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チープトリック(Cheap Trick)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はチープ・トリックを取り上げます。

この人たちは1970年代にパワーポップのバンドとして人気を博しました。

一時は人気が低迷していましたが、その後産業ロック的な方向に転換して、人気が復活しています。

私は前期のパワーポップ時代を高く評価していますが、その後も良い曲がいくつもあります。

前期と後期ではそれぞれ持ち味が変わっていますが、常にポップな魅力のある楽曲を提供してくれています。

今回は頭を空っぽにして楽しめる名曲の数々をお楽しみください。

1位「I Want You To Want Me」(アルバム:Cheap Trick at Budokan)

■曲名:I Want You to Want Me
■曲名邦題:甘い罠
■アルバム名:Cheap Trick at Budokan
■アルバム名邦題:チープ・トリックat武道館
■動画リンク:「I Want You To Want Me」

有名な話ですが、このバンドを発掘したのは日本人です。

本国アメリカではデビューしても、しばらくの間全然売れませんでした。

ちなみにデビューアルバムは、アルバムチャートで200位にも入っていません。

しかし日本ではアルバムを発表するたびに人気が高まり、ついには武道館でライブを開催できるまでになりました。

武道館といえば、今もそこでライブをすることが目標になるような場所ですよね。

日本限定発売されたこのライブアルバムをきっかけとして、本国に逆輸入する形でアメリカでも人気に火が点いたのです。

このアルバムの成功の要因は、観客の熱気です。

ジャニーズとかAKBのライブのように、何か示し合わせた合いの手を入れています。

きっとチープ・トリックのメンバーは驚いたでしょうね。

まあ日本人の立場からすると少し気恥ずかしいですが、この曲では盛り上げに一役買っていることは認めざるを得ません。

 

2位「Surrender」(アルバム:Cheap Trick at Budokan)

■曲名:Surrender
■曲名邦題:サレンダー
■アルバム名:Cheap Trick at Budokan
■アルバム名邦題:チープ・トリックat武道館
■動画リンク:「Surrender」

この曲も同じく武道館のライブからです。

先程の曲と同じく黄色い歓声がすごいです。当時の人気は明らかに女性が主導していました。

動画のロビン・ザンダー(Robin Zander)の王子様っぷりを見ると、気持ちは分からなくもありません。

ちなみに彼らのファーストアルバムでは、メンバー全員がジャケット写真に登場しています。

しかし売れませんでした。

そこで次作から、ロビン・ザンダーとトム・ピーターソン(Tom Petersson)という超絶イケメンの2人だけをジャケットに取り上げたアルバムを、3作連続で発表しています。

おそらくそのイケメンフロント戦略が功を奏したのかもしれません。

MUSIC LIFE誌あたりではさぞかし盛り上がったことでしょう。後のブレイクに繋がる女性人気を獲得できました。

ジャケットから3作連続で外されることに同意したとは、他の2人は大人な対応ですね。もしくは現実主義者だったか。

この曲はパワーポップのお手本のような曲です。

 

3位「Can’t Stop Fallin’ Into Love」(アルバム:Busted)

■曲名:Can’t Stop Fallin’ Into Love
■曲名邦題:フォーリン・イントゥ・ラヴ
■アルバム名:Busted
■アルバム名邦題:バステッド
■動画リンク:「Can’t Stop Fallin’ Into Love」

選曲を見るとまる分かりですが、私はチープ・トリックの前期の方が好みです。

しかしこの曲などは全期間通じても、相当すばらしい曲だと思います。

この曲は外部のライターが曲を提供しています。

私はリック・ニールセン(Rick Nielsen)など良い曲が書けるソングライターがいるのに、外部からの曲を採用するのはどうかと思っています。

しかし中にはこの曲のように、外部からでも良い曲が提供されることもあります。

一概に悪いことばかりではないかもしれませんね。

確かこの曲は、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)も欲しがっていたのだとか。

確かに似合いそうな感じがします。

 

4位「On Top of the World」(アルバム:Heaven Tonight)

■曲名:On Top of the World
■曲名邦題:オン・トップ・オブ・ザ・ワールド
■アルバム名:Heaven Tonight
■アルバム名邦題:天国の罠
■動画リンク:「On Top of the World」

このバンドのパワーポップバンドとしての最盛期は「蒼ざめたハイウェイ(In Color)」「天国の罠(Heaven Tonight)」「ドリーム・ポリス(Dream Police)」の三作でしょう。

その中間にあたるこのアルバムは、開き直ってポップなサウンドを目指したらしく、パワーポップのお手本のような曲が満載です。

この曲は少し変化球なところがありますが、とてもポップな魅力がぎっしり詰まっています。

イントロは珍しくトム・ピーターソンのベースから始まるという、彼らにしては珍しいパターンです。

少しギターが荒れ気味な演奏ですが、このぐらいキャッチーな曲は、そのぐらいエッジがあった方が曲が引き立ちます。

サビのところは少しELOみたいかもしれません。

 

5位「It’s Up to You」(アルバム:The Doctor)

■曲名:It’s Up to You
■曲名邦題:イッツ・アップ・トゥ・ユー
■アルバム名:The Doctor
■アルバム名邦題:ザ・ドクター
■動画リンク:「It’s Up to You」

このアルバムの時、チープ・トリックはどん底でした。

パワーポップ三部作の後もアルバムの質は大きく落ちていませんし、大ヒットはしていなくてもセールスもある程度踏みとどまっていました。

しかしこのアルバムでは、いきなり最高位が115位と惨敗です。トップ100にも入りませんでした。

前作の35位ですから、急激な失速です。

質は悪くないのにもかかわらず。

特にこの曲などはサウンドに1980年代特有のチープさがあるものの、イントロからとてもかっこいいです。

ただ良い曲を書いていても、どことなく時代と合わなくなってきたのかもしれません。

今こそ再評価したい曲です。

 

6位「Voices」(アルバム:Dream Police)

■曲名:Voices
■曲名邦題:ヴォイシズ
■アルバム名:Dream Police
■アルバム名邦題:ドリーム・ポリス
■動画リンク:「Voices」

今回選曲した中で、唯一のスローナンバーです。

彼らの良さは、勢いがあるキャッチな曲をバーストさせるところですが、この曲はそれらに劣らぬミディアムバラードです。

私はこの頃の彼らのポップな楽風には、ELOの影響があるとみています。

この曲も出だしのところは、ジェフ・リン(Jeffrey Lynne)が歌っていてもおかしくないように思います。

彼らは1970年代にラズベリーズ(Raspberries)、バッドフィンガー(Badfinger)、ELOなどと並んで、ビートルズライクなメロデイを書けるバンドだったと思います。

この曲を含めて初期の彼らの曲は、ほぼリック・ニールセンが書いていましたが、この曲は彼の才能を示す名曲だと思います。

 

7位「Come On, Come On」(アルバム:In Color)

■曲名:Come On, Come On
■曲名邦題:カモン・カモン
■アルバム名:In Color
■アルバム名邦題:蒼ざめたハイウェイ
■動画リンク:「Come On, Come On」

パワーポップの道を歩き始めたセカンドアルバムからの選曲です。

ファーストアルバムはそれなりに良い曲もありますが、このアルバムぐらいから明らかにキャッチーな曲が増えてきています。

この曲以外にも「甘い罠(I Want You to Want Me)」「サザン・ガールズ(Southern Girls)」など、ほぼ同等の曲が目白押しです。

おそらくファーストアルバムが売れなかったために、売れ線の曲を書かざるを得なかったと思われます。

レコード会社からごり押しされたトム・ワーマン(Tom Werman)をプロデューサーに迎え、ヒットしそうな曲を書きましたが、それでもすぐには売れませんでした。

ただこの頃の曲が中心となって、武道館のライブアルバムで人気に火が点いていますし、後年パワーポップ好きの人達から再評価されています。

彼らとしては不本意だったようですが、結果的にレコード会社とトム・ワーマンの判断が正しかったのではないでしょうか。

 

8位「Love Comes a-Tumblin’ Down」(アルバム:All Shook Up)

■曲名:Love Comes a-Tumblin’ Down
■曲名邦題:ア・タンブリン・ダウン
■アルバム名:All Shook Up
■アルバム名邦題:オール・シュック・アップ
■動画リンク:「Love Comes a-Tumblin’ Down」

彼らは本来、もっと甘さひかえめでハードな曲を演奏したかったようです。

ファーストアルバムはよりハードロック寄りでしたが、あまり売れませんでした。

その後ポップ路線に転換してからヒットを飛ばすと、レコード会社から押し付けられたポップ路線推進請負人トム・ワーマンから解放されました。

このアルバムでは、よりアーティストの自主性を重んじてくれるジョージ・マーティン(George Martin)をプロデューサーに迎えて、やりたかったハード路線へと回帰しました。

しかし売れませんでした。

彼らは自分たちの持ち味とやりたいことが、一致していないバンドなのかもしれません。

しかしこの曲など成功している例もあります。

デビューアルバムの頃は軽量級のハードロックだったかもしれませんが、この曲あたりは堂々たる出来です。

心なしか、演奏も生き生きしています。

 

9位「Cover Girl」(アルバム:Standing on the Edge)

■曲名:Cover Girl
■曲名邦題:カヴァー・ガール
■アルバム名:Standing on the Edge
■アルバム名邦題:スタンディング・オン・ジ・エッジ
■動画リンク:「Cover Girl」

このアルバムではエアロスミス(Aerosmith)の仕事で有名なジャック・ダグラス(Jack Douglas)を、プロデューサーとして迎えています。

実はファーストアルバムでもジャック・ダグラスのプロデュースで、ハードロック路線でした。

しかしハード路線では売れないと気がついたのか、アルバム全体としては、それほどハードロックなアルバムになっていません。

この頃はバンドが試行錯誤していた時期です。

私がセールスに言及するのは、いくらいいバンドでも売れなければアルバムを出せなくなるからです。

やりたいこととバンドの継続に必要なことについて、バランス感覚も必要だと思っています。

実際彼らは試行錯誤した結果、バンドを継続できました。

楽曲自体はいいのに、報われなかった時期ではあっても、彼らの魅力であるポップな楽曲に仕上げています。

報われない時期にコツコツと、良い曲を書いていたことが、後の再ブレイクに繋がったかもしれません。

 

10位「If You Want My Love」(アルバム:One on One)

■曲名:If You Want My Love
■曲名邦題:永遠のラヴ・ソング
■アルバム名:One on One
■アルバム名邦題:ワン・オン・ワン
■動画リンク:「If You Want My Love」

このバンドはライブアルバムで人気がブレイクしただけあって、ライブ映えする曲が多いです。

この曲なども、いかにもライブで盛り上がりそうな曲です。

パワーポップのバンドは一般に演奏について語られることはあまり多くありませんが、彼らは演奏力もあります。

テクニックがあるとかではなく、バンド全体でのまとまりが良いと思います。

思うのですが、ヒットするかどうかについて演奏力はそれほど重要ではないように思います。

むしろ楽曲の魅力が大きいかもしれません。

しかし売れ続けるためには、演奏の魅力がないと、せっかく付いたファンの歩留まりが悪くなる気がします。

特にロックバンドの場合は。

ライブで映える曲が書けて、演奏面でも魅了してくれるところが、彼らが今も活動を継続できている要因かもしれません。

 

番外編「The Flame」(アルバム:Lap of Luxury)

■曲名:The Flame
■曲名邦題:永遠の愛の炎
■アルバム名:Lap of Luxury
■アルバム名邦題:永遠の愛の炎
■動画リンク:「The Flame」

彼らの一番有名な曲です。

私が選んだランキングでは選外とさせていただきました。

この曲に対する私の不満は、彼らの個性が感じられないことです。

外部のライターから提供された曲ですし、いかにもヒットしそうな曲を彼らが演奏しただけと思っていました。

ただ久しぶりに聞き返したところ、思っていたほど悪くないと思いました。

名曲30選だったら入っていたかもしれません。

この曲を期待していた人がいると申し訳ないので、番外編として取り上げることにしました。

パワーバラード寄りで、少し大味なところがありますが、確かにとてもよくできた曲だと思います。

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