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マッシヴ・アタック(Massive Attack)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はマッシヴ・アタックのランキングを作成しました。

彼らは、トリップ・ホップ(Trip Hop)やブリストル・サウンド(Bristol Sound)の代表的なグループです。

トリップ・ホップとは、HIOHOPやレゲエなどをベースとした雑食でダウナーな音楽です。

はっきり言って、万人向けの音楽ではありません。

ただ一度その魅力を知ると病みつきになってしまう音楽です。

そこで今回は、最初に入り口となる曲を3つご用意しました。

・初心者向け:「Paradise Circus」
・中級者向け:「Teardrop」
・上級者向け:「Angel」

迷ったら1位の曲から順番に聞いてみてください。

 

1位「Teardrop」(アルバム:Mezzanine)

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■曲名:Teardrop
■曲名邦題:ティアドロップ
■アルバム名:Mezzanine
■アルバム名邦題:メザニーン
■動画リンク:「Teardrop」

このアルバムでは、コクトーツインズ(Cocteau Twins)のエリザベス・フレイザー(Elizabeth Fraser)を、ゲスト・ボーカルに迎えています。

この曲の曲名は「Teardrop」つまり「涙のしずく」。

思わせぶりな曲名なので歌詞を読んでみましたが、詩的な表現が多く、意味がよく分かりませんでした。

このプロモーションビデオでは、胎内の赤ちゃんが登場しています。

映像を見ても、やはり何を言わんとしているのか分かりません。

結局、歌詞を読んでもPVを見ても「涙のしずく」に繋がりそうなものは見つかりませんでした。

ただそれでもいいのかもしれません。

この人たちの魅力はアブストラクトなところ、つまり抽象的な世界観です。

歌詞や映像が、必ずしも具体的な感情やストーリーにひもづいていなくても不思議ではありません。

もしかしたら涙といっても、冷たいコップの表面に浮き出た水滴みたいなものなのかもしれませんし。

 

2位「Blue Lines」(アルバム:Blue Lines)

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■曲名:Blue Lines
■曲名邦題:ブルー・ラインズ
■アルバム名:Blue Lines
■アルバム名邦題:ブルー・ラインズ
■動画リンク:「Blue Lines」

ファーストアルバムのタイトル曲です。

彼らは当初「ワイルド・バンチ(Wild bunch)」と名乗っていました。

当時はネリー・フーパー(Nellee Hooper)やトリッキー(Tricky)など、そうそうたるアーティストが参加していました。

その後彼らはネナ・チェリー(Neneh Cherry)の「ロウ・ライク・スシ(Raw Like Sushi)」のレコーディングに参加したり、以下のシングルを発表しています。

Massive Attack – Any Love

ただこのデビュー・アルバムの頃にはメンバーが固定され、以下の3人となっています。

・グラント・マーシャル(Grant “Daddy G” Marshall):通称”ダディ・G”
・ロバート・デル・ナジャ(Robert “3D” Del Naja):通称”3D”
・アンドリュー・ヴォウルズ(Andrew “Mushroom” Vowles):通称”マッシュルーム”

洗練の極みといえる曲です。

このアルバムは1991年5月にリリースされました。

もう30年近く前ですが、この曲には全く古さを感じません。

彼らの音楽は「踊れないダンス・ミュージック」と言われますが、それが当たり前の現在でも、彼らの曲は驚異的に新鮮さを失っていません。

 

3位「Protection」(アルバム:Protection)

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■曲名:Protection
■曲名邦題:プロテクション
■アルバム名:Protection
■アルバム名邦題:プロテクション
■動画リンク:「Protection」

この曲ではエヴリシング・バット・ザ・ガール(Everything But the Girl)のトレイシー・ソーン(Tracey Thorn)が、ゲストボーカルで参加しています。

トレイシーはこの曲と「ベター・シングス(Better Things)」にも参加しました。

さて初期の三作はどれも傑作といえる出来ですが、音楽的傾向はかなり異なります。

このセカンド・アルバムはファーストに比べて音のバリエーションが広がり、より耽美な音楽へと変化しました。

その分リズムが前作より後退していますが、新しく獲得した魅力で補っていて、作品の水準は維持しています。

この曲は比較的聞きやすく、入門者にもおすすめです。

ただ一見スムースな曲ですが、簡素なリズムの背後で時にウネウネしていたり、アンビニエントなシンセサイザーが鳴り続けていますね。

彼らの音楽の魅力に気付くには、ヘッドホンで聞くといいかもしれません。

 

4位「Angel」(アルバム:Mezzanine)

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■曲名:Angel
■曲名邦題:エンジェル
■アルバム名:Mezzanine
■アルバム名邦題:メザニーン
■動画リンク:「Angel」

この曲は冒頭から刺激的です。

イントロの不穏なベースラインから導かれるように、ホレス・アンディ(Horace Andy)の中性的なボーカルが始まります。

前半はダウンテンポですが、徐々ににじり寄るような迫力を感じますね。

その均衡が崩れるのは、2:24にギターが入ってからのこと。

このアルバムはギターが目立つため、ロック色が強くなったと言われています。

マッシュルームはその変化に不満があったようで、このアルバム限りで脱退してしまいました。

私はその変化に狂喜しましたが。

確かに前作も悪い作品ではありませんでした。

むしろとてもすばらしい作品でしたが、このアルバムと比較すると音楽的なダイナミクスに欠けるように思います。

このアルバムのダイナミクスとは、ダークな音色のギター。

この曲でも中盤あたりから音圧を感じさせるギターは、静かなドラマ性と鈍色の陰影を加えています。

ちなみにギターのアンジェロ・ブルスキーニ(Angelo Bruschini)は、ブルー・エアロプレインズ(The Blue Aeroplanes)のメンバーだったとのこと。

このアルバムは彼の貢献がとても大きかったように思います。

この曲と迷った「ディゾルヴド・ガール(Dissolved Girl)」などでは、もっとギターが暴れています。

このアルバムは彼らの最高傑作と言われていますが、私も異存はありません。

 

5位「Paradise Circus」(アルバム:Heligoland)

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■曲名:Paradise Circus
■曲名邦題:パラダイス・サーカス
■アルバム名:Heligoland
■アルバム名邦題:ヘリゴランド
■動画リンク:「Paradise Circus」

このアルバムが発売されたのは2010年ですから、前作から7年が経過していました。

私などは、まだバンドが継続していたのかと思ったぐらいです。

このアルバムは相当難産だったようで、当初は「Weather Underground」という仮タイトルで、2007年に発売が予定されていました。

実際に発売されたのは2010年ですから、3年以上長引いたことになります。

ただ結果的に彼らはすばらしい作品を届けてくれました。

特にこの曲の後半はニューオーダーみたいな箇所があって、聞きやすさと聞きごたえを両立しています。

ちなみにアルバム・タイトルの「Heligoland」とは、ドイツの観光地として有名な「ヘルゴラント島」のこと。

風光明媚な土地なので、写真を掲載しておきましょう。

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この写真を見ながらお聞きいただくと、聞いた時に曲のイメージが広がるかもしれません。

 

6位「Live with Me」(アルバム:Collected)

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■曲名:Live with Me
■曲名邦題:リヴ・ウィズ・ミー
■アルバム名:Collected
■アルバム名邦題:コレクテッド
■動画リンク:「Live with Me」

ベスト・アルバムからの選曲です。

「ダニー・ザ・ドッグ(Danny the Dog)」や「ブレット・ボーイ(Bullet Boy)」のようなサウンドトラック作品の後にリリースされました。

このベスト盤にはスタジオ・アルバムに収録されていない曲も入っていますから、チェックしておいて損はありません。

この曲もオリジナル・アルバム未収録曲です。

さてこの曲のゲストボーカルは、テリー・キャリアー(Terry Callier)。

彼らと相性が良さそうと思った方、ビンゴです。

やるせないイントロの後、1:31から始まるテリーの第一声だけで、一気に彼の世界に持っていかれてしまいます。

テリーの歌の特徴は、異常なほどの声の深み。

闇の陰影を表現できるマッシヴ・アタックとの相性が悪かろうはずがありません。

 

7位「Cool Monsoon (based on “Weather Storm”)」(アルバム:No Protection)

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■曲名:Cool Monsoon (based on “Weather Storm”)
■アルバム名:No Protection
■アルバム名邦題:ノー・プロテクション
■動画リンク:「Cool Monsoon (based on “Weather Storm”)」

マッド・プロフェッサー(Mad Professor)が「Protection」を、ダブ・アルバムとして再編集した作品の曲です。

最初はこのアルバムからは選曲しない予定でした。

マッド・プロフェッサー色が強すぎて、マッシヴ・アタックの作品という感じがしないからです。

実際このアルバムの魅力は、悪酔いにも似たダビーなトリップ感覚ですが、その多くはマッド・プロフェッサーの功績だと思いますし。

この曲の原曲は「Protection」に収録された「ウェザー・ストーム(Weather Storm)」という曲です。

しかしこちらも捨てがたいものがあります。

他の曲ではオリジナルから大幅に改変されていますが、この曲は比較的オリジナルの魅力を残しているので、このアルバムからご紹介しようと思いました。

リズムはダブ処理されていますが、ピアノの美しい響きは健在です。

というよりオリジナルより美しいかもしれません。

アルバム・ジャケットには「Massive Attack Vs. Mad Professor」と記載されていますが、両者の魅力がぶつかって出来た異端の傑作です。

 

8位「Future Proof」(アルバム:100th Window)

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■曲名:Future Proof
■曲名邦題:フューチャー・プルーフ
■アルバム名:100th Window
■動画リンク:「Future Proof」

このアルバムでは、子育てを理由にダディ・Gが参加しませんでした。

オリジナル・メンバーのマッシュルームは、前作の時点で脱退しています。

そのため、このアルバムはほぼ3Dのソロ・アルバムみたいになりました。

シンニード・オコナー(Sinead O’Connor)が参加した曲もありますが、全体的に3D色が強いアルバムといえるでしょう。

前作「Mezzanine」では人間関係が悪化し、かなり険悪な中でレコーディングされたようです。

ただそうした不協和音さえも音楽に深みを加えるスパイスだったかもしれません。

しかしこの作品には、そうしたマジックは感じられません。

また以前の彼らは時代に先駆けた存在でしたが、どこか追い付かれてしまったような感じがしないでもありません。

この曲などは少し前のレディオヘッド(Radiohead)みたいではないでしょうか。

しかし純粋に音楽だけで判断したら、それでもなおすばらしいと言わざるを得ません。

3Dのボーカルの後のカオスな展開は、とてもスリリングです。

魔法が解けた後の人間界の音楽としては、上々の部類ではないでしょうか。

 

9位「Unfinished Sympathy」(アルバム:Blue Lines)

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■曲名:Unfinished Sympathy
■曲名邦題:アンフィニッシュト・シンパシィ
■アルバム名:Blue Lines
■アルバム名邦題:ブルー・ラインズ
■動画リンク:「Unfinished Sympathy」

この曲は彼らの代名詞的な名曲です。

本来はもっと上に位置していてもおかしくありません。

それがこの位置になっているのは、ひとえに私の好みゆえです。

またこのアルバムではウィリアム・デヴォーン(William DeVaugh)の「ビー・サンクフル・フォー・ワット・ユー・ゴット(Be Thankful For What You’ve Got)」のカバーが有名です。

私はそちらにも、はまることができませんでした。

私はこのバンドのダウナーところが好きで、どこまでも落ち込んでいくような、しかし同時に浮遊感を感じるところがすばらしいと思っています。

その私の狭い趣向からすると、この曲のボーカル、シャラ・ネルソン(Shara Nelson)の歌は、いささか生命力がありすぎるように感じられるのですね。

ただその偏狭な好みを超えてこの曲を選んだのは、楽曲の魅力とストリングスのすばらしさゆえ。

誰がストリングスのアレンジを担当しているのかと思ってクレジットを見たら、ウィル・マローン(Wil Malone)でした。

彼はソロ・アルバムでもオーケストレーションが絶品でした。

ヴァーヴ(The Verve)の「ビター・スウィート・シンフォニー(Bitter Sweet Symphony)」のストリングスもこの人の仕事といえば、ご理解いただけるかもしれません。

おそらく私以外の多くの方は、この曲を素直に楽しめると思います。

奇特にも私のような性分の方は、ストリングスのすばらしさに注目していただければと思います。

 

10位「Babel」(アルバム:Heligoland)

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■曲名:Babel
■曲名邦題:バベル
■アルバム名:Heligoland
■アルバム名邦題:ヘリゴランド
■動画リンク:「Babel」

初めて彼らを聞く方は、聞きやすい曲がそろっているこのアルバムをおすすめします。

特にこの曲などは、ギターポップかと思えるぐらいではないでしょうか。

このアルバムではトリッキーの女性ボーカル、マルティナ・トップリー・バード(Martina Topley-Bird)が、ゲストボーカルを務めています。

エリザベスのような魔性は感じませんが、キュートな声質が魅力的です。

聞きやすいと思って聞いていると、後半は徐々に彼ららしいサウンドに変化してきます。

特に3:30からの展開は地味にすばらしいですね。

とっつきにくいバンドですが、一度ハマると重要な存在になります。

もしこの曲が気に入ったら、トリップ・ホップの金字塔といえる初期の3作を聞いてみてください。

 

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