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ジョージィ・フェイム(Georgie Fame)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はジョージィ・フェイムのランキングを作成しました。

この人は小粋でヒップなところが魅力です。

この記事では従来とは違う観点から、彼の魅力を再確認してみました。

そのため低迷期の曲が多くなりましたが、どれも自信を持っておすすめできる曲ばかりです。

 

1位「Daylight」(アルバム:Georgie Fame For Café Après-midi)

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■曲名:Daylight(1977年)
■曲名邦題:デイライト
■アルバム名:Georgie Fame For Café Après-midi
■アルバム名邦題:ジョージィ・フェイム・フォー・カフェ・アプレミディ
■動画リンク:「Daylight」

多くの音楽を聞いてきた方は、どの曲が人生で一番好きか決められないと思います。

それは私も同じです。

10曲でも無理ですが、1000曲ならばどうにか決められるかもしれません。

ただしその1000曲は、同率1位みたいになりますが。

かなり好きな曲でも、1000位には全く及ばなかったりするものです。

しかしこの曲は私にとって確実に1000位に入るどころか、10位にも入りそうな曲です。

ジョージィ・フェイムを野球選手にたとえると、四番打者タイプではありません。

私のイメージでは二番の好打者みたいなイメージがあります。

しかしこの曲での彼は、優勝が決まる試合で場外満塁サヨナラ・ホームランを打ったような大爆発ぶりです。

この曲の原曲はボビー・ウーマック(Bobby Womack)ですが、ボビーは四番打者タイプで、しかも最強クラスの人。

しかしこの曲でのジョージィ・フェイムは、そんな最強ボビー・ウーマックの原曲を上回っています。

 

2位「Happiness」(アルバム:Going Home)

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■曲名:Happiness
■曲名邦題:ハピネス
■アルバム名:Going Home(1971年)
■アルバム名邦題:ゴーイング・ホーム
■動画リンク:「Happiness」

今回の記事では、彼について世評とはかなり違う側面から取り上げています。

この人は1960年代、モッズの若者たちに好まれていました。

しかしこの記事ではレア・グルーヴやソフト・ロックなど、1970年代以降の曲を多めにしました。

さてこの曲を書いたのは、テディ・ランダッツォ(Teddy Randazzo)とヴィッキー・パイク(Vicki Pike)の2人。

テディ・ランダッツォは、後にソフト・ロックの文脈で再評価されました。

そうした背景から、後年この曲が注目を浴びることになりました。

しかしなんという高揚感あふれる曲でしょうか。

1位と2位は彼の曲の中で、特におすすめしたい決定的な名曲だと思います。

 

3位「If I Didn’t Mean You Well」(アルバム:That’s What Friends Are For)

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■曲名:If I Didn’t Mean You Well
■曲名邦題:イフ・アイ・ディドゥント・ミーン・ユー・ウェル
■アルバム名:That’s What Friends Are For(1979年)
■アルバム名邦題:ザッツ・ホワット・フレンズ・アー・フォー
■動画リンク:「If I Didn’t Mean You Well」

彼が1960年代のモッズに好かれていたことをご存じない方もいらっしゃると思います。

そういう方は、以下の曲をお聞きください。

Georgie Fame – Yeh, Yeh

モッズと呼ばれた若者たちは、黒人音楽をおしゃれな音楽として楽しんでいました。

しかしこの曲が発表された1979年の彼は、AORやコンテンポラリーなR&Bにシフトしていました。

私はこの記事で彼の全盛期と言われる1960年代よりも、1970年代の曲を多めにご紹介したいと思っています。

1970年代の彼はレア・グルーヴでも、充分脚光を浴びたとはいえませんし。

それではあまりにもったいないと思い、私なりに注目曲をご紹介してみました。

 

4位「Sitting In The Park」(アルバム:20 Beat Classics)

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■曲名:Sitting In The Park(1966年)
■曲名邦題:シッティング・イン・ザ・パーク
■アルバム名:20 Beat Classics
■アルバム名邦題:20 ビート・クラシックス
■動画リンク:「Sitting In The Park」

1966年にリリーされた代表曲です。

この人の魅力は小粋でヒップところ。

そうしたセンスの良さは、煙草をくわえたこのジャケットからもうかがえますね。

この曲は彼の代表曲ですが、それをふまえてもジャマイカのアーティストには特に人気があって、多くの名カバーが生まれました。

私が最も好きなカバーを1曲ご紹介しましょう。

Dr. Alimantado – Sitting in the Park

このアルバムは初期ベストですが、私はこのアルバムで初めて知り、すぐにこの曲を気に入りました。

最初の1曲としておすすめしたい曲です。

 

5位「Eso Beso」(アルバム:Rhythm And Blues At The Flamingo)

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■曲名:Eso Beso
■曲名邦題:ボサノヴァでキス
■アルバム名:Rhythm And Blues At The Flamingo(1964年)
■アルバム名邦題:リズム・アンド・ブルース・アット・ザ・フラミンゴ
■動画リンク:「Eso Beso」

先程と同じく1960年代の曲です。

このライブ盤は彼の代表作に挙げられることが多く、実際内容的にもすばらしい仕上がりです。

1960年代の彼はR&Bの影響が強く、よくコテコテな曲を取り上げていました。

しかしそんな脂っこい曲でも、彼にかかれば程よく油抜き処理された粋な曲になりました。

このアルバムがリリースされたのは、ビートルズ(The Beatles)の「ア・ハード・デイズ・ナイト(A Hard Day’s Night)」と同じ年です。

それを考えると、この曲のおしゃれさは当時際立っていたかもしれません。

ちなみに彼はビートルズの曲もカバーしています。

Georgie Fame – When I’m Sixty-Four

 

6位「L. in L.A.」(アルバム:That’s What Friends Are For)

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■曲名:L. in L.A.
■曲名邦題:L.イン L.A
■アルバム名:That’s What Friends Are For(1979年)
■アルバム名邦題:ザッツ・ホワット・フレンズ・アー・フォー
■動画リンク:「L. in L.A.」

この人の最高傑作は、どの時期が好きかで意見が分かれます。

1960年代を高く評価する方は「Rhythm And Blues At The Flamingo」という声が最も多いと思います。

しかし私はこのアルバムか「Going Home」が、特に気に入っています。

「Going Home」には2位に選んだ「Happiness」が収録されていますし。

通して聞いた時、曲の平均水準が最も高いと感じるのはこのアルバムの方。

実際この記事でも3曲選びましたが、もう1曲ビル・ウィザース(Bill Withers)の名カバーも収録されています。

Georgie Fame – Lovely Day

今の時代はこういう曲の方が受けるかもしれません。

 

7位「I’m In Love With Ya Baby」(アルバム:Right Now!)

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■曲名:I’m In Love With Ya Baby
■アルバム名:Right Now!(1979年)
■アルバム名邦題:ライト・ナウ!
■動画リンク:「I’m In Love With Ya Baby」

ソフト・ロックやポップ・ロックのような楽曲とアレンジが魅力の曲です。

この人については、ボーカリストとオルガン奏者の両方で高く評価されました。

古くからのファンは、オルガン奏者のイメージが強いかもしれません。

ちなみに1960年代のオルガン・インストでは、以下の曲が私のお気に入りです。

Georgie Fame – All About My Girl

この記事では1970年代の曲を多めにしましたが、やはり1960年代の曲もいいですね。

ちなみに1970年代の彼は、スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)からの影響を感じることがあります。

実際スティーヴィーの曲をカバーしています。

Georgie Fame – Don’t You Worry ‘Bout a Thing

1970年代の彼は様々な経験や影響を受けた結果、より成熟度を増しました。

だからこそ、この頃の曲が聞かれないのはもったいないと思ってしまうのですね。

 

8位「Going Home」(アルバム:Going Home)

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■曲名:Going Home
■曲名邦題:ゴーイング・ホーム
■アルバム名:Going Home(1971年)
■アルバム名邦題:ゴーイング・ホーム
■動画リンク:「Going Home」

この人はオルガンのイメージが強いですが、エレピでも目を見張る演奏を残しています。

オルガン奏者は弾きまくる人が多いように感じますが、彼の演奏はそれほど饒舌ではありません。

どちらかというと、小粋な弾き語り系ジャズ・ボーカルに近い持ち味のような。

そうした系譜は、以下の記事で少しご紹介していますので、興味のある方はチェックしてみてください。

ジャズ・ボーカル(Jazz Vocal)の名曲名盤12選

ちなみにこの人はオーケストラをバックにした作品も発表しています。

しかし彼は声量があるタイプではありませんので、小編成の方が持ち味が活きるかもしれません。

 

9位「I Don’t Care Who I Dance With」(アルバム:That’s What Friends Are For)

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■曲名:I Don’t Care Who I Dance With
■曲名邦題:アイ・ドント・ケア・フー・アイ・ダンス・ウィズ
■アルバム名:That’s What Friends Are For(1979年)
■アルバム名邦題:ザッツ・ホワット・フレンズ・アー・フォー
■動画リンク:「I Don’t Care Who I Dance With」

この人は日本ではそれほど広く聞かれていないかもしれません。

今回取り上げた期間以降では、ヴァン・モリソン(Van Morrison)の相棒みたいに言われることが多いですし。

日本ではそれなりに知名度はありますが、いま一つレジェンドになりきれていないように感じます。

その意味で少し地味めでいぶし銀の存在かもしれません。

ヒットチャートを見る限り、この人の全盛期は1960年代に違いありません。

しかし1960年代の音楽は一部を除いて、今の若者層には積極的に聞かれない傾向があります。

そこでこの記事で私は鼻息を荒くして、1970年代の曲で若い世代に気に入ってもらおうとしました。

特にこの曲などはクラブでも機能しそうではないでしょうか。

 

10位「Stormy」(アルバム:Going Home)

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■曲名:Stormy
■曲名邦題:ストーミィ
■アルバム名:Going Home(1971年)
■アルバム名邦題:ゴーイング・ホーム
■動画リンク:「Stormy」

ザ・クラシックス・フォー(Classics IV)のカバー曲です。

このアルバムはソフトロック・ファンにも人気ですが、この選曲も一部で注目を浴びました。

彼は良いシンガーですが、それほど押しが強くありません。

トム・ジョーンズ(Tom Jones)のような迫力も、B・J・トーマス(B. J. Thomas)のような包容力もありません。

しかしこの人は濃さではなく、やさ男風で粋な歌が魅力です。

彼の歌にはキムチのような強烈な中毒性はない代わりに、浅漬けのようなあっさりめの味わいがあります。

インパクトや濃さ、ダイナミズムはこの人の領域ではありません。

冒頭では彼について、野球の二番打者タイプと書きました。

二番打者には、野球をよく知っているなと感じさせる好打者が少なくありません。

この人にも似たところがあって、彼は細部で確実に違いを生み、時に決定的な仕事をします。

 

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