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エリカ・バドゥ(Erykah Badu)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はエリカ・バドゥのランキングを作成しました。

彼女はニュー・クラシック・ソウルを代表するアーティストです。

デビュー時は、ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の再来と言われていました。

ただしそのボーカルも、彼女の魅力の一部にすぎません。

多方面においてクリエイティブな基本能力の高い人だと思います。

 

1位「Appletree」(アルバム:Baduizm)

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■曲名:Appletree
■曲名邦題:アップルツリー
■アルバム名:Baduizm(1997年)
■アルバム名邦題:バドゥイズム
■動画リンク:「Appletree」

彼女はこの曲の歌詞で、子供たちにこう語りかけています。

いいですか。果物を選ぶように友達を選んでください。

自分とは違う人になろうとして、無駄に歩き回らないでくださいと。

人との繋がりと自分らしさ、その2つを両立するよう子供たちに言い聞かせています。

実は子供時代の彼女は、あまり幸せではなかったようです。

当時彼女は自分の名が奴隷の名前だと信じていましたので、人生を変えようと名前を変えることにしました。

「Badu」とはアラビア語で「真実」「光」という意味です。

その彼女は現在、子供たちを支援する活動をしています。

故郷のサウス・ダラスでは、貧困家庭などの子供たちにもチャンスを与える為の慈善団体をつくった。

音楽、ダンス、映画、ヴィジュアル・アートを通して、インナーシティ地域の子供や若者の能力を開発させてゆく趣旨を持った非営利団体である。

エリカ・バドゥ ウィキペディア

 

2位「Cleva」(アルバム:Mama’s Gun)

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■曲名:Cleva
■曲名邦題:クレヴァ
■アルバム名:Mama’s Gun(2000年)
■アルバム名邦題:ママズ・ガン
■動画リンク:「Cleva」

セカンド・アルバムからの曲です。

この曲はロイ・エアーズ(Roy Ayers)のヴィブラフォンがフィーチャーされています。

彼女はロイ・エアーズがお好きなようですね。

バドゥは、ジャズ、ニュー・ソウルなどの影響を受けています。

一方ロイ・エアーズも、それらのジャンルを縦断して活動してきた人で、資質的にバドゥと似ているかもしれません。

この曲ではロイのひんやりとしたヴィブラフォンが曲全体を支配しています。

当時ロイは還暦でしたが、弛緩と緊張感が共存したすばらしい演奏だと思います。

ロイは演奏しながらハミングしているようですね。

 

3位「Window Seat」(アルバム:New Amerykah Part Two (Return of the Ankh))

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■曲名:Window Seat
■曲名邦題:ウィンドウ・シート
■アルバム名:New Amerykah Part Two (Return of the Ankh)(2010年)
■アルバム名邦題:ニュー・アメリカ・パート2(リターン・オブ・ザ・アンク)
■動画リンク:「Window Seat」

この曲はミュージック・ビデオが話題になりました。

2010年、ミュージックビデオの撮影で、ジョン・F・ケネディが1963年に暗殺された現場で全裸になるという内容の撮影を行い、ダラス警察から訴追された[14]。

エリカ・バドゥ ウィキぺディア

彼女はケネディが暗殺された付近を歩きながら、次々と服を脱いでいきました。

その後全裸になったところで、彼女は銃に撃たれたように道端に倒れ込みました。

彼女の背中には「evolving」という文字が書かれていますが、これは「進化する」という意味です。

彼女は時々こういう実験的なパフォーマンスをすることがあります。

ある時などは素性を隠し、道端で「お金を恵んでください」と訴え歌ったことがありました。

いくらお金が集まるか、試してみたかったのだとか。

ちなみにその時は3.6ドル集まったそうです。

 

4位「Poetry」(アルバム:Hard Groove)

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■曲名:Poetry
■曲名邦題:ポエトリー
■アルバム名:Hard Groove(2003年)
■アルバム名邦題:ハード・グルーヴ
■動画リンク:「Poetry」

この曲だけ、彼女のアルバムからの選曲ではありません。

RHファクター(Rh Factor)名義のアルバムですが、実質的にロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)のアルバムといってもいいでしょう。

ロイはジャズ・トランぺッターですが、RHファクターの方ではジャズ以外の音楽に挑戦していました。

このアルバムには様々な人が参加していますが、この曲のゲストはQティップ(Q-Tip)とバドゥです。

ちなみにロイとバドゥは、同じ高校の同級生なのだそうです。

さてこの曲はまずティップのラップが、鳥肌ものではないでしょうか。

次に1:41からロイのトランペットが始まりますが、オーバー・ダビングしているのか、2本のトランペットが入っています。

その後2:19から曲調が変わって、バドゥのボーカルが始まります。

マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)のような雰囲気を持った曲かもしれません。

彼女はオーソドクスな歌い方をしていますが、個性を強調していない彼女の歌もなかなか良いですね。

 

5位「On & On」(アルバム:Live)

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■曲名:On & On
■曲名邦題:オン&オン
■アルバム名:Live(1997年)
■アルバム名邦題:ライヴ
■動画リンク:「On & On」

彼女はデビュー時に、すごい新人が出てきたと評判でした。

そこで私も聞いてみましたが、堂々としていて新人らしくないほどだと思いました。

しかも彼女は、同じ年に2枚のアルバムをリリースしています。

・「Baduizm」:1997年2月発売
・「Live」:1997年11月発売

当時はまだオリジナル・アルバムは1枚だけでしたから、このライブ盤とは半分ぐらいの曲が重複しています。

しかし2枚のアルバムの印象は、かなり異なっています。

ライブ・アルバムの方は、スタジオ・アルバムよりジャズっぽいかもしれません。

同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。

Erykah Badu – Rimshot (Intro)

マイルス・デイヴィス(Miles Davis)の「ソー・ホワット(So What)」を引用したジャージーな始まり方が印象的です。

 

6位「Turn Me Away (Get MuNNY)」(アルバム:New Amerykah Part Two (Return of the Ankh))

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■曲名:Turn Me Away (Get MuNNY)
■曲名邦題:ターン・ミー・アウェイ(ゲット・マニー)
■アルバム名:New Amerykah Part Two (Return of the Ankh)(2010年)
■アルバム名邦題:ニュー・アメリカ・パート2(リターン・オブ・ザ・アンク)
■動画リンク:「Turn Me Away (Get MuNNY)」

ジャケットを見て、嫌な予感を覚えた人も多いかもしれません。

私もそう思った1人です。

しかし実際聞いてみると、良い意味で期待を裏切られたので安心したことを覚えています。

彼女は3作目と4作目で、生音っぽいサウンドから離れました。

それが昔からのファンには不評でしたが、このアルバムではオーガニック路線に戻っています。

さてこの曲は、シルヴィア・ストリプトン(Sylvia Striplin)のカバー曲。

オリジナル・バージョンは、ロイ・エアーズがプロデュースしています。

原曲のリンクを貼っておきましょう。

Sylvia Striplin – You Can’t Turn Me Away

かなり原曲に忠実にカバーしていることが分かります。

その後彼女は2015年のミックステープ「But You Caint Use My Phone」以外、アルバムのリリースが途絶えています。

オリジナル・アルバムは、この作品以降10年以上リリースされていません。

もうそろそろ復帰していい頃ではないでしょうか。

 

7位「No Love」(アルバム:Baduizm)

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■曲名:No Love
■曲名邦題:ノー・ラヴ
■アルバム名:Baduizm(1997年)
■アルバム名邦題:バドゥイズム
■動画リンク:「No Love」

彼女はデビュー時、ニュー・ソウルの影響が顕著でした。

ウィキペディアを読むと、当時彼女はネオ・ソウル(Neo Soul)とかニュー・ソウル(Nu soul)と呼ばれていたと書かれています。

私の感覚ではニュー・クラシック・ソウル(New Classic Soul)という呼び名の方が、多かったように思いますが。

代表的なアーティストとしては、ディアンジェロ(D’Angelo)、エリック・ベネイ(Eric Benet)、マックスウェル(Maxwell)、トニー・リッチ(Tony Rich)などがいます。

彼女のデビューは比較的遅い方でしたが、当時はついに真打ちが登場したと感じました。

ちなみにニュー・クラシック・ソウルは、単なるニュー・ソウルのリバイバルではありません。

ニュー・ソウルの質感に、HIPHOPを通過したリズムを掛け合わせた音楽です。

この曲などは、その最高のサンプルではないでしょうか。

レコードのノイズが効果的に使われていて、生音っぽさが強調されています。

 

8位「Love of My Life Worldwide」(アルバム:Worldwide Underground)

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■曲名:Love of My Life Worldwide
■曲名邦題:ラヴ・オヴ・マイ・ライフ・ワールドワイド
■アルバム名:Worldwide Underground(2003年)
■アルバム名邦題:ワールドワイド・アンダーグランド
■動画リンク:「Love of My Life Worldwide」

このアルバムはリリース当時、あまり評価が高くありませんでした。

確かにクラブ寄りのサウンドになったことで、オーガニックなところが好きだった人は失望したかもしれません。

私もその1人です。

しかし改めて聞き直すと、曲の出来自体は前作と変わらないように思いました。

この曲にはクィーン・ラティファ(Queen Latifah)、アンジー・ストーン(Angie Stone)、バハマディア(Bahamadia)が参加しています。

私は特に、バハマディアのパートが好きです。

ぜひ2:48からを聞いてみてください。

主役のバドゥよりも、ゲストの方が目立っている感じがしないでもありませんが。

彼女のプロデューサ的な資質を感じる曲です。

 

9位「Honey」(アルバム:New Amerykah Part One (4th World War))

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■曲名:Honey
■曲名邦題:ハニー
■アルバム名:New Amerykah Part One (4th World War)(2008年)
■アルバム名邦題:ニュー・アメリカ・パート1(第4次世界大戦)
■動画リンク:「Honey」

このアルバムで彼女は、政治的な主張を強めています。

なにせアルバム名からして「第四次世界大戦」という言葉が入っているぐらいですから。

このアルバムでは、様々な社会問題が取り上げられています。

そのせいかアルバム全体にシリアスなトーンがあって、サウンドも先鋭化したように感じます。

攻めた音づくりが、少し裏目に出たところもありますが。

そもそも彼女はネオ・ソウルと言われることが、あまり好きではなかったようです。

その反発もあったかもしれません。

私も久しぶりに聞きましたが、この曲はおすすめだと思いました。

所々コラージュ風に音が切り貼りされていますが、他の曲に比べて聞きやすい曲です。

またブラック・ミュージック・ファンの方は、PVにご注目ください。

過去の名作ジャケットをパロディ風にまねていて、かなり笑えます。

 

10位「Bag Lady」(アルバム:Mama’s Gun)

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■曲名:Bag Lady
■曲名邦題:バッグ・レイディ
■アルバム名:Mama’s Gun(2000年)
■アルバム名邦題:ママズ・ガン
■動画リンク:「Bag Lady」

一般的な彼女のイメージは、この曲あたりかもしれません。

彼女のデビュー・アルバムを聞いた時、私はあまりのシンプルさに驚きました。

まるで塩と胡椒だけで味付けされた、極上の料理みたいな感じがしたものです。

このセカンド・アルバムでは、少しサウンドの幅を広げていますが、前作のシンプルな魅力は引き継がれています。

このアルバムのサウンドを担ったのは、ソウルクエリアンズ(Soulquarians)というプロダクション・チーム。

バドゥもそのチームの一員です。

彼らはこの頃多くの作品に参加して、オーガニックな質感が特徴のサウンドを提供しました。

とかくR&B系のサウンドは、派手で複雑な方に傾きがちかもしれません。

しかし彼らの特徴はシンプルにしてディープなサウンドでした。

そのシンプルなサウンドは、バドゥというすばらしい素材を一層引き立てています。

この曲の聞きどころは、4:45から。

珍しく声を張り上げていますが、実に胸に刺さる歌唱ではないでしょうか。

 

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