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ザ・バースディ(The Birthday)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はThe Birthdayのランキングを作成しました。

彼らはミッシェル・ガン・エレファント出身のチバユウスケを中心に結成されたバンドです。

この記事ではミッシェルと比較しつつ、このバンド独自の魅力をご紹介してみました。

ロックンロールが好きな人は、決して素通りできないバンドです。

 

1位「愛でぬりつぶせ」(アルバム:STAR BLOWS)

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■曲名:愛でぬりつぶせ
■アルバム名:STAR BLOWS
■動画リンク:「愛でぬりつぶせ」

このバンドはミッシェル・ガン・エレファントのチバユウスケとクハラカズユキが在籍していたバンドです。

4人中2名がミッシェル出身。

ただアベフトシがいません。

ミッシェル時代は、アベフトシのカッティングとドライブ感がチバユウスケのボーカルと拮抗していました。

その2つの個性がぶつかった結果、とんでもないスリルが生まれました。

しかしこのバンドにはアベフトシがいません。

その結果、演奏志向から楽曲志向へと少しシフトしたような気がします。

結果として、楽曲を活かすバンド・サウンドは彼らの武器になったように思います。

 

2位「BECAUSE」(アルバム:VISION)

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■曲名:BECAUSE
■アルバム名:VISION
■動画リンク:「BECAUSE」

初期のオアシス(Oasis)のようなとても感動的な曲です。

オアシスの有名な歌詞をご紹介したいと思います。

「どうか君の人生を、ロックンロール・バンドなんかにゆだねないでほしい」

こういう歌詞は、自分たちが最高のロック・バンドと自負していなければ歌いにくいテーマです。

自分たちが人生をゆだねられているロックンロール・バンドだと受け取る人もいるでしょうから。

さてランクインしたこの曲では、以下のように歌われています。

Because 俺のハートには けむりがかかっている(中略)
君に伝えなきゃいけないことがある
君に伝えなきゃいけないことが

BECAUSE(作詞:チバユウスケ)

心が曇っているのに伝えなければいけないとしたら、きっとそれはとても大切なこと。

ロック・バンドは言葉だけではなく音楽でそう思わせなければいけません。

言葉だけではポエムになってしまいます。

しかし彼らはその言葉にリアリティを持たせました。

 

3位「stupid」(アルバム:Rollers Romantics)

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■曲名:stupid
■アルバム名:Rollers Romantics
■動画リンク:「stupid」

デビュー・シングルです。

ミッシェル解散後、チバはROSSOを結成しました。

しかしROSSOが活動休止すると、バンドをやりたくて仕方ないチバは、The Birthdayを結成しました。

間にROSSOがあったとはいえ、当時はまだミッシェルの幻影を追いかける人が多かったように思います。

当初ギターにはイマイアキノブが参加しました。

彼のギター・プレイは、アベフトシとかなり異なっていました。

当然その音楽もミッシェルとは異なっています。

当時はこの作品は賛否両論だったように思います。

しかしその後ギターがフジイケンジに替わると、イマイアキノブの頃が良かったという人が出てきました。

ファンは過去にとらわれがちなのかもしれません。

このアルバムでは、以下のバラードも良い出来でした。

The Birthday – Sheryl

 

4位「KAMINARI TODAY」(アルバム:TEARDROP)

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■曲名:KAMINARI TODAY
■アルバム名:TEARDROP
■動画リンク:「KAMINARI TODAY」

The Birthdayになってから、更にチバのバラードが冴えまくりました。

この曲もその1曲。

その点もミッシェルとの違いといえるかもしれません。

アベフトシはとんでもなくすごいギタリストでした。

しかしバラードのバックでは、イマイアキノブのようなタイプの方が良かったかもしれません。

イマイアキノブは画家でもありますが、そのせいか演奏にアートを感じます。

この曲のプレイをお聞きください。

決して技巧的とは言えませんし、純粋なロックンロール・ギタリストという感じではありません。

少し頼りなさげな音色は詩情豊かなフレーズもあいまって、一層歌の魅力を引き立てています。

前面に出るタイプではありませんが「何か」を持っているギタリストだと思います。

 

5位「さよなら最終兵器」(アルバム:VISION)

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■曲名:さよなら最終兵器
■アルバム名:VISION
■動画リンク:「さよなら最終兵器」

このバンドほど人によって最高傑作が異なるバンドは珍しいかもしれません。

私はイマイアキノブの時代は「TEARDROP」、フジイケンジの時代はこの「VISION」が好きですが、明日聞かれたら別の答えになっているかもしれません。

作品の出来が高水準で安定していることも大きいと思います。

また2人のギタリスト、それぞれの時期だけ評価する人もいますし。

そもそもこのバンドは多作です。

2006年にリリースされた「Rollers Romantics」からチバが亡くなった2023年まで、ミニ・アルバムを入れて13枚リリースしています。

チバユウスケはバンドをやりたくてやりたくてたまらない男でした。

彼はこのバンド以外にも、RAVEN、THE MIDWEST VIKINGS、Midnight Bankrobbers、Star Casino、SNAKE ON THE BEACH、THE GOLDEN WET FINGERSなどに参加していました。

一つの作品を仕上げるのに複数年かけるケースが増えている昨今。

当然早いリリースのペースは、出来のばらつきや内容が散漫になりがちです。

しかしそれにもかかわらず驚異的に高水準の作品を連発していました。

 

6位「涙がこぼれそう」(アルバム:NIGHT ON FOOL)

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■曲名:涙がこぼれそう
■アルバム名:NIGHT ON FOOL
■動画リンク:「涙がこぼれそう」

2023年11月26日チバユウスケが亡くなりました。

同年4月24日に食道がんと診断され、治療に専念するという告知からさほど経っていません。

私は彼の歌い方について、かなりのどに負担がかかると心配していました。

それが原因とは限りませんが。

そういえばフジロックの時会場が熱狂しすぎて、度々演奏をストップしたことがありました。

死人が出てもおかしくない異常事態です。

その時ステージで彼は「絶対死ぬなよ」と言っていました。

そのセリフの箇所ではありませんが、その熱狂の映像のリンクを貼ります。

ミッシェル・ガン・エレファント – VIBE ON!

55歳というあまりに早すぎる死。

「絶対死ぬなよ」とか「涙がこぼれそう」とか、それはこちらのセリフです。

 

7位「声」(アルバム:BLOOD AND LOVE CIRCUS)

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■曲名:声
■アルバム名:BLOOD AND LOVE CIRCUS
■動画リンク:「声」

彼らはロックンロール・バンドです。

しかしアルバムによって少しずつ色合いが異なります。

ポップとビター、凝った曲調とストレートな曲など。

このブログは入門者向けに選曲する方針なので、分かりやすいようポップでストレートな曲を多めにしました。

彼らはミッシェルの頃と比べると、少しマニアックな志向が強まったような気がします。

このバンドはミッシェルと比較されることが多いかもしれません。

中にはミッシェルと比べてがっかりしたという意見も。

私はそういう意見に接する度に、どこまでThe Birthdayを聞き込んでいるのかなと思います。

聞き込んで初めて良さが分かる曲が増えたせいかもしれません。

単純な音の刺激では及びませんが、音楽的にはより成熟していると思います。

 

8位「LEMON」(アルバム:COME TOGETHER)

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■曲名:LEMON
■アルバム名:COME TOGETHER
■動画リンク:「LEMON」

2代目ギタリスト、フジイケンジ時代の曲です。

フジイケンジはイマイアキノブより、演奏の魅力が分かりやすいと思います。

イマイアキノブのプレイは少し人を選ぶところがありましたが、フジイケンジはより汎用性の高いプロっぽいギタリストでした。

イマイアキノブより幾分アベフトシ寄りの人ですが、プレイの引き出しが多く、尚且つロック・ギタリストらしさを感じます。

彼はスタジオ・ミュージシャンとしても、多くのレコーディングを経験しています。

プロらしい演奏とプレイの幅において、その経験が活きているかもしれません。

チバユウスケはその奔放な生き方に反して、ボーカル・パフォーマンスと曲の出来が安定していました。

するとギターの出来が決め手になりがりです。

その点フジイケンジは欠点が少なく、手堅いところがありました。

 

9位「なぜか今日は」(アルバム:I’M JUST A DOG)

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■曲名:なぜか今日は
■アルバム名:I’M JUST A DOG
■動画リンク:「なぜか今日は」

ギターがフジイケンジに交代して最初の作品です。

イマイアキノブの頃より、ギターが前面に出てきた感じがします。

イントロからロック・ギターらしいストレートで爽快感のある展開に、思わず表情が緩みます。

個人的にはイマイアキノブとフジイケンジ、どちらがいいかは選べません。

玄人の方はイマイアキノブを評価する傾向があり、ミッシェルが好きな方はフジイケンジを評価する傾向があるかもしれません。

私は2人の個性を堪能できてお得な感じがします(笑)

ただギタリストのバリエーションは無限です。

もしチバユウスケが長生きしていたら、ブルース系ギタリストと共演してシブい音楽を聞かせてくれたかもしれません。

チバユウスケはギタリストとの相互作用の中で、様々な表情を見せてくれました。

 

10位「アリシア」(アルバム:TEARDROP)

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■曲名:アリシア
■アルバム名:TEARDROP
■動画リンク:「アリシア」

曲名の「アリシア」とは、ギリシア語で「真実」という意味です。

私はチバユウスケの歌を聞くと、村上龍の傑作小説「コインロッカー・ベイビーズ」を思い出すことがあります。

その小説は、コインロッカーに捨てられた2人の赤ん坊が成長し、いびつな世界で生き延び、復讐しようとする話です。

その小説の後半で「~した。」という文章が繰り返される箇所があります。

そのベタ塗りのような文章は、小説の技巧としては禁じ手に近いかもしれません。

ただその殺伐とした描写には、物語を凌駕する切迫感がありました。

通常人が切実に何かを訴える時、ちまちま言葉を整えたり、気の利いた言い回しを選択する余裕はありません。

切実な思いを奔流にまかせて衝動的に吐き出そうとするものです。

チバユウスケの歌もそういう類のものかもしれません。

ベタ塗りで自分の思いを伝える切実な歌。

チバユウスケは才能があるというだけの人ではありませんでした。

その切迫感を共有すれば、ロックの真実に近づけるのではないかと思わせてくれる人でした。

先程の述べたようにこのバンドは、ギターが1つのポイントかもしれません。

しかしそれでもなおチバユウスケが大黒柱であることは疑いようがありません。

彼はロックンロールを愛し、そして愛された男でした。

将来クッソカッコ良いジジイになったであろうチバユウスケを、もう見ることはできないのですね。

 

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