今回はジョン・レジェンドのランキングを作成しました。
2000年以降のR&Bを語る上で欠かせない人です。
胸を打つ名曲ばかりです。
名前通り、伝説を実感できる曲ばかりです。
- 1 1位 「Ordinary People」(アルバム:Get Lifted)
- 2 2位 「Save Room」(アルバム:Once Again)
- 3 3位 「All of Me」(アルバム:Love in the Future)
- 4 4位 「P.D.A.(We Just Don’t Care)」(アルバム:Once Again)
- 5 5位 「Tacones Rojos」(シングル・オンリー)
- 6 6位 「Little Ghetto Boy」(アルバム:Wake Up!)
- 7 7位 「Green Light」(アルバム:Evolver)
- 8 8位 「I Do」(アルバム:Bigger Love)
- 9 9位 「Let’s Get Lifted」(アルバム:Get Lifted)
- 10 10位 「Dope」(アルバム:Legend)
- 11 11位 「Another Again」(アルバム:Once Again)
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1位 「Ordinary People」(アルバム:Get Lifted)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:Ordinary People
■曲名邦題:オーディナリー・ピープル
■アルバム名:Get Lifted
■アルバム名邦題:ゲット・リフテッド
■動画リンク:「Ordinary People」
ピアノとボーカルが中心の曲です。
後半にストリングスが入りますが、最低限のアレンジといえるでしょう。
彼が本物であることを示す曲です。
昔のCMの言葉で「何も足さない何も引かない」という名セリフがありました。
それを地で行く曲です。
今回私はこの曲1位をに推すことに迷いはありませんでした。
彼の声の深みをお伝えするのに、これほど最適な曲はないと思いましたから。
本当に声に深みがある。
しかしデビュー・アルバムでこんな名曲を残すとは、すばらしい才能の持ち主だと感嘆します。
2位 「Save Room」(アルバム:Once Again)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:Save Room
■曲名邦題:セイヴ・ルーム-誘惑-
■アルバム名:Once Again
■アルバム名邦題:ワンス・アゲイン
■動画リンク:「Save Room」
彼のファースト・アルバムは、他の偉大なアーティストと比べて幸先の良い出しでした。
そして彼はこのセカンド・アルバムでも、同等の出来の作品を届けてくれました。
私はこのアルバムの1曲目となるこの曲を聞いた時、それだけで元が取れたと思いました。
さてこの曲の元ネタをご紹介しましょう。
元々はClassics IV(クラシックス・フォー)の曲ですが。
このサンプリングはとても効果的に使用されていますね。
ちなみにこのサンプリングを提案したのは、カニエ・ウェスト(Kanye West)です。
3位 「All of Me」(アルバム:Love in the Future)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:All of Me
■曲名邦題:オール・オブ・ミー
■アルバム名:Love in the Future
■アルバム名邦題:ラブ・イン・ザ・フューチャー
■動画リンク:「All of Me」
彼のキャリアでピークを記録した曲です。
2015年には「オール・オブ・ミー」がビルボード・ミュージック・アワード2015の最優秀楽曲賞にノミネートされる[2]。
それまで彼のシングルは最高位が24位で、トップテン・ヒットはありません。
この曲は1位を記録し、しかも55週ランクインというロングセラーとなりました。
彼の実力は疑いようがありませんが、ようやくここにきてセールスに見合ってきた感じがします。
ちなみに前年、彼はモデルのクリッシー・テイゲンと結婚しました。
このアルバムの出来はすばらしく、以下の曲など他にもすばらしい曲が収録されています。
4位 「P.D.A.(We Just Don’t Care)」(アルバム:Once Again)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:P.D.A.(We Just Don’t Care)
■曲名邦題:P.D.A.(ウィ・ジャスト・ドント・ケア)
■アルバム名:Once Again
■アルバム名邦題:ワンス・アゲイン
■動画リンク:「P.D.A.(We Just Don’t Care)」
ここで彼の経歴について触れておきましょう。
彼は音楽の才能のみならず、知能の高い人だったようです。
彼は16歳で高校を卒業する早熟ぶりで、その後ペンシルベニア大学に進学しています。
ペンシルベニア大学は、最新の世界の大学ランキングで14位(東大は39位)。
ちなみに彼はハーバード大学にも合格しましたが、奨学金の関係からペンシルバニア大学を選んだのだとか。
その後彼はコンサルティングのグローバル企業、ボストン・コンサルティング・グループに就職しました。
音楽以外でもエリート路線を歩ける人だったようですね。
その一方音楽活動をしていましたが、デビュー前には既に作曲家として認められていました。
どうやら天は二物を与えたようです。
5位 「Tacones Rojos」(シングル・オンリー)
■アーティスト名:John Legend(With Sebastian Yatra)
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド(ウィズ セバスチャン・ヤトラ)
■曲名:Tacones Rojos
■動画リンク:「Tacones Rojos」
セバスチャン・ヤトラと共演した曲です。
アルバムに収録されていないので、初めて聞く方が多いかもしれません。
彼はアルバム未収録曲が沢山ありますが、私のイチオシはこの曲。
2人の持ち味が発揮されたすばらしい曲です。
この記事の選曲にあたり、意識的にバラードを少な目にしました。
ジョン・レジェンドはバラードの名曲が多く、バラードだけでランキングが成立するほど。
しかしバラードの名曲が多すぎて選択が難しく、結果的にアップテンポの曲が優遇されました。
6位 「Little Ghetto Boy」(アルバム:Wake Up!)
■アーティスト名:John Legend(featuring Black Thought)
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド(フィーチャリング ブラック・ソート)
■曲名:Little Ghetto Boy
■曲名邦題:リトル・ゲットー・ボーイ
■アルバム名:Wake Up!
■アルバム名邦題:ウェイク・アップ!
■動画リンク:「Little Ghetto Boy」
この作品はザ・ルーツ(The Roots)と組んだカバー・アルバムです。
原曲はダニー・ハサウェイ(Donny Hathaway)の曲。
元々私が大好きな曲ということもあって、初めて曲名を見た時うれしくなりました。
オリジナルをご紹介しておきましょう。
Donny Hathaway – Little Ghetto Boy
とはいえ、はじめて聞く人にとっては新曲と同じです。
原曲の時点ですばらしいですが、それをここまでの水準でカバーするのは並大抵ではありません。
けだし名カバーだと思います。
7位 「Green Light」(アルバム:Evolver)
■アーティスト名:John Legend(featuring André 3000)
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド(フィーチャリング アンドレ3000)
■曲名:Green Light
■曲名邦題:グリーン・ライト
■アルバム名:Evolver
■アルバム名邦題:エヴォルヴァー
■動画リンク:「Green Light」
彼は最初の2枚で高い評価を得た後、このアルバムでイメージを変えてきました。
前2作と違ってオーガニック色が後退し、ダンス・ミュージック色を強めました。
流行を取り入れたといってもいいかもしれません。
私としては前2作の方が好みですが、このアルバムが一番と評価する人もいます。
実際すばらしい出来だと思いますし。
このMVは、彼が「Ordinary People」を歌うシーンから始まります。
しかしみんな白けています。
そこでこの「Green Light」を歌い始めると、みんな楽しそうに踊り始めました。
当時の曲をもう1曲ご紹介しておきましょう。
John Legend – It’s Over (Feat. Kanye West and Pharrell)
8位 「I Do」(アルバム:Bigger Love)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:I Do
■曲名邦題:アイ・ドゥ
■アルバム名:Bigger Love
■アルバム名邦題:ビガー・ラヴ
■動画リンク:「I Do」
彼のキャリアは「Love in the Future」でピークを迎えました。
その後も質の高い作品をリリースしましたが、2016年の前作「Darkness and Light」では決定的な曲はありませんでした。
とはいえアルバムの質は上出来で、2020年にリリースされたこの作品でも好調ぶりは維持されています。
この時点で彼はEGOTを受賞していました。
EGOTとはアカデミー賞・エミー賞・グラミー賞・トニー賞のこと。
詳しくは省略しますが、ショー・ビジネスでグランドスラムを達成したような偉業です。
その後も彼はこの曲を含めて質の高い作品を発表しました。
9位 「Let’s Get Lifted」(アルバム:Get Lifted)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:Let’s Get Lifted
■曲名邦題:レッツ・ゲット・リフテッド
■アルバム名:Get Lifted
■アルバム名邦題:ゲット・リフテッド
■動画リンク:「Let’s Get Lifted」
再度ファースト・アルバムの曲です。
しかしこんなすばらしいデビュー作はめったにありません。
曲の平均水準が高いだけでなく、ずば抜けた曲もありますし
彼の成功の要因は、保守的な音楽ファンを取り込んだことにあるかもしれません。
彼の曲にはラッパーが参加している曲もありますが、基本的にソロ・ピアノだけで歌えそうな曲ばかりです。
私はラッパーが参加した曲も好きですが、HOPHOPを好まない人もいます。
このアルバムでもラッパーが参加している曲がありますが、ほんの一部にすぎません。
私は現代のR&Bの曲を聞く時、ラッパーがアクセントを加えていない曲は退屈だと感じることががあります。
しかしこのアルバムで彼は質の高さでその障壁を感じさせません。
10位 「Dope」(アルバム:Legend)
■アーティスト名:John Legend(featuring JID)
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド(フィーチャリング JID)
■曲名:Dope
■曲名邦題:ドープ
■アルバム名:Legend
■アルバム名邦題:レジェンド
■動画リンク:「Dope」
彼のアーティスト名は「John Legend」です。
本名ではありません。
「John」は英米ではありふれた名前で、日本でいえば「太郎」みたいなもの。
彼は自らに「Legend」つまり「伝説」という名前を与えました。
日本でいえば彼の芸名は、「伝説太郎」みたいなもの。
若干キラキラ・ネームっぽいかもしれません。
一般に自分の子供にキラキラ・ネームを付ける親は、自分の子供に特別感を出したいと言われてます。
ただ中にはその期待の大きさに苦しむ場合も。
ジョン・レジェンドは、自分が特別な存在だと主張したかったのかもしれません。
しかし彼は「伝説」と名前負けしませんでした。
11位 「Another Again」(アルバム:Once Again)
■アーティスト名:John Legend
■アーティスト名カナ:ジョン・レジェンド
■曲名:Another Again
■曲名邦題:アナザー・アゲイン
■アルバム名:Once Again
■アルバム名邦題:ワンス・アゲイン
■動画リンク:「Another Again」
彼の最高傑作について聞かれたら、私は「Get Lifted」「Once Again」「Love in the Future」のどれかだと答えます。
特にこのセカンド・アルバムには驚きました。
ファーストが傑作だった場合、次作がその80%の出来でも私は満足です。
しかしこの人はファーストと同水準のアルバムを発表してきました。
私は2000年以降のR&Bのアーティストについて、過小評価されていると感じることがあります。
確かにマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)など、昔のソウル・ミュージックはすばらしいに違いありません。
しかし純粋に音楽だけで評価したら、2000年以降も高く評価すべき人がいます。
この人もその一人。
その後も彼はコンスタントに傑作を生み出しましたし。
このアルバムには他にも名曲が多いのですが、もう1曲ご紹介しましょう。
彼は伝説のアーティストと同じ評価を得るにふさわしい人だと思います。
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