今回は50セントのランキングを作成しました。
この人については音楽だけでなくエピソードが豊富すぎます。
もちろん音楽的にもおすすめですが。
シーンに衝撃を与えた彼の音楽と生き方をご紹介しました。
- 1 1位「21 Questions(featuring Nate Dogg)」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
- 2 2位「In da Club」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
- 3 3位「If I Can’t」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
- 4 4位「Candy Shop(featuring Olivia)」(アルバム:The Massacre)
- 5 5位「Ayo Technology(Featuring Justin Timberlake & Timbaland)」(アルバム:Curtis)
- 6 6位「Baby By Me(Featuring Ne-Yo)」(アルバム:Before I Self Destruct)
- 7 7位「Disco Inferno」(アルバム:The Massacre)
- 8 8位「Just a Lil Bit」(アルバム:The Massacre)
- 9 9位「Peep Show(Featuring Eminem)」(アルバム:Curtis)
- 10 10位「Could’ve Been You(Featuring R. Kelly)」(アルバム:Before I Self Destruct)
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1位「21 Questions(featuring Nate Dogg)」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
■曲名:21 Questions(featuring Nate Dogg)
■曲名邦題:21クエスチョンズ(Featuring ネイト・ドッグ)
■アルバム名:Get Rich or Die Tryin’
■アルバム名邦題:ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
■動画リンク:「21 Questions(featuring Nate Dogg)」
まず最初サンプリングされている元ネタをご紹介しましょう。
Barry White – It’s Only Love Doing Its Thing
「21 Questions」という曲はラブソングですが、その内容は少し面倒くさい感じがします。
この曲で50セントは、相手の女性に21個の質問をぶつけています。
もし俺が刑務所に25年ぶちこまれたり、他の女とやっていたとタレコミがあっても、俺のことを愛してくれるかなどと質問しています。
これは随分ハードルが高いですね(笑)
それに対してリル・モー(Lil’ mo)がアンサーソングを発表しました。
ご丁寧にサンプリングしている曲まで同じです。
しかも50 Centの21個の質問に対して満額回答です(笑)
「私の愛は本物よ」と。
「本当ですか」と言いたくなりますね。
普通の人と違って50セントの場合、刑務所とか浮気は普通にありえますが。
2位「In da Club」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
■曲名:In da Club
■曲名邦題:イン・ダ・クラブ
■アルバム名:Get Rich or Die Tryin’
■アルバム名邦題:ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
■動画リンク:「In da Club」
この人の代表曲です。
「21 Questions」と「In da Club」のヒットによって、彼は以下のような評価を得ました。
第46回グラミー賞において、最優秀新人賞を含む5部門にノミネートされた。
しかし彼ののし上がり方は、いささかダーティだったかもしれません。
一般的に彼が知られるようになったのはこの「In da Club」からですが、この曲はデビュー曲ではありません。
デビュー曲をご紹介しましょう。
「Rob」とは「強奪」という意味。
この曲で彼は様々な有名人の名前を挙げて、お前らの金を強奪してやると息巻いています。
彼は炎上商法っぽいやり方で成功者になりました。
3位「If I Can’t」(アルバム:Get Rich or Die Tryin’)
■曲名:If I Can’t
■曲名邦題:イフ・アイ・キャント
■アルバム名:Get Rich or Die Tryin’
■アルバム名邦題:ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
■動画リンク:「If I Can’t」
デビュー時の彼は、以下のような契約を結びました。
こうした活動の結果がエミネムの目にとまり、彼のレーベル、シェイディ・レコード(Shady Records)とドクター・ドレーのレーベル、アフターマス・エンターテインメント(Aftermath Entertainment)との共同契約を果たす。
つまりエミネム(Eminem)とドクター・ドレー(Dr. Dre)に認められたのですね。
この曲はドクター・ドレーとマイク・エリゾンド(Mike Elizondo)がプロデュースしています。
ただし曲そのものは、少しエミネムっぽいかもしれません。
一方ドクター・ドレーのようなギャングスタっぽさも感じます。
イキったリリックばかり並んでいて、俺にできないことはないとまで言い放っています。
4位「Candy Shop(featuring Olivia)」(アルバム:The Massacre)
■曲名:Candy Shop(featuring Olivia)
■曲名邦題:キャンディ・ショップ(Featuring オリヴィア)
■アルバム名:The Massacre
■アルバム名邦題:THE MASSACRE(大虐殺)
■動画リンク:「Candy Shop(featuring Olivia)」
曲名の「Candy Shop」は「ベッドルーム」のこと。
リリックについて詳細には触れませんが、曲名からご想像いただけるかもしれません。
彼は様々なビジネス分野に進出していますが、そこにはコンドームや下着などの仕事も含まれています。
そもそも彼は12歳の時から麻薬売買に従事していました。
彼は良くも悪くも手段を選ばない人です。
ミックステープで注目を集める手法、デビューまでのキャリアの積み上げ方、自分の立ち位置やキャラクター設定等、どれをとってもやり手だと感じます。
ちなみに彼は9発の銃弾を受けましたが、一命をとりとめました。
持ち前の生命力と嗅覚でのし上がりましたが、その後彼は逮捕されました
2016年6月25日、セントクリストファー・ネイビスで開催された音楽フェスティバルのパフォーマンス中に違法な言葉を連発したとして逮捕された[2]。
5位「Ayo Technology(Featuring Justin Timberlake & Timbaland)」(アルバム:Curtis)
■曲名:Ayo Technology(Featuring Justin Timberlake & Timbaland)
■曲名邦題:エイヨー・テクノロジー(Featuring ジャスティン・ティンバーレイク)
■アルバム名:Curtis
■アルバム名邦題:カーティス
■動画リンク:「Ayo Technology(Featuring Justin Timberlake & Timbaland)」
この曲はジャスティン・ティンバーレイクの参加が話題になりました。
しかもプロデューサーはティンバランド(Timbaland)とネイト・ヒルズ(Nate “Danja” Hills)。
この曲ではメンバーの個性がうまくはまった感じがします。
さてアルバム名の「Curtis」とは、彼の本名「Curtis James Jackson III」の一部。
そして50セントというアーティスト名の由来は、以下の通りです。
50セントというMCネームは、1980年代にニューヨークのブルックリン界隈で30人あまりを殺害し、たった50セントでさえも奪ったとされる実在のギャング、ケルビン“50セント”マーティン(Kelvin “50 Cent” Martin)に由来する。
1セントはおおよそ円換算で1円ですから、たった50円でも奪っていったのですね。
そんな人の名前を引用するなんて。。。
6位「Baby By Me(Featuring Ne-Yo)」(アルバム:Before I Self Destruct)
■曲名:Baby By Me(Featuring Ne-Yo)
■曲名邦題:ベイビー・バイ・ミー(Featuring ニーヨ)
■アルバム名:Before I Self Destruct
■アルバム名邦題:ビフォア・アイ・セルフ・デストラクト~自我崩壊の日。
■動画リンク:「Baby By Me(Featuring Ne-Yo)」
この曲ではニーヨと共演しています。
この曲は「俺の赤ん坊を産んでくれ」というリリックで始まります。
「きっとその子は大金持ちになるぜ」と。
彼の価値観は、とにかく金、金、金です。
お蔵入りになった幻のデビュー・アルバムのタイトルは「Power Of The Dollar」つまり「金の力」。
正式なデビュー・アルバム「Get Rich or Die Tryin’」も「金持ちになるか、挑戦して死ぬか」という意味です。
1位やこの曲のようなラブソングでも、すぐお金の話になりますし。
ギャングスタ系のアーティストは「俺は稼いでいるぜ」とか「稼いでやるぜ」自慢がすごいです。
しかしこの人ほどお金に執着している人は少ないかもしれません。
その後彼は元妻と恋人の性行為の動画を流出させ、数十億もの巨額賠償金を支払うことになりました。
当時彼はお金持ちでしたが支払えず、個人破産することになりました。
7位「Disco Inferno」(アルバム:The Massacre)
■曲名:Disco Inferno
■曲名邦題:ディスコ・インフェルノ
■アルバム名:The Massacre
■アルバム名邦題:THE MASSACRE(大虐殺)
■動画リンク:「Disco Inferno」
ザ・トランプス(The Trammps)の同名曲が有名ですが、カバー曲ではありません。
ただ身体くねくねお尻振り振りの女性たちが大挙出演するMVだけで、もうお腹いっぱいな感じがしますが(笑)
ちなみに「Disco Inferno」とは「烈火のディスコ」という意味。
とはいえ、この曲そのものはさほど派手ではありません。
さてここで彼のラッパーとしての側面について触れたいと思います
彼のラップは少し軽めです。
少なくともドスが利いたタイプではありません。
ただ彼のアルバムジャケットは、かなりマッチョをかなり強調していますね。
いかつい風貌のような音楽を期待すると、肩透かしを喰らうかもしれません。
ただ彼は地味めではあるものの、スキルが高い実力派だと思います。
8位「Just a Lil Bit」(アルバム:The Massacre)
■曲名:Just a Lil Bit
■曲名邦題:ジャスト・ア・リル・ビット
■アルバム名:The Massacre
■アルバム名邦題:THE MASSACRE(大虐殺)
■動画リンク:「Just a Lil Bit」
このアルバム名和訳すると「虐殺」です。
彼はマッチョのアピールと金の亡者、エロ魔人、俺様誇示と欲望への忠実っぷりがすごいです。
しかしラッパーとしての彼は、それほど華があるタイプではありません。
確かに彼は実力派ですが、圧倒的なスキルが武器のタイプでもありません。
サッカーでいえば、とりあえずパスしておけば1人で局面を打開してゴールを決めるタイプではありませんし。
彼のスタイルは、周囲との連携でゴールを奪うフォワードに似ています。
例えば先程ご紹介したジャスティン・ティンバーレイクとの共演を聞くと、あの曲の主役はジャスティンだと感じます。
しかし彼はジャスティンの魅力を引き出しつつも、うまく自分の魅力をアピールしていました。
彼は様々なトラックや共演者との関係性の中で自分を活かすことに長けています。
ゲストを迎えていない曲は、印象的なトラックを背負うことが多いように感じますし。
この曲も中近東風のトラックと彼のラップが程よく融合して、聞きごたえがある曲に仕上がっています。
9位「Peep Show(Featuring Eminem)」(アルバム:Curtis)
■曲名:Peep Show(Featuring Eminem)
■曲名邦題:ピープ・ショウ(Featuring エミネム)
■アルバム名:Curtis
■アルバム名邦題:カーティス
■動画リンク:「Peep Show(Featuring Eminem)」
いわくつきのアルバムです。
2007年の9月11日に3rdアルバム『カーティス』をリリースする。この日はカニエ・ウェストのアルバム『グラデュエーション』の発売と同日。そのため、本人は「1週目のセールスでカニエに負けたらもう自己のアルバムを出さない」と公言した。
結果は以下のようになりました。
カニエ・ウェスト(Kanye West)「グラデュエーション(Graduation)が95万7000枚、50セントは69万1000枚。
完敗といえるでしょう。
ただカニエ・ウェストの「グラデュエーション」は、彼の最高傑作候補の1枚で、しかもかなり売れ線の作品でした。
一方50セントは衝撃の「Get Rich or Die Tryin’」でさえ87万枚。
少し分が悪い勝負だったように思います。
50セントは約束を守る様子はなく、2年後に次のアルバムを発表していますが(笑)
ただビーフ(喧嘩)でのし上がってきました彼は、この敗北で凋落傾向に拍車がかかりました。
10位「Could’ve Been You(Featuring R. Kelly)」(アルバム:Before I Self Destruct)
■曲名:Could’ve Been You(Featuring R. Kelly)
■曲名邦題:クドゥヴ・ビーン・ユー(Featuring R.ケリー)
■アルバム名:Before I Self Destruct
■アルバム名邦題:ビフォア・アイ・セルフ・デストラクト~自我崩壊の日。
■動画リンク:「Could’ve Been You(Featuring R. Kelly)」
カニエに敗れた後、これまで通り2年間隔でリリースされたのがこのアルバム。
アルバム名を直訳すると「俺が自壊する前に」です。
なんとなく視聴回数がピンチのYoutuberが「引退します」というツリ動画を出すのに似た感じがしないでもありません(笑)
このアルバムは2009年にリリースされました。
彼は2014年に次作「Animal Ambition」を発表すると、その後はシングルを中心に活動しています。
前述したように、2015年彼は賠償金が支払えず自己破産しました。
しかし持ち前のしぶとい生命力で、今も生き馬の目を抜く音楽業界をサバイブしています。
近年は映画や裏方の仕事が増えているようですね。
ただ彼は機を見るに敏な男。
チャンスだと思ったら、またアルバムをリリースしてくれるかもしれません。
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