今回はシステム・オブ・ア・ダウンのランキングを作成しました。
とてもクセが強いバンドです。
刺激が強いだけでなく、変態的な部分もありますし。
それゆえか他のバンドでは代替不可能で、中毒性の高いバンドです。
- 1 1位「Chop Suey!」(アルバム:Toxicity)
- 2 2位「Sugar」(アルバム:System of a Down)
- 3 3位「Toxicity」(アルバム:Toxicity)
- 4 4位「B.Y.O.B.」(アルバム:Mezmerize)
- 5 5位「Forest」(アルバム:Toxicity)
- 6 6位「Vicinity Of Obscenity」(アルバム:Hypnotize)
- 7 7位「Boom!」(アルバム:Steal This Album!)
- 8 8位「Violent Pornography」(アルバム:Mezmerize)
- 9 9位「Know」(アルバム:System of a Down)
- 10 10位「Fuck the System」(アルバム:Steal This Album!)
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1位「Chop Suey!」(アルバム:Toxicity)
■曲名:Chop Suey!
■曲名邦題:チャップ・スイ!
■アルバム名:Toxicity
■アルバム名邦題:毒性
■動画リンク:「Chop Suey!」
このバンドの随一の有名曲です。
ただこのアルバムでは「エリアルズ(Aerials)」の方がヒットしています。
一応そちらもリンクを貼っておきましょう。
しかし人気曲という点では「Chop Suey!」の方が上です。
なにせこの動画の再生数は、現時点で11億8千回以上ですから。
アメリカのメタル系オンライン・マガジンのLoudwireは、この曲を21世紀のベスト・ハードロック・ソングの1位に選出しました。
この曲はスローからの激しい展開という、彼らの特徴がよく表れています。
変態度は高くありませんが、その分シンプルにかっこいい曲です。
2位「Sugar」(アルバム:System of a Down)
■曲名:Sugar
■曲名邦題:シュガー
■アルバム名:System of a Down
■アルバム名邦題:システム・オブ・ア・ダウン
■動画リンク:「Sugar」
※3:00過ぎに過激な映像が入りますのでご注意ください
ファースト・アルバムからのファースト・シングルです。
彼らのキャリアは、この曲から始まりました。
しかし最初から売れたわけではありませんでした。
このアルバムは最高位113位、この曲はアメリカのシングルチャート圏外です。
米オルタナチャートでは31位を記録しましたが、その後のビック・セールスを思えば、意外と地味なスタートです。
私は少し遅れて聞きましたが、あまりのかっこよさにぶっとびました。
1:12からのギターとドラムを聞くと、いつも頭のネジが外れそうになります。
ボーカルのサージ・タンキアン(Serj Tankian)は、ロイ・ウッド(Roy Wood)みたいなメイクをしていますね。
動画を試聴する際は、曲が始まるまで長いので、53秒からお聞きください。
3位「Toxicity」(アルバム:Toxicity)
■曲名:Toxicity
■曲名邦題:トクシシティー
■アルバム名:Toxicity
■アルバム名邦題:毒性
■動画リンク:「Toxicity」
彼らの最高傑作は、私の主観では「Mezmerize」かこのアルバムです。
あえて1枚に絞れば、このアルバムだと考えます。
この頃の彼らは無敵でした。
まず楽曲が超強力です。
1曲目の「プリズン・ソング(Prison Song)」から刺激的な曲ばかり、連続でたたみかけてきます。
しかも音楽の充実ぶりが、そのままセールスに直結していました。
アルバムチャートで初登場1位、全世界で1200万枚以上売れています。
この曲は、彼らにしては比較的ひねりの少ないストレートな曲かもしれません。
だからこそ、ロックバンドとしてのポテンシャルの高さを感じます。
4位「B.Y.O.B.」(アルバム:Mezmerize)
■曲名:B.Y.O.B.
■アルバム名:Mezmerize
■アルバム名邦題:メズマライズ
■動画リンク:「B.Y.O.B.」
彼らの音楽はカテゴライズしにくいかもしれません。
ラウドロックと言えばそうですが、典型的なラウドロックではありません。
ニュー・メタルとかプログレッシヴ・メタルと呼ぶべきかもしれませんが、やはり今一つしっくりきません。
私が誰かにこのバンドを説明するとしたら、ラウドロック+スラッシュメタル+アルメニア民謡のように表現するかもしれません。
彼らはこの曲のように、スラッシュっぽい演奏の使い方に長けています。
実際メンバーはスレイヤー(Slayer)のファンらしく、一緒に全米ツアーを行っています。
5位「Forest」(アルバム:Toxicity)
■曲名:Forest
■曲名邦題:フォーレスト
■アルバム名:Toxicity
■アルバム名邦題:毒性
■動画リンク:「Forest」
アルバム名の「Toxicity」とは、日本語邦題の通り「毒性」という意味です。
確かに毒のある音楽です。
彼らの音楽は度数とクセが強い酒に似ているかもしれません。
その心は、中毒性が強いけれど、飲みすぎると悪酔いしそうになるということ。
この曲などは、酒を飲んでいなくても悪酔い寸前の心地良い気分にさせてくれます。
ちなみに彼らのアルバムは、どれも収録時間が短いです。
一番短いアルバムで36分、長いアルバムで44分ですから。
しかし聞き終わると、いつも満腹感があります。
強いお酒を大量に飲むことができないように、彼らのアルバムは短いぐらいでいいかもしれません。
6位「Vicinity Of Obscenity」(アルバム:Hypnotize)
■曲名:Vicinity Of Obscenity
■曲名邦題:ヴィスィニティー・オヴ・オブスィーニティー
■アルバム名:Hypnotize
■アルバム名邦題:ヒプノタイズ
■動画リンク:「Vicinity Of Obscenity」
彼らの音楽は少し変です。
変態的と言ってもいいかもしれません。
そうした部分がよく表れているのがこの曲。
彼らの音楽はヘヴィーなのに軽快、またシリアスから突然ウキウキとスキップするみたいな展開があったり、予測不可能です。
展開がコロコロ変わりますが、予想を外しまくる展開に快感すら覚えてきます。
逆様式美といえるかもしれません。
この曲ではバナナと連呼していますね。
ケヴィン・エアーズ(Kevin Ayers)並みの激烈なバナナ推しです。
彼らの音楽があきにくいのは、いつも変な部分を消化しきれないせいかもしれません。
7位「Boom!」(アルバム:Steal This Album!)
■曲名:Boom!
■曲名邦題:ブーム
■アルバム名:Steal This Album!
■アルバム名邦題:スティール・ディス・アルバム!
■動画リンク:「Boom!」
このアルバムには以下のような背景があります。
前年に『毒性』をレコーディングした際の未公開デモ曲がインターネット上に流出したため、制作。
こうした経緯もあってか、アルバム名が「Steal This Album!」つまり「このアルバムを盗め」となっています。
アルバム・ジャケットもCD-Rですし(笑)
つまりこのアルバムは「Toxicity」レコーディング時のボツ・テイク集なのですね。
その割にアルバムの質が高すぎるように思いますが。
8位「Violent Pornography」(アルバム:Mezmerize)
■曲名:Violent Pornography
■曲名邦題:ヴァイオレント・ポルノグラフィー
■アルバム名:Mezmerize
■アルバム名邦題:メズマライズ
■動画リンク:「Violent Pornography」
珍しくラップが入った曲です。
ヨーデルみたいな歌い方をしている箇所もありますね。
このバンドの中心人物は、以下の2人です。
サージ・タンキアン(Serj Tankian):ボーカル
ダロン・マラキアン(Daron Malakian):ギター
基本的にはサージがメインのボーカルですが、この頃からダロンも歌う機会が増えました。
個人的にはサージの多彩なボーカル・スタイルの方が好きです。
ダロンが歌うと、演奏がおろそかになる感じもしますし。
ただこの曲ではツイン・ボーカルがとても効果的です。
9位「Know」(アルバム:System of a Down)
■曲名:Know
■曲名邦題:ノウ
■アルバム名:System of a Down
■アルバム名邦題:システム・オブ・ア・ダウン
■動画リンク:「Know」
彼らのメロディは少し独特です。
それには彼らのルーツが深く関係しているかもしれません。
彼らはアメリカ出身のロック・バンドですが、ルーツはアルメニア系です。
アルメニアの位置をご存知ない方がいらっしゃるかもしれませんので、地図を載せておきましょう。
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:United_Armenia.png
アルメニアは黄色い部分で、トルコとイランに接しているようですね。
今回取り上げていませんが、彼らにはアルメニア民謡をそのまま引用したメロディアスな曲もあります。
私はそういう曲より、激しくヘヴィーな曲でこそ、独特な抑揚が映えるように感じます。
この曲では42秒からの歌は、少し中東っぽい感じがしますね。
歌の高音部のニューアンスが、妙に耳に残る曲です。
10位「Fuck the System」(アルバム:Steal This Album!)
■曲名:Fuck the System
■曲名邦題:ファック・ザ・システム
■アルバム名:Steal This Album!
■アルバム名邦題:スティール・ディス・アルバム!
■動画リンク:「Fuck the System」
このバンドはマキシマム ザ ホルモンに影響を与えたことで知られています。
しかしそれ以前にこのバンドを有名にしたのは、タモリかもしれません。
この曲は日本語に聞こえる箇所がある、空耳曲として知られています。
タモリの番組の動画を見つけました。
上の動画は短いですが、曲を通して聞くとそれっぽい箇所が他にもあります。
ためしに「Fuck the System」動画の1:32からを聞いてみてください。
私はこの曲を聞くと、いつも笑ってしまいます。
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