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ミッシェル・ガン・エレファント(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はミッシェル・ガン・エレファントのランキングを作成しました。

彼らは古いロックンロールに命を吹き込み、現代に蘇らせたバンドです。

こんなリアルなロックンロールが、オリコン・チャートの上位に入っていたことは、とても痛快な出来事でした。

チバユウスケが他のバンドを評して、こんなことを言っていたことがあります。

「それにしても燃えるロックンロールです」

その言葉はそっくりそのまま彼らにお返ししたいと思います。

 

1位「スモーキン・ビリー」(アルバム:ギヤ・ブルーズ)

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■曲名:SMOKIN’ BILLY
■曲名邦題:スモーキン・ビリー
■アルバム名:GEAR BLUES(1998年)
■アルバム名邦題:ギヤ・ブルーズ
■動画リンク:「スモーキン・ビリー」

この曲ではアベフトシのギターが暴走しています。

アベフトシのプレイは、カミソリ・カッティングがトレードマーク。

しかしこういう暴走気味のドライブ感もまた彼の特徴です。

思えば彼はいつも寡黙でした。

メジャーデビュー後は解散に至るまで、ライブでは殆どMCをしてこなかったが、解散ライブの最後には笑みを浮かべながら「ありがとう」とだけ述べ、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTでの活動を終了。

アベフトシ ウィキペディア

しかしそんな彼はギターを弾く時、いつも雄弁でした。

アベフトシについてウィキペディアでは「寡黙で礼儀正しい」「グループ行動が苦手」などと書かれていました。

ただ彼のギターには、内に秘めた男のやむにやまれぬ衝動を感じます。

2009年彼は42歳の若さで亡くなりましたが、それはTMGEの再結成がなくなったことを意味しています。

アベフトシ抜きのミッシェルはありえませんから。

 

2位「世界の終わり (primitive version)」(アルバム:カルト・グラス・スターズ)

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■曲名:World’s end
■曲名邦題:世界の終わり (primitive version)
■アルバム名:cult grass stars(1996年)
■アルバム名邦題:カルト・グラス・スターズ
■動画リンク:「世界の終わり (primitive version)」

私は日本のアーティストの記事を書く時、英語のウィキペディアをいつも確認しています。

というのは、海外でどう評価されているか興味があるからです。

ミッシェルは英語のウィキペディアがありました。

読んでみると歌詞は日本語だが、ランダムで奇妙な英単語の組み合わせが多用されていると書かれていました。

私はローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の「カジノ・ブギ(Casino Boogie)」という曲の歌詞が大好きです。

その曲はナンセンスな言葉遊びをしているだけなのに、デカダンスと切迫感がにじみ出ていました。

この曲でチバユウスケは、パンを焼きながら世界の終わりを待ち続けていると歌っています。

ヘラヘラして悪ふざけの冗談ばかり言い、全然余裕のようでいて、しかしギリギリの場所にいる感覚。

チバユウスケの中にある飄飄と切迫感のごちゃまぜが、このバンド特有のスリルを生んでいました。

 

3位「ハイ!チャイナ!」(アルバム:チキン・ゾンビーズ)

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■曲名:HI!CHINA!
■曲名邦題:ハイ!チャイナ!
■アルバム名:Chicken Zombies(1997年)
■アルバム名邦題:チキン・ゾンビーズ
■動画リンク:「ハイ!チャイナ!」

後期の彼らは行き詰っていたように思います。

今回改めて全アルバムを聞きなおしましたが、一般に評価が高くない後期のアルバムもすばらしいと思いました。

もし新人バンドが同じレベルの作品をリリースしたら、すごい新人が出たと大騒ぎになることでしょう。

しかし彼ら自身もファンの側も、つい昔と比較してしまいます。

一時期彼らの音楽は、よりヘヴィーでエモーショナルになっていったように思います。

それは過去を超えて強いインパクトを残したいという、前のめりの気持ちが表れていたせいかもしれません。

しかしより激しくなればなるほど、次第に激しさの効果が薄れてしまう。

そういうジレンマを抱えていたように思います。

この曲を聞くと、私はこの頃のままで良かったように思います。

となりの兄ちゃん的なノリで、軽く適当な感じで充分だったと。

しかし「ハイ!チャイナ」「吐いちゃいな」って一体何なんですかね(笑)

 

4位「キャンディ・ハウス」(アルバム:ランブル)

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■曲名:Candy House
■曲名邦題:キャンディ・ハウス
■アルバム名:RUMBLE(1999年)
■アルバム名邦題:ランブル
※上のジャケット写真は、シングルのものを使用しています
■動画リンク:「キャンディ・ハウス」

このアルバムは初期ベストです。

アルバムに収録されている曲も、シングル・バージョンで収録されています。

彼らのベスト盤といえば「TMGE 106」ですが、そちらとは曲が重複していません。

こちらにも有名曲が入っているので、セットで聞く必要があります。

さてこの曲はアベフトシのギターも聞きものですが、クハラのいなたいドラムがすばらしいですね。

ロックロール・バンドは、踊れるバンドと踊れないバンドに分かれます。

音楽性もありますが、ドラムの実力が大きいかもしれません。

ミッシェルはこの手のバンドとしては異例なほど踊れます。

先程アベフトシのドライブ感について書きましたが、ドラムがしょぼいとバンド全体がグルーヴしません。

上半身だけ筋肉がモリモリの人みたいなバランスの悪いサウンドになります。

その点ミッシェルには、クハラがいました。

クハラはミッシェル解散後もチバと一緒にThe Birthdayで、すばらしいプレイを聞かせてくれています。

 

5位「ゲット・アップ・ルーシー」(アルバム:ランブル)

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■曲名:GET UP LUCY
■曲名邦題:ゲット・アップ・ルーシー
■アルバム名:RUMBLE(1999年)
■アルバム名邦題:ランブル
■動画リンク:「ゲット・アップ・ルーシー」

この曲でもチバの歌詞が冴えています。

ねぇルーシー二人
幸せを見つけたね
終わりだね 終わりだね

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – ゲット・アップ・ルーシー (作詞:チバユウスケ)

「世界の終わり」と似た終末観漂うテーマみたいですね。

さて彼らの音楽は特に初期に顕著ですが、パブロックの影響が濃厚です。

パブロックとはイギリスのパブで演奏されていた、労働者階級に好まれたシンプルなロックのこと。

そんなお勉強的な説明より、ミッシェルを聞いている人は感覚的に理解していると思いますが。

もし良かったら以下の記事をご覧ください。

きっとミッシェルっぽいと感じる瞬間があると思います。

パブロック(Pub Rock)の名曲名盤10選

上の記事で最もミッシェルっぽいのは2位、9位あたりでしょうか。

彼らのルーツを知ると、よりミッシェルを楽しめるようになります。

 

6位「ウエスト・キャバレー・ドライブ」(アルバム:ギヤ・ブルーズ)

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■曲名:WEST CABARET DRIVE
■曲名邦題:ウエスト・キャバレー・ドライブ
■アルバム名:GEAR BLUES(1998年)
■アルバム名邦題:ギヤ・ブルーズ
■動画リンク:「ウエスト・キャバレー・ドライブ」

重低音でゴリゴリと押してくるイントロが最高すぎます。

この恐ろしくかっこいいベースだけで、名曲確定ではないでしょうか。

彼らは演奏力の高いバンドでした。

しかしその演奏力は、単なるテクニックだけではありませんでした。

主にライブでの活動に重点を置き、1回のツアーで全国40〜60か所のライブハウスやホールを回っていた。

ライブ活動が多いことについて、ウエノは「レコード作ってその後もうやることが無いので、ツアーやるのが仕事」と「ミュージックステーション」で発言していた。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ウィキペディア

彼らはライブの場で演奏を鋭利に研いでいました。

この曲などを聞くと、スタジオ録音なのにライブ録音と錯覚してしまうほど。

ライブで鍛えたラフなグルーヴとキレのある演奏は、スタジオ録音でも隠し切れませんでした。

 

7位「why do you want to shake ?」(アルバム:ワンダー・スタイル)

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■曲名:why do you want to shake ?
■アルバム名:wonder style(1995年)
■アルバム名邦題:ワンダー・スタイル
■動画リンク:「why do you want to shake ?」

彼らは明治学院大学のバンドサークルを舞台に結成されました。

1991年に結成されると同年には下北沢の屋根裏という有名なライブハウスに出演していますから、当初から人気と実力を買われていたと思われます。

バンド名の由来はよく知られています。

チバの友人(結成当時のベーシスト)が、ダムドのアルバム『マシンガン・エチケット(英: Machine Gun Etiquette)』の筆記体で記述されたアルバムタイトルを読み違えたものを、そのまま採用したことが由来[13]。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT ウィキペディア

この作品はデビュー・アルバムで、1995年インディーズから発売されました。

この曲を聞く限り、既に音楽性は固まっていたようですね。

彼らはドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood)というバンドからかなり影響を受けていますが、この曲などはまさしく日本版ドクター・フィールグッドといえるでしょう。

ドクター・フィールグッドを聞いたことがない方は、以下にてお聞きください。

ドクター・フィールグッド(Dr. Feelgood)の名曲名盤10選

上の動画には当時の彼らの写真が使われていて、いかにも普通の大学生っぽい風貌がほほえましいです。

特にアベフトシはやせすぎではないでしょうか。

強面の細身のモッズスーツ姿しかご存じない方は、ぜひご覧になってみてください。

 

8位「シャンデリヤ」(アルバム:ハイ・タイム)

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■曲名:シャンデリヤ
■アルバム名:High Time(1996年)
■アルバム名邦題:ハイ・タイム
■動画リンク:「シャンデリヤ」

アベフトシのマシンガン・カッティングを堪能したい曲です。

アベフトシはウィルコ・ジョンソン(Wilko Johnson)やミック・グリーン(Mick Green)などのギタリストから影響を受けています。

それはキレの系譜と言ってもいいかもしれません。

渋さはいらない、コクもいらない、キレ以外は全て必要ない。

そんな覚悟が、こんな極端な肌ざわりの曲を生み出したのかもしれません。

味ではなく食感を味わう料理があるように、この曲はヒリヒリした音の質感を楽しむべきかもしれません。

彼らの音楽はザラザラしていたり鋼のような強度だったりなど、サウンドの感触が魅力です。

少しファンクっぽいところもありますね。

スリル偏重の曲かもしれませんが、こんな曲はミッシェルぐらいでしか聞けません。

 

9位「赤毛のケリー」(アルバム:ロデオ・タンデム・ビート・スペクター)

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■曲名邦題:赤毛のケリー
■アルバム名:Rodeo Tandem Beat Specter(2001年)
■アルバム名邦題:ロデオ・タンデム・ビート・スペクター
■動画リンク:「赤毛のケリー」

彼らの最高傑作は「High Time」「Chicken Zombies」「ギヤ・ブルーズ」の内のどれかだと言われています。

私も同じ意見です。

しかし今回改めて聞きなおすと、後期の作品も尋常ではないと思いました。

たとえば以下の「カサノバ・スネイク(CASANOVA SNAKE)」からの曲をお聞きください。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANT – デッド・スター・エンド

「SABRINA HEAVEN」「SABRINA NO HEAVEN」も、他の同系統のバンドと比較したら傑作といえる出来です。

しかし彼らは過去の自分たちと比較し、更に高みを目指そうとしました。

この曲は過去の最高到達地点に、再度アタックできることを示した名曲です。

終始攻めているギターに心を打たれます。

 

10位「ブギー」(アルバム:チキン・ゾンビーズ)

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■曲名:BOOGIE
■曲名邦題:ブギー
■アルバム名:Chicken Zombies(1997年)
■アルバム名邦題:チキン・ゾンビーズ
■動画リンク:「ブギー」

この曲は8分42秒あります。

シングルカットされていませんが、ファンにとって大切な曲です。

私はジャズとプログレ以外、長い曲を好みません。

しかしそんな私でも、へたにこの曲が短くされてシングル・カットされなくて良かったと思います。

きちんと尺を取って、チバユウスケの激情とアベフトシの爆音に打ちのめされたい曲ですから。

頭を空っぽにして聞けば、8分42秒という時間も一瞬で過ぎます。

【2025年5月18日 追記】

2023年11月26日チバユウスケは食道がんでお亡くなりになりました。

55歳というあまりに早すぎる死。

今一度彼の音楽を振り返りたい方は、以下の記事も合わせてどうぞ。

ザ・バースディ(The Birthday)の名曲名盤10選

 

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