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フジファブリック(Fujifabric)の名曲名盤12選【代表曲・隠れた名曲】

今回はフジファブリックのランキングを作成しました。

志村正彦時代に限定して選曲しました。

志村正彦は決して器用なボーカルではありませんでしたが、これほどグッとくる歌を歌える人はいません。

志村の俺節の数々をご堪能ください。

特に最後の曲は魂の名唱だと思います。

 

1位「若者のすべて」(アルバム:TEENAGER)

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■曲名:若者のすべて
■アルバム名:TEENAGER
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このバンドの代表作です。

作詞者の志村正彦曰く、「夏の終わりの最後の花火大会が終わった後の切なさや虚しさなど、感傷的になり考えてしまう所を歌った曲」。(中略)

曲中にある「花火」は、志村の地元である山梨県の河口湖で上がる花火をイメージしている。

若者のすべて (フジファブリックの曲) ウィキペディア

ちなみに志村正彦は山梨県富士吉田市の出身で、バンド名は結成時のメンバー、渡辺隆之の実家が経営する「富士ファブリック株式会社」から取られています。

彼がイメージした河口湖の花火大会の写真を掲載しておきましょう。

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河口湖花火リフレクション

富士山をバックに、花火と湖面の色合いがきれいですね。

この花火を見ながら聞けば、より曲を堪能できるかもしれません。

 

2位「陽炎」(アルバム:フジファブリック)

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■曲名:陽炎
■アルバム名:フジファブリック
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ファースト・アルバムの曲です。

デビュー時のメンバーをご紹介をしておきましょう。

・志村正彦:ボーカル、ギター
・山内総一郎:ギター
・金澤ダイスケ:キーボード
・加藤慎一:ベース
・足立房文:ドラム

この曲はすぐに消えてしまうはかないものについて歌った曲です。

最初はスローで始まりますが、45秒からメランコリーに疾走していますね。

彼らは消え去るのをただ黙って待つのではなく、短い間だからこそ必死に生きようとしているかのようです。

その情熱を表現しているのが、金澤ダイスケのピアノ。

試しに2:54からを聞いてみてください。

続いて3:54からのピアノの入り方、その後4:17からの演奏は、本来ピアノは打楽器だということを、改めて思い知らせてくれる名演です。

最後にピアノだけが残るという演出は「陽炎」を見事表現しています。

 

3位「クロニクル」(アルバム:CHRONICLE)

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■曲名:クロニクル
■アルバム名:CHRONICLE
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この曲はじっくり歌詞を味わいたい曲です。

一部を引用しておきましょう。

気にしないで 今日の事は いつか時が 忘れさせるよ(中略)

誰か出会って そして泣いて 忘れちゃって 忘れちゃって

君は僕の事を 僕は君の事を どうせ忘れちゃうんだ
そう悩むのであります

クロニクル(作詞:志村正彦)

この曲の歌詞から、彼は自分のことを忘れられてしまうことを悲しく思っている様子が伺えます。

つまり志村は自分のことを忘れてほしくないのでしょう。

同時に彼はそう願っても忘れられる運命を悟っているようです。

しかしファンは志村のことをそう簡単に忘れられるでしょうか。

ご存知の方も多いと思いますがが、この曲を書いた志村正彦は、もうこの世にはいません。

今でも熱心な志村ファンは沢山います。

ちなみにジャケットは志村が、犬を被った写真です。

顔が見えないので、志村の写真を掲載しておきましょう。

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志村正彦とわたし

多くのファンは、志村正彦のことを簡単に忘れられないかもしれません。

 

4位「桜の季節」(アルバム:フジファブリック)

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■曲名:桜の季節
■アルバム名:フジファブリック
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彼らは2000年に結成されました。

最初はすぐ解散したりなど活動が不安定でしたが、2002年インディーズから「アラカルト」というアルバムでデビューすることになりました。

その後何度かのメンバー・チェンジを経て、このメジャー・デビューの前に、ようやくメンバーが固まりました。

この曲は「桜の季節」というタイトルですが、シングルとして発売されたのは、2004年4月14日という桜の季節でした。

しかしプロデューサーの片寄明人は、曲の仕上がりに悔いが残ったそうです。

プロデューサーの片寄明人曰く「個人的にもっと行けたはずだと悔いを残してしまうこととなった」とのこと。後に1stアルバム収録時の再レコーディングで雪辱を果たす事となる。

桜の季節 ウィキペディア

片寄明人はデビューアルバムでもプロデュースを担当することになりました。

アルバム・バージョンでは、ピアノが大きくフィーチャーされています。

再挑戦と試行錯誤の結果、デビュー・アルバムの1曲目を飾るにふさわしい曲に仕上がりました。

リベンジは成功したようですね。

特に3:50からの志村のシャウトとリリカルなピアノの箇所に胸を突かれます。

 

5位「Bye Bye」(アルバム:MUSIC)

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■曲名:Bye Bye
■アルバム名:MUSIC
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2009年12月24日志村正彦は、自宅のパソコンの前で死んでいるところを、マネージャーに発見されました。

享年29歳。

死因は不明とされています。

自殺説も囁かれましたが、それは事実ではありません。

体調不良や不整脈による突然死が有力みたいです。

さてこのアルバムは、志村正彦の死後リリースされています。

こういう流れで「Bye Bye」という曲名だと、意味深な感じがしてしまうかもしれません。

しかしこの曲は、元々パフィーに提供した楽曲のセルフ・カバーです。

いわゆる失恋ソングなのですが、別れてもなお相手の幸せを祈り、無理をして前向きに別れを告げようとしています。

明るくさわやかな別れの曲ですが、だからこそダメージの深さがうかがえますね。

彼の死後も、バンドは継続することになりました。

その後も残ったメンバーが充実した活動をしていることが、せめてもの救いかもかもしれません。

 

6位「銀河」(アルバム:FAB FOX)

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■曲名:銀河
■アルバム名:FAB FOX
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このアルバムは、冒頭から激しいロック・ナンバーでたたみかけてきます。

同じアルバムからもう1曲「モノノケハカランダ」をご紹介しておきましょう。

フジファブリック – モノノケハカランダ

同時期の曲では、ヒット曲の「蒼い鳥」もいいですね。

このアルバムにはこういう激しい曲が多いのですが、どれも名曲ぞろいです。

その中で一番好きなのが、この「銀河」。

こういうロック系の曲だと、山内総一郎の存在感が際立ちます。

彼は高校卒業後、スタジオ・ミュージシャンとして活動していたそうです。

まあこの曲を聞けば、実力者であることが分かりますね。

2:51からのいなたいギターソロは、バンドを強烈にグルーヴさせる圧巻の名演です。

 

7位「星降る夜になったら」(アルバム:TEENAGER)

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■曲名:星降る夜になったら
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この曲はシングルカットされていません。

シングルになった「Surfer King」「パッション・フルーツ」もすばらしいですが、私はこの曲の方が好きです。

このアルバムでは、少し変化がありました。

前作では1曲だけ、山内総一郎が作曲していました。

しかしこのアルバムでは山内総一郎の作曲が3曲、志村正彦が他のメンバーと共作した曲が2曲収録されています。

この曲も志村正彦と金澤ダイスケの共作です。

金澤ダイスケはロック・バンドのキーボードという立場でありながら、バンドを大きく左右する実力者です。

ちなみに金澤氏の奥さんはスーパーフライ(Superfly)。

彼らは総合力で勝負できるバンドですし、実際志村正彦の死後も人気を維持しています。

 

8位「バウムクーヘン」(アルバム:CHRONICLE)

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■曲名:バウムクーヘン
■アルバム名:CHRONICLE
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このアルバムでは、全曲の作詞作曲を志村正彦が担当しています。

同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。

フジファブリック – Sugar!!

このアルバムは、志村在籍時で最もパーソナルなアルバムのように感じます。

この曲でも以下のような箇所があります。

言葉では伝えられない

僕の心は臆病だな

怖いのは否定される事

バウムクーヘン(作詞:志村正彦)

言葉ではないということから、彼が伝えたいのは音楽なのでしょう。

彼は自分の音楽が否定されることを恐れています。

そうした恐怖を抱えて彼はプレッシャーを感じていたのかもしれません。

志村正彦は曲づくりに没頭するあまり睡眠時間を削ったり、ずっと食べないでいたり、食べても主食がフリスクだったりしていた人です。

私は表現中毒だったのかなと思います。

表現しなければ、いてもたってもいられなかったのだと。

生きることと表現することのバランスを、もう少し考えてくれたらと思わないでもありません。

しかし同時にそうした表現への執着の強さが、曲に永遠の命を吹き込んでいるような気もします。

ある種の献身と捨て身がごちゃまぜになった結果、こういう傑作が生まれました。

 

9位「茜色の夕日」(アルバム:FAB FOX)

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■曲名:茜色の夕日
■アルバム名:FAB FOX
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バンド結成初期に書かれた曲です。

この曲はインディ・デビュー前のデモテープの段階で既に書かれていましたが、メジャー・デビュー後に再録音されました。

志村正彦は、奥田民生にあこがれて音楽を始めたのだそうです。

この話はファンなら皆知っている有名な話ですし、奥田民生も知っていたと思います。

確かにこの曲を聞くと、飄飄とした中に哀感をにじませる歌は民生っぽいかもしれません。

以下の曲も、民生イズムを感じる名曲です。

フジファブリック – Birthday

一方の奥田民生も、志村をこう評していました。

「いやぁ、やっぱりなんか、
とにかく、その、個性っていうんですか」

「まぁ、代わりのいない感じというか。
強烈に持ってましたから」

「曲にしても、声にしても」

「すごい才能の塊でしたよ。うん」

奥田民生から見た志村正彦というアーティスト

自分の影響を公言する表現者が一流の域に達するのは、さぞかしうれしいものでしょう。

奥田民生は志村が死んだ直後、突如ライブでこの曲を歌い出しました。

しかし民生は感極まって涙声になり、途中で歌うことができなくなりました。

観客も泣いている人が多く、歌ってくれと民生を声援で後押しし、どうにか震える声で歌い切ったのだそうです。

民生は愛弟子を失った師匠みたいな心境だったのかもしれません。

 

10位「赤黄色の金木犀」(アルバム:フジファブリック)

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■曲名:赤黄色の金木犀
■アルバム名:フジファブリック
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今回このバンドの魅力を伝えようと、記事を書く前に少し考えました。

しかし私の文章力と語彙力では、なかなか説明が難しいように思いました。

ここから先では、少しとりとめのないことを書くかもしれません。

彼らの魅力は、メンバーの個人的魅力による部分が大きく、こういうところが魅力だと一言で表現しがたいように感じます。

もしかしたら彼らの魅力は、高校時代の仲の良い友達のバンドみたいなものかもしれません。

着飾らない友達に対する思い入れに近いといいますか。

その友達のバンドが、たまたますごい才能を持っていたみたいな感じがします。

彼らはごく自然にリスナーと密接な関係性をつくるようなところがあります。

すごい音楽ではなく、大切な音楽という分類なのかもしれません。

 

11位「ロマネ」(アルバム:TEENAGER)

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■曲名:ロマネ
■アルバム名:TEENAGER
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まず「ロマネ」とはどんな意味だろうと思いました。

高級ワインの「ロマネ・コンティ」が有名ですが、その「ロマネ」は「ローマ人」という意味なのだそうです。

歌詞を理解する上で、何か手がかりになればと思って調べましたが、あまり関係なかったかもしれません。

歌詞にもワインが出てきますが、ロマネ・コンティは一番安いものでも100万円以上するので、おそらく違うワインを飲んでいたのでしょう。

またこの曲のリフは、多くの方が聞いたことがあると思います。

歌詞にもクイーン(Queen)の「ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)」とあって、自らネタばらしをしています。

一応オリジナルのリンクを貼っておきましょう。

Queen – We Will Rock You

2:36から山内総一郎がつんざくようなギターを弾いています。

1970年代のロック・スターをイメージしたのでしょうか。

 

12位「眠れぬ夜」(アルバム:MUSIC)

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■曲名:眠れぬ夜
■アルバム名:MUSIC
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最後に志村正彦の歌について書きます。

彼の歌は決して上手くありません。

むしろ下手な部類だといってもいいでしょう。

スタジオで微調整されていたと思いますが、それにしても音程が悪いように感じますし、歌がもたつくことがあります。

しかし上手いとか下手とかは、彼の魅力に全く関係ありません。

私は基本的に上手い人が好きですが、同時に上手いだけの人なら、いくらでもいることを知っています。

上手いとか以前に、正味の正味でどれだけ人の心を動かすのか、そこにしか私は興味がありません。

志村正彦は、その大切な何かを持った人でした。

このアルバムは、志村の死後の音源を完成させたものです。

おそらくこれから歌を練り上げる前の音源だったと思われますが、いつも以上に歌が荒いです。

しかしここでは技術論は必要ありません。

無骨な魂が無骨な歌となって表れているのを、ただ黙って味わうのみです。

こんなに胸が一杯になる歌が存在していることに感謝して、この記事を終えたいと思います。

 

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