディネートと、かなりソフトロックっぽいですし。

このミニ・アルバムに収録された5曲は、彼らのソフトロック愛が伝わってくるものばかりです。

ちなみにこの曲は2006年リリースの「…Like nothing else you ever tasted」というアルバムにも収録されていますが、既に入手が難しくなっていますので、見つけたら買っておくといいかもしれません。

日本にもソフトロックといえるバンドは他にもありますが、その代表格であり頂点といえるバンドです。

 

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