今回はTLCのランキングを作成しました。
彼女たちは特に女性から強く支持されています。
彼女たちは音楽、ファッション、歌詞などで強いメッセージを発信していました。
その魅力を知る上で、特にミュージック・ビデオは重要かもしれません。
女性はもちろん男性も、ぜひご覧になってみてください。
- 1 1位「Waterfalls」(アルバム:CrazySexyCool)
- 2 2位「No Scrubs」(アルバム:FanMail)
- 3 3位「Ain’t 2 Proud 2 Beg」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
- 4 4位「Silly Ho」(アルバム:FanMail)
- 5 5位「Get It Up (Rap Version)」(アルバム:Now & Forever-The Hits)
- 6 6位「If I Was Your Girlfriend」(アルバム:CrazySexyCool)
- 7 7位「What About Your Friends」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
- 8 8位「Quickie」(アルバム:3D)
- 9 9位「Creep」(アルバム:CrazySexyCool)
- 10 10位「Unpretty」(アルバム:FanMail)
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1位「Waterfalls」(アルバム:CrazySexyCool)

■曲名:Waterfalls
■曲名邦題:ウォーターフォールズ
■アルバム名:CrazySexyCool(1994年)
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「Waterfalls」
7週連続1位を記録した、彼女たちの代表曲です。
この曲はミュージックビデオを見ながら聞くべきかもしれません。
彼女たちはこのMVでアフリカ系アメリカ人としては初めて、MTVビデオミュージックアワードを受賞しました。
海の上で踊る3人は超絶カッコ良いですね。
音楽も特に3:50からのレフト・アイ(Lisa “Left Eye” Lopes)のラップのすばらしさといったら、言葉がありません。
歌詞にも含蓄があります。
川から流れて滝に落ちるのに比べて、湖の水の流れは退屈かもしれない。しかし滝のような生き方ではなく、湖の水のような生き方を選んでもいいのではないか。
要するに激しいが危険な生き方より、穏やかな生き方をいいというメッセージです。
音楽、MV、歌詞、どれをとっても納得の1位です。
2位「No Scrubs」(アルバム:FanMail)

■曲名:No Scrubs
■曲名邦題:ノー・スクラブス
■アルバム名:FanMail(1999年)
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「No Scrubs」
この曲ではチリ(Rozonda “Chilli” Thomas)がリード・ボーカルを担当しています。
このグループでのチリの立場は、少し微妙なところがありました。
リード・ボーカルはT-ボズの指定席だと思われていましたし、レフトアイはラッパーとして見せ場がありました。
一方チリはコーラス担当みたいな言われ方をされることも。
時々リード・ボーカルをとっていましたが。
しかしこの曲が発売されると各国で軒並み1位を記録し「Waterfalls」と並ぶ、彼女たちの代表曲となりました。
チリは1997年にダラス・オースティン(Dallas Austin)の子供を産みましたが、2人は結婚していません。
1999年にこのアルバムが発売され、2000年に2人は別れたようです。
3位「Ain’t 2 Proud 2 Beg」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)

■曲名:Ain’t 2 Proud 2 Beg
■曲名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■アルバム名:Ooooooohhh… on the TLC Tip(1992年)
■アルバム名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■動画リンク:「Ain’t 2 Proud 2 Beg」
彼女たちのプロデュースでは、よくダラス・オースティンの名前が引き合いに出されます。
ただ彼がプロデュースを手掛けた曲は、それほど多くありません。
デビュー・アルバムは5曲だけですから、全体の1/3程度です。
しかしこの曲をダラスがプロデュースして、人気に火を点けた功績は大きいと思います。
この頃の彼女たちは、当時としても決してあか抜けた存在ではありませんでした。
ただMVでも空騒ぎしているように見えますが、不思議と人を惹きつけるところがありますね。
ジャケットを見ると高校生ぐらいに見えますが、実際は20歳か21歳ぐらいだったようです。
この頃の彼女たちはエネルギッシュで、時には傍若無人といえるほどでした。
特にレフト・アイは眼帯代わりにコンドームを使ったり、交際相手の家に放火したり、素行にかなり問題がありました。
その反面彼女はプライベートをあまり語りたがらず、音楽で自分を表現したいタイプだったそうです。
4位「Silly Ho」(アルバム:FanMail)

■曲名:Silly Ho
■曲名邦題:シリー・ホー
■アルバム名:FanMail(1999年)
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「Silly Ho」
この曲を最初に聞いた時は笑いました。
このインチキくさいチャイナ風サウンドはなんでしょうか。
この曲もダラスのプロデュースです。
音楽的にはフューチャーR&B的要素が導入され、ビジュアルでも未来的なイメージで楽しませてくれました。
ちなみにこのアルバムは、前作から4年以上ブランクがあります。
待たせたことをファンにわびる意味で「FanMail」というタイトルにしたようですね。
しかし久しぶりの彼女たちが、未来人みたいなファッションで登場したのですから、ファンは面を食らったことでしょう。
ただ間隔が開いてもこのぐらい強力な曲を届けてくれたら、ファンは文句なしだと思います。
5位「Get It Up (Rap Version)」(アルバム:Now & Forever-The Hits)

■曲名:Get It Up (Rap Version)
■曲名邦題:ゲット・イット・アップ(ラップ・バージョン)
■アルバム名:Now & Forever-The Hits(2003年)
■アルバム名邦題:ナウ&フォーエヴァー-ザ・ヒッツ
■動画リンク:「Get It Up (Rap Version)」
オリジナル・アルバム未収録曲です。
上にジャケットを掲載したベスト盤には、ラップ・バージョンではないこの曲が収録されています。
ここではラップ・バージョンの方でご紹介します。
「ポエティック・ジャスティス/愛するということ(Poetic Justice)」というサントラに提供された別バージョンのようですね。
彼女たちはサントラ提供曲や、ベスト盤でしか聞けない曲も沢山あります。
その中でも私が一番好きなのがこの曲。
ちなみに私の好きなメンバーはレフト・アイで、彼女のラップのパートが大好きです。
この曲では、2:28ぐらいから彼女のラップが始まります。
6位「If I Was Your Girlfriend」(アルバム:CrazySexyCool)

■曲名:If I Was Your Girlfriend
■曲名邦題:イフ・アイ・ワズ・ユア・ガールフレンド
■アルバム名:CrazySexyCool(1994年)
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「If I Was Your Girlfriend」
この曲はプリンス(Prince)の曲のカバーです。
このアルバムは他にもプリンスっぽい曲がありますね。
このセカンド・アルバムでは、1枚目より成熟した音楽を聞かせてくれました。
アーティスト志向を強めたといえるかもしれません。
その方針としてプリンスみたいな要素を取り入れたということでしょう。
ただこの曲の歌詞はかなり変態っぽいです。
もし僕が君のガールフレンドだったら、髪を洗わせてほしいとか、服を着せてあげるとか、身体を見てもいいかなとか。
しかし女性が歌う分にはそれほど変態っぽい感じはしません。
7位「What About Your Friends」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)

■曲名:What About Your Friends
■曲名邦題:ホワット・アバウ・ユア・フレンズ
■アルバム名:Ooooooohhh… on the TLC Tip(1992年)
■アルバム名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■動画リンク:「What About Your Friends」
デビュー・アルバムは、ベイビーフェイス(Babyface)のLAFACEレーベルからリリースされました。
ちなみにTLCのグループ名は、T-ボズ(T-Boz)、レフト・アイ(Left Eye)、チリ(Chilli)の頭文字から取られています。
加えて「Tender Loving Care」の略という意味もあるとのこと。
さてこの曲は、T-ボズの歌を堪能したい曲です。
彼女の歌は、よく声が低いと言われます。
もちろん男性のような声の低さではありませんが、確かに女性にしては低めかもしれません。
この曲の37秒で彼女のボーカルには、思わず聞き入ってしまいます。
確かに女の子らしいボーカルではありませんが、タフな彼女たちにはかわいいだけのボーカルは不要です。
8位「Quickie」(アルバム:3D)

■曲名:Quickie
■曲名邦題:クイッキー
■アルバム名:3D(2002年)
■アルバム名邦題:3D
■動画リンク:「Quickie」
このアルバムは2002年に発売されています。
その前に悲劇がありました。
このアルバムのレコーディング中に、レフト・アイが自動車事故で亡くなりました。
当時は彼女にとって、あまり良い時期ではありませんでした。
順を追って彼女たちのアルバムを聞いていくと、次第にレフト・アイの出番が減っていることに気が付きます。
前作「FanMail」の頃はそれが顕著で、レフト・アイ自身も自分の曲が採用されないことに不満を募らせていたそうです。
加えて前年レフト・アイは離婚を経験していて、私生活でも良い時期ではなかったようですね。
彼女の死後もレコーディングは続行されて、ついにこのアルバムが完成しました。
このアルバムがリリースされた時、他のメンバーから彼女の死を悼む言葉がありました。
ただ最後の数年のいざこざを思うと、私は少し複雑な気持ちになります。
9位「Creep」(アルバム:CrazySexyCool)

■曲名:Creep
■曲名邦題:クリープ
■アルバム名:CrazySexyCool(1994年)
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「Creep」
彼女たちは最初の3枚は、かなりカラーが異なります。
ファースト・アルバムではやんちゃなストリート系ファッションで、曲もニュージャック・スイングが多めでした。
しかしセカンド・アルバムでは、お姉さん風に変化しています。
その後サード・アルバムでは未来的なイメージ。
この曲はセカンド・アルバム曲です。
この頃のMVを見ていると、宇多田ヒカルの「Automatic」の原型っぽい動きとか、SPEEDのメンバーのファッションに似たものが見つかります。
ちなみにこの曲以降の彼女たちのチャート・アクションは、以下の通り。
Creep 1位
Red Light Special 2位
Waterfalls 1位(7週連続)
Diggin’ on You 5位
No Scrubs 1位
Unpretty 1位
彼女たちは世界中に大きな影響を与える存在でした。
10位「Unpretty」(アルバム:FanMail)

■曲名:Unpretty
■曲名邦題:アンプリティ
■アルバム名:FanMail(1999年)
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「Unpretty」
この曲は全米1位を記録した代表曲です。
T-ボズの書いた詩を参考に、ダラスが仕上げた曲です。
歌詞は「ブスな私の気持ちを分かってほしい」というもの。
男性と付き合って彼好みの長い髪にもしたけど、気持ちは落ち込むばかり。
髪型を変えても、整形しても、化粧品を変えても、内面を見てもらえないのなら何の意味もない。
今私はとてもみじめな気持ちになっている、という感じの曲です。
T-ボズはメンバーの中でもかっこいい系の人です。
ただ表面的な女の子らしさを求める男性の視線や言葉に、さぞかし傷ついてきたのでしょう。
ただその分彼女たちは、イケイケな女の子の支持を集めていました。
その加熱ぶりは異常なほど。
自由奔放な彼女たちを見て、多くの女性は元気をもらったのではないかと思います。
男性の視線から自由になって、自分の魅力を追求すること。
それは今もなお大切なメッセージかもしれません。
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