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ブライアン・ウィルソン(Brian Wilson)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はブライアン・ウィルソンのランキングを作成しました。

この人はいわずと知れたビーチボーイズのメンバーですが、ここではソロアルバムからの曲を選んでいます。

この人は熱心なファンが多く、若輩者の私など及びもつかない方もたくさんいらっしゃいます。

しかし私は1人のファンとして、この人の魅力をご紹介したいと思いました。

まだこの人の音楽をよく知らない方は、このランキングでチェックしてから、掘り下げてみていただければと思います。

エバーグリーンな名曲の数々をご堪能ください。

 

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1位「Let It Shine」(アルバム:Brian Wilson)

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■曲名:Let It Shine
■曲名邦題:レット・イット・シャイン
■アルバム名:Brian Wilson
■アルバム名邦題:ブライアン・ウィルソン
■動画リンク:「Let It Shine」
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このアルバムがリリースされた時、日本の音楽評論家の熱狂はすさまじいものがありました。

私は若すぎたせいで記憶があいまいですが、当時は大変な騒ぎだったようです。

しかしこの作品は思いのほか、セールス的に報われませんでした。

アメリカのアルバムチャートでは最高54位で、イギリスではチャートインしませんでした。

欧米のメディアではNME誌などいくつかの雑誌では絶賛されたようですが、日本とは温度差があったそうです。

しかしはっきり言わせてもらうと、日本の反応の方が正しかったと思います。

単なるノスタルジーではなく、このアルバムはすばらしい出来です。

この曲はジェフ・リン(Jeff Lynne)との共作で、大部分はジェフが書いたらしいです。

しかしそれにも関わらず、完全にブライアンの音楽になっています。

私はこのアルバムを聞いた時からずっと、この曲が一番のお気に入りです。

 

2位「Your Imagination」(アルバム:Imagination)

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■曲名:Your Imagination
■曲名邦題:ユア・イマジネーション
■アルバム名:Imagination
■アルバム名邦題:イマジネーション
■動画リンク:「Your Imagination」
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企画アルバムを除くと3枚目のソロアルバムからの曲です。

シティポップ風のイントロに導かれて、紡ぎ出されるメロディのすばらしいこと!

この曲の主人公は孤独を感じた時、ある人のことを思い出しています。

その人はブライアンの手を取ると笑顔になり、なぜブライアンが孤独を感じているか理解できないと言います。

するとブライアンは「孤独などないのだな」と気が付くという内容の歌詞です。

ブライアンはソロアルバムをリリースしてからも、精神的な病に苦しんでいました。

このアルバムの頃も彼は「誰かが自分を殺しに来るのではないか」という妄想にとりつかれていました。

一方このアルバムは、とても明るい表情をしています。

この人にはポップ・ミュージックの本質があるような気がします。

心に闇を抱える人が、ほんのつかの間手にする一瞬の光みたいな曲かもしれません。

 

3位「Surf’s Up」(アルバム:Smile)

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■曲名:Surf’s Up
■曲名邦題:サーフズ・アップ
■アルバム名:Smile
■アルバム名邦題:スマイル
■動画リンク:「Surf’s Up」
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このアルバムは伝説でした。

ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)には、未完成のままお蔵入りになった「Smile」というアルバムがあることは、ファンには有名な話です。

その伝説は多くのファンを想像力をかき立て、完成したらさぞかし傑作になっただろうと噂されていました。

私もその伝説に振り回されてきた1人です。

まだ若かった私はアルバイトに精を出し、決して安くなかった「Smile」音源の海賊版を買い漁りました。

また彼らのアルバムの大半を持っていたのに、曲の配列が「Smile」っぽい箇所があるというだけで「グッド・バイブレーションズ(Good Vibrations: Thirty Years Of The Beach Boys)」というボックスセットを買ったりもしました。

要するに完成音源がないことを知っていてもなお、幻影を追いかけていたというわけです。

しかしブライアンは、ソロ名義で「Smile」を再現してくれました。

私は基本的に過去の曲の再録音が好きではありません。

しかしそれが「Smile」ということならば話は別です。

この曲も実はこのバージョンよりも、海賊版に収められたバージョンの方がすばらしい出来かもしれません。

しかし「Smile」というアルバムの中でこの曲を聞く感慨はひとしおです。

私はこのアルバムがリリースされた時に、もう幻影を追いかけなくて済むと安堵しました。

 

4位「Forever She’ll Be My Surfer Girl」(アルバム:That Lucky Old Sun)

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■曲名:Forever She’ll Be My Surfer Girl
■曲名邦題:永遠のサーファー・ガール
■アルバム名:That Lucky Old Sun
■アルバム名邦題:ラッキー・オールド・サン
■動画リンク:「Forever She’ll Be My Surfer Girl」
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ブライアンがサーフィンのことを歌っているということだけで、涙ものです。

ブライアンの活動はソロアルバムリリース後も、決して順調ではありませんでした。

セカンドアルバムになるはずの「スウィート・インサニティ(Sweet Insanity)」は、完成したのにお蔵入りになっています。

またファンにとっても、企画色が強かったり過去の再録曲だったりと、純粋な新作を待ち望んでやきもきする日々が経過しました。

私も単純に曲がある程度たまったら、スタジオ入りしてくれればいいのにと思っていました。

このアルバムは純粋な新作でしたから、それだけで満足したところがあります。

この頃のブライアンは精神状態が良かったらしく、ライブなども精力的にこなしていました。

またこの頃彼の周りには、彼の音楽を聞いて育った若い才能のあるミュージシャンがいて、ブライアンを献身的にサポートしていました。

ジェフリー・フォスケット(Jeffrey Foskett)、ワンダーミンツ(The Wondermints)のダリアン・サハナジャ(Darian Sahanaja)、スコット・ベネット(Scott Bennett)といった人たちです。

このアルバムでブライアンは、自らプロデュースも手掛けています。

様々な好条件が重なったことで、この名作が生まれました。

 

5位「Orange Crate Art」(アルバム:Orange Crate Art)

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■曲名:Orange Crate Art
■曲名邦題:オレンジ・クレイト・アート
■アルバム名:Orange Crate Art
■アルバム名邦題:オレンジ・クレイト・アート
■動画リンク:「Orange Crate Art」
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このアルバムは昔からの盟友、ヴァン・ダイク・パークス(Van Dyke Parks)との共同名義のアルバムです。

あの名曲「サーフズ・アップ(Surf’s Up)」でも、この人のピアノがとても重要な役割を果たしていました。

精神不安定なブライアンの接し方を心得ている人といえるかもしれません。

ただ共演と言っても、このアルバムはヴァン・ダイクが作曲とアレンジした曲を、ブライアンが歌うという趣旨のアルバムです。

この当時ブライアンは精神状態があまり良くなかったようです。

ヴァン・ダイクが彼に歌ってもらおうと訪問した時、ブライアンはテレビを見ていたそうですが、その時テレビの電源はついていなかったというエピソードがあります。

しかしそれにしてもこのアルバムはすばらしい出来です。

レーベルはワーナー・レコード(Warner Records)ですし、アルバムジャケットを含めて、ヴァン・ダイク主導の音楽と言ってもいいでしょう。

しかしそれにも関わらず、ブライアンのコーラスが入ると、彼の音楽のようになってしまいます。

もしかしたらシンガーとしてのブライアンの魅力を味わいたいなら、このアルバムあたりが良いかもしれません。

 

6位「Lay Down Burden」(アルバム:Imagination)

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■曲名:Lay Down Burden
■曲名邦題:レイ・ダウン・バーデン
■アルバム名:Imagination
■アルバム名邦題:イマジネーション
■動画リンク:「Lay Down Burden」
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少し地味かもしれませんが、個人的に大好きな曲です。

この曲は、カール・ウィルソン(Carl Wilson)に捧げられています。

カールは1998年に癌で亡くなりました。

ビーチ・ボーイズを聞いてきた方ならご存知の通り、カールはブライアンが不調の時バンドを支えていた人です。

バンドの要といってもいい人でした。

バラバラでまとまらないメンバーが、バンドとしてまとまっていたように見えていたのは、カールのおかげといっても過言ではありません。

ブライアンも含めて、みんなカール・ウィルソンを通じて他のメンバーと繋がっていたようなものです。

カールを失った後にバンドは分裂状態となり、ブライアンは更にソロ活動に注力するようになりました。

曲名の「Lay Down Burden」は「肩の荷を下ろしてくれ」みたいな意味でしょうか。

ブライアンのやさしさが伝わってくる曲です。

 

7位「Love and Mercy」(アルバム:Brian Wilson)

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■曲名:Love and Mercy
■曲名邦題:ラヴ・アンド・マーシー
■アルバム名:Brian Wilson
■アルバム名邦題:ブライアン・ウィルソン
■動画リンク:「Love and Mercy」
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このアルバムでブライアンは復活しました。

しかし当時はまだ健康状態が万全とはいえず、主治医で精神科医のユージン・ランディ(Eugene Landy)のサポートを得て、レコーディングに復帰しました。

ただユージンは何かと問題が多い人物です。

ユージンはブライアンのプライベートやビジネスにも口を出し始め、洗脳に近い手法でブライアンをコントロールしていたと言われています。

このアルバムも当初はユージンがエグゼクティブ・プロデューサー、ユージンの妻が曲の共作者と記載されるなど、目にあまる私物化ぶりでした。

ユージンの支配下に置かれていたブライアンを救出したのは、後にブライアンと結婚することになったメリンダという女性です。

後年ブライアンもユージンのことをあまり良く言っていないことから、おそらく世評通り問題のある人物だったのでしょう。

しかし私はブライアンにファーストアルバムを製作させたこと、この一点だけで感謝したい部分もあります。

同時にブライアンが、彼の下から離れて良かったと思いますけどね。

この曲でブライアンは、テレビを見ていて恐怖を覚え、今夜必要なのは愛と慈悲だと訴えています。

今の時代でこそ、重要なメッセージかもしれません。

 

8位「One Kind Of Love」(アルバム:No Pier Pressure)

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■曲名:One Kind Of Love
■曲名邦題:ワン・カインド・オブ・ラヴ
■アルバム名:No Pier Pressure
■アルバム名邦題:ノー・ピア・プレッシャー
■動画リンク:「One Kind Of Love」
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ブライアンは、前々作の「ブライアン・ウィルソン・リイマジンズ・ガーシュウィン(Reimagines Gershwin)」と前作の「イン・ザ・キー・オブ・ディズニー(In the Key of Disney) 」他人の書いた曲を歌っています。

さてこのアルバムでは、久々にブライアンの書いた曲を堪能できます。

この曲はその中でも最高の1曲ではないでしょうか。

この曲はブライアンの伝記映画「ラブ&マーシー 終わらないメロディー(Love & Mercy)」のサウンドトラックにも収録されているようです。

ちなみにこの時ブライアンは72歳ですが、相変わらず曲づくりとボーカルどちらも高水準をキープしています。

もちろん全盛期に比べると落ちる部分もあるとは思いますし、もう昔のようなファルセットボーカルは難しいかもしれません。

ただ私のようなファンからすると、彼が音楽活動しているだけで充分です。

まだまだこういう最高の曲を届けてくれることですしね。

 

9位「We Belong Together」(アルバム:In the Key of Disney)

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■曲名:We Belong Together
■曲名邦題:僕らはひとつ
■アルバム名:In the Key of Disney
■アルバム名邦題:イン・ザ・キー・オブ・ディズニー
■動画リンク:「We Belong Together」
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ディズニーの曲をカバーしているという企画アルバムです。

ウォルト・ディズニー・レコード(Walt Disney Records)からリリースされています。

曲目を見ると、ディズニーの古典的名曲から最近の映画までと、かなりバラエティに富んでいます。

この曲は割と最近の映画「トイ・ストーリー3(Toy Story 3)」から取り上げられています。

作曲はランディ・ニューマン(Randy Newman)ですから、ブライアンとの相性が良さそうだと思った方、ご想像通りなかなかの名曲に仕上がっています。

カバー曲と意識することなく、純粋にブライアンの曲として楽しめます。

今回は取り上げることができませんでしたが、このアルバムと対をなす「Reimagines Gershwin」にも「ザ・ライク・イン・アイ・ラヴ・ユー(The Like In I Love You)」という名曲があるので、そちらも買って損はありません。

確かに自作曲のアルバムの方が満足度が高いですが、こうした企画アルバムでも決して質は低くはありません。

 

10位「Midnight’s Another Day」(アルバム:That Lucky Old Sun)

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■曲名:Midnight’s Another Day
■曲名邦題:明日への扉
■アルバム名:That Lucky Old Sun
■アルバム名邦題:ラッキー・オールド・サン
■動画リンク:「Midnight’s Another Day」
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最後にバラードをご紹介しておきましょう。

ブライアンはビーチボーイズのメンバーとして、すばらしいポップソングの名曲を書いてきました。

一方で彼はガーシュインなどの偉大なアメリカ作曲家の系譜に名を連ねる人です。

ブライアンのバラードは意外と感傷的ではありませんし、パワーバラード風にもなりません。

肥沃な大地から生まれたような、純度の高いメロディが特徴です。

私は普段ロックが主食なせいか、音楽にニゴリみたいなものを求めてしまうところがあります。

しかし彼の音楽はニゴリがありません。

負の感情が全く含まれていなくても、ここまでの高みに達することができるのですね。

純度と深みの共存、それがブライアンのバラードの魅力です。

 

番外編「Still I Dream of It” (original home demo, 1976)」(アルバム:I Just Wasn’t Made for These Times)

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■曲名:Still I Dream of It” (original home demo, 1976)
■曲名邦題:スティル・アイ・ドリーム・イット(オリジナル・ホーム・デモ’76)
■アルバム名:I Just Wasn’t Made for These Times
■アルバム名邦題:駄目な僕-I Just Wasn’t Made For These Times
■動画リンク:「Still I Dream of It” (original home demo, 1976)」
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このアルバムは昔の曲の再演ばかりで、アルバムとしては今一つなところがあります。

しかしこの曲が入っているだけで、充分元が取れたと思わせてくれる曲です。

彼が精神的に病んで療養していた1976年に録音された曲のようです。

この曲のボーカルを聞いて、どのように思われるでしょうか。

はっきり言って無残な声です。

昔の天使のような声はここにはありませんし、聞いていて辛くなる部分もあります。

しかしそれにも関わらず耳を惹きつけてしまうのが、音楽に愛されすぎてしまった人の業かもしれません。

この曲はブライアン版の「ジョンの魂」だと思います。

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