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アズテック・カメラ(Aztec Camera)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はアズテック・カメラのランキングを作成しました。

彼らはデビュー時ネオアコ色が強く、その後落ち着いた作風に変化していきました。

上位に選んだネオアコの定番曲は、確かにすばらしい曲ばかりです。

しかし後期も聞き逃すことができません。

初期のネオアコ・クラシックの印象が強い方は、ラスト2曲を聞いてみてください。

 

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1位「Pillar to Post」(アルバム:High Land, Hard Rain)

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■曲名:Pillar to Post
■曲名邦題:ピラー・トゥ・ポスト
■アルバム名:High Land, Hard Rain
■アルバム名邦題:ハイ・ランド、ハード・レイン
■動画リンク:「Pillar to Post」
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このアルバムは、ネオアコを代表する完全無欠のマスターピースです。

宮子和眞氏の「ネオアコ通信~ネオ・アコースティック・ディスク・コレクション」でも、最初の1枚に選ばれていました。

ただこのブログのルールである、同じアルバム4曲しばりによって、4曲だけしか選べませんでした。

その制約がなかったら「ザ・ビューグル・サウンズ・アゲイン(The Bugle Sounds Again)」も取り上げたかったところです。

まあ気に入った方は、アルバムを買った方がいいと思いますが。

この曲の歌詞は「僕を見たら君は随分成長したねと言うだろう」と始まっています。

当時ロディ・フレイム(Roddy Frame)は、まだ19歳でした。

大人になる一歩手前のワンシーンを切り取ったような、キラキラしたまぶしさが感じられる曲です。

イントロの後に始まるボーカルは、まさに一斉に駆け出す感じではないでしょうか。

確かに青くさい曲かもしれません。

しかしギターのカッティングがすばらしく、既に演奏面では完成しているように感じます。

こういうアンバランスさを楽しむのが、ネオアコの醍醐味かもしれません。

 

2位「Oblivious」(アルバム:High Land, Hard Rain)

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■曲名:Oblivious
■曲名邦題:思い出のサニービート
■アルバム名:High Land, Hard Rain
■アルバム名邦題:ハイ・ランド、ハード・レイン
■動画リンク:「Oblivious」
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私は曲名を英語で覚えるタイプです。

このブログで邦題を載せる時に初めて、こんな日本語タイトルだったのかと驚くことがあります。

しかしこの曲については「思い出のサニービート」でなければいけません。

1980年代特有の浮ついた言葉ですし、意味だってよく分かりません。

ただ暖かい日差しの中で、心地よいビートに揺られて、まだそれほど年もとっていないのに過去を振り返る老成した感じがいいですね。

英語の曲名は「Oblivious」で「気づかない」という意味ですから、いささか味気ないです。

雰囲気のある邦題を付けた人は、グッジョブではないでしょうか。

さてこの曲の動画は、女性ファン必見です。

当時まだ20歳になっていない、ロディ・フレームの美少年っぷりを堪能することができます。

私は写真で見たロディより、イケメンだと感じました。

童顔の人は写真写りが悪い場合がありますが、彼もそうだったのかもしれません。

この動画のロディは、デビュー時のチャーリー・セクストン(Charlie Sexton)にも負けていません。

 

3位「The Boy Wonders」(アルバム:High Land, Hard Rain)

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■曲名:The Boy Wonders
■曲名邦題:ザ・ボーイ・ワンダーズ
■アルバム名:High Land, Hard Rain
■アルバム名邦題:ハイ・ランド、ハード・レイン
■動画リンク:「The Boy Wonders」
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この曲は、ロディ・フレイムがどんな少年だったかをよく物語っています。

彼は天才でしたが、自分でも自覚していたようです。

歌詞もこんな感じですし。

親友にも話したけれど、理解してもらえなかった

友のいる場所から立ち去った時、僕はある思いに至った

雨を感じる、僕は天才だと

他の歌詞にも感じられますが、当時の彼は夢見がちな文学少年といった印象を受けます。

ちなみに「High Land, Hard Rain」というアルバム名の由来を調べてみました。

何かの文学作品から引用されたのではないかと思って。

しかしそれらしき情報は見つかりませんでした。

もしかしたら、ロディが自分で考えた言葉なのかもしれません。

直訳すると「高地、激しい雨」です。

「高い場所にいる人は、激しい雨にさらされるものだ」といったところでしょうか。

先程ご紹介した歌詞の延長線上にある言葉だと思われます。

自分の才能を確信し孤高であろうとした彼の心境がうかがえそうな気がします。

 

4位「All I Need Is Everything」(アルバム:Knife)

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■曲名:All I Need Is Everything
■曲名邦題:オール・アイ・ニード・イズ・エヴリシング
■アルバム名:Knife
■アルバム名邦題:ナイフ
■動画リンク:「All I Need Is Everything」
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デビュー時から彼らの音楽には、ラテン音楽の影響が感じられました。

この曲もラテン・テイストです。

当時流行っていたファンカラティーナの影響を受けていたかもしれません。

このアルバムの前年となる1983年、ワム!(Wham!)はラテンを取り入れた「ファンタスティック(Fantastic)」を大ヒットさせました。

またヘアカット100(Haircut 100)の「ペリカン・ウェスト(Pelican West)」は、1982年の作品です。

1984年にリリースされたこの曲は、そうした流れの延長線上にあるかもしれません。

このアルバムの後、彼らは脱ネオアコを試みています。

しかしその方向性は、必ずしもロック的とはいえませんでした。

彼らはネオアコというロックのサブジャンルから出てきたバンドです。

その為ファンはネオアコか、もしくはロックっぽい音楽性を期待したかもしれません。

しかし次作ではブラコン風になったことで、ファンとの間にすれ違いが生じました。

みんなが好きなのは、この「All I Need Is Everything」みたいな曲だったのですね。

まあ、私もですが。。。

自戒を込めていえば、そのせいで彼らの変化をネガティヴに受け取りがちになってしまったかもしれません。

 

5位「Walk Out to Winter」(アルバム:High Land, Hard Rain)

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■曲名:Walk Out to Winter
■曲名邦題:ウォーク・アウト・トゥ・ウィンター
■アルバム名:High Land, Hard Rain
■アルバム名邦題:ハイ・ランド、ハード・レイン
■動画リンク:「Walk Out to Winter」
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彼らはこのデビューアルバム前に、シングルを1枚発表しています。

アルバム未収録曲なので、聞いたことがない方も多いと思います。

リンクを貼っておきましょう。

Aztec Camera – Just Like Gold

既に彼らの個性が表れていますね。

上のシングルは、1981年ポストカード・レコーズ(Postcard Records)からリリースされています。

ポストカードは、エドウィン・コリンズ(Edwyn Collins)とアラン・ホーン(lan Horne)が設立したインディ・レーベルです。

当時16歳のロディが、21歳のエドウィン・コリンズと出会ったことで、この7インチシングルが実現しました。

しかしみんな若いですね。

ちなみにエドウィン・コリンズは1982年、ネオアコ名盤「ユー・キャント・ハイド・ユア・ラヴ・フォーエヴァー(You Can’t Hide Your Love Forever)」でデビューしています。

その翌年1983年19歳になったロディも、ラフ・トレード・レコード(Rough Trade Records)から、アルバム・デビューを果たしました。

ラフ・トレードといえば、ザ・スミス(The Smiths)が有名ですが、同年1983年スミスもシングル・デビューしています。

1982年と1983年の2年間は、こういう音楽が好きな人にとって、とても重要な年でした。

さてそんな個人的な感慨はさておき、この曲は冬に向かって歩き出そうという内容の曲です。

そんな中二病的なテーマが、とてもほほえましいですね。

 

6位「Somewhere in My Heart」(アルバム:Love)

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■曲名:Somewhere in My Heart
■曲名邦題:イン・マイ・ハート
■アルバム名:Love
■アルバム名邦題:ラヴ
■動画リンク:「Somewhere in My Heart」
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サード・アルバムからの曲です。

彼らはこのアルバムで、大きく音楽性を変えています。

ネオアコからソウル寄りになり、バンド・サウンドから打ち込みを使ったサウンドにシフトしました。

当時のロディは、アニタ・ベイカー(Anita Baker)あたりの線を狙っていたようですね。

今ではそれなりに評価されていますが、リリース時ファンはとても驚いたと思います。

あの繊細なサウンドは、どこに行ってしまったのかと。

ただセールス的には大成功でした。

このアルバムは過去最高の10位を獲得しましたし、この曲はシングルカットされ、全英シングルチャートで3位を獲得しています。

昔のファンはキーボード主体のサウンド、激しすぎるギター、後半に入るサックスなどが気になるかもしれません。

ただこの曲のメロディには、昔の残り香を嗅ぎ取ることができます。

 

7位「The Crying Scene」(アルバム:Stray)

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■曲名:The Crying Scene
■曲名邦題:クライング・シーン
■アルバム名:Stray
■アルバム名邦題:ストレイ
■動画リンク:「The Crying Scene」
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前作「Love」ではR&B色が強くなりました。

しかしこのアルバムはロック色の強い曲や、ジャズっぽい曲など、様々なタイプの曲が収録されています。

アルバムタイトルの「Stray」とは「迷っている」という意味ですが、確かに焦点が定まっていない感じがしないでもありません。

このアルバムの注目曲は「The Crying Scene」と「Good Morning Britain」です。

「グッド・モーニン・ブリテン(Good Morning Britain)」は、リンクだけ貼っておきましょう。

Aztec Camera – Good Morning Britain

どちらの曲もロック色が強く、当時はこういう曲ばかりにしてほしいと思ったものでした。

あとこのアルバムの後彼らは「カヴァーズ&レア(Covers & Rare)」という日本独自の編集盤を発表しています。

そこに収録されている、あるカバー曲が当時話題になりました

Aztec Camera – Jump

なんとヴァン・ヘイレンの「ジャンプ」のカバーです。

あの元気いっぱいな曲をしっとりカバーしていて、ミスマッチ感が半端ありません。

天才ならではの気まぐれなのか、ロディは時々微妙に期待を外してくるところがありますね。

 

8位「Still on Fire」(アルバム:Knife)

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■曲名:Still on Fire
■曲名邦題:スティル・オン・​ファイア
■アルバム名:Knife
■アルバム名邦題:ナイフ
■動画リンク:「Still on Fire」
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「High Land, Hard Rain」の後、彼らはメジャーのレコード会社から声が掛かりました。

このアルバムは、WEA移籍後の第一弾です。

前作のネオアコ路線を踏襲していますが、中には9分を超える大曲も収録されています。

その大曲志向は、プロデューサーのマーク・ノップラー(Mark Knopfler)の影響かもしれません。

さて彼のギター・プレイについて、少し触れておきましょう。

彼のプレイは「The Boy Wonders」に代表されるように、スパニッシュ・ギターからの影響が強く感じられます。

軽快なギターのカッティング、そしてスパニッシュっぽいフレーズが、彼の特徴かもしれません。

ただ彼が影響を受けたギタリストは、クラッシュのミック・ジョーンズ(Mick Jones)とウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)なのだとか。

確かにロックっぽい曲では、ミック・ジョーンズのような演奏があります。

しかしよく分からないのは、ウェス・モンゴメリーからの影響です。

もしかしたらこの曲のイントロの音色は、少しそれっぽい感じかもしれません。

少しそう感じる程度ですが。

 

9位「Crazy」(アルバム:Frestonia)

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■曲名:Crazy
■曲名邦題:クレイジー
■アルバム名:Frestonia
■アルバム名邦題:フレストーニア
■動画リンク:「Crazy」
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このアルバムでは「レイニー・シーズン(Rainy Season)」や「サン(Sun)」あたりを挙げるのが妥当かもしれませんが、私のイチオシはこの曲です。

シングルカットされた「Sun」は、リンクだけ貼っておきましょう。

Aztec Camera – Sun

選曲から丸分かりですが、私はファースト・アルバムが最高傑作だと思っています。

しかし今回改めて、後期のアルバムを再評価しようと思いました。

良い作品だということは知っていましたが、その割に聞き返していませんでしたから。

改めて聞きなおしてみると「Stray」以外では、どのアルバムが最高傑作でもおかしくないと思いました。

このアルバムは有終の美を飾るにふさわしい名作です。

その後ロディ・フレイム(Roddy Frame)は、ソロ活動を始めました。

といっても「Love」以降は、ソロ・プロジェクトみたいなものでしたが。

しかしこの曲は本当にすばらしいですね。

じんわり沁みるメロディがたまりません。

 

10位「The Belle of the Ball」(アルバム:Dreamland)

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■曲名:The Belle of the Ball
■曲名邦題:ベル・オブ・ザ・ボール
■アルバム名:Dreamland
■アルバム名邦題:ドリームランド
■動画リンク:「The Belle of the Ball」
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このアルバムは坂本龍一がプロデュースしています。

坂本龍一はヴァージニア・アストレイ(Virginia Astley)など、プロデューサーとしてもすばらしい仕事をしています。

中にはらしいアレンジの曲もありますが、全体的にロディの歌を活かそうという意図が感じられます。

適切なプロデュースのせいか、突出した曲は少ないものの、アルバム単位ではかなりの充実作に仕上がっています。

その点では、プリファブ・スプラウト(Prefab Sprout)の「ヨルダン: ザ・カムバック(Jordan: The Comeback)」あたりに近いかもしれません。

同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。

Aztec Camera – Spanish Horses

私はロディの強味は、ソングライティング能力の高さにあると思います。

初期は即効性の高い曲が目立っていました。

しかしこの時期は、繰り返し聞いて初めて気づくような、味わい深い曲が多いです。

特にこの曲は後期の作風になじめるかどうか、試金石になる曲かもしれません。

私はこの曲が一番好きだという人がいてもおかしくないと思います。

 

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