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クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(Creedence Clearwater Revival)の名曲名盤10選【CCR】【代表曲・隠れた名曲】

今回はクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのランキングを作成しました。

彼らはアメリカン・ロックの醍醐味を味わえるバンドです。

一聴渋い音楽ですが、意外と聞きやすさも備えています。

 

1位「Have You Ever Seen the Rain」(アルバム:Pendulum)

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■曲名:Have You Ever Seen the Rain
■曲名邦題:雨を見たかい
■アルバム名:Pendulum(1970年)
■アルバム名邦題:ペンデュラム
■動画リンク:「Have You Ever Seen the Rain」

この曲の意味については、以下のような説があります。

全米8位を記録した[1]。ベトナム戦争のナパーム弾と雨をかけた反戦歌と捉えられる事がある

雨を見たかい ウィキペディア

しかしジョン・フォガティ(John Fogerty)によれば、バンドが崩壊する様子を歌ったそうです。

彼らはジョンのワンマン・バンドだと言われています。

実際ジョンはボーカルとギター、作詞作曲など、かなり大きな役割を担っていました。

中には他のメンバーがその力関係を受け入れたことで安定運営するケースもありますが、彼らはそうではありませんでした。

さて曲名邦題は直訳ですが、それだけでは意味がよく分かりません。

歌詞を一言でまとめると、以下のような意味だと思われます。

「君は晴れているにもかかわらず、雨が降っているのを見たことがあるかい」

ジョン・フォガティはバンドの状態をこう表現しました。

セールス面などでは好調だったけれど、バンドの内情は順調ではなかったという意味でしょうか。

実際バンド内の人間関係は良くなかったそうです。

このアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。

Creedence Clearwater Revival – Hey Tonight

 

2位「Proud Mary」(アルバム:Bayou Country)

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■曲名:Proud Mary
■曲名邦題:プラウド・メアリー
■アルバム名:Bayou Country(1969年)
■アルバム名邦題:バイヲー・カントリー
■動画リンク:「Proud Mary」

この曲はアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)のカバー・バージョンが知られています。

カバーではありませんが、昔私は以下の曲を聞いた時にこの曲を思い出しました。

Cornershop – Brimful Of Asha

どちらもギターが主導するリズムの歯切れの良さとレイドバック感覚、その組み合わせによるノリが心地良い曲です。

もう1曲同系統の曲をご紹介しましょう。

Creedence Clearwater Revival – Lodi

このバンドは楽曲が魅力的ですが、その土台には独特のグルーヴ感があるように思います。

 

3位「Who’ll Stop the Rain」(アルバム:Cosmo’s Factory)

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■曲名:Who’ll Stop the Rain
■曲名邦題:フール・ストップ・ザ・レイン
■アルバム名:Cosmo’s Factory(1970年)
■アルバム名邦題:コスモズ・ファクトリー
■動画リンク:「Who’ll Stop the Rain」

先程「Have You Ever Seen the Rain」が「ベトナム戦争のナパーム弾」のことを歌った反戦歌という説があるとご紹介しました。

ジョン・フォガティがそれを否定していることも。

しかしそれでも反戦歌説も根強く信じられています。

その根拠としては、この曲の少し前にリリースされた「Who’ll Stop the Rain」が、どう読んでも反戦歌に思えること。

「Who’ll Stop the Rain」という曲名は「誰が雨を止めてくれるのか」という意味です。

確かに歌詞を読むと、直接的な表現こそ避けているものの反戦歌としか思えません。

その続編らしき「Have You Ever Seen the Rain」の「晴れた日の雨」が、ナパーム弾のことと連想する人がいてもおかしくありません。

当時反戦運動を主導している人は政府から目を付けられました。

実際ジョン・レノン(John Lennon)も国外退去になりましたし。

 

4位「Green River」(アルバム:Green River)

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■曲名:Green River
■曲名邦題:グリーン・リヴァー
■アルバム名:Green River(1969年)
■アルバム名邦題:グリーン・リヴァー
■動画リンク:「Green River」

先程彼らはジョン・フォガティのワンマン・バンドだと書きました。

このMVを見るとジョンだけにしか焦点が当てられていません。

マネキン扱いされている他のメンバーがかわいそうかもしれません。

さて彼らは人気バンドですが、シングルチャートで1位を記録したことがありません。

しかし2位は5回記録しています。

「Have You Ever Seen the Rain」も最高位は8位ですし、この曲も2位止まりです。

ちなみにこの時の1位は、以下の曲。

The Archies – Sugar,Sugar

私は「Sugar,Sugar」のような曲も好きですが、こうした混在が当時のチャートらしいと感じます。

ただ彼らの音楽は、噛めば噛むほど味わいが増すスルメみたいなもの。

本来は一過性で評価される宿命を背負ったヒット曲向きの音楽ではないかもしれません。

彼らが売れたことは、お菓子のカテゴリーでスルメの売り上げが2位になったみたいな感じがします。

 

5位「Up Around the Bend」(アルバム:Chronicle: The 20 Greatest Hits)

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■曲名:Up Around the Bend
■曲名邦題:アップ・アラウンド・ザ・ベント
■アルバム名:Chronicle: The 20 Greatest Hits(1976年)
■アルバム名邦題:クロニクル~グレイテスト・ヒッツ
※ベスト盤の収録曲としてご紹介しています
■動画リンク:「Up Around the Bend」

この曲には名カバーがあります。

Hanoi Rocks – Up Around The Bend

彼らの曲は多くの人にカバーされています。

それはジョン・フォガティのソングライティング能力の高さをよく表しています。

また彼らはポリス(The Plice)と並んで、シングル曲の選択が実に的確です。

普段の私はシングル以外の良い曲を見つけては、鼻息荒くドヤ顔でご紹介しています。

しかし彼らの最高の曲は大抵シングルカットされているので、私はなかなかキメ顔ができません(苦笑)

それはともかく彼らは出来の良いヒット曲が多いので、その点ではベスト盤向きといえるでしょう。

私はよくベスト・アルバムで済ませるのはもったいないと書いていますが、彼らについてはベストで済ませても良さそうだと思います。

実際このベスト盤には記事内でご紹介した10曲中9曲が入っているので、最初の一枚としておすすめしたいぐらいです。

 

6位「Susie Q」(アルバム:Creedence Clearwater Revival)

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■曲名:Susie Q
■曲名邦題:スージー・Q
■アルバム名:Creedence Clearwater Revival(1968年)
■アルバム名邦題:スージー・Q
■動画リンク:「Susie Q」

この曲はデイル・ホーキンスのカバーです。

オリジナルの曲のリンクを貼っておきましょう。

Dale Hawkins – Susie-Q

彼らがカバーすると、最初からCCRの曲にしか思えませんね。

さてウィキペディアを読んだところ、こんな記述がありました。

泥臭いサウンドはスワンプ・ロックの代表ともいえる存在でもあった。

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル ウィキペディア

私は彼らをスワンプ・ロックとして聞いたことはありません。

確かに南部らしさは感じますが、同じぐらい当時の若者らしい感覚も感じます。

この曲にも当時流行っていたサイケデリックなロックの影響を感じますし。

その点ではヒップな若者から支持されたザ・バンド(The Band)の立ち位置と少し似ているかもしれません。

 

7位「Down on the Corner」(アルバム:Willy and the Poor Boys)

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■曲名:Down on the Corner
■曲名邦題:ダウン・オン・ザ・コーナー
■アルバム名:Willy and the Poor Boys(1969年)
■アルバム名邦題:ウィリー・アンド・ザ・プアボーイズ
■動画リンク:「Down on the Corner」

彼らの音楽はかなりの多様です。

単純明快なロックンロールのベースに、ロカビリー、ブルース、R&B、カントリーから影響を受けた、豊かな音楽性を持っていた。

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル ウィキペディア

ただ様々なルーツ音楽が溶け込んでいても、その中のどれとは特定し難いかもしれません。

栄養価が高く、自然な甘みを感じさせる食感の良い田舎料理に似ています。

いかにもアメリカらしいカラッとした陽気さもまた魅力でした。

この曲は「Proud Mary」と並んで、ダンス・ミュージックとしても機能します。

この点はあまり語られることがないので、改めてここでまた触れておきたいと思います。

 

8位「Travelin’ Band」(アルバム:Cosmo’s Factory)

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■曲名:Travelin’ Band
■曲名邦題:トラベリン・バンド
■アルバム名:Cosmo’s Factory(1970年)
■アルバム名邦題:コスモズ・ファクトリー
※ジャケットはシングルのもの
■動画リンク:「Travelin’ Band」

私が彼らの最高傑作を聞かれたら、私は「Bayou Country」「Green River」「Cosmo’s Factory」の内のどれかと答えます。

一般的にはこのアルバムが最も高い評価を得ているかもしれません。

このアルバムと「Green River」は、アルバムチャートで1位を記録していますし。

さてこの曲はストレートなロックンロール・ナンバーです。

フィフティーズっぽいシンプルさが魅力の曲です。

この曲を聞くと、イギリスのパブロックの先駆けみたいな感じがしないでもありません。

彼らは原初のロックが持っていたピュアさと荒々しいエネルギーを内包したバンドでした。

 

9位「Bad Moon Rising」(アルバム:Green River)

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■曲名:Bad Moon Rising
■曲名邦題:バッド・ムーン・ライジング
■アルバム名:Green River(1969年)
■アルバム名邦題:グリーン・リヴァー
■動画リンク:「Bad Moon Rising」

彼らはスタジオ・アルバムを7枚発表しています。

しかし意外と活動期間は短く、4年あまりにすぎません。

ということは1年に1枚以上、アルバムを発表していたのですね。

実際彼らは1969年に「Bayou Country」「Green River」「Willy and the Poor Boys」の3作をリリースしました。

しかもどれも傑作といえる最高の仕上がり。

ちなみに「Green River」は1969年8月7日の発表で、「Willy and the Poor Boys」は1969年10月29日にリリースされています。

シングルならともかく、アルバムがこんなに短期間のリリースとは驚きます。

短期間に多くのアルバムを発表したビートルズ(The Beatles)でさえ、こんなに短い間隔はありませんでした。

ソングライターがほぼジョン・フォガティ1人なので、それを考えると驚異的なペースだと思います。

 

10位「Good Golly, Miss Molly」(アルバム:Bayou Country)

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■曲名:Good Golly, Miss Molly
■曲名邦題:グッド・ゴーリー・ミス・モーリー
■アルバム名:Bayou Country(1969年)
■アルバム名邦題:バイヲー・カントリー
■動画リンク:「Good Golly, Miss Molly」

シングルカットされていない曲です。

彼らは未シングルにも良い曲が多いのですが、この1曲で代表させてみました。

彼らの音楽はカラッと乾いた陽性なところが魅力です。

ZZトップ(ZZ Top)あたりと並んで、とてもアメリカらしいバンドといえるでしょう。

彼らの音楽は気軽に聞けるとっつきやすさが魅力です。

加えてその音楽は滋味滋養にすぐれていて、気軽に聞ける割りに音楽的な栄養が抜群です。

そうした栄養価と美味しさのバランスの良さは、他のバンドでは得がたい彼らの大きな強みでした。

 

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