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デイヴィッド・サンボーン(David Sanborn)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はデイヴィッド・サンボーンのランキングを作成しました。

この人の音楽は、フュージョンやクロスオーバーに分類されます。

しかしそれほど小難しい音楽ではありません。

特に注意して聞かなくても、すごいと思える演奏ばかりです。

 

1位「Let’s Just Say Goodbye」(アルバム:Voyeur)

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■曲名:Let’s Just Say Goodbye
■曲名邦題:夢魔へ
■アルバム名:Voyeur
■アルバム名邦題:夢魔
■動画リンク:「Let’s Just Say Goodbye」
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彼はこのアルバムで初めてグラミー賞のベストR&B器楽演奏部門を受賞しました。

確かにこのアルバムは、とても充実しています。

グラミー賞を受賞した「オール・アイ・ニード・イズ・ユー(All I Need is You)」や「ウェイク・ミー・ホエン・イッツ・オーヴァー(Wake Me When It’s Over)」など、すばらしい楽曲が収録されています。

後者だけリンクを貼っておきましょう。

David Sanborn – Wake Me When It’s Over

ただアルバム名が少し奇妙です。

「Voyeur」は「夢魔」という邦題になっていますが、「盗撮」とか「のぞき趣味の人」みたいな意味です。

彼の音楽に合っていないかもしれません。

 

2位「Anything You Want」(アルバム:Hideaway)

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■曲名:Anything You Want
■曲名邦題:エニシング・ユー・ウォント
■アルバム名:Hideaway
■アルバム名邦題:ハイダウェイ
■動画リンク:「Anything You Want」
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今回は対象期間を、このアルバムから「Upfront」までに限定しました。

そのため以下の初期の作品は対象外になりました。

・「テイキング・オフ(Taking Off)」
・「メロー・サンボーン(David Sanborn)」
・「流麗なる誓い(Promise Me the Moon)」
・「ハート・トゥ・ハート(Heart to Heart)」

ただその時期にも良い曲が沢山あります。

ファースト・アルバムから、1曲だけご紹介しておきましょう。

David Sanborn – Flight

既に彼の個性が表れています。

しかし本格的に彼の人気がブレイクするには、このアルバムを待たなければいけませんでした。

このアルバムは5作目にして、ジャズチャートで5位、R&Bチャートで33位を記録しました。

他にもバラードの「リサ(Lisa)」など、彼の定番曲が収録されています。

 

3位「Run for Cover」(アルバム:Straight to the Heart)

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■曲名:Run for Cover
■曲名邦題:ラン・フォー・カヴァー
■アルバム名:Straight to the Heart
■アルバム名邦題:ストレイト・トゥ・ザ・ハート(ライヴ!)
■動画リンク:「Run for Cover」
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この曲は、マーカス・ミラー(Marcus Miller)のベースが聞きものです。

マーカス・ミラーは「Hideaway」に参加してから、徐々に存在感を高めていきました。

最初はベーシストとして参加しただけでしたが、その後多くの楽曲を提供し始めました。

前作「Backstreet」ではマイケル・コリーナ(Michael Colina)とレイ・バーダニ(Ray Bardani)と共にプロデューサーに名を連ね、このアルバムでは単独でプロデュースしています。

サンボーンは、サックス・プレイヤーとしては超一流です。

しかし音楽全体のビジョンを描くことは、あまり得意ではないかもしれません。

そのせいで実力は申し分ないのに、ブレイクに時間がかかったように思いますし。

しかしこの頃にはマーカス・ミラーがいました。

サンボーンはマーカス主導のサウンドで、自分のプレイに専念した結果、このような傑作が生まれました。

マーカスは演奏面でも重要な役割を果たしています。

特に1:36からのチョッパーをお聞きになってみてください。

 

4位「Rush Hour」(アルバム:As We Speak)

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■曲名:Rush Hour
■曲名邦題:ラッシュ・アワー
■アルバム名:As We Speak
■アルバム名邦題:ささやくシルエット
■動画リンク:「Rush Hour」
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このアルバムの特徴は、マイケル・センベロ(Michael Sembello)が参加していることです。

マイケル・センベロは「フラッシュダンス(Flashdance)」のサウンドトラックで「マニアック(Maniac)」というヒットを飛ばした人です。

マイケル・センベロは、ソロ・アルバムでもAORの名盤を残しました。

以前サンボーンは「Promise Me the Moon」などで、AORっぽいアプローチをしていました。

このアルバムもAOR色が強いように思います。

それはマイケル・センベロが「バック・アゲイン(Back Again)」など2曲で歌っているせいかもしれません。

実際AORファンに人気が高いアルバムです。

アルバム・ジャケットやアルバム邦題の「ささやくシルエット」も、ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell)っぽい感じがしないでしょうか(笑)

この曲では、マーカス・ミラーとオマー・ハキム(Omar Hakim)のリズム・セクションが超強力です。

 

5位「Lotus Blossom」(アルバム:Straight to the Heart)

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■曲名:Lotus Blossom
■曲名邦題:ロータス・ブロッサム
■アルバム名:Straight to the Heart
■アルバム名邦題:ストレイト・トゥ・ザ・ハート(ライヴ!)
■動画リンク:「Lotus Blossom」
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「Lotus Blossom」といえば、ケニー・ドーハム(Kenny Dorham)のジャズ・スタンダードとして知られています。

しかしこの曲はDon Grolnickが書いた同名異曲です。

サンボーンの最高傑作と言われることが多いアルバムですし、私もそれに同意します。

スタジオ録音では「Hideaway」「Voyeur」のどちらかが最高作だと思います。

しかしこのアルバムはライブ盤でありながら、それらに比べても頭一つ抜けているかもしれません。

スタジオ録音が不出来というよりも、このアルバムがすばらしすぎますから。

フュージョンというジャンル全体でも屈指の名作といえるでしょう。

さてこの曲はバラードですが、いかがでしょうか。

ここまでアップテンポの曲を中心にご紹介してきましたが、バラードでも圧巻の表現力です。

7分の長さも、まったくダレることがありません。

ジャケットのドヤ顔も分かろうというものです。

 

6位「Chicago Song」(アルバム:A Change of Heart)

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■曲名:Chicago Song
■曲名邦題:シカゴ・ソング
■アルバム名:A Change of Heart
■アルバム名邦題:チェンジ・オブ・ハート
■動画リンク:「Chicago Song」
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この人の演奏は、割とワンパターンかもしれません。

もちろんある程度のバリエーションはありますが、それほどヴァーサタイルなプレイヤーではないように思います。

「アナザー・ハンド(Another Hand)」で普通のジャズを演奏した時は、らしくないと非難されたりもしました。

ただこの人の場合、むしろワンパターンでいいかもしれません。

野球でいえば、速球とカーブだけの怪物ピッチャーみたいな人だと思いますから。

サクソフォニストなら一度はあこがれる、強者といえるサックス・プレイヤー。

少年ジャンプの主人公みたいな、シンプルな魅力を持っています。

またこの人の魅力は、クセが出まくりなところでしょうか。

特にソウルやファンクのリズムと相性が良く、16ビートでのタメを利かせた演奏が絶品です。

たとえばこの曲をお聞きください。

26秒のところから、ただシンプルにテーマを吹いているだけです。

こんな簡単なフレーズにもかかわらず、サンボーンらしさが伝わってきますね。

 

7位「Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)」(アルバム:Backstreet)

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■曲名:Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)
■曲名邦題:さよならは悲しい言葉
■アルバム名:Backstreet
■アルバム名邦題:バックストリート
■動画リンク:「Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)」
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彼のデビューは30歳近くになってからですので、遅咲きの部類だといえるでしょう。

それまではスタジオ・ミュージシャンとして活動してました。

その時代の名演はあまりにも多いのですが、どれもサンボーンらしい演奏ばかりです。

たとえば以下のスティーヴィー・ワンダーの「Tuesday Heartbreak」でも、アルト・サックスを吹いています。

Stevie Wonder – Tuesday Heartbreak

サックスの音量がかなり抑えられているのに、すぐにサンボーンだと分かってしまいます(笑)

この人の演奏はいつもそうです。

音の輪郭がはっきりしていて、他の音より前に出てくる感じがします。

さてこの曲は、グラディス・ナイト&ピップス(Gladys Knight & The Pips)のカバー。

ただこの人の場合は自分のアルバム/客演、自作曲/カバー曲、どんな場合でも演奏はそれほど変わりません。

 

8位「Slam」(アルバム:Close-Up)

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■曲名:Slam
■曲名邦題:スラム
■アルバム名:Close-Up
■アルバム名邦題:クローズ・アップ
■動画リンク:「Slam」
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このアルバムはヒットしましたが、賛否両論があります。

以前から打ち込みを導入していましたが、この作品では更にそれが進展しました。

正直私も打ち込みは味気ないと感じます。

ただ彼の演奏自体は好調を維持しているので、大きな問題はありません。

この曲などは、無機質なリズムと肉感的な上半身が合体した名演です。

ハイラム・ブロック(Hiram Bullock)のギターもすばらしいですし。

他には以下のバラードも秀逸です。

David Sanborn – JT

サウンド面で少し損をしているものの、サンボーンの傑作の1つだと思います。

 

9位「Maputo」(アルバム:Double Vision)

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■アーティスト名:Bob James & David Sanborn
■アーティスト名カナ:ボブ・ジェームス & デイヴィッド・サンボーン
■曲名:Maputo
■曲名邦題:マプート
■アルバム名:Double Vision
■アルバム名邦題:ダブル・ヴィジョン
■動画リンク:「Maputo」
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ボブ・ジェームス(Bob James)との共同名義のアルバムです。

ボブ・ジェームスはファンキーなプレイヤーではなく、激しいサウンドが特徴な人でもありません。

スムース・ジャズに親和性が高い、洗練されたキーボード奏者です。

一方サンボーンは分厚い極上ステーキのようなコテコテ気質の人です。

その組み合わせは、いつもとは違うサンボーンの魅力を浮かび上がらせました。

普段のサンボーンを聞いていると、キメのフレーズが多いと感じます。

ただそれが演奏のメリハリとなって、曲を活性化していました。

しかしここではキメのフレーズはあまり用いられていません。

スムース・ジャズっぽい曲が多いのですが、サンボーンの泣きが活きています。

じっくりサンボーンを聞くならこのアルバムです。

 

10位「Bang Bang」(アルバム:Upfront)

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■曲名:Bang Bang
■曲名邦題:バン・バン
■アルバム名:Upfront
■アルバム名邦題:アップフロント
■動画リンク:「Bang Bang」
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最後は楽しい曲で締めたいと思います。

この曲はジミー・キャスター(Jimmy Castor)のカバーです。

最後にサンボーンがサックスを始めた経緯をご紹介しましょう。

幼少より小児麻痺にかかり、医師の勧めでリハビリを兼ねてサックスをやり始めた。

デイヴィッド・サンボーン ウィキペディア

リハビリが成功しすぎかもしれません(笑)

そのせいか彼の演奏には、生きる喜びを感じます。

彼の音楽には、泣きはあっても陰りはありません。

ただ純粋に演奏するのが楽しいという感じが伝わってこないでしょうか。

私はこの人の演奏を聞くと、元気が出てきます。

もしかしたら本当に疲れたり失意の時には聞けない音楽かもしれません。

ただ少し疲れているぐらい時には、ドリンク剤のような効果を発揮します。

もうひと頑張りしたい方は、かつ丼を食べて、サンボーンでも聞いてみてください。

 

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