今回はジャクソン5のランキングを作成しました。
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の変声期以前を対象にしています。
その時期特有の魅力に迫ってみました。
ヒット曲、有名曲だけでなく、無名の隠れ名曲も取り上げました。
- 1 1位 The Jackson 5「I Want You Back」(アルバム:Diana Ross Presents the Jackson 5)
- 2 2位 The Jackson 5「Never Can Say Goodbye」(アルバム:Maybe Tomorrow)
- 3 3位 The Jackson 5「ABC」(アルバム:ABC)
- 4 4位 Michael Jackson「I Wanna Be Where You Are」(アルバム:Got to Be There)
- 5 5位 The Jackson 5「Maybe Tomorrow」(アルバム:Maybe Tomorrow)
- 6 6位 Michael Jackson「All the Things You Are」(アルバム:Music & Me)
- 7 7位 Michael Jackson「In Our Small Way」(アルバム:Ben)
- 8 8位 The Jackson 5「The Love You Save」(アルバム:ABC)
- 9 9位 The Jackson 5「Petals」(アルバム:Maybe Tomorrow)
- 10 10位 Michael Jackson「Got to Be There」(アルバム:Got to Be There)
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1位 The Jackson 5「I Want You Back」(アルバム:Diana Ross Presents the Jackson 5)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:I Want You Back
■曲名邦題:帰ってほしいの
■アルバム名:Diana Ross Presents the Jackson 5
■アルバム名邦題:帰ってほしいの
■動画リンク:The Jackson 5「I Want You Back」
彼らの代表曲を超えて、1960年代を代表する曲です。
アメリカのPitchfork Mediaが2006年に選出した「1960年代の最も偉大な200曲」では2位に達した[5]。
またこの曲はモータウンでのデビュー・シングルでもあります。
わざわざ「モータウンでの」と但し書きしたのは、それ以前にデビュー・シングルがあるからです。
その曲のリンクを貼っておきましょう。
悪くない曲ですが、「I Want You Back」には及ばないかもしれません。
2位 The Jackson 5「Never Can Say Goodbye」(アルバム:Maybe Tomorrow)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:Never Can Say Goodbye
■曲名邦題:さよならは言わないで(ネヴァー・キャン・セイ・グッドバイ)
■アルバム名:Maybe Tomorrow
■アルバム名邦題:さよならは言わないで
■動画リンク:The Jackson 5「Never Can Say Goodbye」
彼らの曲はジャクソン5の印象が強いように思います。
もし誰かが「I Want You Back」をカバーしたら、すぐにジャクソン5を思い浮かべることでしょう。
しかしこの曲は楽曲単位で評価されることが多く、大人向けの音楽でもよくカバーされています。
デイヴィッド・T・ウォーカー(David T. Walker)も、この曲を演奏していますし。
この曲は俳優でシンガーソングライターのクリフトン・デイヴィス(Clifton Davis)によって書かれました。
当初この曲はシュープリームス(The Supremes)に提供予定だったようです。
当時ダイアナ・ロス(Diana Ross)は27歳になろうとしていました。
元々はもっと大人を想定して書かれたのですね。
ちなみに大人向け路線は、作曲者本人のバージョンを聞いても分かります。
Clifton Davis – Never Can Say Goodbye
しかしモータウンは、この曲はジャクソン5に提供しました。
私は会社の判断が正しかったように思います。
3位 The Jackson 5「ABC」(アルバム:ABC)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:ABC
■曲名邦題:ABC
■アルバム名:ABC
■アルバム名邦題:ABC
■動画リンク:The Jackson 5「ABC」
モータウンといえば、ホーランド=ドジャー=ホーランド(Holland-Dozier-Holland)やスモーキー・ロビンソン(Smokey Robinson)の曲が多い印象があります。
しかし彼らの曲のクレジットを見ると、ザ・コーポレーション(The Corporation)という名前をよく見かけます。
ザ・コーポレーションとは、ベリー・ゴーディ(Berry Gordy)、フレディー・ペレン(Freddie Perren)、アルフォンソ・ミゼル(Alphonso Mizell)、ディーク・リチャーズ(Deke Richards)から成るチームの名前。
彼らは作詞作曲、プロデュースまで幅広い範囲をカバーしました。
その背景にはジャクソン5はキッズ・グループだったことが関係しているかもしれません。
子供たちには、もっと積極的なコミットと管理が必要だと。
ちなみに「I Want You Back」も、ザ・コーポレーションが曲を書きプロデュースをしています。
モータウンはアーティストの管理が厳しいことで知られています。
まるで工業製品の品質管理のように。
彼らが子供のままでいてくれたら、それでも問題なかったかもしれません。
しかし後年メンバーが成長し自己主張が強くなると、管理の厳しさは一転裏目に出てしまいました。
4位 Michael Jackson「I Wanna Be Where You Are」(アルバム:Got to Be There)
■アーティスト名:Michael Jackson
■アーティスト名カナ:マイケル・ジャクソン
■曲名:I Wanna Be Where You Are
■曲名邦題:ボクはキミのマスコット
■アルバム名:Got to Be There
■アルバム名邦題:ガット・トゥ・ビー・ゼア
■動画リンク:Michael Jackson「I Wanna Be Where You Are」
この記事はジャクソン5だけでなく、声変わり前のマイケル・ジャクソンの曲も取り上げています。
ジャクソン5の曲だけでも10曲なら選べます。
しかし私はグループとソロの曲を分ける必要はないと思いました。
むしろマイケルが声変わりしたジャクソン5後期の曲を入れることの方に違和感があります。
後に彼らはレコード会社を移籍し、ジャクソンズ(The Jacksons)と改名しました。
その頃にはマイケルの声変わりが終わり、大人の声になっていました。
声変わりする前のマイケルには、唯一無二の魅力があります。
声は子供なのに歌が上手いのですが、それがでも嫌味になりません。
芸達者な子供の歌というだけでは説明がつかない歌でした。
マイケルの歌は万人の心をつかむ不思議な魅力がありました。
5位 The Jackson 5「Maybe Tomorrow」(アルバム:Maybe Tomorrow)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:Maybe Tomorrow
■曲名邦題:きっと明日は
■アルバム名:Maybe Tomorrow
■アルバム名邦題:さよならは言わないで
■動画リンク:The Jackson 5「Maybe Tomorrow」
個人的に彼らの最高傑作はこのアルバムだと思います。
セールス面で言えば、最初の3枚の方が上かもしれません。
彼らは4曲連続シングルチャートの1位を獲得しましたが、それらは全て初期3作からのシングルカットです。
今回は3枚目の「アイル・ビー・ゼア(Third Album)」の曲は取り上げていません。
せめて以下のヒット曲だけ補足しておきましょう。
ただ初期3作はシングルは良くても、明らかな穴埋め的な曲があったり、安易なカバー曲がありました。
アルバム・トータルとしては、いささか散漫だったように思います。
しかしこのアルバムは曲のムラが少なく、アルバム通してで聞きごたえがあります。
6位 Michael Jackson「All the Things You Are」(アルバム:Music & Me)
■アーティスト名:Michael Jackson
■アーティスト名カナ:マイケル・ジャクソン
■曲名:All the Things You Are
■曲名邦題:オール・ザ・シングズ・ユー・アー
■アルバム名:Music & Me
■アルバム名邦題:ミュージック・アンド・ミー
■動画リンク:Michael Jackson「All the Things You Are」
有名なジャズ・スタンダード・ナンバーです。
この頃マイケルは変声期を迎えつつありました。
男性の変声期は女性に比べて変化が大きく、全く別人のようになることも珍しくありません。
マイケルもジャクソン5の頃とスリラー(Thriller)頃では、かなり声質が違います。
一方声変わりはキッズ・グループが人気を維持する上で、大きなリスク要因となりました。
実際1973年頃からの彼らは迷走気味だったかもしれません。
依然モータウン側はアイドルとして売り出したかもしれませんが、子供らしさを打ち出した曲は減りました。
その試行錯誤ぶりは、このスタンダードにも表れているかもしれません。
7位 Michael Jackson「In Our Small Way」(アルバム:Ben)
■アーティスト名:Michael Jackson
■アーティスト名カナ:マイケル・ジャクソン
■曲名:In Our Small Way
■曲名邦題:ポケットの中の恋
■アルバム名:Ben
■アルバム名邦題:ベンのテーマ
■動画リンク:Michael Jackson「In Our Small Way」
このグループは、メンバーと父親との確執が知られています。
彼の息子たちの多くが後に述懐しているように、ジョーは仕事等によるストレスを発散させようと、しつけと称して彼らを虐待していたという。
実際父親も2003年のBBCのインタビューで、体罰したことは認めていました。
真実かどうか分かりませんが、暴露本にはマイケルの目の前で妻以外の女性との性行為を行ったと証言されています。
一方父親は息子たちをスターにした立役者。
そのせいかファンから父親を擁護する意見も散見されます。
マイケルの死後はCNNなどに出演したが、マイケルの死をファンから聞いたと語り、またマイケルの埋葬やその他の事に関わっておらず、詳細も知らされていない事から、家族から孤立しているのではと言われた。
父親自身が語った内容からも、彼が良い父親でなかったことが透けて見えます。
8位 The Jackson 5「The Love You Save」(アルバム:ABC)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:The Love You Save
■曲名邦題:小さな経験
■アルバム名:ABC
■アルバム名邦題:ABC
■動画リンク:The Jackson 5「The Love You Save」
私は大学生の時、レコード店でアルバイトをしていました。
常連客からは学ぶことが多かったように思います。
ただお客様の言葉は感覚的なことが多く、分かりやすい説明とは言えませんでしたが、私は分かっている人の言葉だと思いました。
当時言われた多くは忘れてしまいましたが、いくつか覚えていることがあります。
ある時「ジャクソン5はスライだから」みたいなことを言われたことがあります。
スライとはスライ&ザ・ファミリー・ストーン(Sly & the Family Stone)のことでしょう。
しかし当時の私はジャクソン5は、スライとは全く違う音楽だと思っていました。
ただこの曲や「ABC」を聞くと、複数ボーカルの絡みなど、所々にスライの影響を感じます。
具体的には52秒からの掛け合いは、スライといえるでしょう。
おそらくモータウンは、当時ヒップな存在だったスライの同時代性を参考にしていたのだろうと想像しています。
9位 The Jackson 5「Petals」(アルバム:Maybe Tomorrow)
■アーティスト名:The Jackson 5
■アーティスト名カナ:ジャクソン5
■曲名:Petals
■曲名邦題:ペタルズ
■アルバム名:Maybe Tomorrow
■アルバム名邦題:さよならは言わないで
■動画リンク:The Jackson 5「Petals」
ウィキペディアに興味深い情報がありました。
モータウンは彼らを売り出すにあたって事実とは異なる情報を公表しました。
マイケルの年齢を11歳から8歳に詐称
血縁関係のないバンドメンバー(ジョニー・ジャクソンとロニー・ランシファー)を従兄弟として紹介
ジャクソン5を発掘したのはダイアナ・ロスであると説明
モータウンは子供のグループという側面を強調したかったようですね。
加えて血縁的な純潔主義をアピールしたかったようです。
兄弟従妹から成る子供のグループを、ダイアナ・ロスが見つけて世に送り出した。
そんなストーリーを思い描いていたのでしょう。
ちなみにダイアナ・ロスは彼らのデビューに関与していますが、それほど深くはコミットしていなかったようです。
その事実は20年以上経過してから公表されました。
10位 Michael Jackson「Got to Be There」(アルバム:Got to Be There)
■アーティスト名:Michael Jackson
■アーティスト名カナ:マイケル・ジャクソン
■曲名:Got to Be There
■曲名邦題:ガット・トゥ・ビー・ゼア
■アルバム名:Got to Be There
■アルバム名邦題:ガット・トゥ・ビー・ゼア
■動画リンク:Michael Jackson「Got to Be There」
彼らはアイドル人気のボーイズ・グループの先駆けだと言われています。
しかし私は現在のボーイズ・バンドとは、少し違った存在だったと思います。
彼らは兄弟グループで、一番下の弟が兄たちのバックアップを受け一生懸命歌うという、ほほえましい構図でした。
ただ人気はマイケル・ジャクソンとジャーメイン・ジャクソン(Jermaine Jackson)に偏っていました。
彼らは本質的に兄弟バンドでありましたが、結果的にアイドル人気を得たと考えています。
ただ当初からマイケルは圧倒的なスター性と実力を備えたシンガーでした。
たとえばこの曲などは、ほとんどの大人のシンガーを凌駕しています。
彼らは後進のキッズ・グループに大きな影響を与えました。
ここでは日本のフォロワーとガールズ・グループの2曲をご紹介しておきましょう。
Jackson Sisters – I Believe In Miracles
いずれ変声期以降のジャクソンズとその頃のマイケルの記事を書く予定です。
マイケルの歌を聞き足りない方は、以下の記事でお聞きいただければと思います。
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