今回はAORの名曲ランキングを作成しました。
AORは名曲がとても多くて、この10曲以外にも名曲が沢山あります。
そこで単独で記事を書けそうな有名どころは除外しました。
それでも10曲以外に良い曲があまりに多すぎますが。
いずれ曲を追加する予定ですが、取り急ぎ10曲だけご紹介してみました。
- 1 1位 Alan Sorrenti「Try to Imagine」(アルバム:Sienteme, It’s Time to Land)
- 2 2位 Robbie Dupree「Steal Away」(アルバム:Robbie Dupree)
- 3 3位 David Pomeranz「The Old Songs」(アルバム:The Truth of Us)
- 4 4位 Jules Broussard「Got to Be the Only One」(アルバム:Jules Broussard)
- 5 5位 Airplay「She Waits for Me」(アルバム:Airplay)
- 6 6位 Brian Elliot「Let’s Just Live Together」(アルバム:Brian Elliot)
- 7 7位 Marty Balin「Music Is the Light」(アルバム:Balin)
- 8 8位 Turley Richards「I Will」(アルバム:West Virginia Superstar)
- 9 9位 Dane Donohue「Casablanca」(アルバム:Dane Donohue)
- 10 10位 Russ Ballard「What Does It Take」(アルバム:At The Third Stroke)
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1位 Alan Sorrenti「Try to Imagine」(アルバム:Sienteme, It’s Time to Land)
■アーティスト名:Alan Sorrenti
■アーティスト名カナ:アラン・ソレンティ
■曲名:Try to Imagine
■アルバム名:Sienteme, It’s Time to Land(1976年)
■動画リンク:Alan Sorrenti「Try to Imagine」
イントロのホーンが、非常にポジティヴな印象を与えてくれる曲です。
そこにアラン・ソレンティ(Alan Sorrenti)の伸びやかなボーカルが入るまでの流れがいい感じです。
そこに加わる女性コーラスもいいですね。
この人はイタリア人です。
彼はこのアルバムからアメリカに渡って音楽活動をすることになりました。
その第一弾がこのアルバムです。
アルバム名が「さあ着陸の時だ」で、曲名が「想像してごらん」ですから、前向きな決意のほどが伝わってくる感じがします。
2位 Robbie Dupree「Steal Away」(アルバム:Robbie Dupree)
■アーティスト名:Robbie Dupree
■アーティスト名カナ:ロビー・デュプリー
■曲名:Steal Away
■曲名邦題:ふたりだけの夜
■アルバム名:Robbie Dupree(1980年)
■アルバム名邦題:ふたりだけの夜
■動画リンク:Robbie Dupree「Steal Away」
この曲はAOR屈指の名曲です。
この曲もイントロに特徴があります。
フェードインするエレピ、ハートビートを刻むドラム、言葉少なくキメるギター。
もう既にイントロの段階で、名曲の予感が漂っています。
さてこの曲のリズム・アレンジは、ドゥービー・ブラザーズ(The Doobie Brothers)の「ホワット・ア・フール・ビリーヴス(What a Fool Believes)」との類似がよく指摘されます。
The Doobie Brothers – What a Fool Believes
確かに同じアイデアに基づいているような気がしないでもありません。
ただ「What a Fool Believes」がオリジナルというと、それもまた違うような。。。
全く同じではないので、個人的には問題ないと考えています。
3位 David Pomeranz「The Old Songs」(アルバム:The Truth of Us)
■アーティスト名:David Pomeranz
■アーティスト名カナ:デヴィッド・ポメランツ
■曲名:The Old Songs
■曲名邦題:ふたりのオールド・ソング
■アルバム名:The Truth of Us(1980年)
■アルバム名邦題:ザ・トゥルース・オブ・アス(涙のくちづけ)
■動画リンク:David Pomeranz「The Old Songs」
今度はAORを代表するバラードをご紹介します。
この曲は歌詞が魅力です。
もう心が離れかけている2人。
しかし再び昔のような関係に戻りたいと願う男性は、彼女の前で古い曲を歌うおうと計画しています。
仲の良かった頃を思い出してもらおうと。
決然としたイントロのピアノの響きは、男性の気持ちを代弁しているかのよう。
デヴィッド・ポメランツ(David Pomeranz)の切々と訴えるボーカルに心を打たれます。
4位 Jules Broussard「Got to Be the Only One」(アルバム:Jules Broussard)
■アーティスト名:Jules Broussard
■アーティスト名カナ:ジュールス・ブルサード
■曲名:Got to Be the Only One
■アルバム名:Jules Broussard(1980年)
■アルバム名邦題:ジュールス・ブルサード
■動画リンク:Jules Broussard「Got to Be the Only One」
ジュールス・ブルサード(Jules Broussard)は、アメリカのサックス奏者です。
ところどころで彼のサックスが軽快に鳴り響いています。
ボーカルはランキングの他の曲に比べると少し弱いですが、その代わりに楽曲の出来と1:43からの伸びやかなサックスが絶品です。
更には2:35からのラテンっぽいピアノ・ソロが最高ですし。
女性コーラスもいいですね。
歌を盛り立てる演奏とコーラスの貢献が大きい曲だと思います。
5位 Airplay「She Waits for Me」(アルバム:Airplay)
■アーティスト名:Airplay
■アーティスト名カナ:エアプレイ
■曲名:She Waits for Me
■曲名邦題:彼女はウェイト・フォー・ミー
■アルバム名:Airplay(1980年)
■アルバム名邦題:ロマンティック
■動画リンク:Airplay「She Waits for Me」
デイヴィッド・フォスター(David Foster)とジェイ・グレイドン(Jay Graydon)という大物2人が組んだアルバムの曲です。
まさにAORにおける王道中の王道といってもいいでしょう。
AORとは何かを知りたい方には、このアルバムをおすすめいたします。
実はこの曲と「リーブ・ミー・アローン(Leave Me Alone)」のどちらにしようか、相当迷いました。
そちらもご紹介しましょう。
私はこのグループの曲を聞くといつもパイロットというバンドを思い出します。
未聴の方はぜひそちらも聞いてみてください。
6位 Brian Elliot「Let’s Just Live Together」(アルバム:Brian Elliot)
■アーティスト名:Brian Elliot
■アーティスト名カナ:ブライアン・エリオット
■曲名:Let’s Just Live Together
■曲名邦題:ジャスト・リヴ・トゥギャザー
■アルバム名:Brian Elliot(1978年)
■アルバム名邦題:君と一緒に
■動画リンク:Brian Elliot「Let’s Just Live Together」
ブライアン・エリオット(Brian Elliot)は、ラヴィン・スプーンフル(The Lovin’ Spoonful)のプロデューサーとして知られています。
現在このアルバムはAOR名盤として評価を確立しています。
しかしAORの全盛時代は知名度の高いアルバムではありませんでした。
よく言われるように、それほど歌もうまくありませんし。
しかしその後内容のすばらしさから徐々に支持を広げ、今では一線級の知名度になりまました。
そういう私もAORで好きなアルバムのトップ3に入ります。
演奏がうまく盛り立てていて、ヘタウマなボーカルまで魅力的に聞こえてきます。
7位 Marty Balin「Music Is the Light」(アルバム:Balin)
■アーティスト名:Marty Balin
■アーティスト名カナ:マーティ・バリン
■曲名:Music Is the Light
■曲名邦題:ミュージック・イズ・ザ・ライト
■アルバム名:Balin(1978年)
■アルバム名邦題:恋人たち
■動画リンク:Marty Balin「Music Is the Light」
マーティー・バリン(Marty Balin)のアルバムでは「ハート悲しく(Hearts)」という曲が有名です
しかし私が好きなのはこの曲の方。
出だしは一瞬キング・クリムゾン(King Crimson)かと思うような、陰鬱な雰囲気が漂っています。
この人はジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)のボーカルを務めていた人。
彼の苦みばしった歌が、この曲に一層の深みを加えています。
憂鬱な演奏をバックに「音楽は光だ」と歌うこの曲に、私は励まされるような気がします。
このアルバムでは以下の曲も同じぐらいおすすめです。
8位 Turley Richards「I Will」(アルバム:West Virginia Superstar)
■アーティスト名:Turley Richards
■アーティスト名カナ:ターリー・リチャーズ
■曲名:I Will
■曲名邦題:アイ・ウィル
■アルバム名:West Virginia Superstar(1976年)
■アルバム名邦題:ウェスト・ヴァージニア・スーパースター
■動画リンク:Turley Richards「I Will」
この人のキャリアは意外と古く、1959年には既にシングルを発売しています。
私が知っているのは前作「エクスプレッションズ(Expressions)」からですが、前作ではもっと素朴なシンガーソングライターっぽい音楽をやっていました。
5年ぶりとなるこのアルバムでは、より洗練されたサウンドにシフトしています。
さてこの曲はイントロのギターがキラーです。
彼の歌は最初メロウに始まりますが、次第に熱を帯びてきますね。
1:16と1:49からのストリングスも、小沢健二にも似た高揚感のあるすばらしいアレンジです。
この後彼は「Therfu」というアルバムを発表していますが、より落ち着いた作風のそちらもおすすめです。
9位 Dane Donohue「Casablanca」(アルバム:Dane Donohue)
■アーティスト名:Dane Donohue
■アーティスト名カナ:デイン・ドナヒュー
■曲名:Casablanca
■曲名邦題:カサブランカ
■アルバム名:Dane Donohue(1978年)
■アルバム名邦題:デイン・ドナヒュー
■動画リンク:Dane Donohue「Casablanca」
この人はどういう経歴の人か、ご存知ない方も多いかもしれません。
といっても、それほど多くのことが判明している訳ではありませんが。
特筆すべき経歴は、ロック・ミュージカルの「ジーザス・クライスト・スーパースター」に参加したことぐらいです。
その後彼はデモテープをあちこちに送って、このレコーディングのチャンスをつかみました。
しかしこのアルバムは売れず、またシーンから姿を消してしまいました。
この曲はせつなげなボーカルが曲調によく合っています。
演奏もすばらしく、2:44からヴィクター・フェルドマン(Victor Feldman)のラテンなヴィブラフォンが躍動しています。
その後3:27からラリー・カールトン(Larry Carlton)のギター・ソロの狂おしいこと!
10位 Russ Ballard「What Does It Take」(アルバム:At The Third Stroke)
■アーティスト名:Russ Ballard
■アーティスト名カナ:ラス・バラード
■曲名:What Does It Take
■曲名邦題:ホワット・ダズ・イット・テイク
■アルバム名:At The Third Stroke(1979年)
■アルバム名邦題:サード・ストローク
■動画リンク:Russ Ballard「What Does It Take」
この人はロッド・アージェント(Rod Argent)のバンド、アージェント(Argent)のメンバーだった人です。
しかしその後は職業作家として多くのヒット曲を提供し、一躍売れっ子ソングライターになりました。
レインボー(Rainbow)の「アイ・サレンダー(I Surrender)」「シンス・ユー・ビーン・ゴーン(Since You Been Gone)」もこの人が書いた曲です。
その作曲能力の高さは、自らのアルバムでも遺憾なく発揮されています。
さてこの曲を聞いていきましょう。
まず出だしのベースラインがすばらしいですね。
哀愁漂う演奏をバックに苦味走ったボーカルが映えています。
この曲でラスはあなたを愛するのに何が必要ですかと、相手の女性に問いかけています。
愛することさえ許してくれないのなら、もういい加減私を解放してほしいと。
AORのラブ・ソングは、悲しい結末や苦い恋を思わせる歌詞が少なくないかもしれません。
ただそうした苦みが隠し味となって、曲の味わいを深めているのもまたAORの魅力の1つだと思います。
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