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バート・バカラック(Burt Bacharach)の名曲名盤11選【代表曲・隠れた名曲】

今回はバート・バカラックのランキングを作成しました。

この記事では様々なアーティストにカバーされたバカラックの名曲を取り上げました。

王道のポップスをご堪能ください。

 

1位 Aretha Franklin「I Say A Little Prayer」(アルバム:Aretha Now)

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■アーティスト名:アレサ・フランクリン
■アーティスト名カナ:Aretha Franklin
■曲名:I Say A Little Prayer
■曲名邦題:小さな願い
■アルバム名:Aretha Now
■アルバム名邦題:アレサ・ナウ
■動画リンク:「I Say A Little Prayer」

バカラックの曲はメロディがすばらしいため、誰が歌ってもそれなりに様になります。

しかし実力のある歌手が歌うと、曲のポテンシャルが更に引き出されます。

その一例がこの曲。

私はこの曲がバカラック至高の曲と信じて疑いません。

なぜ私がそう考えるようになったのか、それはこの曲にあまりにも名カバーが多いからです。

まずジャズでも、ローランド・カーク(Roland Kirk)の決定的名演があります。

それら名カバーの中で、映画「ベスト・フレンズ・ウェディング(My Best Friend’s Wedding)のバージョンをご紹介しておきましょう。

George Sings “Say a Little Prayer”

名曲は名唱、名演を要求するのかもしれません。

 

2位 B. J. Thomas「Raindrops Keep Fallin’ on My Head」(アルバム:Butch Cassidy and the Sundance Kid)

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■アーティスト名:B. J. Thomas
■アーティスト名カナ:B・J・トーマス
■曲名:Raindrops Keep Fallin’ on My Head
■曲名邦題:雨にぬれても
■アルバム名:Butch Cassidy and the Sundance Kid
■アルバム名邦題:明日に向って撃て!
■動画リンク:「Raindrops Keep Fallin’ on My Head」

映画「明日に向って撃て!」のテーマ曲です。

B・J・トーマスはこの曲以外でも、バカラックと組んですばらしい曲を発表しています。

興味のある方は、以下のリンクからお聞きください。

B・J・トーマス(B. J. Thomas)の名曲名盤10選

バカラックは作詞家ハル・デヴィッド(Hal David)とコンビを組み、数多くの名曲を残しました。

この曲の邦題は「雨にぬれても」。

雨に打たれたら、普通は嫌な気分になるものです。

しかしこの曲は雨が降っても問題ない、僕は自由なのだからという楽天的な曲。

ハル・デヴィッドが、メロディに合ったすばらしい歌詞を提供しています。

 

3位 Phyllis Dillon「Close To You」(アルバム:One Life To Live)

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■アーティスト名:Phyllis Dillon
■アーティスト名カナ:フィリス・ディロン
■曲名:Close To You
■曲名邦題:遙かなる影
■アルバム名:One Life To Live
■アルバム名邦題:ワン・ライフ・トゥ・リブ
■動画リンク:「Close To You」

この曲はカーペンターズのバージョンが有名ですが、私の中ではこのバージョンが決定版です。

フィリス・ディロンは、ジャマイカのシンガーです。

ロックステディ期に活躍した女性シンガーですが、早すぎたラバーズ・ロックという感じがしないでもありません。

このバージョンの魅力は、シンプルなアレンジと可憐な歌声。

むきだしでイノセントな歌に心を打たれます。

随所で飛翔するフルートもすばらしいですし、A&Mっぽいホーンもしっかり再現されています。

 

4位 Bossa Rio「Do You Know The Way To San Jose」(アルバム:Bossa Rio)

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■アーティスト名:Bossa Rio
■アーティスト名カナ:ボサ・リオ
■曲名:Do You Know The Way To San Jose
■曲名邦題:サン・ホセへの道
■アルバム名:Bossa Rio
■アルバム名邦題:サン・ホセへの道
■動画リンク:「Do You Know The Way To San Jose」

上位3曲はどれを1位にするか、かなり迷いました。

正直どれが1位でもいいと思います。

この曲は知名度では上位3曲に劣りますが、同等クラスの曲だと思います。

彼らはブラジルのグループ。

セルジオ・メンデス(Sergio Mendes)がプロデュースしているせいか、かなりセルメン色が強いように感じられます。

今回のランキング記事では、バカラックのメロディを素直に解釈した曲に絞って選曲しました。

私はオリジナルのメロディを崩して歌うことをあまり好みません。

フェイクを多用した場合でも成功例はありますが、10曲中9曲は曲の価値を損なっていると思います。

そもそもこの記事の目的は、作曲家バカラックの魅力をお伝えすることですし。

その意味でこの曲の解釈は申し分ありません。

 

5位 ザ・ピーナッツ「The Look of Love」(アルバム:フィーリン・グッド~ピーナッツの新しい世界)

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■アーティスト名カナ:ザ・ピーナッツ
■曲名:The Look of Love
■曲名邦題:恋のおもかげ
■アルバム名:フィーリン・グッド~ピーナッツの新しい世界
■動画リンク:「The Look of Love」

この曲はセルジオ・メンデスのカバー・バージョンが有名です。

Sergio Mendes & Brasil ’66 – The Look of Love

今回はあえて一部定番曲を外して選曲しています。

バカラックの各曲には、この曲ではこのアーティストのバージョンに限るというような定説があります。

しかし私の感覚では、それら定番曲は必ずしも最良ではないと感じることが少なくありません。

先程上げたセルジオ・メンデスのカバー曲はすばらしく、最後まで迷いましたが。。。

さて今回選んだのは、ザ・ピーナッツ版。

宮川泰によるモンド/ラウンジなアレンジが特徴的な和製ソフトロックの傑作に仕上がっています。

ザ・ピーナッツという名前だけで、奇をてらったと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし私はあえて王道として、もしくは新定番としてご紹介しました。

 

6位 Dionne Warwick「Walk On By」(アルバム:Make Way For Dionne Warwick)

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■アーティスト名:Dionne Warwick
■アーティスト名カナ:ディオンヌ・ワーウィック
■曲名:Walk On By
■曲名邦題:ウォーク・オン・バイ
■アルバム名:Make Way For Dionne Warwick
■アルバム名邦題:メイク・ウェイ・フォー・ディオンヌ・ワーウィック
■動画リンク:「Walk On By」

バート・バカラックといえば、最初に思い浮かぶのがこの人です。

彼女を語らずして、バカラックを語ることはできません。

この曲では他に以下のカバーもおすすめです。

The Carnival – Walk On By

ここでバカラックの音楽の特徴を列記してみましょう。

黒すぎない歌、流麗なストリングス、リリカルなピアノ、A&Mっぽいふくよかなホーン。

それら全てがそろっているのがこの曲です。

 

7位 Deacon Blue「Are you there ?」(アルバム:Ooh Las Vegas)

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■アーティスト名:Deacon Blue
■アーティスト名カナ:ディーコン・ブルー
■曲名:Are you there ?
■曲名邦題:アー・ユー・ゼア
■アルバム名:Ooh Las Vegas
■アルバム名邦題:オー・ラスベガス
■動画リンク:「Are you there ?」

私が持っているこの2枚組のラスト4曲は、バカラックの曲が取り上げられています。

しかもその4曲はどれもすばらしい出来です。

もしかしたらその4曲が入っていないCDもあるかもしれませんので、購入時はご注意ください。

彼らはロック・バンドですが、元々スティーリー・ダン(Steely Dan)の曲名からバンド名を付けただけあって、良い曲への感度が高いです。

バカラックのメロディは、クセが強くありません。

そのせいか彼の曲は人を選びません。

誰が聞いても良いと思う、ありそうでほとんどない音楽です。

しかも万人向けの分かりやすさだけでなく、普遍性も備えているという。

その点では、ポール・マッカートニー(Paul Mccartney)と双璧といえるかもしれません。

 

8位 Nancy Wilson「Wives & Lovers」(アルバム:Today, Tomorrow, Forever)

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■アーティスト名:Nancy Wilson
■アーティスト名カナ:ナンシー・ウィルソン
■曲名:Wives & Lovers
■曲名邦題:素晴らしき恋人たち
■アルバム名:Today, Tomorrow, Forever
■アルバム名邦題:トゥデイ・トゥモロー・フォーエヴァー
■動画リンク:「Wives & Lovers」

バカラックの中では、少し異色の曲かもしれません。

バカラックの音楽のメイン・ターゲットは、保守的な白人層です。

アイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)とかボビー・ウーマック(Bobby Womack)のようなコテコテな人に好まれることもありますが。。。

この曲はオリジナル・メロディの段階で、既にジャズっぽいニューアンスがあります。

そのためジャズ畑の人に好まれています。

事実この曲を歌っているナンシー・ウィルソンもジャズシンガー。

バカラックの曲は、女性シンガーが取り上げることが多いです。

ウィキペディアを読むと。彼を最初に評価したのは、マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich)とのこと。

彼の音楽には女性を魅了する何かがあるのかもしれません。

 

9位 The Carpenters「I’ll Never Fall In Love Again」(アルバム:Close to You)

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■アーティスト名:The Carpenters
■アーティスト名カナ:カーペンターズ
■曲名:I’ll Never Fall In Love Again
■曲名邦題:恋よさようなら
■アルバム名:Close to You
■アルバム名邦題:遙かなる影
■動画リンク:「I’ll Never Fall In Love Again」

今回選曲方針を決めるにあたって、少し試行錯誤しました。

この人が関わったヒット曲は多すぎて、それだけでランキングを埋め尽くすこともできます。

たとえばクリストファー・クロス(Christopher Cross)の「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur’s Theme (Best That You Can Do))」もバカラックが関わっています。

しかし共作者が多すぎますし、私はその曲にバカラックらしさを感じ取ることができませんでした。

またその曲の共作者に名を連ねている妻のキャロル・ベイヤー・セイガー(Carole Bayer Sager)の曲も選外にしました。

エルヴィス・コステロ(Elvis Costello)との共同名義の曲も除外しています。

良い曲というだけで選んでいたらキリがありません。

私は最終的に自分がバカラックらしいと感じる曲にこだわることにしました。

私はこの記事で、バカラックの魅力のコアのコアは何だろうと考えながら選曲しました。

 

10位 野宮真貴「What The World Needs Now Is Love」(アルバム:世界は愛を求めてる。 What The World Needs Now Is Love ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~)

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■アーティスト名:野宮真貴
■曲名:The World Needs Now Is Love
■曲名邦題:世界は愛を求めている
■アルバム名:世界は愛を求めてる。 What The World Needs Now Is Love ~野宮真貴、渋谷系を歌う。~
■動画リンク:「What The World Needs Now Is Love」

バカラックは日本の音楽業界にも大きな影響を与えています。

特に渋谷系への影響が大きかったように感じます。

バカラックの音楽は、渋谷系音楽のバックボーンみたいなところがありました。

そしてこの曲を歌う元ピチカート・ファイヴ(PIZZICATO FIVE)の野宮真貴は、渋谷系のミューズといえる存在。

この曲ではリズムはモータウンで、曲がバカラックという最強の布陣です。

さて今回は、バカラック本人名義のアルバムから選曲していません。

彼自身のアルバムは、基本的にストリングス主体のイージーリスニングばかりで、ボーカルが入っていません。

私は彼の音楽は、ボーカルが入って初めて完成すると思っています。

 

11位 Oasis「This Guy’s In Love With You」

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■アーティスト名:Oasis
■アーティスト名カナ:オアシス
■曲名:This Guy’s In Love With You
■曲名邦題:ディス・ガイ
■動画リンク:「This Guy’s In Love With You」

この曲でストリングスを背負って歌っているのはノエル・ギャラガー(Noel Gallagher)。

この曲の定番はハーブ・アルパート(Herb Alpert)ですが、私はこちらの方が好きです。

私はジャズも聞く人です。

ジャズではティン・パン・アレーと呼ばれる、古き良き作曲家の曲が取り上げられてきました。

しかし現在、そうした古い曲は存在感を失いつつあるように思います。

私はそれらの曲を愛する1人として、スタンダードナンバーの形骸化を危惧しています。

お約束として有名なメロディを引用したいだけ、もしくはコード進行を借りたいだけ。

そんなことを感じる機会が増えました。

しかしロック・ポップスの世界では、バラカックは今でもよくカバーされています。

このオアシスのカバーを含めて、曲そのものへの愛情を感じるカバーが多いように感じます。

もう1曲エイミーマン(Aimee Mann)の曲をご紹介しておきましょう。

Aimee Mann – What the World Needs Now

ティン・パン・アレーの伝統を受け継いだ、現役のスタンダード・ナンバー。

私はバカラックの音楽をそう考えています。

 

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