今回はリル・ウェインのランキングを作成しました。
今回はいつも以上に、私の好みを反映したランキングになりました。
私は初期とロックっぽい曲が好きなので、そういう曲が多めになりました。
ただその他重要な曲は、文中で補足しています。
全体像をつかみたい方は、文中にリンクした曲も聞いてみてください。
- 1 1位「Way of Life」(アルバム:500 Degreez)
- 2 2位「Da Da Da」(アルバム:Rebirth)
- 3 3位「Lollipop」(アルバム:Tha Carter lll)
- 4 4位「Fxxk Tha World」(アルバム:Tha Block Is Hot)
- 5 5位「Mrs. Officer」(アルバム:Tha Carter lll)
- 6 6位「Earthquake」(アルバム:Tha Carter)
- 7 7位「Drop the World」(アルバム:Rebirth)
- 8 8位「How to Love」(アルバム:Tha Carter IV)
- 9 9位「Best Rapper Alive」(アルバム:Tha Carter II)
- 10 10位「Love Me」(アルバム:I Am Not a Human Being II)
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1位「Way of Life」(アルバム:500 Degreez)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring Big Tymers and TQ)
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン (フィーチャリング ビッグ・タイマーズ & TQ)
■曲名:Way of Life
■アルバム名:500 Degreez
■動画リンク:「Way of Life」
アルバム名の「500 Degreez」は、ジュヴィナイル(Juvenile)のアルバム「400 Degreez」への対抗意識から名付けられました。
俺の方が上と言わんばかりですね。
このアルバムはジュヴィナイルと同じHIPHOPレーベル、キャッシュ・マネー・レコード(Cash Money Records)からリリースされています。
「ジュヴィナイルの代わりにレーベルを代表する存在になってやるぜ」とでも言いたいのでしょうか。
この曲の元ネタは、デニス・エドワーズ(Dennis Edwards)の「ドント・ルック・エニー・ファーザー(Don’t Look Any Further)」です。
オリジナルのリンクを貼っておきましょう。
Dennis Edwards ft. Siedah Garrett – Don’t Look Any Further
リル・ウェインはウィージーというニックネームがあって、ここから先はニックネームで彼のことを呼びます。
ウィージーの曲の方は、TQの歌とフルートがいいですね。
2位「Da Da Da」(アルバム:Rebirth)
■アーティスト名:Lil Wayne
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン
■曲名:Da Da Da
■曲名邦題:ダ・ダ・ダ
■アルバム名:Rebirth
■アルバム名邦題:リバース
■動画リンク:「Da Da Da」
私は基本ロック・ファンなので、HIPHOPでもロックっぽい曲が大好物です。
この曲はウィージーが、ロック・バンドを背負って歌った曲です。
最初に聞いた時は、かっこよすぎて驚きました。
ただ当時の評価はかんばしくなく、ロックのパロディみたいな言われ方をしていました。
売り上げも前作「Tha Carter lll」の1/4で終わりましたし。
ただ私の耳からすると、とんでもなくかっこいいと思いますけどね。
他にも「American Star (feat. Shanell)」など、ロックファンの琴線に触れる曲が多数あります。
さてPVにリル・ウェインが登場していますが、小柄に見えますね。
Lil Wayneの「Lil」とは「Little」のことで、彼が小柄なことから名付けられました。
彼の身長は165cmぐらいで、アメリカ人の平均身長より、13cm程度低いようです。
ちなみにリル・キム(Lil’ Kim)は150cm、プリンス(Prince)は158cmです。
3位「Lollipop」(アルバム:Tha Carter lll)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring Static Major)
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン (フィーチャリング スタティック・メジャー)
■曲名:Lollipop
■曲名邦題:ロリポップ
■アルバム名:Tha Carter lll
■アルバム名邦題:カーターIII
■動画リンク:「Lollipop」
一般的にこのアルバムが最高傑作だと言われています。
いくら初期が好きな私でも、同意せざるを得ません。
聞きやすさと刺激を兼ね備えたおもちゃ箱的なこのアルバムは、他にも数多くの有名曲を収録しています。
同じアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。
シンプルでミニマムなトラックがすばらしいですね。
このアルバムは4曲のヒット曲を生み、2008年で最も売れたアルバムの一枚になりました。
翌年のグラミー賞に8部門でノミネートされましたが、結果は以下の通り。
2009年の第51回グラミー賞では、8部門でノミネートを受け、最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス賞、最優秀ラップ・ソング賞、最優秀ラップ・アルバム賞、最優秀ラップコラボレーション賞の4部門を受賞[3]。
彼は現時点でグラミー賞を5回受賞していますが、このアルバムの時が初受賞でした。
デビューが1999年ですから、9年にしてキャリアハイに達しました。
4位「Fxxk Tha World」(アルバム:Tha Block Is Hot)
■アーティスト名:Lil Wayne
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン
■曲名:Fxxk Tha World
■曲名邦題:フ***・ザ・ワールド
■アルバム名:Tha Block Is Hot
■アルバム名邦題:ザ・ブロック・イズ・ホット
■動画リンク:「Fxxk Tha World」
ウィージーで私が聞き返すのは、初期が多いかもしれません。
この曲や「Lights Out」に収録された「Everyhing」なども大好物です。
初期の彼は「サウスの2パック」と呼ばれていたようですが、確かにこの曲を聞けば分かる気もします。
このアルバムでは、以下のアルバム・タイトル曲がヒットしました。
Lil Wayne – Tha Block Is Hot (featuring Juvenile and B.G.)
今回彼の経歴を調べて驚いたことがあります。
11歳の時キャッシュマネーレコードのオーナー、バードマン、兄スリムと出会う。
留守電に自分のラップを何度も残したのがきっかけでキャッシュマネーレコードと11歳の時に契約する。
1997年に14歳でホットボーイズ(2001年に活動を休止)の一員としてラッパーのキャリアをスタートし、現在もキャッシュマネーレコードに所属している。
11歳でレコード会社と契約したのですね。
このファースト・アルバムの時彼は17歳でしたが、既に充分キャリアを積んでいたようです。
5位「Mrs. Officer」(アルバム:Tha Carter lll)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring Bobby V and Kidd Kidd)
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン (フィーチャリング ボビー・ヴァレンティノ &キッド・キッド)
■曲名:Mrs. Officer
■曲名邦題:ミセス・オフィサーのセクシー取調室
■アルバム名:Tha Carter lll
■アルバム名邦題:カーターIII
■動画リンク:「Mrs. Officer」
代表作と呼ばれるこのアルバムから、もう1曲ご紹介しておきましょう。
この曲以外にもベイビーフェイス(Babyface)やロビン・シック(Robin Thicke)と組んだ、すばらしい楽曲が収録されています。
今回はR&B色の強い曲を代表して、この曲をご紹介することにしました。
ただ「ミセス・オフィサーのセクシー取調室」という曲名がいけません(笑)
このアルバムの邦題は、他にもすごい曲名が並んでいます。
先程ご紹介した「A Milli」の邦題は「ア・ミリ~俺はミリオネア」ですし、「Playing with Fire」は、なぜか「プッシー・モンスター」です。
邦題を付けたレコード会社の担当者は、テンションが上がるスイッチが入ってしまったのでしょうか。
この曲はイントロからビートが深いですね。
切なげな彼のラップを聞くと、この邦題で正解な気がしてきました(笑)
6位「Earthquake」(アルバム:Tha Carter)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring Mannie Fresh)
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン (フィーチャリング マニー・フレッシュ)
■曲名:Earthquake
■曲名邦題:アースクェイク
■アルバム名:Tha Carter
■アルバム名邦題:カーター
■動画リンク:「Earthquake」
ウィージーといえば「カーター・シリーズ」です。
このアルバムはその第一弾。
「カーター」とは、彼自身のことです。
本名は「Dwayne Michael Carter, Jr」で、読み方は「ドウェイン・マイケル・カーター・ジュニア」ですから。
「カーター・シリーズ」は、彼の自伝的なシリーズということになります。
アルバムジャケットでは、今のヤバい風貌とは違っていますね。
ちなみに今は入れ墨がてんこ盛り。
「カーターシリーズ」は、どれも聞きごたえのある作品ばかりです。
この作品も以下のヒット曲を生み、デビュー作以来のプラチナ・アルバムになりました。
上の曲はシングルチャートの14位まで駆け上り、初のシングル・ヒットになりました。
今回ご紹介した「Earthquake」は、アル・グリーン(Al Green)の「レッツ・ステイ・トゥゲザー(Let’s Stay Together)」を引用しています。
ほとんどカバーと言っていいかもしれません。
このアルバムは、初期のトラックを手がけていたマニー・フレッシュ(Mannie Fresh)とのコンビの最終作になりました。
7位「Drop the World」(アルバム:Rebirth)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring Eminem)
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン (フィーチャリング エミネム)
■曲名:Drop the World
■曲名邦題:ドロップ・ザ・ワールド
■アルバム名:Rebirth
■アルバム名邦題:リバース
■動画リンク:「Drop the World」
この曲ではエミネムが客演しています。
エミネムは2:44からミュージカル風に歌い始め、その後ラップに移行しています。
圧巻の存在感ですね。
エミネムの魅力は分かりやすいですし、戦力図を作成したら、すべての項目で満点になるタイプだと思います。
しかしリル・ウェインは個性派ですし、そういうタイプではないかもしれません。
実は当初私は苦手でした。
今でも爬虫類的と評されるアクの強さは、体調が悪い時には聞けません。
この曲では、エミネムとウィージーの違いがよく分かります。
エミネムは活舌が良いのですが、ウィージーは活舌が良くありません。
その活舌が悪いところをどう聞くかで、彼の評価が決まると思います。
聞いている内に私は病的なトラックで彼のラップが、少し良いと思い始めました。
この曲はエミネムのパートが突出していると思っていましたが、今ではウィージーのパートも匹敵すると思います。
8位「How to Love」(アルバム:Tha Carter IV)
■アーティスト名:Lil Wayne
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン
■曲名:How to Love
■曲名邦題:ハウ・トゥ・ラヴ
■アルバム名:Tha Carter IV
■アルバム名邦題:カータ IV
■動画リンク:「How to Love」
この頃からウィージーは変わってきた感じがします。
以前の彼は攻めに攻めまくっていました。
このアルバムは「Tha Carter lll」の成功を受けてすぐ製作されたそうですが、その後一旦作業を中断したそうです。
このアルバムは「Tha Carter lll」ほど、ワクワク感はありません。
ただ聞きやすい曲が多くなってきた感じがします。
この曲を最初聞いた時には、随分聞きやすいなと思いました。
しかしこれが悪くありません。この曲では彼の歌が聞けますが、なかなかの歌いっぷりですし。
彼の歌の特徴は、ラップと同じです。
つまり活舌が悪く、野太い存在感はありませんが、個性的な声は不思議と耳を惹きつけます。
もう1曲同じアルバムから、聞きやすい曲をご紹介しておきましょう。
Lil Wayne – She Will (featuring Drake)
先鋭的な面は後退しましたが、音楽の出来は好調を維持しています。
9位「Best Rapper Alive」(アルバム:Tha Carter II)
■アーティスト名:Lil Wayne
■アーティスト名カナ:リル・ウェイン
■曲名:Best Rapper Alive
■曲名邦題:現役最強ラッパー
■アルバム名:Tha Carter II
■アルバム名邦題:カーター II
■動画リンク:「Best Rapper Alive」
私がウィージーをすごいと思ったのは、この曲あたりからでした。
この曲は「Best Rapper Alive」という曲名で、「現役最強ラッパー」という邦題は直訳です。
何やらカルト宗教みたいなコーラスを背負って、アクは強いが、淡々としたラップを披露しています。
しかしかっこいいですね。
このアルバムは他にも以下のようなヒット曲が収録されています。
彼の魅力に開眼してから過去のアルバムを聞き返すと、よりすごさが理解できました。
そういうきっかけになったこともあり、シングルカットされていませんが、個人的には重要な曲です。
アルバム・ジャケットでは上半身裸で、ドレッドヘアーの写真が使われています。
この頃のルックスやファッションが一番かっこいいかもしれません。
10位「Love Me」(アルバム:I Am Not a Human Being II)
■アーティスト名:Lil Wayne (featuring featuring Drak
■アルバム名:I Am Not a Human Being II
■アルバム名邦題:アイ・アム・ノット・ア・ヒューマン・ビーイングII
■動画リンク:「Love Me」
このアルバムは、前作と2年のインターバルが開きました。
彼はかなりのハードワーカーとして知られていて、一晩で53曲レコーディングしたこともあります。
彼は毎年オリジナル・アルバムを1-2作リリースし、更にミックステープを製作したり、数多くの客演をこなしてきました。
リル・ウェインは12歳に自殺未遂をしたと告白しているように、若い頃からメンタルに問題を抱えてきました。
多動性もその副産物の1つだったかもしれません。
ただそんな彼も、この頃から活動ペースが落ちました。
活動のペースが落ちた原因は、キャッシュ・マネーの創設者バードマン(Birdman)との確執によるものです。
かつてウィージーとバードマンは父と子のような関係で「Like Father, Like Son」というアルバムがあるほどです。
しかしウィージーはレーベルに対する不満をぶちまけ、それに対してレーベルは彼を干すようになりました。
当然ウィージーは納得するはずもなく、レーベルを訴えました。
その結果、発売が遅らされていた「カーター V(Tha Carter V)」がリリースされ、ファンは狂喜しました。
現在は無事活動を再開しています。
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