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アウトキャスト(OutKast)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はアウトキャストのランキングを作成しました。

彼らはアンドレ・3000(Andre 3000)とビック・ボーイ(Big Boi)から成るHOPHOPデュオです。

彼らは膨大な情報を音楽に詰め込み、腕力を駆使し力づくでポップなフォーマットにまとめました。

トリッキーでキュートな音楽をご堪能ください。

 

1位 「B.O.B.」(アルバム:Stankonia)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:B.O.B.
■アルバム名:Stankonia
■アルバム名邦題:スタンコニーヤ
■動画リンク:「B.O.B.」

彼らが2006年に活動を休止してから、長い年月が経過しました。

2010年以降も2000年代台の音楽の成果について、多くの議論がありました。

この曲はローリング・ストーン誌の企画「2000年代のベストソング」で、21位に選ばれています。

彼らの代表曲と言っていいでしょう。

「B.O.B.」とは「Bombs Over Baghdad」のことで、バクダッドの空爆にインスパイアされた曲とのこと。

またこの曲は、ドラムン・ベースの代表的なアーティスト、ロニ・サイズ(Roni Size)から影響を受けたそうです。

次作の「Speakerboxxx/The Love Below」でも「マイ・フェイバリット・シングス(My Favorite Things)」というドラムン・ベースの曲があります。

勢いがあるのはトラックだけではありません。

2MCによる高速ラップでガンガン攻めています。

3:01からのファンカデリック(Funkadelic)っぽいギターもいいですね。

 

2位 「Hey Ya!」(アルバム:Speakerboxxx/The Love Below)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:Hey Ya!
■曲名邦題:ヘイ・ヤー!
■アルバム名:Speakerboxxx/The Love Below
■アルバム名邦題:スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ
■動画リンク:「Hey Ya!」

このアルバムは2枚組です。

ビッグ・ボーイが「Speakerboxxx」、アンドレが「The Love Below」を、別々につくりあげました。

つまり実質2人のソロを、セットにしたアルバムというわけです。

アナログ・レコードでは4枚組の全39曲。

普通は2枚組を発表すると、良い曲だけを1枚まとめたら良かったと言われてしまうものです。

しかしこのアルバムには、駄曲がありません。

攻めすぎた結果として意味不明になった曲ならありますが、私はそういう曲も過小評価すべきではないと考えます。

特にアンドレ・サイドの「The Love Below」は、HIPHOPとは違う領域に足を踏み入れています

「The Love Below」から、もう1曲ご紹介しておきましょう。

OutKast – Roses

質と量どちらにおいても最強のアルバムです。
 

3位 「Ms. Jackson」(アルバム:Stankonia)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:Ms. Jackson
■曲名邦題:ミズ・ジャクソン
■アルバム名:Stankonia
■アルバム名邦題:スタンコニーヤ
■動画リンク:「Ms. Jackson」

この曲はアンドレのプライベートがテーマの曲です。

かつて彼はエリカ・バドゥ(Erykah Badu)と交際していましたが、彼女との間にできた子供が生まれる前、2人は破局してしまいました。

彼はこの曲で、バドゥの母親に謝り倒しています。

あなたの娘を泣かせるつもりはなかった
申し訳ない

何兆回もあやまります

こんな感じの歌詞です。

この曲でアンドレは「マジでごめんなさい」と繰り返していますが、「マジで」のところだけファルセットで強調されていますね。

あざとい演出ですが、不思議と憎めません。

実際バドゥの母親も、彼の謝罪を受け入れたようです。

それどころか母親の大のお気に入りの曲なのだとか。

 

4位 「The Way You Move」(アルバム:Speakerboxxx/The Love Below)

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■アーティスト名:OutKast(featuring Sleepy Brown)
■アーティスト名カナ:アウトキャスト(フィーチャリング スリーピー・ブラウン)
■曲名:The Way You Move
■曲名邦題:ザ・ウェイ・ユー・ムーヴ
■アルバム名:Speakerboxxx/The Love Below
■アルバム名邦題:スピーカーボックス/ザ・ラヴ・ビロウ
■動画リンク:「The Way You Move」

先程からアンドレのことばかり取り上げていますが、相方のビッグ・ボーイも忘れてはいけません。

この「Speakerboxxx」は、ビッグ・ボーイの単独曲です。

最初に「Speakerboxxx」を聞いた時、失礼ながらビッグ・ボーイも良いなと思いました。

今はソロ・アルバムから実力を知ることができますが、当時はまだソロ活動をしていませんでした。

個人的な印象として、アンドレばかりが目立っていた印象がありしたし。

時に着地点が見えないぶっ飛び方をするアンドレに対して、王道的な安定感があるのがビッグ・ボーイの持ち味かもしれません。

アンドレの「Hey Ya!」がファースト・シングルで全米1位、一方この曲もセカンド・シングルとして全米1位を獲得しています。

当時2人の関係は、かなり悪化していたと言われています。

2人はプライドを賭けて製作したと言われていますが、シングルの勝負ではほぼ互角ではないでしょうか。

 

5位 「Skew It on the Bar-B」(アルバム:Aquemini)

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■アーティスト名:OutKast(featuring Raekwon)
■アーティスト名カナ:アウトキャスト(フィーチャリング レイクウォン)
■曲名:Skew It on the Bar-B
■曲名邦題:スキュー・イット・オン・ザ・バービー
■アルバム名:Aquemini
■アルバム名邦題:アクエミナイ
■動画リンク:「Skew It on the Bar-B」

この曲はウータン・クラン(Wu-Tang Clan)のレイクウォン(Raekwon)が客演しています。

プロデュースは、オーガナイズド・ノイズ(Organized Noize)が担当しています。

ちなみにオーガナイズド・ノイズのメンバーは、以下の通り。

・リコ・ウェイド(Rico Wade)
・スリーピー・ブラウン(Sleepy Brown)
・レイ・マレイ(Ray Murray)

彼らはHOPHOPでは傍流であったサウス・シーン隆盛の立役者でした。

TLCの傑作「ウォーターフォールズ(Waterfalls)」も、彼らが手掛けています。

しかしこのアルバムでは、アウトキャスト自身でプロデュースする曲が増えました。

以下の曲は、セルフ・プロデュース作品です。

Outkast – Rosa Parks

既にトリッキーな持ち味が出ていますね。

このアルバムは2組のプロデュース・チームがそれぞれ持ち味を発揮していて、とても聞きごたえがあります。

 

6位 「Humble Mumble」(アルバム:Stankonia)

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■アーティスト名:OutKast(featuring Erykah Badu)
■アーティスト名カナ:アウトキャスト(フィーチャリング エリカ・バドゥ)
■曲名:Humble Mumble
■曲名邦題:ハンブル・マンブル
■アルバム名:Stankonia
■アルバム名邦題:スタンコニーヤ
■動画リンク:「Humble Mumble」

曲名の「Humble Mumble」とは「謙虚なつぶやき」という意味です。

「Ms. Jackson」にも通じる、あざとい謙虚さを予感させますね(笑)

2:28からは、エリカ・バドゥの歌がフィーチャーされています。

彼らの最高傑作は、この「Stankonia」か「Speakerboxxx/The Love Below」のどちらかだと言われます。

実際私もランキングで「Stankonia」から3曲、「Speakerboxxx/The Love Below」から2曲選んでいますし。

彼らは3枚目までは特に、オーガナイズド・ノイズの存在が大きかったかもしれません。

しかしこの頃からはオーガナイズド・ノイズが担当する曲が減り、代わりにアーストーンIII(Earthtone III)がプロデュースする曲が増えました。

アーストーンIIIとはアウトキャストの2人に、ミスターDJ(Mr. DJ)を加えた3人組のプロデュース・チームです。

その結果、彼らは先鋭的な方向にシフトしていきました。

ただ良い面だけでなく、副作用を伴った進化だったかもしれません。

彼らの特徴は情報量の多さですが、欠点も情報量の多さかもしれませんから。

しかし彼らはこの「Stankonia」で、その欠点を補って余りある進化を遂げています。

単純に楽しめるHIPHOP系の曲が少なくなったのはいささか寂しいですが、ここまで尖らせてきたら素直に認めるしかありません。

 

7位 「Life Is Like a Musical」(アルバム:Idlewild)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:Life Is Like a Musical
■曲名邦題:ライフ・イズ・ライク・ア・ミュージカル
■アルバム名:Idlewild
■アルバム名邦題:アイドルワイルド
■動画リンク:「Life Is Like a Musical」

このアルバムでは大きな変化がありました。

以前から古いジャズやミュージカルの要素はありましたが、このアルバムでは今まで以上に強調されています。

このアルバムには、彼らが主演を務める映画で使われた曲も収録されていますが、サントラではありません。

1930年代のアメリカを舞台にした映画なのだそうです。

ファースト・シングルの「Mighty O」では、1930年代に活躍したキャブ・キャロウェイ(Cab Calloway)を引用しました。

あえてキャブ・キャロウェイを引用するのは、クールだろうと言わんばかりです。

確かにその通り。

個人的にはうなづけるところがありますが、若いファン向きとはいえないかもしれません。

私はこのアルバムに、トリッキーでラジカルな外的刺激に頼らないという強い意志を感じます。

彼らは前作「Speakerboxxx/The Love Below」で、刺激のある音楽をやり尽くした感じがします。

それ以上がない、まさに極北に到達しました。

その先の領域は刺激偏重になると思われ、音楽的成果の見込みがないかもしれません。

その点このアルバムには、従来のような即効的な刺激はありません。

私はこういう保守的な路線の曲をもっと聞いてみたかったです。

 

8位 「ATLiens」(アルバム:ATLiens)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:ATLiens
■アルバム名:ATLiens
■アルバム名邦題:反逆のアトランタ
■動画リンク:「ATLiens」

まず曲名の「ATLiens」という言葉からして、意味が分かりません。

彼らのアルバムは意味不明のものが多く「Southernplayalisticadillacmuzik」「Aquemini」「Stankonia」どれも造語ばかりです。

ちなみに「ATLiens」とは、彼らの出身地「Atlanta」と宇宙人の「Alien」を掛け合わせた言葉とのこと。

「アトランタ州の宇宙人」というのも意味不明ですが(笑)

コンセプト・アルバムらしく、2人がエイリアンと戦うというストーリーのようです(笑)

ちなみに「OutKast」という名前は「追放」を意味する「OutCast」から派生した名前です。

「C」のところを「K」に変えていますね。

結成当初から彼らは自らの外部性、異端性を意識していたかもしれません。

そしてその意志は、音楽だけでなく時に奇妙な造語となって表れたように思います。

 

9位 「Player’s Ball」(アルバム:Southernplayalisticadillacmuzik)

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■アーティスト名:OutKast
■アーティスト名カナ:アウトキャスト
■曲名:Player’s Ball
■曲名邦題:プレイヤーズ・ボール
■アルバム名:Southernplayalisticadillacmuzik
■動画リンク:「Player’s Ball」

デビュー・アルバムからの選曲です。

当時彼らは高校生でした。

2人は彼らはどちらも地元で活動していたラッパーで、ライバル関係にあったそうです。

しかしその後コンビを結成し、ストリートでのパフォーマンスに明け暮れる日々を送っていました。

そんなある日彼らはオーガナイズド・ノイズに発見されて、念願のデビューにこぎつけました。

しかしこのPVを見ると、若いですね~。

童顔のアンドレはともかく、ビッグ・ボーイは今とかなり印象が異なります。

後年の貫禄のあるビッグ・ボーイしか知らない人は、思わず驚いてしまうかわいらしさではないでしょうか。

この頃の彼らは、ギャングスタ・ラップやP-Funkが大好きな少年といった感じです。

もう1曲どちらにしようか迷った曲をご紹介しておきましょう。

Outkast – Southernplayalisticadillacmuzik

この頃の正統派HIPHOPぶりは、その後ハイブリットに進化した姿を知ってから聞くと、とても新鮮に感じます。

 

10位 「The Whole World」(アルバム:Big Boi and Dre Present… OutKast)

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■アーティスト名:OutKast(featuring Killer Mike)
■アーティスト名カナ:アウトキャスト(フィーチャリング キラー・マイク)
■曲名:The Whole World
■曲名邦題:ザ・ホール・ワールド
■アルバム名:Big Boi and Dre Present… OutKast
■アルバム名邦題:BIG BOI&DRE PRESENT…OUTKAST~グレイテスト・ヒッツ~
■動画リンク:「The Whole World」

この曲はカバーです。

オリジナルのリンクを貼っておきます。

Wayne Marshall – Whole World

彼らのアルバムは全部で6枚ありますが、この後にも2枚リリースされています。

このベスト・アルバムは、中途半端な時期に発表されています。

そのせいで食指が伸びない方もいらっしゃるかもしれません。

しかしこのアルバムには、聞き逃せないオリジナル・アルバム未収録曲が入っています。

この曲以外では「Funkin Around」や「Movin’ Cool (The After Party)」も、オリジナル・アルバムでは聞けません。

特に前者は、この曲と並ぶすばらしさです。

私が知る限りこの後、キャリアを総括するベスト盤はリリースされていません。

これ以外では「Whatubeenwaitin4」という、客演や未発表曲を収録した編集盤があるようですが、私は未聴です。

現在彼らは活動を休止しています。

2014年にはフェスに参加するために、一時的に再結成していますが、レコーディングは行われなかったようです。

いつか再び新作がリリースされることを信じて、気長に待つしかなさそうですね。

 

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