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スローン(Sloan)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はスローンのランキングを作成しました。

このバンドはマイナーではありませんが、一般的な知名度はそれほど高くありません。

初めて聞く方は、音楽の質の高さと知名度のギャップに驚くかもしれません。

この記事は彼らの音楽を聞く機会を増やしたいと思って書きました。

 

1位「Everything You’ve Done Wrong」(アルバム:One Chord To Another)

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■曲名:Everything You’ve Done Wrong(Patrick Pentland)
■曲名邦題:エヴリシング・ユーヴ・ドーン・ロング
■アルバム名:One Chord To Another(1996年)
■アルバム名邦題:ワン・コード・トゥ・アナザー
■動画リンク:「Everything You’ve Done Wrong」

この曲は彼らの出身国カナダのシングルチャートで、キャリア最高となる6位を記録しました。

日本ではパワーポップ系クラブの定番曲として知られています。

私もDJをやっていた時、以下の曲に繋いだりしていました。

The Pansies – Act

この曲の歌詞では、恋人に「罪を償って刑期を終えたら、僕のところへ戻ってきてほしい」と呼びかけています。

服役中の恋人を待つという設定は珍しいですね。

この曲はソフィア・コッポラの映画「ヴァージン・スーサイド」で取り上げられたことでも知られています。

もしかしたらバンド名以上に知られている曲かもしれません。

 

2位「C’mon C’mon」(アルバム:Navy Blues)

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■曲名:C’mon C’mon(Jay Ferguson)
■曲名邦題:カモン・カモン
■アルバム名:Navy Blues(1998年)
■アルバム名邦題:ネイヴィー・ブルース
■動画リンク:「C’mon C’mon」

このブログでは、何よりもアーティストの魅力を伝えることを最大限に優先して選曲しています。

その結果、時にはシングル以外から多くの曲を選ぶことがあります。

時々特定のヒット曲、有名曲が入っていないとご指摘を受けることがありますが、このブログはそういう選曲方針ですので予めご承知ください。

実際この記事でも、この曲を含めて10曲中7曲はシングルカットされていません。

ちなみにこのアルバムからは、以下の曲がシングルカットで7位を記録しています。

Sloan – Money City Maniacs

しかしここではシングルではない「C’mon C’mon」の方を2位に選んでみました。

イントロなしで歌から始まるは魅力的なフックを持つ曲が多いように感じますが、この曲もその例にもれません。

彼らは良い曲が多いのでどの曲を選ぶか紙一重ですが、ツカミがOKなこの曲の方を選んでみました。

 

3位「I Can Feel It」(アルバム:Twice Removed)

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■曲名:I Can Feel It(Patrick Pentland)
■曲名邦題:アイ・キャン・フィール・イット
■アルバム名:Twice Removed(1994年)
■アルバム名邦題:トゥワイス・リムーヴド
■動画リンク:「I Can Feel It」

セカンド・アルバムからのこの曲もシングルではありません。

彼らはデビュー・アルバムのファースト・シングル「Underwhelmed」が、一部で注目を浴びました。

Sloan – Underwhelmed

確かに良い曲ですが、まだ彼らの持ち味が充分発揮されたとは言い難かったかもしれません。

後で再度触れますが、彼らは所属レコード会社の意向に反して、このセカンドでメロディ重視の作風に変化しました。

その結果このアルバムは、以下のように評価されています。

セカンド・アルバム『トゥワイス・リムーヴド』は本国ではカナダ史上最高のアルバムと絶賛された(カナダの音楽雑誌『Chart』において1996年と2005年の2度、「Top 50 Canadian Albums Of All Time」の1位にランクイン)。

スローン (バンド) ウィキペディア

このセカンド・アルバムを起点として、後に彼らは「カナダの国民的バンド」と呼ばれる存在になりました。

このアルバムは彼らのキャリアにおいて、最大のターニングポイントでした。

 

4位「She Says What She Means」(アルバム:Navy Blues)

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■曲名:She Says What She Means(Chris Murphy)
■曲名邦題:シー・セイズ・ホワット・シー・ミーンズ
■アルバム名:Navy Blues(1998年)
■アルバム名邦題:ネイヴィー・ブルース
■動画リンク:「She Says What She Means」

デビュー時の彼らは大手レコード会社、ゲフィン・レコード(Geffen Records)と契約していました。

1990年頃のゲフィンはソニック・ユース(Sonic Youth)など、激しめのオルタナ・ロックのバンドと契約したがっていました。

今としては隔世の感がありますが、当時はグランジなどのオルタナティブ・ロックが売れる時代でした。

実際1991年にはニルヴァーナ(Nirvana)の「ネヴァーマインド(Nevermind)」が大ヒットを記録しています。

しかしそのオルタナ/グランジが重宝される風潮は、良い面ばかりではありませんでした。

当時スローンはメロディ重視の方向に進もうとしていました。

そうしたバンドの変化に激怒したゲフォンとの間で軋轢が生まれ、一時バンドは解散寸前にまで追い込まれたようです。

そこでバンドは、第二のニルヴァーナを強要するゲフィンと決別することにしました。

大手のレコード会社はトレンドを重視するあまり、バンドの個性をないがしろにすることがあります。

ゲフィンではありませんが、後にナダ・サーフ(Nada Surf)でも同じような悲劇がありました。

ともあれその結果として、彼らは自主レーベル「Murderecords」を設立し、メロディ重視の作品を発表できる体制を整えました。

 

5位「Nothing Left to Make Me Want to Stay」(アルバム:One Chord To Another)

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■曲名:Nothing Left to Make Me Want to Stay(Chris Murphy)
■曲名邦題:ナッシング・レフト・トゥ・メイク・ミー・ウォント・トゥ・ステイ
■アルバム名:One Chord To Another(1996年)
■アルバム名邦題:ワン・コード・トゥ・アナザー
■動画リンク:「Nothing Left to Make Me Want to Stay」

彼らはメンバー全員が曲を書けるバンドです。

メンバーの担当楽器はウィキペディアに記載されていますが、どれがメインの担当楽器かがよく分かりません

そこでメインの楽器とこの記事で作詞作曲した曲数をまとめて、メンバー紹介してみます。

・パトリック・ペントランド(Patrick Pentland) – リード・ギター →5曲
・ジェイ・ファーガソン(Jay Ferguson)- リズム・ギター →2曲
・クリス・マーフィー(Chris Murphy)- ベース →2曲
・アンドリュー・スコット(Andrew Scott)- ドラム

この記事ではアンドリュー・スコットの曲を選んでいませんが、彼も時々曲を書いています。

一見するとパトリックの曲が多い印象を受けるかもしれません。

確かに彼は決定的な曲を書く傾向がありますが、メイン・ソングライターとまではいえません。

あと、このバンドでは自分が書いた曲を各自が歌うルールのようです。

そのためライブでは曲によって、柔軟に楽器を持ち換えて演奏しています。

ここまで民主的で柔軟な運営体制は珍しいかもしれません。

ちなみに彼らはメンバーチェンジや脱退など一度もなく、現在まで存続しています。

 

6位「Take Good Care of the Poor Boy」(アルバム:Between The Bridges)

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■曲名:Take Good Care of the Poor Boy(Jay Ferguson)
■曲名邦題:テイク・グッド・ケア・オブ・ザ・プア・ボーイ
■アルバム名:Between The Bridges(1999年)
■アルバム名邦題:ビトゥイーン・ザ・ブリッジズ
■動画リンク:「Take Good Care of the Poor Boy」

このアルバムの1曲目は悪い曲ではありませんが、テンポが遅く重め曲でした。

前2作での彼らは1曲目にガツンとくる曲を置いていましたが、この作品ではその勝利の方程式を外してきました。

私の勝手な意見ですが、以下の曲が1曲目の方が良かったかもしれません。

Sloan – Losing California

そのせいかこのアルバムは良い曲が多いわりに、それほど高く評価されていません。

このアルバムはジェイ・ファーガソンの書いた曲が、個人的に印象に残っています。

書いた曲が多いクリス・マーフィー、多くの代表曲を書いたパトリック・ペントランドに比べると、ジェイ・ファーガソンは第三の男みたいな立ち位置の人かもしれません。

ジェイ・ファーガソンは、ポップでかわいらしい作風が特徴の人。

このバンドにおけるジェイ・ファーガソンは、CSN&Yにおけるグラハム・ナッシュ(Graham Nash)に少し似ているような気がします。

 

7位「The Good in Everyone」(アルバム:One Chord To Another)

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■曲名:The Good in Everyone(Patrick Pentland)
■曲名邦題:ザ・グッド・イン・エヴリワン
■アルバム名:One Chord To Another(1996年)
■アルバム名邦題:ワン・コード・トゥ・アナザー
■動画リンク:「The Good in Everyone」

私は「One Chord to Another」「Navy Blues」の2枚がスローンの最高傑作だと思います。

ウィーザー(Weezer)やファウンテインズ・オブ・ウェイン(Fountains Of Wayne) のどのアルバムと比較しても遜色ありません。

ちなみにこのアルバムはファンから「青盤」と呼ばれることがあります。

彼らはその2作でパワーポップ・ファンの心をわしづかみして、一躍1990年代以降のパワーポップ・シーンの最重要バンドにおどり出ました。

ただパワーポップ色が強くない「Twice Removed」を最高傑作に推す声もあります。

これからこのバンドを掘る方は、まずこの3枚を抑えてみてください。

あと個人的な感想ですが、スローンの2枚目以降の3作「Twice Removed」「One Chord to Another」「Navy Blues」は、ポウジーズ(The Posies)のセカンド以降の3作と印象が少しかぶります。

 

8位「I Can’t Let Go」(アルバム:One Chord To Another)

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■曲名:I Can’t Let Go
■曲名邦題:アイ・キャント・レット・ゴー
■アルバム名:One Chord To Another(1996年)
■アルバム名邦題:ワン・コード・トゥ・アナザー
※ボーナストラック
■動画リンク:「I Can’t Let Go」

隠れ名曲枠として選んだ「One Chord To Another」のボーナストラックの曲です。

この曲の原曲はイヴィー・サンズ(Evie Sands)ですが、彼らはホリーズ(The Hollies)のカバー・バージョンを参考にしたと思われます。

The Hollies – I Can’t Let Go

このバンドの強味はソングライティング力、つまり良い曲を書けること。

彼らはよくビートルズ(The Beatles)が引き合い出されます。

ただポウジーズと同じく、ビートルズを含めたマージービートの影響といった方がいいかもしれません。

マージービートには、上のホリーズの曲やゾンビーズ(The Zombies)の「インディケーション(Indication)」など、プレ・パワーポップといえそうな曲が散見されます。

スローンは、パワーポップの正統的系譜の延長線上に位置するバンドです。

2000年以降も良質なパワーポップのバンドは沢山ありますが、それ以前と比べてビートルズやマージービートの影響を感じることは少なくなってきたような気がします。

2000年前後のパワーポップに興味のある方は、以下の記事も合わせてご覧ください。

パワー・ポップ(Power Pop)の名曲名盤15選

 

9位「It’s in Your Eyes」(アルバム:Pretty Together)

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■曲名:It’s in Your Eyes(Patrick Pentland)
■曲名邦題:イッツ・イン・ユア・アイズ
■アルバム名:Pretty Together(2001年)
■アルバム名邦題:プリティ・トゥゲザー
■動画リンク:「It’s in Your Eyes」

この記事ではこの6作目までを対象に選曲しました。

以降も良い作品をリリースしていますし、その活動の充実ぶりは以下の事実が如実に表しています。

2017年、カナダ・CBCミュージックが選ぶカナダのバンド・ベスト100の第4位に選ばれた[2]。

スローン (バンド) ウィキペディア

この記事で取り上げた期間以降も、カナダの国民的なバンドとしての地位を維持しているようですね。

一方日本では、本国との間に人気や知名度にギャップがあります。

実際私もパワーポップ好きの音楽仲間以外の人とこのバンドの話をした記憶がありません。

彼らは新作が出る度に音楽誌をにぎわせるバンドではありませんから、ある程度仕方ないとは思いますが。

しかしそのせいかいま一つ人気や知名度が広がっておらず、音楽の質に見合った認知度が得られていないような気がします。

 

10位「Stand By Me, Yeah」(アルバム:Navy Blues)

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■曲名:Stand By Me, Yeah(Patrick Pentland)
■曲名邦題:スタンド・バイ・ミー・イェー
■アルバム名:Navy Blues(1998年)
■アルバム名邦題:ネイヴィー・ブルース
■動画リンク:「Stand By Me, Yeah」

このバンドはメッセージ性やキャラクターを売りにしているバンドではありません。

ただメッセージ性が皆無だとか、キャラクターが魅力的ではないと言いたいのではありません。

それを前面に出していないというだけです。

メンバーはイケメンぞろいですが、それをアピールしている様子もありません。

正直この記事を書く前の私は、取り上げるネタがあまりなさそうだと感じていました。

そこで何かおもしろいエピソードがないか探してみましたが、やはり興味深い情報は出てきません。

つまり彼らは話題性ではなく、正味音楽の質だけて勝負してきたといえます。

私はこのブログでそのアーティストの伝えたいことや人間性を掘り下げて書くことがあります。

それは読者の方に興味をもってもらえるよう考えてのこと。

しかし記事を書き進める内に、彼らについて文章を書くことさえ不純物に思えてきました。

必要なのは、単純に彼らの音楽を聞く機会を増やすことだけかもしれません。

私は執筆時、曲さえ聞いてもらえれば何とかなると思って書きました。

期待せず聞いてみたが、予想以上に良くて驚いたと思っていただけたらうれしいです。

 

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