今回はミッシー・エリオットのランキングを作成しました。
この人はラッパーとシンガー、どちらも一流です。
またティンバランドと組んで、革新的な作品を発表してきました。
音楽的豊かさと革新性を兼ね備えた楽曲をお聞きください。
- 1 1位 「Beep Me 911」(アルバム:Supa Dupa Fly)
- 2 2位 「Work It」(アルバム:Under Construction)
- 3 3位 「All n My Grill」(アルバム:Da Real World)
- 4 4位 「Get Ur Freak On」(アルバム:Miss E…So Addictive)
- 5 5位 「I’m Not Perfect」(アルバム:This Is Not A Test)
- 6 6位 「Hot Boyz」(アルバム:Da Real World)
- 7 7位 「Can You Hear Me」(アルバム:Under Construction)
- 8 8位 「Pass That Dutch」(アルバム:This Is Not A Test)
- 9 9位 「Remember When」(アルバム:The Cookbook)
- 10 10位 「4 My Man」(アルバム:The Cookbook)
- 11 関連記事
- 12 記事一覧
- 13 他ブログ・SNS等
1位 「Beep Me 911」(アルバム:Supa Dupa Fly)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring 702 and Magoo)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング 702&マグー)
■曲名:Beep Me 911
■曲名邦題:ビープ・ミー・911
■アルバム名:Supa Dupa Fly
■アルバム名邦題:スゥパ・ドゥパ・フライ
■動画リンク:「Beep Me 911」
ファースト・アルバムの曲です。
このアルバムでは、アン・ピーブルズ(Ann Peebles)の「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン(I Can’t Stand the Rain)」を引用した「レイン(The Rain (Supa Dupa Fly))」の方が有名かもしれません。
私はこちらの曲の方が好きです。
このアルバムには他にも「ソック・イット・ツー・ミー(Sock It 2 Me)」など4枚シングルカットされ、アルバム・チャートで4位を記録しました。
デビューアルバムとしては大成功の部類です。
ただ当時の彼女は、ふくゆかな姉御といった感じがしますね。
後年彼女はダイエットに成功して、かなりの美形ぶりが話題になりました。
彼女は実力が認められてデビューした人です。
デビュー当時は、ビジュアルは良いに越したことはない程度だったかもしれません。
2位 「Work It」(アルバム:Under Construction)
■アーティスト名:Missy Elliott
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット
■曲名:Work It
■曲名邦題:ワーク・イット
■アルバム名:Under Construction
■アルバム名邦題:アンダー・コンストラクション
■動画リンク:「Work It」
彼女の音楽を語る時は、ティンバランド(Timbaland)について触れないわけにはいきません。
ティンバランドのサウンドについては、よく変態的と言う人がいます。
確かにどこか変です。
問題はシンプルなリズムなのに、本質的な違和感があるということです。
この曲でも、ひたすらシンプルでアブストラクトなリズムが続きます。
最初は違和感を感じますが、慣れると刺激的に感じてくるものです。
もしかしたら古いソウル・ミュージック好きの方は、拒否反応を起こすかもしれません。
そういう方には、ティミー・トーマス(Timmy Thomas)の「かなわぬ想い(Why Can’t We Live Together)」のリズムボックスを思い出していただきたいと思います。
Timmy Thomas – Why Can’t We Live Together
私は上の曲の延長線上で「Work It」を聞いているようなところがあります。
3位 「All n My Grill」(アルバム:Da Real World)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring Nicole Wray, MC Solaar or Big Boi)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング ビッグ・ボーイ・オブ・アウトキャスト&ニコル・レイ)
■曲名:All n My Grill
■曲名邦題:オール・ン・マイ・グリル
■アルバム名:Da Real World
■アルバム名邦題:ダ・リアル・ワールド
■動画リンク:「All n My Grill」
彼女は、ほとんどの曲を自分で書いています。
彼女のアルバムには駄作がなく、どれも聞きごたえがあります。
そのアベレージの高さは、ソングライターの力量が関係しているかもしれません。
彼女は2019年にラッパーとしては初めて、ソングライターの殿堂入りを果たしています。
そもそも彼女がソロ・デビューできたのは、ソングライターとしての実績が高く評価されたからですし。
この曲はヨーロピアンなサウンドもすばらしいですが、純粋に楽曲が優れているように思います。
ただこの曲は後半に一波乱あります。
2:50からアウトキャスト(OutKast)のビッグ・ボーイ(Big Boi)が登場していますね。
めちゃくちゃ早口です。
突然の土砂降りのような彼の登場によって、この曲はただ優雅なだけで終わっていません。
4位 「Get Ur Freak On」(アルバム:Miss E…So Addictive)
■アーティスト名:Missy Elliott
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット
■曲名:Get Ur Freak On
■曲名邦題:ゲッチュア・フリーク・オン
■アルバム名:Miss E…So Addictive
■アルバム名邦題:ミスE…ソー・アディクティヴ
■動画リンク:「Get Ur Freak On」
日本ではこの曲が最も有名かもしれません。
ただイントロの「これからみんなでめちゃくちゃ踊って騒ごう、騒ごう」というセリフは、何度聞いても気恥ずかしいですね。
日本をイメージしたのか、この曲は東洋的なPVです。
日本人の立場からこの動画を見ると、何か勘違いしている感が半端ありません。
まあそれを狙っているのかもしれませんが。
ティンバランドらしいトリッキーなトラックもすばらしいです。
一番の聞きどころは、3:17からのミッシーのラップのパートだと思います。
このアルバムは個人的には「ドッグ・イン・ヒート(Dog in Heat)」という曲も大好きです。
ただそれ以上にこの曲は聞き逃せません。
Missy Elliott – 4 My People(featuring Eve)
惜しくもランク外となりましたが、ぜひ押さえておきたい曲です。
5位 「I’m Not Perfect」(アルバム:This Is Not A Test)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring The Clark Sisters)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング ザ・クラーク・シスターズ)
■曲名:I’m Not Perfect
■曲名邦題:アイム・ノット・パーフェクト
■アルバム名:This Is Not A Test
■アルバム名邦題:ディス・イズ・ノット・ア・テスト!
■動画リンク:「I’m Not Perfect」
この曲はシングルカットされていません。
しかし彼女の歌がすばらしいので取り上げてみました。
共演しているクラーク・シスターズは、ゴスペルの有名女性コーラス・グループです。
ミッシーは彼女たちのサポートを受けて、堂々とした歌を披露していますね。
実に腹にたまる歌です。
彼女は保守的といえるこういう曲でも、規格外の実力を見せつけてくれました。
このアルバムには後で取り上げる「Pass That Dutch」という変態的な曲も収録されています。
この振れ幅の大きさこそが、彼女の音楽を聞くおもしろさかもしれません。
6位 「Hot Boyz」(アルバム:Da Real World)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring Lil’ Mo)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング リル・モー)
■曲名:Hot Boyz
■曲名邦題:ホット・ボーイズ
■アルバム名:Da Real World
■アルバム名邦題:ダ・リアル・ワールド
■動画リンク:「Hot Boyz」
再度ティンバランドについて触れておきます。
彼のリズムは「チキチキビート」とか「チキチキ系」などと言われています。
名前の通りチキチキしたリズムのことなのですが、そのバリエーションは豊富です。
チキチキが出始めた頃は、拒否反応を示す人が多かったそうです。
当時私の音楽仲間ではネガティブに言う人はいませんでしたが、普通のR&Bを聞きなれた人は面を食らったかもしれません。
ただその気持ちは分かるような気がします。
曲によってはかなりトリッキーですし、つんのめっているような曲も多く、確かに聞いていて落ち着きません。
ドラムン・ベースに近い曲もありますし。
さてこの曲もチキチキのバリエーションの1つだと思います。
比較的聞きやすい方ですので、チキチキ入門に最適かもしれません。
7位 「Can You Hear Me」(アルバム:Under Construction)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring TLC)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング TLC)
■曲名:Can You Hear Me
■曲名邦題:キャン・ユー・ヒア・ミー
■アルバム名:Under Construction
■アルバム名邦題:アンダー・コンストラクション
■動画リンク:「Can You Hear Me」
この曲はTLCと共演しています。
その事実だけでもうれしいですが、この曲は特別な意味を持っています。
この曲は亡くなったアリーヤ(Aaliyah)とレフトアイ(Left-Eye)に捧げられました。
私はTLCに夢中になった時期があって、中でもレフト・アイが一番好きでした。
TLCについては、以下のような記事を書いています。
そんな私からすると、このコーラスはいかにもTLCといった感じがして、それだけで満足してしまいます。
ミッシーはアリーヤとの親交が深い一方で、レフト・アイについてはあまりよく知らなかったようです。
この曲はアリーヤを失ったミッシーと、レフト・アイを失ったTLCが組んだ追悼曲です。
このPVではアリーヤとレフトアイの映像がふんだんに使われています。
彼女たちのファンは、ぜひご覧になってみてください。
8位 「Pass That Dutch」(アルバム:This Is Not A Test)
■アーティスト名:Missy Elliott
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット
■曲名:Pass That Dutch
■曲名邦題:パス・ザット・ダッチ
■アルバム名:This Is Not A Test
■アルバム名邦題:ディス・イズ・ノット・ア・テスト!
■動画リンク:「Pass That Dutch」
前半は静かな曲調ですが、1:25からの異端のリズムが刺激的です。
本当に彼がつくり出すアブストラクトなリズムは、本当にすばらしいですね。
ただこのアルバムは、セールス的に不振に終わりました。
質の問題ではないかもしれません。
内容的には高水準を維持していて、この曲を筆頭にティンバランドも好調を維持しています。
ただこのアルバムは、ティンバランドとの5作目です。
変化の必要に迫られてきたかもしれません。
彼女は次作でティンバランドとの曲を減らす決断をしました。
9位 「Remember When」(アルバム:The Cookbook)
■アーティスト名:Missy Elliott
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット
■曲名:Remember When
■曲名邦題:リメンバー・ホエン
■アルバム名:The Cookbook
■アルバム名邦題:ザ・クックブック
■動画リンク:「Remember When」
この曲はティンバランドとの曲ではありません。
ティンバランドとの全面タッグを解消してからの彼女は、歌に力を入れ始めたように思います。
それはアルバム・ジャケットからも伺えます。
元々彼女はシスタ(Sista)という女性コーラス・グループのメンバーでした。
シスタがデビューするきっかけは、以下のようなものです。
ジョデシィのバックステージに潜り込み、パフォーマンスを披露することができた。それを見て気に入ったディヴァンテ・スウィングが彼女達をエレクトラに紹介し、シスタとしてのデビューとアルバム5枚制作できる契約が決定する。
ミッシーは母子家庭で育ちました。
彼女は貧困から抜け出すために、歌の世界で成功を夢見ていました。
このアルバムで彼女は、原点回帰しようとしていたかもしれません。
10位 「4 My Man」(アルバム:The Cookbook)
■アーティスト名:Missy Elliott(featuring Fantasia)
■アーティスト名カナ:ミッシー・エリオット(フィーチャリング ファンテイジア)
■曲名:4 My Man
■曲名邦題:フォー・マイ・マン
■アルバム名:The Cookbook
■アルバム名邦題:ザ・クックブック
■動画リンク:「4 My Man」
彼女の最高傑作は「Da Real World」「Miss E…So Addictive」「Under Construction」のどれかだと言われています。
しかし彼女自身は、このアルバムが最高傑作だと言っているようです。
実は私もこのアルバムを推しています。
他にも以下のようなすばらしい曲が収録されていますし。
Missy Elliott – Lose Control(featuring Ciara and Fatman Scoop)
この作品は2005年にリリースされています。
2008年頃から彼女はバセドウ病を患い、そのため活動ペースが落ちました。
それでも2019年には「Iconology」というEPがリリースされています。
現在は表舞台に立つ機会こそ減りましたが、プロデュースやPVの監督などで活躍しているようです。
関連記事
■ローリン・ヒル(Lauryn Hill)の名曲名盤10選【フージーズ(The Fugees)時代含む】
■デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)の名曲名盤10選
■ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)の名曲名盤10選
■ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)の名曲名盤10選
記事一覧
他ブログ・SNS等
■このブログの「トップページ」に戻る
※お気に入りに登録をお願いいたします!
■おとましぐらの音楽ブログ(サブブログ)
※オピニオン記事、企画色の強い記事を連載しています
■note(ジャンル別おすすめ曲一覧)
※選りすぐりの名曲を1曲単位でご紹介しています
■おとましぐらXアカウント
※フォローをお願いいたします!