今回はザ・モッズのランキングを作成しました。
彼らはロックンロールとバラード、不良のセンチメントをすくい上げた歌詞、どれも絶品です。
クラッシュ(The Clash)と同じように、彼らの音楽はハートで聞くべきかもしれません。
リンク先の動画はアルバム・バージョンとは違うライブ・バージョンの曲もありますので、予めご了承ください。
- 1 1位「激しい雨が」(アルバム:HANDS UP)
- 2 2位「TWO PUNKS」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
- 3 3位「LET’S GO GARAGE」(アルバム:LOOK OUT)
- 4 4位「バラッドをお前に」(アルバム:HANDS UP)
- 5 5位「崩れ落ちる前に」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
- 6 6位「COME ON DOWN (We are THE MODS)」(アルバム:BLUE 〜Midnight Highway)
- 7 7位「BOY MEETS A GIRL」(アルバム:CORNER)
- 8 8位「不良少年の詩」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
- 9 9位「夜に抱かれて~シャドウ・オブ・ザ・ナイト」(アルバム:BLUE 〜Midnight Highway)
- 10 10位「STRANGE DAYS」(アルバム:YUM-YUM GIMME SOME)
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1位「激しい雨が」(アルバム:HANDS UP)
■曲名:激しい雨が
■アルバム名:HANDS UP
■動画リンク:「激しい雨が」
この曲はCMに採用された有名曲です。
そのCMの動画を見つけましたので、リンクを貼っておきましょう。
当時カセットテープのCMに選ばれる曲は、選りすぐりの曲ばかりでした。
今よりテレビの影響力が強く、繰り返しその曲を聞きたい思わせることによってカセットテープの売り上げが自然と増加する幸せな時代でした。
良い曲を何度も聞きたいと思う人の願いを叶えるカセットテープという存在。
さぞかしこの曲はカセットテープの売り上げに貢献したことでしょう。
2位「TWO PUNKS」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
■曲名:TWO PUNKS
■アルバム名:FIGHT OR FLIGHT
■動画リンク:「TWO PUNKS」
私は最初この曲を1位にしようとしました。
しかしスローをロックバンドの1位にすることを、私は好みません。
そのため2位に推しましたが、この曲は本当に大好きで、私にとって必要な曲です。
この曲はレゲエ・ナンバーです。
彼らにはレゲエの名曲も多いですが、それはクラッシュの影響かもしれません。
この曲の歌詞には「Hummer Smith」(作詞:森山達也)という言葉が出てきますが、種明かしのつもりかもしれません。
クラッシュの「ハマースミス宮殿の白人((White Man) in Hammersmith Palais))」に影響された曲だと思われます。
The Clash – (White Man) in Hammersmith Palais)
この曲は原曲に勝るとも劣らないどころか、個人的には上回っていると思います。
3位「LET’S GO GARAGE」(アルバム:LOOK OUT)
■曲名:LET’S GO GARAGE
■アルバム名:LOOK OUT
■動画リンク:「LET’S GO GARAGE」
この曲の曲名は「ガレージに行こう」という意味です。
ガレージとはいわずもがな車庫のこと。
ただガレージの意味について、ロック的な観点から少し補足しておきましょう。
車庫に行こうというのは、ロックの場合ガレージで演奏しようということです。
ではそれが何を意味しているか。
お金を払ってスタジオに行けない人は、自宅のガレージで演奏するしかありません。
つまりその曲の主人公が、豊かとはいえない労働者階級であることを指しています。
クラッシュの「ガレージランド(Garageland)」という曲では、労働者階級の若者がガレージに集まって演奏する様子が歌われていました。
階級社会のイギリスで労働者階級の若者がはい上がるには、サッカーかロックで成功するしかないと言われています。
そしてザ・モッズの曲もまた、現実と戦う人のための音楽。
彼らの音楽はロックですが、アティテュードはパンクでした。
4位「バラッドをお前に」(アルバム:HANDS UP)
■曲名:バラッドをお前に
■アルバム名:HANDS UP
■動画リンク:「バラッドをお前に」
この曲は歌詞がとても沁みます。
お前の嫌いな 仕事をしてる(中略)
お願いだ Baby
そばにいて笑って
その顔を見たくて 俺はボロボロになる
読者の中には自分を押し殺して、一生懸命家族のために働いている人もいることでしょう。
中にはロックを心の支えとしている不器用な人もいると思います。
そういう人が器用に言葉で気持ちを伝えるのは半ばあきらめた方がいいかもしれません。
器用に言葉や態度で伝えられる人ばかりではありませんから。
家族のためにがんばって働いているだけで充分ですし、時にはねぎらってあげるべきではないでしょうか。
男も女、どちらも消耗品ではありません。
音楽の話から離れてしまいましたが、この曲を聞いてそんなことを考えました。
誰かのために孤軍奮闘している人のための曲です。
5位「崩れ落ちる前に」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
■曲名:崩れ落ちる前に
■アルバム名:FIGHT OR FLIGHT
■動画リンク:「崩れ落ちる前に」
※音量が大きいので、少しボリュームを下げてお聞きください
今回の記事はアルバム単位でご紹介していますが、必ずしもスタジオ・バージョンと同じではありません。
このデビュー・シングルのリンク先もライブ・バージョンですし。
通常スタジオ・バージョンの動画が見つからなければ別の曲を選ぶところですが、彼らの場合は別です。
彼らの真骨頂はライブにありますから。
特に1982年日比谷野外音楽堂で開催されたライブは、とてもよく知られています。
暴風雨の中4000人いた観客の誰1人も帰らなかったライブは「雨の野音」と呼ばれ、伝説として語り継がれています。
この曲はその伝説のライブの動画ではありません。
しかし彼らのライブの動画を見るにつけ、その場に残った人の気持ちが分かる気がします。
あと、この動画での森山達也の髪型やルックスは、少しストリート・スライダーズっぽいですね。
6位「COME ON DOWN (We are THE MODS)」(アルバム:BLUE 〜Midnight Highway)
■曲名:COME ON DOWN (We are THE MODS)
■アルバム名:BLUE 〜Midnight Highway
■動画リンク:「COME ON DOWN (We are THE MODS)」
彼らはパンクに影響を受けていますが、パンクよりもっと幅広くとらえた方がいいかもしれません。
たとえばこの曲はパンクではありませんが、いかにも彼ららしい曲だと思います。
それよりむしろ「めんたいロック」という呼称の方が似つかわしく感じます。
「めんたいロック」とは、福岡を中心に活動したシーナ&ロケッツ、ザ・ロッカーズ、ルースターズなどのロック・バンドを指す言葉。
過度な装飾を排したシンプルなロック・バンドが多かったように思います。
ただこの時期ザ・モッズは、ポップ路線に変わりつつありました。
この曲は以前のように荒々しくありませんが、彼らの成熟を示しています。
7位「BOY MEETS A GIRL」(アルバム:CORNER)
■曲名:BOY MEETS A GIRL
■アルバム名:CORNER
■動画リンク:「BOY MEETS A GIRL」
彼らは今でも存続しています。
それは彼らの人気が一過性ではなかったことを示しています。
彼らがバンドを継続できた理由の1つは、楽曲の魅力にあるかもしれません。
シンプルな魅力を持った曲ばかりです。
さて私は森山達也のインタビューを読むと、いつもストイックな姿勢に感銘を受けます。
彼は男が惚れる男。
他のメンバーもいい面構えをしています。
メンバーの男っぷりの良さとすばらしい楽曲、熱狂的なファンが付いているのも当然かもしれません。
8位「不良少年の詩」(アルバム:FIGHT OR FLIGHT)
■曲名:不良少年の詩
■アルバム名:FIGHT OR FLIGHT
■動画リンク:「不良少年の詩」
ファースト・アルバムの曲です。
私はこのデビュー・アルバムを彼らの最高傑作に推します。
このアルバムはとにかく楽曲が充実していますから。
デビュー作にしてロック・バンドとして、この完成度は驚異的です。
同じことは初めてブランキー・ジェット・シティを聞いた時にも感じました。
私はブランキーを聞いた時、ザ・モッズの影響下にあると感じました。
もちろん同じ音楽に影響を受けただけだと思いますが。
ただ彼らの影響は意外と広範に渡っているように思います。
福山雅治はラジオや雑誌で何度も彼らの影響を受けたことを公言しており、ラジオで自身のルーツの話となるとTHE MODSに触れ、曲もオンエアしている[17]。
9位「夜に抱かれて~シャドウ・オブ・ザ・ナイト」(アルバム:BLUE 〜Midnight Highway)
■曲名:夜に抱かれて~シャドウ・オブ・ザ・ナイト
■アルバム名:BLUE 〜Midnight Highway
■動画リンク:「夜に抱かれて~シャドウ・オブ・ザ・ナイト」
彼らはヤンキーに好まれていたバンドでした。
森山達也は一般の人だけでなく、ヤンキー文化にも影響を与えたようです。
私はこのバンドを聞く前に既にBOØWYを聞いていましたが、後でザ・モッズを知った時、森山達也のルックスがBOØWYに似ていると思いました。
もちろん時系列では逆で、森山達也が先です。
1985年森山達也は、一風堂の土屋昌巳のプロデュースで、ニューウェーヴ色の強いアルバムを発表しています。
ジャケットをご紹介しましょう。
どことなくBOØWYっぽい感じがしますね。
そういえばBOØWYには「JUST A HERO」というアルバムがありました。
また「HEY BAMBINO」という曲などは、少しBOØWYっぽいと感じます。
10位「STRANGE DAYS」(アルバム:YUM-YUM GIMME SOME)
■曲名:STRANGE DAYS
■アルバム名:YUM-YUM GIMME SOME
■動画リンク:「STRANGE DAYS」
彼らはバラードでの心のエグり方がエグいバンドでした。
この曲は彼らのバラードでも屈指の曲です。
この曲には古き良き不良のイノセンスを感じます。
ロックンロール・バンドは激しい曲で打ちのめしてくれれば、それでいいかもしれません。
しかし時にロックンロール・バンドは純真無垢なバラードで、リスナーの心を揺さぶってきます。
この曲はその筆頭格。
ロックンロール・ナンバーで熱狂させ、バラードでホロりとさせ骨抜きにする。
実にアコギなやり口ですね(笑)
本当にすばらしいロックンロール・バンドはバラードもすばらしいものです。
もちろんTHE MODSもそのバンドの1つであることは疑いようがありません。
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