今回はアシッドマンのランキングを作成しました。
この記事ではアップテンポの曲を中心に選曲しました
なおアルバムとは違うバージョンの動画がありますので、予めご了承ください。
- 1 1位「赤橙」(アルバム:創)
- 2 2位「飛光」(アルバム:Loop)
- 3 3位「YOUR SONG」(アルバム:創)
- 4 4位「to live」(アルバム:ACIDMAN THE BEST)
- 5 5位「Under the rain」(アルバム:A beautiful greed)
- 6 6位「造花が笑う」(アルバム:創)
- 7 7位「風、冴ゆる」(アルバム:ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song”)
- 8 8位「Dawn Chorus」(アルバム:green chord)
- 9 9位「FREAK OUT」(アルバム:equal)
- 10 10位「ある証明」(アルバム:and world)
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1位「赤橙」(アルバム:創)
■曲名:赤橙
■アルバム名:創
■動画リンク:「赤橙」
このデビュー・アルバムは9位を記録しています。
新人バンドがトップテン入りとは上々のスタートですね。
このサード・シングルは、アルバムのヒットに大きく貢献したと思われます。
2002年7月31日にリリースされたファースト・シングル「造花が笑う」は50位、同年9月4日のセカンド・シングル「アレグロ」は49位です。
そして2002年の10月9日にリリースされた「赤橙」は、13位まで駆け上がりました。
その後10月30日、このアルバムがリリースされました。
おそらくレコード会社の思惑としては、シングルで人気に火を点けてからアルバムをリリースしたかったのだと思われます。
しかし前述したように、なかなか人気に火が点きませんでした。
その後この曲が、アルバム・リリース前ギリギリのタイミングでヒットしました。
この曲はメイン・ソングライターの大木伸夫が書いた曲ではありません。
ドラムの浦山一悟が書いた曲です。
彼はこのバンドのデビュー時に、決定的な貢献をしたのですね。
2位「飛光」(アルバム:Loop)
■曲名:飛光
■アルバム名:Loop
■動画リンク:「飛光」
2003年にリリースされたセカンド・アルバムの曲です。
このアルバムは前半がすごすぎます。
「type-A」「波、白く」「アイソトープ」とたたみかけてきて、トドメを刺すかのようにこの「飛光」に行き着きます。
次曲は才気あふれるインスト「Slow View」、その次は人気曲「リピート」。
その後も「今、透明か」など、すばらしい曲があります。
そうした息もつかせぬ展開の中で、この「飛光」は一際高くそびえ立つ曲です。
この曲は以下の言葉が印象的です。
生命を盾にして飛ぶ
飛光(作詞:オオキノブオ)
そうした刹那的で尖った言葉は、彼らのロックンロール魂を更に加速しました。
3位「YOUR SONG」(アルバム:創)
■曲名:YOUR SONG
■アルバム名:創
■動画リンク:「YOUR SONG」
彼らの最高傑作を決めるのは、少し難しいかもしれません。
今回私はロックンロール中心で選曲をしましたが、そういう曲が減った後年のアルバムにも良い曲が沢山ありますし。
私個人としては「創」「Loop」「equal」「and world」が横並びですが、強いて1枚挙げるとこのファーストを推します。
それは今回の選曲にも表れていますが。
今回はバランス良く代表曲を網羅することを、早々に断念せざるを得ませんでした。
私は彼らが優れたロックンロール・バンドということだけ分かってもらえればいい。
そう思って選曲しました。
4位「to live」(アルバム:ACIDMAN THE BEST)
■曲名:to live
■アルバム名:ACIDMAN THE BEST
■動画リンク:「to live」
オリジナル・アルバム未収録曲です。
そのためベスト・アルバムからご紹介しました。
ただ2枚あるベスト盤の収録曲を比べると、意外と曲が被っていないことに気が付きます。
ちなみに「ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song”」は全19曲、ACIDMAN THE BESTは全32曲。
しかもその曲数にも関わらず、どちらの盤でも良い曲を網羅できていません。
しかし私は今回このランキングを作成した立場から、ベスト盤の選曲者に同情的です。
彼らは曲の平均水準が高く、わずかな個人の好みでガラリとベストな曲が変わります。
ただ私の感覚では、この曲が入っていないベスト盤は考えられません。
この曲は「ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song」には入っていないので、ご注意ください。
5位「Under the rain」(アルバム:A beautiful greed)
■曲名:Under the rain
■アルバム名:A beautiful greed
■動画リンク:「Under the rain」
さてここで彼らのメンバー構成をご紹介しましょう。
大木伸夫:ボーカル、ギター
佐藤雅俊:ベース
浦山一悟:ドラム
当初彼らは4人組でしたが、デビュー前にスリーピースになりました。
ただ彼らの演奏には、3人とは思えないダイナミズムがあります。
それは静と動の落差のせいかもしれません。
あと彼らの音楽は、かなりエモいです。
大木伸夫のボーカルは、パール・ジャム(Pearl Jam)のエディ・ヴェダー(Eddie Vedder)のように聞こえる瞬間がありますし。
彼らは演奏力に優れたバンドですが、大木伸夫のボーカルは演奏力に渡り合う存在感を放っています。
6位「造花が笑う」(アルバム:創)
■曲名:造花が笑う
■アルバム名:創
■動画リンク:「造花が笑う」
彼らは高校の時、軽音楽部で出会ったそうです。
その後大学進学してから、ACIDMANを結成しました。
ちなみにACIDMANというバンド名は「気難しい人」という意味とのこと。
確かに「造花が笑う」という曲名からして、そんな感じがしないでもありません。
性格がというより、こだわりが強いのでしょう。
この曲を含めて、彼らの歌詞は少し難解です。
壮大な世界観を持った歌詞も多く、神とかその種の概念も普通に出てきますし。
今回はその世界観については触れません。
ただ以下のキャッチコピーから、その一端はうかがえると思います。
キャッチコピーは『音の力。詩の力。』『深淵・迷走・創造・騒々』。
7位「風、冴ゆる」(アルバム:ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song”)
■曲名:風、冴ゆる
■アルバム名:ACIDMAN 20th Anniversary Fans’ Best Selection Album “Your Song”
■動画リンク:「風、冴ゆる」
この曲は彼らのロックンロールの中でも、屈指の名曲です。
しかしもう1枚のベスト盤には収録されていません。
今回はアップテンポを中心に選曲しましたが、そう決める前にためらいがありました。
というのは、バラードやミディアム・テンポにも良い曲が沢山あるからです。
ここでバラードを1曲ご紹介しておきましょう。
後は人気曲「ALMA」も傑作だと思います。
8位「Dawn Chorus」(アルバム:green chord)
■曲名:Dawn Chorus
■アルバム名:green chord
■動画リンク:「Dawn Chorus」
このバンドの特殊性は、インストが多いことです。
ここではこの曲だけご紹介しておきましょう。
彼らのインストには、ある種の傾向があります。
それはファンキーだったり、ポスト・ロック的なところ。
この曲でもクリアーなギターの音色とループは、かなり音響的なアプローチといえます。
しかしなかなかにかっこいいですね。
あと彼らのインストには少しファンキーな曲も散見されますが、そちらも絶品です。
「THIS IS INSTRUMENTAL」というインスト曲の編集盤があります。
もしこの曲が気に入ったらチェックしてみてください。
9位「FREAK OUT」(アルバム:equal)
■曲名:FREAK OUT
■アルバム名:equal
■動画リンク:「FREAK OUT」
彼らは徐々に音楽性が変化していきました。
初期はバースト・ナンバーが多かったですが、その後はより多彩な音楽性にシフトしました。
多くのロック・バンドがどう成熟したらいいか試行錯誤している中で、彼らは成功例といえるかもしれません。
彼らは20年以上のキャリアを誇るバンドです。
その間音楽性が変化するのは、ごく自然なことだと思います。
後から振り返ってみれば、このアルバムと次作「and world」は、転換期の作品でした。
私はその変化に違和感を感じつつも、徐々に順応していきました。
望んでいた方向性とは違うけれど、こういうのも悪くないかなと。
円滑に音楽性を変化させたと感じます。
彼らは現在に至るまで安定した人気を維持しています。
その陰には音楽性が変わっても、昔からのファンを引き継いだことが大きかったと思います。
10位「ある証明」(アルバム:and world)
■曲名:ある証明
■アルバム名:and world
■動画リンク:「ある証明」
私はこのブログ記事のおおよそ2/3では、バランスを重視して選曲しています。
各自リスナーのツボが分からないので、受け皿となる曲を広くご紹介すべきだと。
しかし必要に応じて、強く推したいテーマに偏った選曲をすることがあります。
たとえば遠くから友人が遊びに来て、美味しいラーメンが食べたいと希望したとします。
その時に一番有名なラーメン店と自分がよく通っているラーメン店、どちらに連れて行くでしょうか。
今回の記事で私は、後者の方向性で選曲しました。
このランキングをきっかけに、彼らの音楽を掘り下げていただければうれしいです。
長く人気を維持しているバンドには理由があるのだと感じます。
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