今回はTLCのランキングを作成しました。
彼女たちは特に女性から強い支持を集めていました。
それは彼女たちが、音楽、ファッション、歌詞などで強いメッセージを発信していたからです。
今回はミュージックビデオの存在が、とても重要かもしれません。
女性はもちろん男性の方も、ぜひご覧になってみてください。
- 1 1位「Waterfalls」(アルバム:CrazySexyCool)
- 2 2位「No Scrubs」(アルバム:FanMail)
- 3 3位「Ain’t 2 Proud 2 Beg」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
- 4 4位「Silly Ho」(アルバム:FanMail)
- 5 5位「Get It Up (Rap Version)」(アルバム:Now & Forever-The Hits)
- 6 6位「If I Was Your Girlfriend」(アルバム:CrazySexyCool)
- 7 7位「What About Your Friends」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
- 8 8位「Quickie」(アルバム:3D)
- 9 9位「Creep」(アルバム:CrazySexyCool)
- 10 10位「Unpretty」(アルバム:FanMail)
- 11 関連記事
- 12 記事一覧
- 13 他ブログ・SNS等
1位「Waterfalls」(アルバム:CrazySexyCool)
■曲名:Waterfalls
■曲名邦題:ウォーターフォールズ
■アルバム名:CrazySexyCool
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「Waterfalls」
この曲は7週連続1位を記録した、彼女たちの代表曲です。
この曲はミュージックビデオを見ながら聞くべきかもしれません。
彼女たちはこのMVで、アフリカ系アメリカ人として初めて、MTVビデオミュージックアワードを受賞しました。
海の上で踊る3人は超絶かっこいいです。
特に3:50からのレフト・アイ(Lisa “Left Eye” Lopes)のラップのすばらしさといったら、言葉がありません。
歌詞にも含蓄があります。
川から流れて滝に落ちるのに比べて、湖の水の流れは退屈かもしれない。しかし滝のような生き方ではなく、湖の水のような生き方を選んでもいいのではないかと訴えています。
要するに危険で激しい生き方より、穏やかな生き方の方がいいというメッセージです。
音楽、MV、歌詞、どれをとっても納得の1位です。
2位「No Scrubs」(アルバム:FanMail)
■曲名:No Scrubs
■曲名邦題:ノー・スクラブス
■アルバム名:FanMail
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「No Scrubs」
この曲ではチリ(Rozonda “Chilli” Thomas)がリードボーカルを取っています。
このグループでチリの立場は、少し微妙なところがありました。
リードボーカルはT-ボズの指定席だと思われていましたし、レフトアイはラップのスキルを活かしていました。
一方チリはコーラス担当みたいな言われ方をされることも。
時々リードボーカルをとっていたのですけどね。
しかしこの曲が発売されると各国で軒並み1位を記録し「Waterfalls」と並ぶ、彼女たちの代表曲となりました。
チリは1997年にダラス・オースティン(Dallas Austin)の子供を産みましたが、2人は結婚していません。
1999年にこのアルバムが発売され、2000年に2人は別れたようです。
そういう私生活の事情も影響していたかもしれません。
3位「Ain’t 2 Proud 2 Beg」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
■曲名:Ain’t 2 Proud 2 Beg
■曲名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■アルバム名:Ooooooohhh… on the TLC Tip
■アルバム名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■動画リンク:「Ain’t 2 Proud 2 Beg」
彼女たちのプロデュースは、よくダラス・オースティンの名前ばかりが引き合いに出されます。
ただ実際は彼がプロデュースを手掛けた曲は、それほど多くありません。
デビュー・アルバムは5曲だけですから、全体の1/3程度です。
しかしこの曲をダラスがプロデュースして、彼女たちの人気に火を点けた功績は大きいと思います。
この頃の彼女たちは、当時としても決してあか抜けた存在ではありませんでした。
ただMVでも空騒ぎしているように見えますが、不思議と人を惹きつけます。
ジャケットを見ると高校生ぐらいに見えますが、20歳か21歳ぐらいだったのですようです。
この頃の彼女たちはエネルギッシュである反面、時に傍若無人でした。
特にレフト・アイは眼帯代わりにコンドームを使ったり、交際相手の家に放火したり、素行に問題がありました。
レフトアイは、自分のプライベートをあまり語りたがらず、音楽で自分を表現したいタイプだったそうです。
4位「Silly Ho」(アルバム:FanMail)
■曲名:Silly Ho
■曲名邦題:シリー・ホー
■アルバム名:FanMail
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「Silly Ho」
この曲を最初に聞いた時は笑いました。
このインチキくさいチャイナ風サウンドはなんでしょうか。
この曲もダラスのプロデュースです。
音楽的にはフューチャーR&B的要素が導入され、ビジュアルでも未来的なイメージで楽しませてくれました。
ちなみにこのアルバムは、前作から4年以上の間隔が開いています。
待たせたことをファンにわびる意味で「FanMail」というタイトルにしたとのこと。
しかし久しぶりの彼女たちが、未来人みたいなイメージで登場したのですから、ファンは面を食らったでしょう。
ただブランクが開いてもこのぐらい強力な作品を届けてくれたら、ファンは文句ないと思います。
5位「Get It Up (Rap Version)」(アルバム:Now & Forever-The Hits)
■曲名:Get It Up (Rap Version)
■曲名邦題:ゲット・イット・アップ(ラップ・バージョン)
■アルバム名:Now & Forever-The Hits
■アルバム名邦題:ナウ&フォーエヴァー-ザ・ヒッツ
■動画リンク:「Get It Up (Rap Version)」
オリジナルアルバム未収録曲です。
上にジャケットを掲載したベスト盤には、ラップ・バージョンではないこの曲が収録されています。
ここではラップ・バージョンの方でご紹介します。
「ポエティック・ジャスティス/愛するということ(Poetic Justice)」というサントラに提供された曲の別バージョンのようですね。
彼女たちはサントラ提供曲や、ベスト盤でしか聞けない曲もたくさんあります。
その中でも私が一番好きなのがこの曲。
私はメンバーの中で一番お気に入りはレフト・アイで、彼女のラップパートだけ繰り返して聞くことがあります。
この曲では、2:28ぐらいから彼女のラップが始まります。
またアイズレー・ブラザーズ(The Isley Brothers)のような絡みつくギターも最高ですね。
6位「If I Was Your Girlfriend」(アルバム:CrazySexyCool)
■曲名:If I Was Your Girlfriend
■曲名邦題:イフ・アイ・ワズ・ユア・ガールフレンド
■アルバム名:CrazySexyCool
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「If I Was Your Girlfriend」
この曲はプリンス(Prince)の曲のカバーです。
このアルバムは他にも、プリンスっぽい曲があります。
このセカンド・アルバムでは、より成熟した音楽を聞かせてくれました。
アーティスト志向を強めたといえるかもしれません。
その一部としてプリンスみたいな要素を取り入れてみたということなのでしょう。
ただこの曲の歌詞は、少し変態っぽいです。
もし僕が君のガールフレンドだったら、髪を洗わせてほしいとか、服を着せてあげるとか、身体を見てもいいかなとか。
プリンスの曲をカバーする場合は、歌詞がネックとなることが多いと思われます。
しかし彼女たちは気にならないようですね。
7位「What About Your Friends」(アルバム:Ooooooohhh… on the TLC Tip)
■曲名:What About Your Friends
■曲名邦題:ホワット・アバウ・ユア・フレンズ
■アルバム名:Ooooooohhh… on the TLC Tip
■アルバム名邦題:エイント・2・プラウド・2・ベッグ
■動画リンク:「What About Your Friends」
デビューアルバムは、ベイビーフェイス(Babyface)のLAFACEレーベルからリリースされました。
ちなみにTLCのグループ名は、T-ボズ(T-Boz)、レフト・アイ(Left Eye)、チリ(Chilli)の頭文字から取られています。
加えて「Tender Loving Care」の略という意味もあるとのこと。
さてこの曲は、T-ボズの歌の魅力が味わえる曲です。
彼女の歌は、よく声が低いと言われます。
もちろん男性のような声の低さではありませんが、確かに女性にしては低めかもしれません。
この曲の37秒で彼女のボーカルには、思わず聞き入ってしまいます。
決して女の子らしいボーカルではありませんが、タフでクールな彼女たちには、かわいいだけのボーカルは必要ありません。
8位「Quickie」(アルバム:3D)
■曲名:Quickie
■曲名邦題:クイッキー
■アルバム名:3D
■アルバム名邦題:3D
■動画リンク:「Quickie」
このアルバムは2002年に発売されています。
その前に悲劇が起こりました。
このアルバムのレコーディング中に、レフト・アイが自動車事故で亡くなりました。
当時は彼女にとって、あまり良い時期ではありませんでした。
順を追って彼女たちのアルバムを聞いていくと、次第にレフト・アイの出番が減っていることに気が付きます。
前作「FanMail」の頃はそれが顕著で、レフト・アイ自身も自分の曲が採用されないことに不満を募らせていたそうです。
加えて前年レフト・アイは離婚を経験していて、私生活でもあまり幸せとはいえなかったようです。
彼女の死後もレコーディングは続行されて、このアルバムが完成しました。
このアルバムがリリースされた時、他のメンバーから彼女の死を悼む言葉がありました。
ただ最後の数年のいざこざを思うと、私は少し複雑な気持ちになります。
9位「Creep」(アルバム:CrazySexyCool)
■曲名:Creep
■曲名邦題:クリープ
■アルバム名:CrazySexyCool
■アルバム名邦題:クレイジーセクシークール
■動画リンク:「Creep」
彼女たちは最初の3枚は、かなりカラーが異なります。
ファースト・アルバムではやんちゃなストリート系ファッションで、曲もニュージャックスイングが多めでした。
しかしセカンド・アルバムでは洗練され、お姉さん風みたいな方向に変化しています。
サード・アルバムは未来的なイメージです。
この曲はセカンド・アルバム曲です。
この頃のMVを見ていると、宇多田ヒカルの「Automatic」の原型っぽい動きとか、SPEEDのメンバーのファッションに似た感じのものが見つかります。
ちなみにこの曲以降の彼女たちのチャートアクションは、以下のようなものです。
Creep 1位
Red Light Special 2位
Waterfalls 1位(7週連続)
Diggin’ on You 5位
No Scrubs 1位
Unpretty 1位
彼女たちは日本だけでなく、世界中に影響を与える存在でした。
10位「Unpretty」(アルバム:FanMail)
■曲名:Unpretty
■曲名邦題:アンプリティ
■アルバム名:FanMail
■アルバム名邦題:ファンメール
■動画リンク:「Unpretty」
この曲は全米1位を記録した代表曲です。
T-ボズの書いた詩を参考に、ダラスが仕上げた曲です。
歌詞は「ブスな私の気持ちを分かってほしい」というもの。
男性と付き合って彼好みの長い髪にもしたけど、気持ちは落ち込むばかり。
髪型を変えても、整形しても、化粧品を変えても、内面を見てもらえないのなら何の意味もない。
今私はとてもみじめな気持ちになっているという感じの曲です。
T-ボズはメンバーの中でもかっこいい系の人です。
ただ表面的な女の子らしさを求める男性の視線や言葉に、きっと傷ついてきたのでしょう。
ただその分彼女たちは、イケイケな女の子の支持を集めていました。
その加熱ぶりは異常なほど。
自由奔放な彼女たちを見て、多くの女性は元気をもらったのではないかと思います。
男性の視線から自由になって、自分の魅力を追求すること。
それは今もなお大切なメッセージかもしれません。
関連記事
■デスティニーズ・チャイルド(Destiny’s Child)の名曲名盤10選
■ジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)の名曲名盤10選
記事一覧
他ブログ・SNS等
■このブログの「トップページ」に戻る
※お気に入りに登録をお願いいたします!
■おとましぐらの音楽ブログ(サブブログ)
※オピニオン記事、企画色の強い記事を連載しています
■note(ジャンル別おすすめ曲一覧)
※選りすぐりの名曲を1曲単位でご紹介しています
■おとましぐらXアカウント
※フォローをお願いいたします!