今回はニール・ヤングのランキング記事です。
この記事は1970年代に限定して選曲しました。
結果的に定番曲が多めになりましたが、その分どれも必聴の曲ばかりです。
文章を動画にしたYoutubeラジオもご用意しています。
- 1 1位 「Only Love Can Break Your Heart」(アルバム:After the Goldrush)
- 2 2位 「Mellow My Mind」(アルバム:Tonight’s the Night)
- 3 3位 「Don’t Cry No Tears」(アルバム:Zuma)
- 4 4位 「Heart of Gold」(アルバム:Harvest)
- 5 5位 「Like a Hurricane」(アルバム:American Stars N’ Bars)
- 6 6位 「Powderfinger」(アルバム:Rust Never Sleeps)
- 7 7位 「Helpless (Live)」(アルバム:Live at Massey Hall 1971)
- 8 8位 「Winterlong (Live)」(アルバム:Live at the Fillmore East)
- 9 9位 「Lotta Love」(アルバム:Comes a Time)
- 10 10位 「Tired Eyes」(アルバム:Tonight’s the Night)
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1位 「Only Love Can Break Your Heart」(アルバム:After the Goldrush)

■曲名:Only Love Can Break Your Heart
■曲名邦題:オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート
■アルバム名:After the Goldrush(1970年)
■アルバム名邦題:アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ
■動画リンク:「Only Love Can Break Your Heart」
このアルバムはニール・ヤングの最高傑作との誉れが高く、中でもこの曲は彼の代表曲と言われています。
この曲は、自分の殻に閉じこもってばかりいる人に向けたメッセージ・ソング。
この曲で彼はこう問いかけています。
たとえどんなに孤独を愛していたとしても、唯一愛だけは君の心を壊すだろう。
もし心がバラバラになってしまったら、君はどうするのか。
誰かを愛した途端、孤独は安全圏ではなくなると言いたいのですね。
閉じこもりがちの人をやゆしていると思われるかもしれません。
しかしニール・ヤングは人一倍内向的な人ですから、その言葉にはいくばくかの重みがあります。
ニールは内向的な性格のせいでいじめの対象にされ、何度も転校を繰り返したような人。
この曲で彼は孤独な境遇に置かれた人を「一度も会ったことのない友人」と呼んで寄り添っています。
2位 「Mellow My Mind」(アルバム:Tonight’s the Night)

■曲名:Mellow My Mind
■曲名邦題:メロウ・マイ・マインド
■アルバム名:Tonight’s the Night(1975年)
■アルバム名邦題:今宵その夜
■動画リンク:「Mellow My Mind」
このアルバムは、オーバードーズで命を落としたバンド仲間2人に捧げられています。
失意のどん底にあったある夜、彼は残されたバンドのメンバーと一緒にテキーラを飲んでいました。
そんな時突然ニールは、これからアルバムをつくりたいと言い出します。
彼らは演奏ができるかどうかぎりぎりの状態でフラフラになりながら、どうにかこのアルバムを録音しました。
そうして出来上がった曲の1つは「心を成熟させよう」というもの。
ニールは「川でじゃぶじゃぶ水遊びをしていた頃とは違うのだ」と歌っています。
途中でニールは感極まって涙声になっていますが、聞いているこちらまで心が震えてきそうです。
3位 「Don’t Cry No Tears」(アルバム:Zuma)

■曲名:Don’t Cry No Tears
■曲名邦題:ドント・クライ・ノー・ティアーズ
■アルバム名:Zuma(1975年)
■アルバム名邦題:ズマ
■動画リンク:「Don’t Cry No Tears」
こちらは打って変わって乾いた曲です。
この曲は「メロウ・マイ・マインド(Mellow My Mind)」の次のアルバムの冒頭を飾りました。
この曲で彼は「もう涙は流さない」と歌っています。
とはいえ、このアルバムは前作から5か月しか経過していませんから、無理をしている感じがありますね。
ニール・ヤングは良くも悪くも心の状態が音楽に現れやすい人です。
この曲を聞くと、まだやせ我慢をしている感じがしないでしょうか。
4位 「Heart of Gold」(アルバム:Harvest)

■曲名:Heart of Gold
■曲名邦題:ハート・オブ・ゴールド(孤独の旅路)
■アルバム名:Harvest(1972年)
■アルバム名邦題:ハーヴェスト
■動画リンク:「Heart of Gold」
1位の曲と並んで、彼の定番といえる曲です。
この曲の主人公はただひたすらに「黄金の心」を探し求めています。
「俺は生きたいんだ、この身を捧げられる何かを見つけたいのだ」と歌っています。
この頃ニールは若干26歳でした。
比較的地味な曲だと思いますが、切実に探し求める姿は多くの人の心を打ちました。
その結果この曲はシングルチャート1位を記録しています。
この曲はメロディと歌詞、どちらも胸に迫りますね。
5位 「Like a Hurricane」(アルバム:American Stars N’ Bars)

■曲名:Like a Hurricane
■曲名邦題:ライク・ア・ハリケーン
■アルバム名:American Stars N’ Bars(1977年)
■アルバム名邦題:アメリカン・スターズン・バーズ
■動画リンク:「Like a Hurricane」
ことインパクトにおいては、これ以上の曲は他にありません。
この曲は彼の情念の奔流に飲み込まれるようにして堪能したい曲です。
しかしそれにしてもこの曲での彼のギターはテンションがおかしくて、ほとんど異常といえるほど。
感情が極まったフレーズがだだモレで、次から次へ押し寄せる情念を吐き出し続けています。
特に5分17秒からのメランコリーの奔流は、リスナーの心をわしづかみして離しません。
もはや楽曲というより演奏。
暴走するギターが楽曲そのものを飲み込んでいる感じがします。
6位 「Powderfinger」(アルバム:Rust Never Sleeps)

■曲名:Powderfinger
■曲名邦題:パウダーフィンガー
■アルバム名:Powderfinger(1979年)
■アルバム名邦題:ラスト・ネヴァー・スリープス
■動画リンク:「Powderfinger」
この曲を聞くとティーンエイジ・ファンクラブ (Teenage Fanclub)にありそうな曲だと感じます。
彼は鼻にかかったボーカルと勢いまかせのギターが目立ちますが、一転この曲ではリズムに注目です。
ミディアム・テンポのリズムが心地良く、それを土台にギターがよく歌っています。
あとこのアルバムは、別の件でも知られています。
ニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)の遺書には、このアルバムに収録された「Hey Hey, My My (Into the Black) 」の歌詞が書かれていました。
それは「さび尽きるよりも、燃え尽きたい」という言葉。
曲のリンクを貼っておきましょう。
Neil Young – Hey Hey, My My (Into the Black)
カート・コバーンはニール・ヤングのこの言葉を引用して、死の間際心の叫びを表現しました。
7位 「Helpless (Live)」(アルバム:Live at Massey Hall 1971)

■曲名:Helpless (Live)
■曲名邦題:ヘルプレス(ライブ)
■アルバム名:Live at Massey Hall 1971(2007年)
■アルバム名邦題:ライヴ・アット・マッセイ・ホール 1971
■動画リンク:「Helpless (Live)」
クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(Crosby, Stills, Nash & Young)時代の曲のライブ・バージョンです。
ここでは1971年のライブ盤から取り上げました。
私はレコード店でアルバイトしていた若い頃、かなり年上のロック・ファンから色々教えてもらっていました。
当時彼らはニール・ヤングは、1971年頃のライブがいいと言っていました。
おそらく海賊版のことだと思われますが。
当時は正規発売で1971年のライブはありませんでした。
その後このライブ・アルバムがリリースされた時、私はその年のライブだと思いました。
確かにこのライブ・バージョンは原曲に比べて伸びやかで、開放的な空気感が魅力です。
8位 「Winterlong (Live)」(アルバム:Live at the Fillmore East)

■曲名:Winterlong (Live)
■曲名邦題:ウィンターロング(ライブ)
■アルバム名:Live at the Fillmore East(2006年)
■アルバム名邦題:ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト
■動画リンク:「Winterlong (Live)」
この曲はオリジナル・アルバムには収録されていません。
スタジオ録音はベスト盤「デケイド:輝ける10年(Decade)」に収録されていますが。
そのためこのライブ・アルバムで初めて聞いた方が多いかもしれません。
ただビートルズ(The Beatles)の「レイン(Rain)」と同じく、オリジナル・アルバム未収録でも聞き逃せない曲です。
さてこの曲はピクシーズ(Pixies)が「コンプリート・Bサイド(Complete B-Sides)」でカバーしています。
このピクシーズのB面曲集は出来が良いのでおすすめです。
9位 「Lotta Love」(アルバム:Comes a Time)

■曲名:Lotta Love
■曲名邦題:溢れる愛
■アルバム名:Comes a Time(1978年)
■アルバム名邦題:カムズ・ア・タイム
■動画リンク:「Lotta Love」
この曲はニコレット・ラーソン(Nicolette Larson)のバージョンが有名です。
先にリリースされたのはニコレットの方。
昔、ニコレットの曲がヒットしたので、ニールはこの曲を自分のアルバムにも収録したという文章を読んだことがあります。
しかし両者のリリース時期はあまりに近く、それは事実ではないかもしれません。
この曲では、現状を変えるにはあふれんばかりの愛が必要だと訴えています。
この曲に登場する男女は、何か問題を抱えているようですね。
ただ裏を返せばあふれんばかりの愛があれば、たとえ現状が困難であっても変えられるということ。
私は昔のロックのこういう理想主義的なところが好きです。
10位 「Tired Eyes」(アルバム:Tonight’s the Night)

■曲名:Tired Eyes
■曲名邦題:タイアード・アイズ
■アルバム名:Tonight’s the Night(1975年)
■アルバム名邦題:今宵その夜
■動画リンク:「Tired Eyes」
この曲はあまり知られていませんが、極私的偏愛曲です。
隠れ名曲枠としてご紹介してみました。
ニール・ヤングは、カントリー・ミュージックから影響を受けています。
1980年代彼はカントリー・アルバムを発表していますが、それ以前も時々カントリーの影響を感じさせていました。
この曲はペダル・スチール・ギターの叙情的な響きがすばらしいですね。
先程述べたように、このアルバムはドラッグで命を落とした仲間に捧げられています。
ニール・ヤングは悲劇的な死を迎えた友人に向けて「どうか俺の忠告を聞いてくれよ」と繰り返し歌っています。
もうどんな言葉も遅いというのに、彼はそう歌わざるをえませんでした。
彼の悲痛な叫びはペダル・スチールに溶け込み、情感豊かなこの曲を更に一段味わい深くしています。
カントリーという音楽は、こうした情感豊かな表現に向いていますね。
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