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スパンキー&アワ・ギャング(Spanky and Our Gang)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はスパンキー&アワ・ギャングのランキングを作成しました。

このバンドは知名度こそ高くないものの、すばらしい曲を数多く残しました。

小粋でヒップなセンスは、今もなお色あせていません。

 

1位「Without Rhyme Or Reason」(アルバム:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason)

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■曲名:Without Rhyme Or Reason
■曲名邦題:ウィザウト・ライム・オア・リーズン
■アルバム名:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason
■アルバム名邦題:エニシング・ユー・チューズ B/W ウィザウト・ライム・オア・リーズン
■動画リンク:「Without Rhyme Or Reason」

私はこのアルバムをソフト・ロックのディスクガイドで知りました。

それまではベスト盤で済ませていました。

そのソフト・ロック本によると、このサード・アルバムが最高傑作とのことです。

ベスト盤で済ませるかオリジナル・アルバムでそろえるかは、マニアにとって大きな決断です。

その問題については、サブ・ブログの以下の記事で論じましたので、興味のある方はぜひどうぞ。

ベスト盤で済ますかオリジナル・アルバムでそろえるかという最初の決断について

その後このアルバムを買いましたが、確かに最高傑作という言葉は本当だと思いました。

私が持っていたベスト・アルバムには、この曲が入っていませんでしたし。

ベスト盤を買う予定の方は、この曲がなくていいかを判断材料に加えていただければと思います。

 

2位「Sunday Will Never Be The Same」(アルバム:Spanky and Our Gang)

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■曲名:Sunday Will Never Be The Same
■曲名邦題:想い出の日曜日
■アルバム名:Spanky and Our Gang
■アルバム名邦題:スパンキー・アンド・アワ・ギャング
■動画リンク:「Sunday Will Never Be The Same」

当初私がこのグループをベスト盤で済まそうとしたのは、単に知名度の問題だったと思います。

実際トップテン・ヒットは1曲だけですから。

唯一9位を記録したのがこの曲です。

この作品はデビュー・アルバムで、この曲はファースト・シングル。

まぎわらしいですが、デビュー・シングルではありません。

このアルバムがリリースされた1967年の前年、彼らは1枚シングルをリリースしています。

ビートルズ(The Beatles)のカバー曲で、なかな良い出来です。

Spanky & Our Gang – And Your Bird Can Sing

このデビュー・シングルも、私が買ったベスト盤に入っていません。

ともあれ「Sunday Will Never Be The Same」がヒットし、幸先の良いスタートとなりました。

 

3位「Like To Get To Know You」(アルバム:Like To Get To Know You)

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■曲名:Like To Get To Know You
■曲名邦題:ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー
■アルバム名:Like To Get To Know You
■アルバム名邦題:ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー
■動画リンク:「Like To Get To Know You」

彼らはよくママス&パパス(The Mamas & the Papas)フォロワーと言われます。

確かに同じコーラス主体のグループですし、当然似ている部分もあります。

しかし音楽性は少し違うかもしれません。

スパンキーはママス&パパスよりポップですし、ハプニングス(Happenings)のようなコーラス・グループをジャズやボサノヴァ寄りにした感じがします。

またダン・ヒックス(Dan Hicks)のような小粋な感覚は、このグループの強力な売りでした。

彼らの音楽はとても洗練されており、今でも充分通用するほどです。

この曲などはカフェ・ミュージックにも最適です。

ママス&パパスほどインパクトのあるヒット曲やメロディはありませんが、小粋さと洗練度ではスパンキーの方に軍配を上げたいと思います。

 

4位「Wasn’t It You (Live At The Gaslight Club, Florida/1967)」(アルバム:Spanky & Our Gang Live)

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■曲名:Wasn’t It You (Live At The Gaslight Club, Florida/1967)
■アルバム名:Spanky & Our Gang Live
■動画リンク:「Wasn’t It You (Live At The Gaslight Club, Florida/1967)」

彼らの活動期間は、以下のように結構短いです。

1966年結成、1969年にバンドの要であった「マルコム・ヘイル」が病死した為に活動が困難になり、解散することになった。その後1975年に再結成、アルバム『Change』をリリースした。

スパンキー&アワ・ギャング ウィキペデイア

実質的な活動期間は4年程度にすぎません。

この記事では解散後にリリースされた、このライブ・アルバムまでを対象としました。

ちなみに再結成後の「Change」では音楽性が変化しました。

興味のある方は「Change」の以下の曲をお聞きください。

Spanky & Our Gang – When I Wanna

 

5位「And She’s Mine」(アルバム:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason)

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■曲名:And She’s Mine
■曲名邦題:彼女は僕のもの
■アルバム名:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason
■アルバム名邦題:エニシング・ユー・チューズ B/W ウィザウト・ライム・オア・リーズン
■動画リンク:「And She’s Mine」

男性ボーカルの曲です。

曲名から男性ボーカルが歌わないといけない感じがしますね。

誰が歌っているのかは、クレジットにも表記がなくて分かりません。

この曲はシングルカットされましたが、ヒットしませんでした。

彼らの音楽は趣味の良さでは満点ですが、一方でインパクトや押しの強さに欠けます。

そこが良いかもしれませんが。

インパクトを重視した場合、このアルバムには以下のような曲が収録されています。

Spanky & Our Gang – Hong Kong Blues

私個人の好みではランクイン相当ですが、、若干人を選ぶと思い選外にしました。

彼らの音楽には、こういうノヴェルティ・ソング的なエンターテイメントがあるように思います。

 

6位「Stardust」(アルバム:Like To Get To Know You)

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■曲名:Stardust
■曲名邦題:スターダスト
■アルバム名:Like To Get To Know You
■アルバム名邦題:ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー
■動画リンク:「Stardust」

この曲はホーギー・カーマイケル(Hoagy Carmichael)が書いたジャズ・スタンダードです。

このアルバムはボブ・ドロウ(Bob Dorough)とステュワード・シャーフ(Stuart Scharf)がプロデュースしています。

ボブ・ドロウは有名なジャズ・ボーカリストで、小粋さが特徴の人でした。

以下の記事では粋なセンスを持ったジャズ・シンガーを多めに取り上げていますので、興味のある方はどうぞ。

ジャズ・ボーカル(Jazz Vocal)の名曲名盤12選

このグループは楽曲を書くわけでもなく、アレンジも裏方の製作チームが担当していました。

音楽面では裏方のボブ・ドロウ、ステュワード・シャーフ、チャーリーカレロなどの存在が大きかったかもしれません。

この曲などを聞くと、初期のマリア・マルダー(Maria Muldaur)との共通点を感じます。

どちらもボードビルやジャグ・バンドの影響を感じさせるシンガーです。

 

7位「Give A Damn」(アルバム:Spanky’s Greatest Hits)

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■曲名:Give A Damn
■曲名邦題:ギヴ・ア・ダム
■アルバム名:Spanky’s Greatest Hits
■動画リンク:「Give A Damn」

放送禁止になった曲です。

歌詞を読んでも放送禁止になりそうな箇所はないので「Give A Damn」という曲名が問題なのかもしれません。

ちなみに「Damn」とは「くそっ」という下品な言葉ですし。

この曲は「Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason」の収録曲ですが、ベスト盤の曲としてご紹介しました。

ただ良い曲が網羅されていないこともあり、このベスト・アルバムはおすすめしません。

それでもここで取り上げたのは、アルバムジャケットを楽しんでいただきたいと思ったからです。

彼らの音楽をフォーク・ロックに分類する人がいます。

しかし私見によればシーカーズ(The Seekers)などとは異なり、このバンドはフォーク・ロックとはいえません。

また当時彼らはバブルガム・ミュージックに分類されていたようです。

ただメンバーはそうしたイメージも嫌がっていたようですが。

バブルガム・ミュージックは子供向けの音楽みたいなイメージがあるので、不本意なのも当然かもしれません。

そういう背景があって、この曲名は言葉が強くなってしまったのかもしれませんね。

 

8位「Leopard Skin Phones」(アルバム:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason)

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■曲名:Leopard Skin Phones
■曲名邦題:レオパード・スキン・フォーンズ
■アルバム名:Anything You Choose b/w Without Rhyme or Reason
■アルバム名邦題:エニシング・ユー・チューズ B/W ウィザウト・ライム・オア・リーズン
■動画リンク:「Leopard Skin Phones」

彼らのバンド名はスパンキー&アワ・ギャングです。

スパンキーとは女性ボーカルのエレイン “スパンキー” マクファーレン(Elaine “Spanky” McFarlane)のこと。

彼女はママス&パパスのキャス・エリオット(Cass Elliot)と同じく、ぽっちゃり系美人です。

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彼女はジャズ・シンガーとして活動する一方フォーク・ミュージックにも興味を持ち、コーヒーハウスで歌っていました。

その後彼女は後にスパンキー&アワ・ギャングを結成したマルコム・ヘイル(Malcolm Hale)率いるニュー・ワイン・シンガーズ(The New Wine Singers)に参加しました。

ニュー・ワイン・シンガーズの「ニュー」は、モダン・フォーク・ムーヴメントによくあるネーミングでした。

つまり旧来のフォーク・ミュージックとは違った新しさがあったのですね。

このあたりを語ると長くなるのでここまでにしますが、その新しさはスパンキー&アワ・ギャングにも受け継がれています。

ちなみにスパンキーとはミドル・ネームではなく、彼女のニックネームです。

 

9位「Sunday Mornin’」(アルバム:Like To Get To Know You)

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■曲名:Sunday Mornin’
■曲名邦題:サンデイ・モーニン
■アルバム名:Like To Get To Know You
■アルバム名邦題:ライク・トゥ・ゲット・トゥ・ノウ・ユー 
■動画リンク:「Sunday Mornin’」

この曲はマーゴ・ガーヤン(Margo Guryan)が書いた曲です。

Margo Guryan – Sunday Morning

ちなみにマーゴ・ガーヤンのシングルには「Spanky and Our Gang」という曲があります。

両者は蜜月関係だったのですね。

さてこのグループは小ヒットを放っていたものの、当時はそれほど目立つ存在ではありませんでした。

その彼らが再評価されるようになったきっかけは、意外と多いかもしれません。

大瀧詠一、山下達郎、大貫妙子がおすすめしていたり、ソフトロック文脈での再評価も大きいと思いますし。

その後では渋谷系の影響が大きかったように思います。

ピチカート・ファイヴの小西康陽は、このバンドが好きだと公言しています。

渋谷系はこういう古くてもヒップな音楽を再評価しました。

そういえば同じようにラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)も渋谷系で再評価されました。

 

10位「Lazy Day」(アルバム:Spanky and Our Gang)

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■曲名:Lazy Day
■曲名邦題:レイジー・デイ
■アルバム名:Spanky and Our Gang
■アルバム名邦題:スパンキー・アンド・アワ・ギャング
■動画リンク:「Lazy Day」

この曲は「Sunday Will Never Be the Same」に次ぐヒット曲で、14位を記録しました。

この頃のプロデューサーでヒットメイカーのジェリー・ロス(Jerry Ross)の面目躍如たる曲です。

彼らの音楽はサンシャイン・ポップと呼ばれることがあります。

この曲などは、そのジャンル分けにふさわしいかもしれません。

おそらくこの記事を読む人の中には、初めて聞く人が少なくないと思います。

元々それほど有名なバンドでは言えませんし。

このブログでは個人の好みではなく、知名度の高いアーティストをご紹介しています。

嫌いなアーティストは取り上げませんが、著名なアーティストはまんべんなく網羅しようと。

しかし時には個人的な趣味を重視した記事を書きたいと思うことがあります。

私はこのバンドについて、知名度とは関係なくご紹介したいと思いました。

 

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