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ラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はラヴィン・スプーンフルのランキングを作成しました。

「グッドタイム・ミュージック」と呼ばれるにふさわしい音楽です。

しかし「古き良き」だけには収まりきらない、洗練された側面も備えていました。

まるで古民家を改造したおしゃれなカフェのような。

この記事では彼らの古く懐かしい、しかしヒップな魅力に迫ってみました。

 

1位「Didn’t Want to Have to Do It」(アルバム:Daydream)

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■曲名:Didn’t Want to Have to Do It
■曲名邦題:ディドント・ワナ・ハブ・ドゥ・イット
■曲名邦題:デイドリーム
■アルバム名:Daydream
■動画リンク:「Didn’t Want to Have to Do It」

知名度でいえば、彼らには他に1位にふさわしい曲があります。

「Do You Believe in Magic」「Daydream」「Summer in the City」の内、どれも1位になる資格があります。

一方この曲はシングルカットさえされていません。

しかもとても地味な曲です。

しかし名曲の誉れが高く、ロジャー・ニコルズ(Roger Nichols)、ジャッキー・デシャノン(Jackie DeShannon)を始め、多くのカバー曲があります。

ここではペギー・リー(Peggy Lee)のカバー曲をご紹介しておきましょう。

Peggy Lee – Didn’t Want To Have To Do It

シングルでもないこんな地味な曲に、多くの人が注目していたのですね。

このブログではヒット曲や有名曲など関係なく、良い曲をご紹介したいと考えています。

この曲は知名度に関係なく、自信を持って1位におすすめいたします。

 

2位「Do You Believe in Magic」(アルバム:Do You Believe in Magic)

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■曲名:Do You Believe in Magic
■曲名邦題:魔法を信じるかい?
■アルバム名:Do You Believe in Magic
■アルバム名邦題:魔法を信じるかい?
■動画リンク:「Do You Believe in Magic」

一般的に彼らの代表曲に一番近いのがこの曲。

人を幸せにする魔法を信じるかい。その魔法は女の子のハートをつかみ、自由にしてくれる魔法なんだ。

音楽にはそういう魔法があるのだよ。

そういう内容の曲です。

この曲には、ベトナム戦争の反戦運動が大きな広がりを見せる前の楽観的な空気感があります。

彼らの音楽はグッドタイム・ミュージック、つまり古き良き時代の音楽と呼ばれることがあります。

その後アメリカはベトナム戦争での手痛い敗北を経験し、無条件に楽観できる時代は終わりを告げました。

この曲には、挫折を経験する前の若きアメリカの残り香を感じます。

 

3位「Daydream」(アルバム:Daydream)

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■曲名:Daydream
■曲名邦題:デイドリーム
■アルバム名:Daydream
■アルバム名邦題:デイドリーム
■動画リンク:「Daydream」

1960年代前半はカバー曲中心か、もしくはソングライター・チームと歌手が分業していた時代です。

そこに風穴を開けたのが、ビートルズ(The Beatles)。

その流れの中で、ラヴィン・スプーンフルも自作曲にシフトしました。

このセカンド・アルバムは、カバー曲が多いファーストに比べてオリジナル曲が増えました。

その多くはジョン・セバスチャン(John Sebastian)が書いた曲ですが、1966年に発表されたこの曲もその内の1曲。

逆に「Daydream」はビートルズに影響を与え、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)は、この曲を参考に「グッド・デイ・サンシャイン」(Good Day Sunshine)」を書いたそうです。

そちらのリンクも貼っておきましょう。

The Beatles – Good Day Sunshine

 

4位「Summer in the City」(アルバム:Hums of the Lovin’ Spoonful)

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■曲名:Summer in the City
■曲名邦題:サマー・イン・ザ・シティ
■アルバム名:Hums of the Lovin’ Spoonful
■アルバム名邦題:ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル
■動画リンク:「Summer in the City」

彼らの音楽は、フォーク・ロックに分類されることが多いように思います。

しかし私はその分類に違和感を感じます。

実際彼らの音楽はかなり雑食で、ロック、フォーク、ブルース、ジャグなど様々なジャンルがコトコト煮込まれています。

この曲もフォーク・ロックではなく、単にロックと呼んだ方がいいような気がしますし。

この曲は唯一シングルチャート1位を記録したヒット曲です。

ただ彼らの音楽は、ヒットした以上に注目を浴びていました。

先程ポール・マッカートニーが影響されたと書きましたが、ジョン・レノン(John Lennon)も、彼らの音楽に好んで聞いていました。

またこの曲はヴィム・ヴェンダースの映画のタイトルとテーマ曲になったことでも知られています。

当時彼らはその音楽を聞くことがカッコいいと思われる、ヒップな存在だったようです。

 

5位「(Till I) Run With You」(アルバム:Revelation: Revolution ’69)

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■曲名:(Till I) Run With You
■曲名邦題:ティル・アイ・ラン・ウィズ・ユー(君と進もう)
■アルバム名:Revelation: Revolution ’69
■アルバム名邦題:革命
■動画リンク:「(Till I) Run With You」

ラスト・アルバムの曲です。

このアルバムは本来バンド名義でなく、ドラムのジョー・バトラー(Joe Butler)のソロ作としてリリースされる予定でした。

この時既にリーダー格のジョン・セバスチャンとギターのザル・ヤノフスキー(Zal Yanovsky)は脱退していました。

ボーカルはジョー・バトラー、ギターは前作から参加したジェリー・イェスター(Jerry Yester)が担当しています。

また作詞作曲はギャリー・ボナー(Gary Bonner)とアラン・ゴードン(Alan Gordon)。

つまり初期とは全く別のバンドといってもいいでしょう。

ただ私はこの曲が好きなので取り上げてみました。

アルバム・ジャケットもおもしろいですし。

 

6位「You Didn’t Have to Be So Nice」(アルバム:Daydream)

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■曲名:You Didn’t Have to Be So Nice
■曲名邦題:うれしいあの娘
■アルバム名:Daydream
■アルバム名邦題:デイドリーム
■動画リンク:「You Didn’t Have to Be So Nice」

彼らの活動期間は意外と短く、1965年から1969年にすぎません。

ただその期間はロックの思春期ともいえる、不安定ながらも成長著しい時代でした。

1960年代のロックは、一部のレジェンドを除いて過小評価されがちです。

その多くは録音が悪いとか、細部が古びていることに由来するかもしれません。

しかしこのバンドの音楽は、今もエバーグリーンです。

ピチカート・ファイヴの小西康陽も、このバンドを好きだと公言していますし。

彼らの楽曲は本質的に洗練されています。

当時のメイン・ソングライターはジョン・セバスチャン。

彼の書く楽曲は、スパンキー&アワ・ギャング(Spanky & Our Gangと同じく、ソフト・ロックの文脈でも再評価されています。

 

7位「Full Measure」(アルバム:Hums of the Lovin’ Spoonful)

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■曲名:Full Measure
■曲名邦題:フル・メジャー
■アルバム名:Hums of the Lovin’ Spoonful
■アルバム名邦題:ハムズ・オブ・ザ・ラヴィン・スプーンフル
■動画リンク:「Full Measure」

このブログでは、シングルを優先していません。

純粋に良い曲かどうか、自分の感覚でそう思う曲を選んでいます。

そうでなくても古い音楽は、その時代の感覚で再度評価しなおすべきだと思いますし。

この曲はジョン・セバスチャンとスティーヴ・ブーン(Steve Boone)の共作です。

彼らの最高傑作は初期の三作が有力ですが、私は「Daydream」と「Hums of the Lovin’ Spoonful」のどちらかだと思います。

どちらも楽曲、演奏共に甲乙つけがたい。

この曲は「ラヴィン・スプーンフルの鼻歌」というアルバム名にふさわしいですね。

 

8位「Did You Ever Have to Make Up Your Mind?」(アルバム:Do You Believe in Magic)

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■曲名:Did You Ever Have to Make Up Your Mind?
■曲名邦題:心に決めたかい?
■アルバム名:Do You Believe in Magic
■アルバム名邦題:魔法を信じるかい?
■動画リンク:「Did You Ever Have to Make Up Your Mind?」

ギターのザル・ヤノフスキー(Zal Yanovsky)は、ジョン・セバスチャンと並ぶ、このバンドの中心人物です。

彼のギターは過度にブルースに傾かず、ロック的な激しさに頼らず、カッティングに長けたギタリストでした。

加えて彼の演奏は、ジョン・セバスチャンの曲との相性が抜群でした。

それが初期の成功の要因だったと思います。

以下の曲はカバーですが、後半に印象的な演奏を披露しています。

The Lovin’ Spoonful – You Baby

この「Did You Ever Have to Make Up Your Mind?」でも、イントロのギターがすばらしいです。

肩の力が抜けた、実に趣味の良いギタリストだと思います。

 

9位「She Is Still a Mystery」(アルバム:Everything Playing)

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■曲名:She Is Still a Mystery
■曲名邦題:彼女はミステリー
■アルバム名:Everything Playing
■アルバム名邦題:エヴリシング・プレイング
■動画リンク:「She Is Still a Mystery」

このアルバムでのレコーディング中、ギターのザル・ヤノフスキーが「シックス・オクロック(Six O’Clock)」だけ残して脱退してしまいました。

その曲のリンクを貼っておきます。

The Lovin’ Spoonful – Six O’Clock

ジョン・セバスチャンとザル・ヤノフスキーのコンビという勝利の方程式が崩れた感じがしないでもありません。

後任としてモダン・フォーク・カルテット(The Modern Folk Quartet)で知られるジェリー・イェスターが参加しました。

急な加入のせいか、ジェリー・イェスターは、まだなじんでいない感じがします。

その結果ギターが後退し、ストリングスなどアレンジの工夫で乗り切っています。

この曲は過渡期の中では屈指の佳曲だと思います。

 

10位「The Finale」(アルバム:You’re a Big Boy Now)

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■曲名:The Finale
■曲名邦題:ザ・ファイナル
■アルバム名:You’re a Big Boy Now
■アルバム名邦題:ユーアー・ア・ビッグ・ボーイ・ナウ
■動画リンク:「The Finale」

この記事では、彼らのオリジナル・アルバムを中心に選曲しました。

ここでサントラから1曲ご紹介しましょう。

彼らは「どうしたんだい、タイガー・リリー? (What’s Up, Tiger Lily?)」「You’re a Big Boy Now」という2枚のサウンドトラックをリリースしました。

それらのサントラではインスト曲が多いです。

ただ中にはこの曲を始めとして、聞き逃せないボーカル曲も収録されています。

さて最後に彼らのレーベルについて、少し触れておきましょう。

彼らの所属するカーマ・スートラ・レコード(Kama Sutra Records)は、宝の山といえるレーベルです。

特にイノセンス(The Innocence)、トレイド・ウィンズ(The Trade Winds)、ソッピース・キャメル(Sopwith Camel)、NRBQなど極めて良質なバンドが所属していました。

ラヴィン・スプーンフルを気に入ったら、それらのバンドを掘ってみてはいかがでしょうか。

レーベルには旬の時期があります。

旬のレーベルには、不思議とすぐれたバンドが集まってくるものです。

 

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