今回はアリシア・キーズのランキングを作成しました。
この人はヒットメイカーですが、その音楽はかなり骨太です。
この記事では骨のあるヒット曲、有名曲をご紹介してみました。
彼女の凄みを体感してみてください。
- 1 1位「If I Ain’t Got You」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
- 2 2位「Where Do We Go from Here」(アルバム:As I Am)
- 3 3位「Savior」(アルバム:As I Am The Super Edition)
- 4 4位「You Don’t Know My Name」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
- 5 5位「Fallin」(アルバム:Songs in A Minor)
- 6 6位「Empire State of Mind (Part II) Broken Down」(アルバム:The Element of Freedom)
- 7 7位「No One」(アルバム:As I Am)
- 8 8位「If I Was Your Woman/Walk On By」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
- 9 9位「Jane Doe」(アルバム:Songs in A Minor)
- 10 10位「She Don’t Really Care_1 Luv」(アルバム:Here)
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1位「If I Ain’t Got You」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
■曲名:If I Ain’t Got You
■曲名邦題:イフ・アイ・エイント・ガット・ユー
■アルバム名:The Diary of Alicia Keys
■アルバム名邦題:ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ
■動画リンク:「If I Ain’t Got You」
彼女は華やかなR&Bの世界では、少し異色の存在です。
他の歌姫は露出の高い服を着て、大勢のバックダンサーを引き連れて華麗に歌い踊っています。
しかしアリシア・キーズは、そういうタイプではありません。
このMVでは寒空の下ビルの屋上でピアノを弾いていますが、実に彼女らしいシーンだと思います。
彼女の音楽も決して派手ではありません。
ピアノと歌という最小単位だけで、充分成立しそうな曲が多いです。
この曲もそうした1曲。
アレンジが厚くならないよう配慮している感じがしますね。
しかし彼女はこの簡素なスタイルで、トップスターへと昇り詰めました。
アメリカの音楽業界がすごいのは、時々こういう実力を伴った才色兼備の人が出てくること。
しかしその偉大なアメリカであっても、これほどの才能はめったに出てきません。
2位「Where Do We Go from Here」(アルバム:As I Am)
■曲名:Where Do We Go from Here
■曲名邦題:ウェア・ドゥ・ウィ・ゴー・フロム・ヒア
■アルバム名:As I Am
■アルバム名邦題:アズ・アイ・アム
■動画リンク:「Where Do We Go from Here」
彼女の音楽は好き嫌いが分かれるかもしれません。
少なくともこのアルバムが出た当時、私の周囲ではとっつきにくいと言う人がいました。
彼女は最初の2枚で実力派としての評価を得ました。
どちらも甘さが足りないと思った人が多かったかもしれません。
確かにこのアルバムが出た時私は、更にハーフビターにしてきたなと思いました。
しかも更に質を高めてきたと。
彼女の音楽は、高級チョコレートのようなもの。
カカオ豆からして素材が違いますし、シンプルに素材の良さ魅力が伝わるように逆に手間暇をかけています。
彼女の音楽がとっつきにくいのは、砂糖が少な目のせいかもしれません。
3位「Savior」(アルバム:As I Am The Super Edition)
■曲名:Savior
■アルバム名:As I Am The Super Edition
■アルバム名邦題:アズ・アイ・アム:ザ・スーパー・エディション
■動画リンク:「Savior」
この曲は通常の「As I Am」には収録されていませんので、購入する方はご注意ください。
この曲で彼女は甘めの歌い方をしていますね。
まるでダイアナ・ロス(Diana Ross)のような。
もし私が彼女の最高傑作を聞かれたら、このアルバムと即答します。
次点は「The Diary of Alicia Keys」です。
特に初期3作は、どれも必聴といえますが。
どれもシンプルなアレンジと本格派の歌が魅力です。
このアルバム・タイトル「As I Am」も「ありのままの私として」という意味。
ポップなこの曲が、通常盤から外されたのも分かる気がします。
個人的にはかなり好きな曲ですが。
4位「You Don’t Know My Name」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
■曲名:You Don’t Know My Name
■曲名邦題:ユー・ドント・ノウ・マイ・ネーム
■アルバム名:The Diary of Alicia Keys
■アルバム名邦題:ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ
■動画リンク:「You Don’t Know My Name」
この曲はメイン・イングリーディエント(The Main Ingredient)の曲がサンプリングされています。
元ネタのリンクを貼っておきましょう。
The Main Ingredient – Let Me Prove My Love To You
「You Don’t Know My Name」という曲名は「あなたは私の名前を知らない」という意味です。
歌詞では、名前も知らない男性に恋する気持ちが歌われています。
実際MVには、アリシアにお似合いのイケメンが出てきます。
この曲は語りが長いですが、通常私はそういう曲が好きではありません。
しかしこの曲では、語りの部分が曲のハイライトになっています
また彼女ほど大物になれば、MVに予算をかけらます。
しかしこんなシンプルな映像で、彼女は自分の世界を表現しました
その意味でもやはり彼女らしい傑作MVだと思います。
5位「Fallin」(アルバム:Songs in A Minor)
■曲名:Fallin
■曲名邦題:フォーリン
■アルバム名:Songs in A Minor
■アルバム名邦題:ソングス・イン・A・マイナー
■動画リンク:「Fallin」
彼女のデビュー・シングルです。
彼女はこの曲でいきなり全米シングルチャート1位を獲得しました。
彼女は他に2曲、全米1位の曲があります。
この記事ではランクインしなかった、以下の曲も1位を記録しています。
彼女は7歳からピアノを習い始めたそうです。
ベートーヴェン、モーツァルトやショパンといったクラシックからジャズまで幅広く音楽を学ぶ。
ただ私は彼女のピアノがそれほど好みではありません。
この曲でもそうですが、クラシックっぽさが私の好みに合わないようです。
しかしこの曲においては、楽曲と歌だけで充分魅力的だと思います。
6位「Empire State of Mind (Part II) Broken Down」(アルバム:The Element of Freedom)
■曲名:Empire State of Mind (Part II) Broken Down
■曲名邦題:エンパイア・ステイト・オブ・マインド(パート2)ブロークン・ダウン
■アルバム名:The Element of Freedom
■アルバム名邦題:エレメント・オブ・フリーダム
■動画リンク:「Empire State of Mind (Part II) Broken Down」
このアルバムは若干聞きやすくなりました。
彼女は前作「As I Am」の路線でできることは、一旦やり切ったのかもしれません。
さてこの曲には「(Part II)」とありますね。
この曲には「(Part I)」にあたる曲があります。
JAY-Z – Empire State Of Mind ft. Alicia Keys
両曲ともすばらしいですが「(Part II)」の方が、彼女の歌をじっくり味わえます。
この曲は前作までと同じ路線です。
私は歌一本でねじふせてくれる曲が好きです。
7位「No One」(アルバム:As I Am)
■曲名:No One
■曲名邦題:ノー・ワン
■アルバム名:As I Am
■アルバム名邦題:アズ・アイ・アム
■動画リンク:「No One」
彼女の最大のヒット曲です。
彼女は自分で曲を書くシンガーソングライターです。
彼女の曲は単独か共作の曲が多いですが、この曲も彼女は他2名と共作しています。
彼女はローリン・ヒル(Lauryn Hill)とイメージが被ります。
両者は難関大学コロンビア大学に入学しながらも退学し、硬派な曲を書くシンガーソングライターで、商業主義に迎合しない曲を大ヒットさせました。
そして極めつけはコンシャスな精神性を感じるところ。
この曲は彼女にしては売れ線です。
しかし一途な歌詞に心を打たれます。
8位「If I Was Your Woman/Walk On By」(アルバム:The Diary of Alicia Keys)
■曲名:If I Was Your Woman/Walk On By
■曲名邦題:イフ・アイ・ワズ・ユア・ウーマン|ウォーク・オン・バイ
■アルバム名:The Diary of Alicia Keys
■アルバム名邦題:ダイアリー・オブ・アリシア・キーズ
■動画リンク:「If I Was Your Woman/Walk On By」
彼女はボクサーで言えば、ボディブローの名手です。
華麗なステップで、多彩なジャブを繰り出す人ではありません。
また顔面一発で意識を刈り取るような、派手にノックアウトするタイプでもありません。
ガードの上からでもかまわずボディを打って、相手を悶絶させKOするタイプ。
彼女の歌はそれほど重く腹に響きます。
彼女の曲を聞くといつも思うことがあります。
それは歌ばかりが印象に残って、アレンジが記憶に残らないこと。
中には彼女の感情表現や歌が重すぎると感じる人がいるかもしれません。
しかしその歌のすごみこそが、彼女が突出している点だと思います。
本来彼女は玄人受けするタイプの人かもしれません。
9位「Jane Doe」(アルバム:Songs in A Minor)
■曲名:Jane Doe
■曲名邦題:ジェーン·ドウ
■アルバム名:Songs in A Minor
■アルバム名邦題:ソングス・イン・A・マイナー
■動画リンク:「Jane Doe」
デビュー時の彼女は、レコード会社と意見が対立していたようです。
おそらくレコード会社は、もっと売れ線にしたかったのだと思われます。
しかし彼女は自分がやりたい路線を通しました。
その結果は吉と出たようですね。
2001年、デビュー・アルバム『ソングス・イン・Aマイナー』を発売、世界中で1,200万枚を売り上げ、2001年で最も売れている新人歌手と最も売れているR&B歌手になった。
翌年のグラミー賞では、新人賞、最優秀楽曲賞、さらに収録曲「フォーリン」が最優秀楽曲賞 (Song of the Year)に輝くなど、5部門を独占した。
ブレイクした後の彼女は、創作上の自由を得ることができました。
ただ彼女は重いだけではありません。
軽めの曲やヒットしそうな曲を適宜織り交ぜていました。
このアルバムではこの曲、次作では「No One」がそういう曲でした。
適度にそういう曲があった方が、重めの歌も引き立つように思います。
10位「She Don’t Really Care_1 Luv」(アルバム:Here)
■曲名:She Don’t Really Care_1 Luv
■曲名邦題:シー・ドント・リアリー・ケア_1 ラヴ
■アルバム名:Here
■アルバム名邦題:ヒアー
■動画リンク:「She Don’t Really Care_1 Luv」
今回は初期3作からの曲が多くなりました。
それ以降の彼女のアルバムも、決して悪い出来ではありません。
しかし初期3作は時代を象徴する傑作でした。
一方4作目以降の彼女は、路線を変えて音楽性も洗練されてきました。
しかしその変化は、生々しい感情を中和したかもしれません。
しかしそこは才能あふれる彼女のこと、新しい路線でもしっかり成果を残しています。
この曲は歌の生々しさは初期ほどではありませんが、その代わり2:13からのビブラフォンが曲に彩りを添えています。
少しエリカ・バドゥみたいな感じがしますね。
プロデュースは彼女の夫、スウィズ・ビーツ(Swizz Beatz)。
2人の組み合わせはとても興味深いです。
彼女の今後のカギを握るのは、サウンドと歌の相互作用のような気もします。
彼女は素材の良さだけで光っていた初期と違って、新しい魅力を開花させつつあるかもしれません。
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