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ザ・リバティーンズ関係(The Libertines)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はザ・リバティーンズと派生バンドのランキングを作成しました。

彼らはロックンロール・リバイバルを代表するバンドです。

この記事では、ロックンロールの曲ばかりを選びました。

 

1位「Don’t Look Back into the Sun」(アルバム:Time for Heroes – The Best of The Libertines)

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■曲名:Don’t Look Back into the Sun
■曲名邦題:ドント・ルック・バック・イントゥ・ザ・サン
■アルバム名:Time for Heroes – The Best of The Libertines
■アルバム名邦題:ベスト・オブ・ザ・リバティーンズ〜TIME FOR HEROES
■動画リンク:「Don’t Look Back into the Sun」

この曲と「What a Waster」は、オリジナル・アルバム未収録曲です。

ただしボーナストラックとして収録されているCDもあります。

この2曲は、この曲目当てで買ったのに未収録だった悲劇を避けるため、確実に収録されているベスト・アルバムの収録曲としてご紹介しました。

またこの曲はベスト盤では再録音されており、シングル・バージョンとは異なります。

私は本来、再録音バージョンを好まない人です。

しかしこの曲に関しては、どちらでも良いように感じました。

また私はベスト盤には消極的な人ですが、アルバム未収録曲が良ければ買っています。

その点このアルバムは5曲もアルバム未収録曲が入っていますし、それだけで充分買いだと思いました。

 

2位「Vertigo」(アルバム:Up The Bracket)

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■曲名:Vertigo
■曲名邦題:ヴァーティゴ
■アルバム名:Up The Bracket
■アルバム名邦題:リバティーンズ宣言
■動画リンク:「Vertigo」

彼らのデビューは衝撃的でした。

このアルバムが発売された時、ロッキングオンを始めとした洋楽誌は大騒ぎでした。

そういう中にはハイプといって、実力以上に過大評価されている場合もあります。

しかし私はこのアルバムを聞いた時、大騒ぎするには理由があると理解しました。

冒頭の2曲、この曲と次の「Death on the Stairs」を初めて聞いた時の衝撃は、今でも忘れられません。

私はその時の驚きを、初めて聞く読者の方にお伝えしようと、この2曲を連続で配置しました。

この曲はツイン・ボーカルが炸裂しています。

ちなみにこの2曲はどちらもシングルカットされていませんので、先程のベスト盤には収録されていません。

 

3位「Death on the Stairs」(アルバム:Up The Bracket)

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■曲名:Death on the Stairs
■曲名邦題:デス・オン・ザ・ステア
■アルバム名:Up The Bracket
■アルバム名邦題:リバティーンズ宣言
■動画リンク:「Death on the Stairs」

ここで中心人物の2人をご紹介しておきましょう。

ピート・ドハーティ (Pete Doherty) ボーカル、ギター。
カール・バラー (Carl Barât) 、ギター、ボーカル、コーラス。

ザ・リバティーンズ ウィキペディア

他のメンバーには申し訳ありませんが、まずはこの2人を知っておいていただければと思います。

補足説明すると、ピート・ドハーティはボーカルがメイン、カール・バラーはギターがメイン。

ただどちらも歌い、ギターを弾き、曲も書けるという意味で、大黒柱が2人いるようなものです。

このバンドで2人は、化学反応によって1+1以上の結果を生み出しています。

この1枚目と2枚目をプロデュースしたミック・ジョーンズ(Mick Jones)は、自分とジョー・ストラマー(Joe Strummer)に似た関係だと思ったかもしれません。

今回はその化学反応がどういうものか比較できるよう、最後で解散後別々の道に進んだ2人の曲を取り上げてみました。

 

4位「Can’t Stand Me Now」(アルバム:The Libertines)

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■曲名:Can’t Stand Me Now
■曲名邦題:キャント・スタンド・ミー・ナウ
■アルバム名:The Libertines
■アルバム名邦題:リバティーンズ革命
■動画リンク:「Can’t Stand Me Now」

このブログではシングルカットより、曲の魅力を重視して選曲しています。

ただ有名曲やヒット曲を聞き逃さないよう、文中にリンクを貼っています。

今回ランクインした曲以外で注目は「タイム・フォー・ヒーローズ (Time For Heroes」ぐらいでしょうか。

The Libertines – Time For Heroes

さて彼らの最大のヒット曲といえばこの曲。

イギリスのシングルチャートで、キャリア最高位の2位を記録しました。

この曲はセカンド・アルバムからのファースト・シングルです。

デビュー・アルバムはそれなりに売れましたが、その後更に評価が爆上がりしています。

1stアルバム『リバティーンズ宣言』をリリース。全英で最高35位どまりだったが世界中の音楽誌から高い評価を得た。NMEアワーズで「ベスト・ニュー・バンド」に選ばれた。

ザ・リバティーンズ ウィキペディア

その結果この曲の大ヒットとなり、先程述べた日本の前評判の高さに繋がりました。

ちなみにこのアルバムは売れただけでなく、NME誌の年間ベストアルバムで2位に輝いています。

 

5位「Last Post on the Bugle」(アルバム:The Libertines)

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■曲名:Last Post on the Bugle
■曲名邦題:ラスト・ポスト・オン・ザ・バグル
■アルバム名:The Libertines
■アルバム名邦題:リバティーンズ革命
■動画リンク:「Last Post on the Bugle」

このバンドのギタリスト、カール・バラーのギターはシングルノート、つまり単音弾きが特徴です。

この曲でも単音リフが炸裂していますね。

彼はコードのリフでも、効果的にシングルノートを差し込んできます。

その単音がすこぶるうずきます。

バラーはジャンゴ・ラインハルト(Django Reinhardt)から影響を受けているようですが、確かにジャンゴも単音がヤバい人でした。

このセカンド・アルバムは、ファーストに比べて音楽の幅が広がりました。

今回取り上げた以外にも「キャンペーン・オブ・ヘイト(Campaign of Hate)」や「ミュージック・ホエン・ザ・ライツ・ゴー・アウト(Music When the Lights Go Out)」など良い曲が多いです。

ただ個人的には3曲目の「ドント・ビー・シャイ(Don’t Be Shy)」は不要だった感じがしないでもありませんが。

「Music When the Lights Go Out」については、リンクだけ貼っておきましょう。

The Libertines – Music When the Lights Go Out

「Last Post on the Bugle」では、ドハーティ特有の高音の魅力とバラーの単音リフが共鳴して相乗効果を生んでいます。

 

6位「What a Waster」(アルバム:Time for Heroes – The Best of The Libertines)

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■曲名:What a Waster
■曲名邦題:ホワット・ア・ウェイスター
■アルバム名:Time for Heroes – The Best of The Libertines
■アルバム名邦題:ベスト・オブ・ザ・リバティーンズ〜TIME FOR HEROES
■動画リンク:「What a Waster」

デビュー・シングルです。

ドハーティ17歳、バラー18歳の時、2人は出会いました。

すぐに2人は意気投合し、一緒に住み始めました。

家賃は週60ポンド(約1万2000円)で壊れた裏窓から入り込むしかなく、ドハーティとバラーはシングルのマットレスで一緒に寝ていた[7]。

ザ・リバティーンズ ウィキペディア

彼らはザ・スミス(The Smiths)のモリッシー(Morrissey)とジョニーマー(Johnny Marr)のようになりたいと思っていたそうです。

この曲はイギリスのシングルチャートで37位を記録し、新人バンドとしては幸先の良いスタートとなりました。

しかしそれは、ドハーティがドラッグを買うお金を手にしたことを意味していました。

ドハーティのドラッグ問題によりバラーとの関係は悪化しましたが、その後和解し2人はバンドへの忠誠を誓うためこんなことをしています。

バンドへの決意の印として、ドハーティとバラーは腕にタトゥー “Libertine” を入れた。

ザ・リバティーンズ ウィキペディア

ちなみに「Libertine」とは「道徳的、性的に束縛されない人」という意味です(笑)

 

7位「What Became of the Likely Lads」(アルバム:The Libertines)

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■曲名:What Became of the Likely Lads
■曲名邦題:ホワット・ビケイム・オブ・ザ・ライクリー・ラッズ
■アルバム名:The Libertines
■アルバム名邦題:リバティーンズ革命
■動画リンク:「What Became of the Likely Lads」

ドハーティのドラッグ中毒がひどくなると、バラーはドハーティと距離を置きました。

ドハーティはバラーの誕生日に喜ばせようと、サプライズでシークレット・ライブを開きましたが、バラーは別のパーティに行っていたため不発に終わりました。

そんなある日ドハーティは、バラー不在の家に忍び込んで逮捕されます。

2か月ぶりにドハーティが釈放された日、被害者のバラーはドハーティを迎えに行き、2人は抱き合って仲直りしました。

ちなみに2人はゲイではありません。

そういえばバラーとの関係をボーイズラブ小説の題材にされて、ドハーティが激怒した事件もありましたし(笑)

さてこの曲は2人の関係をよく表した曲。

この曲の歌詞を私なりに意訳するとこんな感じです。

曲の中ではお前を許すよ

ただお前にまかせていたら、どうなってしまうか分かっているさ

俺たちの血は濃く、互いに離れられない

お前にとって大切なものは、俺にとっても大切だよ

俺はおまえに分かってもらおうとしたが、おまえは理解したくないようだ

俺たちの夢はどうなった、永遠はどうなったのだ

What Became of the Likely Lads?(意訳:おとましぐら)

 

8位「Up the Bracket」(アルバム:Up the Bracket)

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■曲名:Up the Bracket
■曲名邦題:アップ・ザ・ブラケット
■アルバム名:Up the Bracket
■アルバム名邦題:リバティーンズ宣言
■動画リンク:「Up the Bracket」

彼らは完成度で圧倒するバンドではありません。

かなりムラっ気のあるバンドだといえるでしょう。

また彼らは優秀なロックンロール・バンドですが、ハード&ラウドでごり押しするタイプではありません。

どこかヨレたところや、やけっぱち感に魅力がありました。

妙に味わいがあるが、刹那的なロックンロール。

先程申し上げた通りその魅力の源泉は、2人がぶつかった時に生まれる何かです。

10年以上経過した後2人は和解し、サード・アルバム「リバティーンズ再臨((Anthems for Doomed Youth)」を発表しました。

中には「ハート・オブ・ザ・マター(Heart of the Matter)」など、初期を思わせる良い曲もあります。

しかし全体としては、初期のスリルが失われたように感じました。

その中で初期の録音をそのまま収録した以下の曲は、かつては確かにマジックがあったことを示した名曲です。

The Libertines – You’re My Waterloo

上の曲ではドハーティが歌い、バラーがピアノを弾いています。

 

9位 Dirty Pretty Things「Deadwood」(アルバム:Waterloo to Anywhere)

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■アーティスト名:Dirty Pretty Things
■アーティスト名カナ:ダーティ・プリティ・シングス
■曲名:Deadwood
■曲名邦題:デッドウッド
■アルバム名:Waterloo to Anywhere
■アルバム名邦題:ウォータールー・トゥ・エニウェア
■動画リンク:「Deadwood」

セカンド・アルバムの後、彼らは解散することになりました。

バラーはダーティ・プリティ・シングスを結成しました。

この曲はそのファースト・アルバムの曲ですが、アルバム通して大変すばらしい出来です。

この後発表された「ロマンス・アット・ショート・ノーティス(Romance at Short Notice))も良い出来ですし。

やはりリバティーンズのサウンドの要は、バラーだったことを再確認できます。

バラーのギターは独特のリズム感があって、瞬間的なスピード感は鳥肌もの、才気がほとばしっています。

脳神経に直接作用する、うずくギターはここでも健在ですね。

このアルバムでは「バン・バン・ユア・デッド(Bang Bang You’re Dead)」も良い曲ですが、私の好みでこちらを選びました。

 

10位 Babyshambles「Delivery」(アルバム:Shotter’s Nation)

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■アーティスト名:Babyshambles
■アーティスト名カナ:ベイビーシャンブルズ
■曲名:Delivery
■曲名邦題:デリヴァリー
■アルバム名:Shotter’s Nation
■アルバム名邦題:ショッターズ・ネイション
■動画リンク:「Delivery」

こちらは解散後ドハーティが結成したバンドです。

私は前作の「ダウン・イン・アルビオン(Down In Albion)」を、微妙な気持ちで聞きました。

「Fuck Forever」など良い曲もありましたが。

この曲はセカンド・アルバムからの選曲です。

どちらのアルバムも決して悪い出来ではありませんし、ドハーティらしい情感はそのままでした。

ただどうしてもバラーがギターだったらと思ってしまうのですね。

2004年にリバティーンズは解散しましたが、その後2007年ビートルズ(The Beatles)の曲を2人でカバーしています。

The Libertines – A Day In The Life

2008年のインタビューでバラーはこう語っていました。

ドハーティと一緒にいた時の純粋さを忘れることができない

ザ・リバティーンズ ウィキペディア

それは音楽を聞いているだけで、よく分かります。

最後に今回はいつも以上にウィキペディアから引用しました。

普段はこれほど多く引用しませんが、執筆者の熱意が伝わる文章は読みごたえ充分でした。

これもドハーティの影響かもしれません。

最後にウィキペディアの執筆者の方にリスペクトを表明し、この記事を終えたいと思います。

 

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