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テンプテーションズ(The Temptations)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はテンプテーションズのランキングを作成しました。

彼らはモータウン(Motown)を代表するボーカル・グループです。

この記事ではデビューから1970年代初頭までを対象にしました。

ヒット曲、有名曲関係なく選曲しています。

 

1位「My Girl」(アルバム:The Temptations Sing Smokey)

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■曲名:My Girl
■曲名邦題:マイ・ガール
■アルバム名:The Temptations Sing Smokey
■アルバム名邦題:テンプテーションズ・シング・スモーキー
■動画リンク:「My Girl」

この曲はテンプテーションズのみならず、モータウンを代表する曲です。

しかしそれだけに留まりません。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2021年版)では43位にランク・イン[9]。

マイ・ガール (テンプテーションズの曲) ウィキペディア

アルバム名が示す通り、このアルバムはスモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)が書いた曲ばかり収録されています。

ただアルバム・ジャケットにスモーキー・ロビンソンが登場していて、メンバーの1人かと思ってしまいます。

メンバーではないのに、1人だけ赤い服で目立っているのはいかがなものかと(笑)

ともあれこの曲は初の1位を獲得し、しかも歴史的な名曲となりました。

それを思えばこのぐらい目立たせても良かったかもしれません。

 

2位「Ain’t Nothing Like The Real Thing」(アルバム:Together)

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■曲名:Ain’t Nothing Like The Real Thing
■曲名邦題:エイント・ナッシング・ライク・ザ・リアル・シング
■アルバム名:Together
■アルバム名邦題:トゥゲザー
■動画リンク:「Ain’t Nothing Like The Real Thing」

このアルバムではシュープリームス(The Supremes)と共演しています。

それにこの曲を取り上げたこともうれしいです。

この曲はマーヴィン・ゲイ & タミー・テレル(Marvin Gaye & Tammi Terrell)で知られている曲。

こちらも同じくモータウンを代表する2つのグループ、テンプテーションズとシュープリームスが共演しています。

ただ私は名前の並び順に注目しました。

通常デュエットや共演では、格上のアーティストが先に表記されます。

当時同格だと思われた2組の内、モータウンはシュープリームスの方を格上判定したのですね。

実際この曲では、ダイアナ・ロス(Diana Ross)のパートの方が多いかもしれません。

しかし大好きな曲なのであえて取り上げてみました。

 

3位「Girl (Why You Wanna Make Me Blue)」(アルバム:The Temptin’ Temptations)

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■曲名:Girl (Why You Wanna Make Me Blue)
■曲名邦題:ガール
■アルバム名:The Temptin’ Temptations
■アルバム名邦題:テンプティン・テンプテーションズ
■動画リンク:「Girl (Why You Wanna Make Me Blue)」

この曲はシングルカットされていません。

ただこの曲を聞いていただければご納得していただけるすばらしいノーザン・ソウルです。

この曲はエディ・ケンドリックス(Eddie Kendricks)がリード・ボーカル。

この時期はデヴィッド・ラフィンとエディ・ケンドリックスが、リード・シンガーの二枚看板でした。

エディ・ケンドリックスはハイ・テナーのシンガーで、デヴィッド・ラフィンは「My Girl」でも分かるように、より低い音域を得意としています。

この曲はエディがリード・ボーカルですが、ほぼファルセットの一歩手前です。

この名コンビは1968年の「Wish It Would Rain」まで続いた、グループの全盛期を象徴する存在でした。

 

4位「Ain’t Too Proud to Beg」(アルバム:Gettin’ Ready)

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■曲名:Ain’t Too Proud to Beg
■曲名邦題:エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ
■アルバム名:Gettin’ Ready
■アルバム名邦題:ゲット・レディ
■動画リンク:「Ain’t Too Proud to Beg」

当時のテンプテーションズはスモーキー・ロビンソンを中心に、複数人でプロデュースをしていました。

モータウンではリリースやシングルカットの判断を、上層部の会議で決めていました。

ある会議でモータウンの最高権力者ベリー・ゴーディJr(Berry Gordy, Jr)は、ノーマン・ホィットフィールドの曲を却下して、スモーキー・ロビンソンがプロデュースした「Get Ready」を採用しました。

しかしノーマン・ホィットフィールドは、ベリー・ゴーディJrに食い下がりました。

その結果ベリー・ゴーディJrは「Get Ready」がチャートで20以内に入らなかった場合「Ain’t Too Proud to Beg」を次のシングルにすると約束しました。

「Get Ready」はいかにもヒットしそうな曲で、20位以内に入ると予想されました。

当時のモータウンは次々にヒット曲を生んでおり、20位に入らなければベリー・ゴーディJrを満足させられません。

しかし「Get Ready」はまさかの29位止まり。

次にノーマン・ホィットフィールドがプロデュースした「Ain’t Too Proud to Beg」がシングルカットされ、こちらは13位を記録しました。

この件をきっかけにモータウンというヒット曲工場内で、ノーマン・ホィットフィールドの序列が上がりました。

 

5位「I’m Gonna Make You Love Me」(アルバム:Diana Ross & the Supremes Join the Temptations )

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■曲名:I’m Gonna Make You Love Me
■曲名邦題:君に愛されたい
■アルバム名:Diana Ross & the Supremes Join the Temptations 
■アルバム名邦題:ダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス・ジョイン・ザ・テンプテーションズ
■動画リンク:「I’m Gonna Make You Love Me」

再度シュープリームスと共演した曲をご紹介します。

この時期両グループは少々停滞していました。

モータウンはマーケティング戦略に優れたレコード会社です。

不振の兆しが見えた段階で即座に手を打ち、先を見据えて販売戦略を緻密に組み立てていました。

両グループが低迷する懸念を早めに察知し共演させたのは、さすがだったと思います。

その結果このアルバムは2位を記録し、一時的であるにせよ良いカンフル剤となりました。

その後テンプテーションズは「Cloud Nine」、シュープリームスは「Love Child」と、2組共に訴求イメージを変えてきました。

ベリー・ゴーディJrは毀誉褒貶ある人物ですが、嗅覚も備えた優秀な経営者でした。

この曲でテンプテーションズではエディ・ケンドリックスがダイアナ・ロスとデュエットしています。

ギャンブル&ハフ(Gamble and Huff)とジェリー・ロス(Jerry Ross)が書いた曲ですが、既にフィリーらしさを感じます。

 

6位「I Gotta Find a Way (To Get You Back)」(アルバム:クラウド・ナイン)

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■曲名:I Gotta Find a Way (To Get You Back)
■曲名邦題:アイ・ガッタ・ファインド・アウェイ
■アルバム名:Cloud Nine
■アルバム名邦題:クラウド・ナイン
■動画リンク:「I Gotta Find a Way (To Get You Back)」

このアルバムではデヴィッド・ラフィンが抜け、代わりにデニス・エドワーズ(Dennis Edwards)が加入しました。

デヴィッド・ラフィンはかなり素行面に問題があったようです。

しかし変化はそれだけではありませんでした。

彼らはサイケデリックでシリアスな方向に舵を切りました。

テンプスのスライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & the Family Stone)化とまではいきませんが、従来のオーソドックスな路線を修正したようです。

テンプテーションズのリーダー格、オーティス・ウィリアムス(Otis Williams)から路線変更したいとの提案を受けて、ノーマンが単独でプロデュースしました。

その結果は吉と出ました。

アルバムは4位、アルバムタイトル曲は6位、1969年には初めてグラミー賞を受賞しています。

彼らが1960年代で終わらず1973年頃まで人気を維持できたのは、変化にうまく適応したからかもしれません。

1971年には、以下の曲で1位を記録しています。

The Temptations – Just My Imagination (Running Away with Me)

 

7位「All I Need」(アルバム:The Temptations with a Lot o’ Soul)

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■曲名:All I Need
■曲名邦題:オール・アイ・ニード
■アルバム名:The Temptations with a Lot o’ Soul
■アルバム名邦題:ウィズ・ア・ロット・オブ・ソウル
■動画リンク:「All I Need」

私は1970年代初頭までの古い音楽をご紹介する時、今の耳で評価してご紹介したいと考えています。

古い時代になればなるほど、当時と今では良い曲の基準が違うような気がします。

もちろん私の独断と偏見が大きいと思いますが。

昔の伝説や権威だけでは、若いリスナーに気に入ってもらえないような気がしています。

その点1960年代のモータウン・サウンドは、全く色あせていません。

私がイメージするモータウンのコアは、スモーキー・ロビンソンやノーマン・ホィットフィールドではありません。

もちろん2人ともすぐれたプロデューサーには違いありません。

しかし私はホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland)に、最もモータウンらさを感じてしまうでのですね。

この曲はこの時期では珍しくフランク・ウィルソン(Frank Wilson)がプロデュースしています。

この記事ではこの曲で私の考えるモータウンらしさを代表させてみました。

 

8位「Get Ready」(アルバム:Gettin’ Ready)

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■曲名:Get Ready
■曲名邦題:ゲット・レディ
■アルバム名:Gettin’ Ready
■アルバム名邦題:ゲット・レディ
■動画リンク:「Get Ready」

私が彼らの最高傑作を聞かれたら「The Temptations Sing Smokey」か「The Temptin’ Temptations」のどちらかだと答えます。

その次はこの「Gettin’ Ready」。

つまり1965年から1968年までぐらいが好みです。

一方1969年から1973年頃の「Cloud Nine」「All Directions」「Masterpiece」の時期を高く評価する人もいます。

そのためベスト盤の選曲は、とても難しいように思います。

私は「Anthology」という2枚組ベストを持っていましたが、先程探しても見つかりませんでした。

売ってしまったのかもしれません。

それはともかく初期の1965年から1968年頃は、未シングル曲にも良い曲がゴロゴロあります。

後期では特に「All Directions」「Masterpiece」あたりは、通して聞いた時初めて良さが分かるトータル性に優れています。

このグループはベスト盤向きではないかもしれません。

 

9位「Please Return Your Love to Me」(アルバム:Wish It Would Rain)

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■曲名:Please Return Your Love to Me
■曲名邦題:愛を返して
■アルバム名:Wish It Would Rain
■アルバム名邦題:雨に願いを
■動画リンク:「Please Return Your Love to Me」

ファンに人気の高いアルバムです。

好きなアルバムを5枚挙げたら1位に挙げる人は少ないかもしれませんが、5枚には入るかもしれません。

このアルバムではアルバム・タイトル曲が有名です。

The Temptations – Wish It Would Rain

しかし今の気分で「Please Return Your Love To Me」の方を選びました。

さてこのアルバムの後、デヴィッド・ラフィンがグループを去りました。

デヴィッド・ラフィンは「My Girl」を始めとして、テンプテーションズの印象を決定付ける大きな存在でした。

しかしこの曲で歌っているもう1人の名シンガー、エディ・ケンドリックスは残りました。

ソウル・ミュージックは、歌が魅力的でないとどうにもなりません。

こういう地味でも良いアルバムを1人かみしめて聞くことは、古いソウル好きの密かな楽しみかもしれません。

 

10位「Love Woke Me Up This Morning」(アルバム:All Directions)

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■曲名:Love Woke Me Up This Morning
■曲名邦題:朝のささやき
■アルバム名:All Directions
■アルバム名邦題:オール・ディレクションズ
■動画リンク:「Love Woke Me Up This Morning」

このアルバムでは、以下のl曲がよく知られています。

The Temptations – Papa Was a Rollin’ Stone

しかし私の好みでこちらを選んでみました。

先程このグループには、2つの全盛期があると申し上げました。

このアルバムは2つ目の時期の曲です。

このアルバムには、1つ目の全盛期を支えた2人デヴィッド・ラフィンとエディ・ケンドリックスのどちらもいません。

正直なところ、別のグループのように感じてしまいます。

リーダーのオーティス・ウィリアムスは、ボーカルグループはリード・シンガーだけではないと言っていたそうです。

確かに変化しても質が落ちなかったことを考えると、その意見には一理あるかもしれません。

メンバーが入れ替わっても質を維持した彼らは、名門グループという言葉がよく似合います。

 

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