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スリー・ディグリーズ(The Three Degrees)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はスリー・ディグリーズのランキングを作成しました。

彼女たちはフィリーソウルを代表するグループとして、とても人気がありました。

華やかで甘いイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし一方で実力派としての一面もあります。

前半はヒット曲を、後半は私のおすすめ曲を中心にご紹介しています。

 

1位「When Will I See You Again」(アルバム:The Three Degrees)

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■曲名:When Will I See You Again
■曲名邦題:天使のささやき
■アルバム名:The Three Degrees
■アルバム名邦題: スリー・ディグリーズ(荒野のならず者)
■動画リンク:「When Will I See You Again」

この曲は第3回東京音楽祭で金賞を受賞しています。

出場したアーティストを見ると、アラン・オディ(Alan O’day)、ザ・ギミックス(The Gimmicks)、フレダ・ペイン(Freda Payne)などの名前がありました。

ただその中でこの曲は金賞にふさわしいと思います。

というのは他の曲が無名で終わったのに対して、この曲は世界的に大ヒットしましたから。

当時としては珍しく東京発のヒットということもあり、当時日本での人気も大変なものがありました。

その人気を示すこんな曲があります。

スリー・ディグリーズ ~ 天使のささやき(日本語版)

なんと日本語で歌っているシングルです。

白井章生による歌詞は、原曲のなぜ会ってくれないのと迫る歌詞よりも、良い出来かもしれません。

 

2位「Get Your Love Back」(アルバム:International)

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■曲名:Get Your Love Back
■曲名邦題:私は片想い
■アルバム名:International
■アルバム名邦題:世界の恋人
■動画リンク:「Get Your Love Back」

いかにもフィリーらしい曲です。

ここで言う「フィリー」とは、フィラデルフィア・ソウルのことで、フィラデルフィア・インターナショナル・レコード(PIR/Philadelphia International Records)というレーベルからリリースされた音楽のことです。

ケニー・ギャンブル(Kenneth Gamble)とレオン・ハフ(Leon A.Huff)の2人からなるギャンブル&ハフ(Gamble and Huff)というソングライティング・チームを擁して、当時急速に頭角を現していました。

彼女たちがPIRに移籍した1973年は、フィリーが快進撃をしていた時期でした。

しかし当時は在籍アーティストが少なく、方々で才能あるアーティストをスカウトしていました。

当時スリー・ディグリースは、まだダイヤの原石にすぎませんでした。

しかし美貌と実力を兼ね備えた逸材で、モータウンからも声がかかるほどでした。

彼女たちはモータウンへの移籍を断り、PIRに移籍しています。

この曲もギャンブル&ハフが書いていますが、彼女たちの歌との相性が抜群ですね。

この移籍は大成功だったと思います。

 

3位「TSOP (The Sound of Philadelphia)」(アルバム:International)

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■曲名:TSOP (The Sound of Philadelphia)
■曲名邦題:ソウル・トレインのテーマ
■アルバム名:International
■アルバム名邦題:世界の恋人
■動画リンク:「TSOP (The Sound of Philadelphia)」

シグマ・スタジオのハウス・バンドであったMFSBのインストに、彼女たちが客演している曲です。

彼女たちはコーラスのパートで、遺憾なく実力を発揮しています。

この曲はアメリカの音楽TV番組「ソウル・トレイン」のテーマ曲でした。

そのおかげで、この曲は異例のヒットになりました。

おそらくディスコソングとして初めてBillboard Hot 100で1位を獲得した。

ソウル・トレインのテーマ ウィキペディア

上に引用した動画からは、当時の番組の様子がうかがえます。

見るとお分かりいただける通り、音楽ダンス番組みたいですね。

映像は3分半程度ですが、ブラック・ミュージックのすばらしさが伝わってきます。

ぜひご覧になってみてください。

 

4位「Love Is the Message」(アルバム:Very Best of Three Degrees)

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■曲名:Love Is the Message
■曲名邦題:愛はメッセージ
■アルバム名:Very Best of Three Degrees
■動画リンク:「Love Is the Message」

先程と同じく、MFSBと共演した曲です。

前シングル「TSOP (The Sound of Philadelphia)」が全米1位になったことを受けてリリースされました。

今回彼女たちのヒットチャートを確認して、1つ気付いたことがあります。

彼女たちが本国アメリカで輝いたのは1974の一年だけで、その年にはシングル・チャートで1位と2位を放っています。

1974年は東京音楽祭で金賞を受賞、ソウルトレインのテーマ曲など、彼女たちにとって大きな出来事が続きました。

その後翌年からはどんなに良い曲をリリースしても、100位圏内に1曲も入りませんでした。

ただ彼女たちはその一年で知名度を獲得しました。

彼女たちは売れなくなってからも、その知名度を活かして、しぶとく音楽業界で生き残っています。

ウィキペディアで確認したところ、まだ解散していません。

この曲を聞くと、華やかなりし時代の空気を感じ取ることができます。

 

5位「Dirty Ol’ Man」(アルバム:The Three Degrees)

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■曲名:Dirty Ol’ Man
■曲名邦題:荒野のならず者
■アルバム名:The Three Degrees
■アルバム名邦題:スリー・ディグリーズ(荒野のならず者)
■動画リンク:「Dirty Ol’ Man」

この曲は「荒野のならず者」という邦題です。

しかし原題は「Dirty Ol’ Man」で、「いやらしい年老いたおっさん」みたいな意味でしょうか。

「荒野の」とは当時西部劇が流行っていたので、それに便乗したのだと思われます。

曲名があまりに強烈なので、歌詞を読んでみました。

この曲はいやらしい年老いたおっさんからおさわりされる女の子が、やめてと訴えている曲です。

ゲーム感覚で若い子に手を出すのは止めてと。

男は結婚しているのにもかかわらず、若い女にちょっかいを出しているようですね。

「荒野のならず者」というより、ただのスケベじじいかもしれません。

ただそれをネタに歌う女たち。

そういう背景をふまえて聞くと、なんだかコミカルに聞こえてこないでしょうか。

 

6位「Year of Decision」(アルバム:The Three Degrees)

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■曲名:Year of Decision
■曲名邦題:幸せの季節
■アルバム名:The Three Degrees
■アルバム名邦題:スリー・ディグリーズ(荒野のならず者)
■動画リンク:「Year of Decision」

今回上位は全盛期の曲を並べました。

旬の魅力というのは、単純に曲の魅力だけでは説明がつかないことがあります。

私もこのブログで一旦順位を決めてから、何度全盛期の曲を上位に配置しなおしたことでしょう。

この曲もそういう1曲です。

彼女たちの全盛期はフィリー時代で、アルバムでいえば「The Three Degrees」と「International」の2枚の頃です。

この曲は前者に収録されていますが、後者のアルバムからもう1曲ご紹介しておきましょう。

The Three Degrees – Take Good Care of Yourself

彼女たちはこの曲で、もしあなたの魂が満ち足りていないなら、私たちと一緒に成功しましょうと歌っています。

それはすぐに現実のものとなりました。

彼女たちは次のシングル「TSOP (The Sound of Philadelphia)」で、全米1位を獲得しています。

 

7位「Magic in the Air」(アルバム:New Dimensions)

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■曲名:Magic in the Air
■曲名邦題:恋のマジック
■アルバム名:New Dimensions
■アルバム名邦題:恋にギヴ アップ
■動画リンク:「Magic in the Air」

これまでご紹介してきた6曲は、必ず押さえておきたい有名曲・定番ばかりです。

選曲する私からしたら、ある意味ここからが本番といえます。

このアルバムでは、ジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)がプロデュースを担当しました。

ジョルジオ・モロダーの特徴は、ミュンヘン・サウンドと呼ばれるディスコ・サウンドでした。

それっぽい曲も収録されています。

The Three Degrees – The Runner

このアルバムは、久々の快作といえる出来になりました。

彼女たちの最高傑作を聞かれたら、迷わず私は「The Three Degrees」と答えることでしょう。

しかし2番目に好きなアルバムを聞かれたら、このアルバムを推します。

さて今回ご紹介したのは、ディスコ・ナンバーではなく、ミニー・リパートン(Minnie Riperton)が歌いそうなアーバン・メロウな曲。

私の好みだけでいえば、ヒット曲を差し置いて、この曲が彼女たちのナンバーワンです。

 

8位「Rose Garden」(アルバム:Maybe)

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■曲名:Rose Garden
■曲名邦題:ローズ・ガーデン
■アルバム名:Maybe
■アルバム名邦題:メイビー
■動画リンク:「Rose Garden」

彼女たちの結成は意外と古く、1963年に活動を開始しています。

その後1965年に「Gee Baby (I’m Sorry)」という曲で、シングル・デビューしています。

そんな彼女たちが最初に注目を浴びるようになったのは、ルーレット・レコード(Roulette Records)と契約してからでした。

ルーレットからこのデビュー・アルバムをリリースすると、アルバム・タイトル曲が全米シングル・チャートで29位を獲得しました。

その曲はリンクだけ貼っておきましょう。

The Three Degrees – Maybe

語りが中心の曲で、正直どこにヒットの要素があったのかと思ってしまいますが。

今回は同名のアルバムから、私が最も好きな曲をご紹介します。

ご紹介した「Rose Garden」は、ジャクソン・シスターズ(Jackson Sisters)を思わせるヤング・ソウル名曲です。

彼女たちはルーレットでアルバムを1枚だけ残して、栄光のフィリー時代を迎えました。

 

9位「Standing Up for Love」(アルバム:Standing Up for Love)

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■曲名:Standing Up for Love
■曲名邦題:スタンディング・ アップ・フォー・ラヴ(恋にアタック)
■アルバム名Standing Up for Love
■アルバム名邦題:スタンディング・ アップ・フォー・ラヴ(恋に乾杯)
■動画リンク:「Standing Up for Love」

彼女たちはフィリーで全盛期を迎えた後、いくつかのレーベルを渡り歩いています。

1976年ソニー・ミュージック・エンタテインメント・ジャパン(Sony Music Entertainment Japan)に移籍し、アルバム「恋に乾杯(A Toast of Love)」を発表しました。

その後1977年にはエピック・レコード(Epic Records)に移籍して、このアルバムを発表しています。

この曲のクレジットを見て驚きました。

なんとP-Funkの総帥、ジョージ・クリントン(George Clinton)が書いています。

なかなかの名曲ではないでしょうか。

さてこのアルバムの製作中、大事件がありました。

創立メンバーのファイエット・ピンクニーは、当時ルー・ロウルズ(Lou Rawls)と付き合っていましたが、グループより男を選んだため解雇されてしまいました。

代わりに以前メンバーだったヘレン・スコットが復帰しています。

ピンクニーはアフロの人ですが、このジャケットにはいませんね。

前作「A Toast of Love」は内容的に今ひとつでしたが、このアルバムでは復調の兆しがうかがえます。

 

10位「Woman in Love」(アルバム:New Dimensions)

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■曲名:Woman in Love
■曲名邦題:恋にギヴアップ
■アルバム名:New Dimensions
■アルバム名邦題:恋にギヴ アップ
■動画リンク:「Woman in Love」

彼女たちは常に3人編成でしたが、これまでにのべ15人が在籍しています。

その中で特に重要な全盛期のメンバーは、以下の3人です。

・フェイエット・ピンクニー(Fayette Pinkney)
・シーラ・ファーガソン(Sheila Ferguson)
・ヴァレリー・ホリデイ(Valerie Holiday)

先程触れた通り、前作の「Standing Up for Love」からピンクニーの代わりに、ヘレン・スコット(Helen Scott)が加入しています。

その中でスリー・ディグリースの顔といえるのが、リード・ボーカルを務めるシーラ・ファーガソンです。

彼女は1966年から1986年の20年間、リード・ボーカルを担当しました。

このグループの特徴は、シーラ・ファーガソンの歌でした。

このグループが売れたのは、甘いけれど実力派であった彼女の存在抜きに語れません。

彼女たちは露出の多い衣装を着ることが多く、時には卑猥といえるほどでした。

しかし彼女たちがセクシー路線で終わらなかったのは、歌の実力を兼ね備えていたからです。

この曲ではシーラの歌だけでなく、コーラスの2人が盛り上げるサビもすばらしいですね。

この動画では振付けで踊るシーンがありますが、いかにもショービジネスを生き抜いてきたという感じがして、感慨深いものがあります。

 

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