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REOスピードワゴン(REO Speedwagon)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はREOスピードワゴンのランキングを作成しました。

この記事では彼らの全盛期に焦点を当てました。

前半ではヒット曲中心、後半は少し違う傾向の曲を配置しました。

硬派のロック・ファンには、後半の曲がおすすめです。

 

1位「Keep on Loving You」(アルバム:Hi Infidelity)

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■曲名:Keep on Loving You
■曲名邦題:キープ・オン・ラヴィング・ユー
■アルバム名:Hi Infidelity(1980年)
■アルバム名邦題:禁じられた夜
■動画リンク:「Keep on Loving You」

このアルバム以前の彼らは、硬派なロック・バンドでした。

ある日ボーカルのケヴィン・クローニン(Kevin Cronin)がこの曲を披露したところ、他のメンバーは戸惑ったそうです。

そしてケヴィンはこう言われてしまいました。

「これはREOスピードワゴンの曲じゃない」

しかしケヴィンの猛アピールによって、他のメンバーの協力を得ることができました。

ただ当時彼らが所属していたエピック・レコード(EPIC Records)も、この曲を高く評価していませんでした。

しかしバンドはこの曲のシングルカットを希望しました。

結果として、全米シングルチャートで1位という大成功。

ケヴィン・クローニンの確信が、このバンドを成功へと導きました。

 

2位「Can’t Fight This Feeling」(アルバム:Wheels Are Turnin’)

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■曲名:Can’t Fight This Feeling
■曲名邦題:涙のフィーリング
■アルバム名:Wheels Are Turnin’(1984年)
■アルバム名邦題:ホイールズ・アー・ターニン
■動画リンク:「Can’t Fight This Feeling」

「Keep on Loving You」と並ぶ彼らの代表曲です。

おそらくこの曲は「Keep on Loving You」路線で、再びヒットを狙ったのだと思われます。

正直あざとい感じがしないでもありません。

しかしやはり楽曲そのものは、とても魅力的です。

このバンドのブレイクの立役者は、ボーカルのケヴィン・クローニン。

彼は結成時のメンバーではなく、一度脱退して再加入した人です。

しかしこの頃にはバンドの中心人物になっていました。

ケヴィンはこのバンドを成功へと導いた立役者であると共に、メイン・ソングライターでもありました。

ケヴィンが書いた曲は、ヒットの匂いがする曲が多かったように思います。

この頃はブレイク前のリーダー格、ゲイリー・リッチラス(Gary Richrath)との力関係が逆転しつつあったかもしれません。

その後ゲイリーはバンドを脱退し、バンドはケヴィン・クローニンを中心に存続しました。

 

3位「In Your Letter」(アルバム:Hi Infidelity)

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■曲名:In Your Letter
■曲名邦題:涙のレター
■アルバム名:Hi Infidelity(1980年)
■アルバム名邦題:禁じられた夜
■動画リンク:「In Your Letter」

オールディーズっぽい曲です。

いかにもジュークボックスから流れてきそうな感じがしないでしょうか。

昔の曲名には「涙の」と付く曲が多いですが、古いヒット曲を思わせるこの邦題は良いネーミングだと思います。

実際この曲の歌詞は、別れを告げた交際相手の手紙を読む男性の話ですし。

またこの曲はアルバムのテーマにも関係していると思われます。

加えてアルバム・ジャケットも意味深です。

そもそもアルバム名の「Hi Infidelity」は「ひどい不貞行為」というような意味。

それを「禁じられた夜」と名付けた邦題も、センスが良いですね。

ちなみに次作「Good Trouble」のアルバム・ジャケットは、浮気現場となったホテルの清掃人が驚いているというものです。

 

4位「I Don’t Want To Lose You」(アルバム:The Hits)

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■曲名:I Don’t Want To Lose You
■曲名邦題:アイ・ドント・ウォント・トゥ・ルーズ・ユー(涙のルーズ・ユー)
■アルバム名:The Hits
■アルバム名邦題:ザ・ヒッツ1973-1988(1988年)
■動画リンク:「I Don’t Want To Lose You」

このベスト盤に新曲として収録された曲です。

ベスト・アルバムは、区切り時期にリリースされやすいです。

実際このベスト盤の前作「人生はロックンロール(Life as We Know It)」の後、中心メンバーのゲイリー・リッチラスが脱退していますし。

ただそのアルバムは「人生はロックンロール」という邦題に似つかわしくありませんでした。

AOR、ポップロック色が強まり、ロック色が強い曲は3曲程度でしたし。

またケヴィンが書いた曲も以前ほどの冴えはなく、そのせいかせールスも低迷しました。

この曲は外部のライターが書いた曲です。

とてもキャッチーな曲で「Life as We Know It」のどの曲より良い出来だと思います。

ただ残念ながらこの曲もヒットせず、再び彼らがトップ40ヒットを生むことはありませんでした。

 

5位「Live Every Moment」(アルバム:Wheels Are Turnin’)

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■曲名:Live Every Moment
■曲名邦題:ライブ・エブリ・モーメント
■アルバム名:Wheels Are Turnin’(1984年)
■アルバム名邦題:ホイールズ・アー・ターニン
■動画リンク:「Live Every Moment」

ここでケヴィン・クローニンのおもしろいエピソードを見つけたのでご紹介します。

彼は2代目ボーカルとして加入した後、一度バンドをクビになっています。

3枚目のアルバム『ライディング・ストーム』のレコーディング中、プロデューサーのビル・ハルヴァーソンの妻の真っ白なカーペットに新メンバーのケヴィンが赤ワインをこぼしてしまい、その妻が激怒。この問題を収拾するために他の4人のメンバーは数日間の話し合いを持った。

結果、ケヴィンをクビにし、新しいボーカルを迎えるという結論に達した。

REOスピードワゴン ウィキペディア

当時彼らは売れていなかったので、立場が弱かったのでしょう。

ただ白いカーペットの上で赤ワインを飲めば、こぼれることも予想されると思いますが。

その代償として彼は1973年お払い箱になりましたが、1976年にはバンドに復帰しています。

 

6位「Stillness of the Night」(アルバム:Good Trouble)

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■曲名:Stillness of the Night
■曲名邦題:真夜中の誓い
■アルバム名:Good Trouble(1982年)
■アルバム名邦題:グッド・トラブル
■動画リンク:「Stillness of the Night」

大ヒットした「Hi Infidelity」の次作の曲です。

前作はとんでもない大ヒット作でした。

当時ジョン・レノン(John Lennon)の遺作「ダブル・ファンタジー(Double Fantasy)が1位を独走する中、それをストップして1位を獲得しました。

当時彼らは無名の存在で、ダークホースですらありませんでしたし。

キング・クリムゾン(King Crimson)の「クリムゾンキングの宮殿(In The Court Of The Crimson King)」がビートルズ(The Beatles)の「アビイ・ロード(Abbey Road)」から1位奪取したのに匹敵する、ヒットチャートのサプライズでした。

ただその大成功は後に彼らにとって、重いプレッシャーになりました。

この曲はゲイリー・リッチラスが書いた曲で、彼のギター・プレイも冴え渡っています。

アルバムチャートで7位を記録し、「Keep the Fire Burnin’」というトップテン・ヒットを生みました。

 

7位「Sweet Time」(アルバム:Good Trouble)

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■曲名:Sweet Time
■曲名邦題:スウィート・タイム
■アルバム名:Good Trouble(1982年)
■アルバム名邦題:グッド・トラブル
■動画リンク:「Sweet Time」

彼らは代表曲は2曲ともバラードです。

それについて、初期のファンが嘆きたくなる気持ちも分からないでもありません。

しかし私はその2曲のバラードも、きちんと評価したいと思っています。

そもそもこのバンドの強味は、ケヴィンのハイトーン・ボーカルにあります。

その声質はバラードに適性があったように思いますし。

この曲は彼らのバラードの中でも、屈指の名曲だと思います。

ブレイク前の彼らにも、ウェストコースト・ロックっぽい部分を感じさせる部分がありました。

そうした要素は後にバラード・バンドと呼ばれる下地になったと思います。

 

8位「I Need You Tonight」(アルバム:Nine Lives)

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■曲名:I Need You Tonight
■曲名邦題:アイ・ニード・ユー・トゥナイト
■アルバム名:Nine Lives(1979年)
■アルバム名邦題:ナイン・ライヴズ
■動画リンク:「I Need You Tonight」

このアルバムは隠れた名盤です。

全体にハードロック色が強く、彼らのアルバムの中でも異色作といえるかもしれません。

ここでは少し甘めのパワーポップっぽい曲をご紹介してみました。

この記事では1977年の「Live: You Get What You Play For」から1988年の「The Hits」までを対象にしました。

一般的に全盛期と呼ばれる時期です。

またケヴィン・クローニンのボーカル曲にもこだわりました。

彼らのイメージに近い曲を選んでみました。

以下の曲はケヴィンのボーカルではありませんが、ご紹介しておきましょう。

REO Speedwagon – Back on the Road Again

 

9位「Keep Pushin’」(アルバム:You Get What You Play For)

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■曲名:Keep Pushin’
■曲名邦題:キープ・プッシング
■アルバム名:You Get What You Play For(1977年)
■アルバム名邦題:ライヴ: ユー・ゲット・ホワット・ユー・プレイ・フォー(REOライヴ~嵐の中へ)
■動画リンク:「Keep Pushin’」

ここからいきなり曲調が変わります。

初期の彼らはこういうバンドでした。

ブレイク前は「アメリカで最も売れていないが、長続きしているバンド」と評されるほどだった

REOスピードワゴン ウィキペディア

良質なロックバンドである彼らがブレイクするきっかけとなったのが、このアルバム。

アルバムチャートで29位と、前作の159位から大きく飛躍しました。

この曲などはサザン・ロックやJ・ガイルズ・バンド(The J. Geils Band)あたりに近い感じがしないでしょうか。

初期にも良い曲が多いので、こういう曲がお好きな方はぜひチェックしてみてください。

 

10位「Roll with the Changes」(アルバム:You Can Tune a Piano, but You Can’t Tuna Fish)

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■曲名:Roll with the Changes
■曲名邦題:ロール・ウィズ・ザ・チェンジズ
■アルバム名:You Can Tune a Piano, but You Can’t Tuna Fish(1978年)
■アルバム名邦題:ツナ・フィッシュ
■動画リンク:「Roll with the Changes」

一般的に彼らの最高傑作は「Hi Infidelity」だと言われています。

しかし私が彼らの最高傑作を聞かれたら、9位の曲が収録された「You Get What You Play For」だと答えます。

このアルバムは、その好調ぶりが引き継がれた次作スタジオ・アルバム。

そして私が一番好きなのもこの曲です。

最後に私の好みを反映してみました。

同じアルバムからもう1曲ご紹介しましょう。

REO Speedwagon – Say You Love Me or Say Goodnight

当時の彼らはたとえ売れなくても、根強いファンに支えられていました。

良い下地があったバンドが売れる楽曲を得た時、彼らは単なる売れ線に留まらない質を伴っていました。

 

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