今回はダイアナ・ロスのランキングを作成しました。
この記事では1970年代を中心に、ソロ時代の曲をご紹介しています。
シュープリームス時代よりも歌の凄みを増した、ソロ時代の歌をご堪能ください。
文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。
- 1 1位「Touch Me in the Morning」(アルバム:Touch Me in the Morning)
- 2 2位「The Boss」(アルバム:The Boss)
- 3 3位「The Endless Love」(アルバム:Love & Life: The Very Best of Diana Ross)
- 4 4位「Love Hangover」(アルバム:Diana Ross)
- 5 5位「You Are Everything」(アルバム:Diana & Marvin)
- 6 6位「I’m Still Waiting」(アルバム:Everything Is Everything)
- 7 7位「One Love in My Lifetime」(アルバム:Diana Ross)
- 8 8位「I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)」(アルバム:Diana Ross)
- 9 9位「Gettin’ Ready for Love」(アルバム:Baby It’s Me)
- 10 10位「Everything Is Everything」(アルバム:Everything Is Everything)
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1位「Touch Me in the Morning」(アルバム:Touch Me in the Morning)

■曲名:Touch Me in the Morning
■曲名邦題:タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング
■アルバム名:Touch Me in the Morning(1973年)
■アルバム名邦題:タッチ・ミー・イン・ザ・モーニング
■動画リンク:「Touch Me in the Morning」
私はこのブログの選曲時、そのアーティストの魅力を伝えることしか考えていません。
そのためならば有名曲やヒット曲よりも、隠れ名曲を優先することも少なくありません。
ただ有名曲やヒット曲を選外にした場合は、文中にリンクを貼るようにしています。
この記事では以下の曲を選外にしました。
Diana Ross – Ain’t No Mountain High Enough
Diana Ross – Theme from Mahogany (Do You Know Where You’re Going To)
どちらもシングルチャート1位を記録していますが、そういう曲を選外にするのは踏ん切りが必要です。
2曲ともかなり良い曲ですし。
なぜこんなすばらしい曲を選外にしたのか、最後の方で私なりの考えを語ってみました。
しかしこの「Touch Me in the Morning」は選外にできませんでした。
1位にふさわしい彼女の代表曲です。
2位「The Boss」(アルバム:The Boss)

■曲名:The Boss
■曲名邦題:ザ・ボス
■アルバム名:The Boss(1979年)
■アルバム名邦題:ザ・ボス
■動画リンク:「The Boss」
シュープリームス(The Supremes)解散後、彼女はソロ・シンガーに移行しました。
ダイアナ・ロスは、基本的に自分で曲を書く人ではありません。
彼女のようなシンガー特化タイプは、プロデューサーの人選がより一層重要な意味合いを帯びてきます。
当時の彼女は、アシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson)の存在抜きに語れません。
この記事で対象とした10作の内、一部でもアシュフォード&シンプソンがプロデュースしたアルバムは半数の5作。
ただ当時の彼女であれば、誰がプロデュースしても成功したのかもしれません。
事実10作中で最高順位を記録した2枚は、どちらもアシュフォード&シンプソンがプロデュースした作品ではありません。
しかし前作「Ross」が49位と不振に終わった時、雪辱を誓った彼女が頼ったのは、やはり信頼するアシュフォード&シンプソンでした。
依頼を受けたアシュフォード&シンプソンは、このアルバムの全ての曲を書きプロデュースを担当しました。
その結果このアルバムは14位と挽回し、人気凋落の危機を脱しました。
3位「The Endless Love」(アルバム:Love & Life: The Very Best of Diana Ross)

■曲名:The Endless Love
■曲名邦題:エンドレス・ラブ
■アルバム名:Love & Life: The Very Best of Diana Ross(2001年)
■アルバム名邦題:ラヴ・アンド・ライフ
■動画リンク:「The Endless Love」
この記事では1970年代に限定して選曲しました。
しかしこの曲は1981年にリリースされたので、本来は対象期間外のはず。
とはいえフランコ・ゼフィレッリ監督による同名映画「エンドレス・ラブ」の主題歌であるこの曲は、ソロになってからの彼女を代表する曲です。
全米シングルチャートでは、なんと9週間連続で1位を記録しています。
当然外せる訳もなく、例外として取り上げることにしました。
この曲は時代を超えた恋愛ソングの定番になっています。
2013年のバレンタインデー特集として、アメリカ・ビルボード社が選出した「”Love”が付く楽曲ベスト50」においては、第1位に選ばれている[3]。
彼女はこの曲でライオネル・リッチー(Lionel Richie)とデュエットしています。
私はそうは思いませんが、とかく2人は黒人らしくないと指摘されがちかもしれません。
ただ表面的な黒人らしさに依存しない2人の相性は抜群で、声が重なった時のハーモニーには格別な響きがあります。
本来は1位相当の曲ですが、対象期間外ということもあって、この順位でご紹介しました。
4位「Love Hangover」(アルバム:Diana Ross)

■曲名:Love Hangover
■曲名邦題:ラヴ・ハングオーヴァー
■アルバム名:Diana Ross(1976年)
■アルバム名邦題:愛の流れに
■動画リンク:「Love Hangover」
1970年代の後半、彼女はディスコで注目を浴びました。
70年代後半のディスコ全盛時代には、ゲイのDJやゲイのディスコ客らによって、ドナ・サマー、グロリア・ゲイナーらと並んで「ディスコ・クイーン」の地位にまつりあげられた。
この曲は1位を記録し、その後「The Boss」のヒットを経て、以下の曲で再度1位を獲得しました。
1970年代の後半の彼女はディスコで注目され、この時代の曲は後に多くのDJを虜にしました。
彼女の最高傑作は、デビュー作の「Diana Ross」「Touch Me in the Morning」そしてこのアルバムのどれかだと言われています。
私はこのアルバムを推しますが、1970年代の作品はどれも聞きごたえがあります。
5位「You Are Everything」(アルバム:Diana & Marvin)

■曲名:You Are Everything
■曲名邦題:ユー・アー・エヴリシング
■アルバム名:Diana & Marvin(1973年)
■アルバム名邦題:ダイアナ&マーヴィン
■動画リンク:「You Are Everything」
マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)とのデュエット曲です。
先程の「The Endless Love」とは異なり、こちらは単にスターの2人が共演した印象が強く、特別なマジックを感じません。
ただ順当に2人が実力を発揮した印象を受けます。
この時期彼女は、かなりのハイペースで作品を発表していました。
このアルバムが発売された1973年は、なんと1年に3枚のアルバムをリリースし、その内2枚はゴールドディスクを獲得しました。
なお彼女はソロデビューした1971年から1973年の3年間で、6枚ものアルバムを発表しています。
ハイペースでリリースしても結果が付いてくる、まさに黄金時代と呼ぶにふさわしい時期でした。
その後1975年彼女は映画「マホガニー物語」の主演を演じましたが、その時にはこんな風に嘆かれる始末でした。
興行収入の上では成功したが批評家からの評価は低く、『タイム』誌はゴーディを「アメリカで最も才能のある者の1人であるダイアナ・ロスの無駄遣い」と非難した[3]。
6位「I’m Still Waiting」(アルバム:Everything Is Everything)

■曲名:I’m Still Waiting
■曲名邦題:アイム・スティル・ウェイティング
■アルバム名:Everything Is Everything(1970年)
■アルバム名邦題:エヴリシング・イズ・エヴリシング
■動画リンク:「I’m Still Waiting」
セカンド・アルバムの曲です。
彼女はモータウンの人気グループ、シュープリームスの看板シンガーでした。
シュープリームスの頃、彼女とモータウンの社長ベリー・ゴーディは恋人関係にありました。
グループが解散した1970年7月下旬、シュープリームスの最後のコンサートが終わった後、彼女はベリー・ゴーディに別れを告げました。
彼女に執着していたベリー・ゴーディも、辛い別れを受け入れるしかありませんでした。
このアルバムは、2人が別れた1970年7月から9月にレコーディングされています。
別れたとはいえモータウンは看板スターの彼女を手放すことができず、その後も彼女とベリー・ゴーディはビジネス上の関係を継続しました。
ちなみに彼女はゴーディと別れた半年後の1971年1月20日、別の男性と結婚しています。
さてこの曲は、以下のカバーもおすすめです。
Courtney Pine feat Carroll Thompson – I’m Still Waiting
7位「One Love in My Lifetime」(アルバム:Diana Ross)

■曲名:One Love in My Lifetime
■曲名邦題:エデンの園
■アルバム名:Diana Ross(1976年)
■アルバム名邦題:愛の流れに
■動画リンク:「One Love in My Lifetime」
彼女は同じ名前のアルバムが多いように思います。
今回対象期間外の作品も含めて、次の通りまとめてみました。
・「Diana Ross」:2枚(1970年、1976年)
・「Ross」:2枚(1978年、1983年)
・「Diana」:1枚(1980年)
たとえばアーティスト名が「佐藤花子」だとしたら「佐藤花子」というアルバムが2枚、「佐藤」が2枚、「花子」が1枚ということになります。
そのようなまぎわらしいアルバムが、13年間で5枚もあるのですね。
ちなみにピーター・ガブリエル(Peter Gabriel)は4作連続で同名アルバムでしたが、ジャケットに特徴があるので愛称で区別されています。
しかしダイアナ・ロスのジャケットは有名な愛称はなく、覚えにくいままかもしれません。
曲の解説そっちのけで、どうでもいいことを書いてしまった感じもしますが(笑)。
8位「I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)」(アルバム:Diana Ross)

■曲名:I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)
■曲名邦題:アイ・ソート・イット・トゥック・ア・リトル・タイム
■アルバム名:Diana Ross(1976年)
■アルバム名邦題:愛の流れに
■動画リンク:「I Thought It Took A Little Time (But Today I Fell In Love)」
彼女の弱点は声量が足りないことです。
それとアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)のようなモンスター級の表現力もありません。
しかし彼女にはアレサとは違った魅力がありました。
それは声質の甘さ。
どの音域でも人を心地良くさせる、実に魅惑的な声質の持ち主です。
しかし彼女の魅力は、甘さだけではありません。
時には壮絶で感動的な歌を聞かせてくれました。
時々私は女性シンガーをご紹介する時、ダイアナ・ロスに似ているというような言い方をすることがあります。
しかしその多くはダイアナ・ロスほど真に迫ってはいません。
ダイアナ・ロスは甘いのに妙に刺さる、不思議な魅力を持ったシンガーです。
それはこの曲を聞いても分かりますね。
1970年代の彼女は、シュープリームス時代より歌の凄みが増しました。
9位「Gettin’ Ready for Love」(アルバム:Baby It’s Me)

■曲名:Gettin’ Ready for Love
■曲名邦題:燃える想い
■アルバム名:Baby It’s Me(1977年)
■アルバム名邦題:ベイビー・イッツ・ミー
■動画リンク:「Gettin’ Ready for Love」
今回改めて彼女の曲を聞き返して、1つ思ったことがあります。
それは時々曲の後半が盛り上がりすぎるということ。
もちろんそれ自体、悪い訳ではありません。
その展開がうまくハマると感動的な曲になりますから。
しかしそういう曲が多いとまたかと感じてしまい、いざという時の感動が薄れるかもしれません。
そこでこの記事ではいかにも名曲然とした曲をいくつか外し、その代わり気軽に楽しめる曲に差し替えました。
この曲も差し替えた曲の1つです。
今の時代、感動的な曲調や展開は人を選ぶ傾向があるかもしれません。
10位「Everything Is Everything」(アルバム:Everything Is Everything)

■曲名:Everything Is Everything
■曲名邦題:エヴリシング・イズ・エヴリシング
■アルバム名:Everything Is Everything(1970年)
■アルバム名邦題:エヴリシング・イズ・エヴリシング
■動画リンク:「Everything Is Everything」
以前私はシュープリームスの記事を書きました。
シュープリームス(The Supremes)の名曲名盤10選
そしてその続編としてこの記事を書く前に、私はシュープリームスが好きな人を意識しました。
シュープリームス時代の彼女は無敵の存在です。
平凡な出来の曲でも彼女が歌うとまばゆい光を放ち、当時全盛だったモータウンもそんな彼女を全力でサポートしました。
確かにシュープリームスの頃の彼女は最高ですが、ソロ時代も同じぐらい良いと思ってほしい。
私は当初そう意気込むあまりヒット曲、有名曲を並べて、鼻息荒くリキんで、ドヤ顔をあらわに選曲しました。
しかし選んだ曲の一覧を見て、私は何かが違うと思いました。
そして悩んだ末に私が出した結論は、いかにもな名曲ばかりでは彼女の魅力は伝わらないということ。
思うに、彼女の魅力はシュープリームス時代のように、心はずむ曲でこそ際立つのかもしれません。
それが彼女の花道を飾るにふさわしい曲調。
そこで感動的な名曲をいくつか泣く泣く外して、ポップで親しみやすい曲に差し替えました。
もう1曲、対象期間外から私の好きな曲をご紹介して、この記事を終えたいと思います。
私はこうした曲を大名曲だと言い張るつもりはありません。
ただこういうモータウン風の曲は、一層彼女の魅力を引き立てると思います。
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