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ギャングウェイ(Gangway)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はギャングウェイのランキングを作成しました。

彼らはネオアコとエレポップ、どちらのジャンルでも高く評価されています。

また再結成してからも、すばらしいアルバムを発表しました。

1位「Mountain Song」(アルバム:Happy Ever After)

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■曲名:Mountain Song
■曲名邦題:マウンテン・ソング
■アルバム名:Happy Ever After(1992年)
■アルバム名邦題:ハッピー・エバー・アフター
■動画リンク:「Mountain Song」

彼らの代表曲です。

この曲は宮子和眞さんの「ギター・ポップ・ジャンボリー」にも収録されています。

AppleのCMに使われそうなエレポップ・サウンドが、とても心地よいですね。

彼らの最高傑作を聞かれたら、私はこのアルバムだと答えるでしょう。

他にも後で取り上げた「You And Yours」「Didn’t I Make You Laugh」そして「No Matter What」など、名曲がズラリとそろっています。

「Didn’t I Make You Laugh」だけリンクを貼っておきましょう。

Gangway – Didn’t I Make You Laugh

彼らはソングライティング面に強味がありました。

彼らはアラン・ジャンセン(Allan Jensen)とヘンリク・ボーゲン(Henrik Balling)の2人を中心に結成されました。

メイン・ソングライターはヘンリクですが、ボーカルのアランも良いソングライターです。

 

2位「Once Bitten, Twice Shy」(アルバム:Sitting in the Park(Original Edition))

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■曲名:Once Bitten, Twice Shy
■曲名邦題:ワンス・ビトゥン・トゥワィス・シャイ
■アルバム名:Sitting in the Park(Original Edition)(1982年)
■アルバム名邦題:シッティング・イン・ザ・パーク(オリジナル・エディション)
■動画リンク:「Once Bitten, Twice Shy」

このCDは少し前に再発されました。

「Sitting in the Park」なら持っているが、上のジャケットとは違うという方がいらっしゃるかもしれません。

実は彼らには「Sitting in the Park」というアルバムが2枚あります。

1枚はこのセカンド・アルバム。

もう1枚は、初期2作の曲をエレポップ風にアレンジしたリメイク盤です。

リメイクの方は「Sitting in the Park(Again!)」と表記される場合があります。

アーリー・バージョンの「Sitting in the Park」は、ネオアコっぽい音楽性が特徴でした。

ネオアコという音楽は感受性が強すぎるあまり、時にこじれがちな人に好まれる音楽かもしれません。

この曲で主人公は、交際相手が自分の下から去ってくれることを望んでいます。

それだけだったらかまいませんが、彼女の葬式に参列した夢を見たがそれは幸せな夢だったとは、少々言いすぎでないでしょうか。

他にも彼女は日曜日の午後のように僕を憂鬱させるなど、かなり言いたい放題です。

 

3位「My Girl And Me」(アルバム:Compendium)

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■曲名:My Girl And Me
■曲名邦題:マイ・ガール・アンド・ミー
■アルバム名:Compendium(1998年)
■動画リンク:「My Girl And Me」

彼らはデンマークのバンドです。

彼らは日本で一般的な知名度はありません。

英語圏でも人気があるとはいえない存在だと思われます。

ただ本国デンマークでは、かなり人気があるようですね。

本国で人気が出るきっかけとなったのが、この曲がヒットしたこと。

デンマークは、ドイツとスウェーデンの間に位置する北欧の国です。

北欧というとメタルが有名ですが、独特の哀愁が特徴の北欧ポップスでも知られています。

この曲のような感傷的な曲が受け入れられやすい土壌があるのかもしれません。

さてこのアルバムは、彼らのベスト盤です。

彼らの作品を入手しにくい時期が長く続きましたので、このコンピを重宝した人も多いのではないでしょうか。

ただ現在ではこのベスト盤でさえ廃盤のようですが。

 

4位「Yellow」(アルバム:The Twist)

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■曲名:Yellow
■曲名邦題:イエロー
■アルバム名:The Twist(1984年)
■アルバム名邦題:ツイスト
■動画リンク:「Yellow」

このアルバムは長い間廃盤でした。

私は紙ジャケで持っていますが、かなり高い値段で買った記憶があります。

このアルバムはネオアコ名盤として有名なので、高くても買わざるを得ませんでした。

当時はIrmgardz Recordsというインディ・レーベルからリリースされましたが、このレーベルは他にも良質なバンドを輩出しています。

ただインディーズ特有の限界もあって、他の国で入手しにくいという問題を抱えていました。

さてこの曲は、いかにもネオアコといった青くささが魅力です。

声が上ずりエモく歌い上げるところなどは、初期のフランク & ウォルターズ(Frank & Walters)にも通じるところがありますね。

またアルバム・ジャケットが印象的ですが、この絵は当時8歳だったアランの姪が描いたのだそうです。

 

5位「You and Yours」(アルバム:Happy Ever After)

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■曲名:You and Yours
■曲名邦題:ユー・アンド・ユアーズ
■アルバム名:Happy Ever After(1992年)
■アルバム名邦題:ハッピー・エバー・アフター
■動画リンク:「You and Yours」

彼らは良質な作品を連発しながら、フィジカルの流通面に問題を抱えていました。

しかし彼らは大手のBMG Recordsに移籍し、このアルバムではその問題が解消されました。

元々彼らは世界を舞台に活躍したいと望んでいたと思われます。

デンマークは人口が580万人にすぎず、音楽で生計を立てようとした場合、国内市場だけではマーケットが小さすぎます。

しかし彼らは世界的な成功を収めることができませんでした。

すばらしい音楽をリリースし続けたとは思いますが。

しかし良い作品を発表していれば、コアなファンは獲得できるものです。

実際日本では熱心なファンが着実に増えていました。

 

6位「Out On The Rebound From Love」(アルバム:Sitting in the Park(Again!))

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■曲名:Out On The Rebound From Love
■曲名邦題:アウト・オン・ザ・リバウンド・フロム・ラヴ
■アルバム名:Sitting in the Park(Again!)(1988年)
■アルバム名邦題:シッティング・イン・ザ・パーク(アゲイン)
■動画リンク:「Out On The Rebound From Love」

先程ご紹介したように、このアルバムはセカンド・アルバム「Sitting in the Park」とは別物のセルフカバー集です。

通常セルフ・リメイクは、良い出来にならないことが多いように感じます。

しかしこのアルバムについては、最高傑作だという人が少なくありません。

その立役者はデヴィッド・モーション(David Motion)です。

彼はストロベリー・スウィッチブレイド(Strawberry Switchblade)のプロデューサーとして知られる、エレポップ職人といえる人です。

ちなみにデヴィッド・モーションは、Home Serviceというテクノ・ポップのバンドのメンバーでした。

そのバンドの曲をご紹介しましょう。

Home Service – The New Age Elite Corps
 

7位「Don’t Ask Yourself」(アルバム:The Quiet Boy Ate the Whole Cake)

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■曲名:Don’t Ask Yourself
■アルバム名:The Quiet Boy Ate the Whole Cake(1991年)
■動画リンク:「Don’t Ask Yourself」

このアルバムでは、更にデヴィッド・モーションの手腕を冴えています。

曲は少し地味ですが、決してコテコテにならないさじ加減のアレンジがいい塩梅です。

この曲もトニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)にも似た、上品な美意識をうかがえるエレポップに仕上がりました。

さてこのアルバムには「The Quiet Edit+」という別バージョンの曲を収録したアルバムが存在します。

3000枚限定発売とのことで、後追いの私は入手できていません。

噂によると、すばらしい作品らしいですが。

少し前に初期2枚が再発されましたが、その勢いでこちらも再発してほしいです。

 

8位「Endings」(アルバム:Optimism)

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■曲名:Endings
■曲名邦題:エンディング
■アルバム名:Optimism(1994年)
■アルバム名邦題:オプティミズム ~北欧の楽天家
■動画リンク:「Endings」

彼らの音楽性は大まかにいうと初期はネオアコで、その後はエレポップにシフトしました。

その変化に対して、ネオアコ好きから不満の声が挙がることがあるようです。

私はそれほど気になりませんが。

元々ネオアコ周辺には、コーギス(The Korgis)のように、エレポップでもネオアコっぽい人たちもいましたし。

ただそんな私でも、このアルバムの変化には驚きました。

このアルバムでは従来に比べて、かなりリズムが強調されています。

最初に聞いた時はペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)が「ニューヨーク・シティ・ボーイ(New York City Boy)」を発表した時にも似た複雑な感情を覚えました。

繊細な味わいが失われたような気がして、正直少々残念に感じています。

ただ先入観なしで聞けば、この曲などは充分すばらしい出来だと思います。

 

9位「Come Back As A Dog」(アルバム:That’s Life)

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■曲名:Come Back As A Dog
■曲名邦題:カム・バック・アズ・ア・ドッグ
■アルバム名:That’s Life(1996年)
■アルバム名邦題:ザッツ・ライフ
■動画リンク:「Come Back As A Dog」

前作のようなリズム重視路線は1枚で終わり、このアルバムでは以前の作風に戻っています。

アルバムとしてはいささか地味ですが、相変わらず楽曲は高品質です。

ただこの曲は歌詞が問題かもしれません。

ある男性が女性にふられて逆ギレしています。

死んだら犬に生まれ変わって、お前を追いかけまわしてやる。

お前なんて本当は大したことないってことを、思い知らせてやると。

メンタルの状態が心配かもしれません。

前作まではこんなではありませんでした。

事実このアルバム前の3作は「幸せ三部作」とでも言えそうなアルバム名ばかりです。

・「The Quiet Boy Ate the Whole Cake」 →「少年はホールケーキを食べた」
・「Happy Ever After」 →「ずっと幸せ」
・「Optimism」 →「楽観主義」

そしてこの彼らのラストアルバムは、、、

・「That’s Life」 →「これが人生だ」
※1曲目が「Come Back As A Dog」 →「犬になって戻る」

闇落ち感が半端ありません。

アルバムジャケットを含めて、精神的に荒れている感じが伝わってこないでしょうか。

おそらく休息が必要だったと思われ、解散もやむを得ないと感じます。

 

10位「Colourful Combinations」(アルバム:Whatever It Is)

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■曲名:Colourful Combinations
■アルバム名:Whatever It Is(2019年)
■アルバム名邦題:ワットエバー・イット・イズ
■動画リンク:「Colourful Combinations」

2017年彼らは再結成をしました。

その2年後にリリースされたのがこのアルバムです。

なんと23年ぶりの新作でした。

普通はここまで間隔が開くと変化を感じますが、彼らの場合はそれほど変わっていません。

解散してからボーカルのアランはソロ・アルバムをリリースし、曲を書いていたヘンリクは、The Quiet Boyというバンドで活動していました。

ただ2人の相性の良さは、ここまで聞き進んだ方にはご理解いただけていると思います。

なにも別々に活動しなくてもいいと思わないでもありません。

通常名の知れたバンドの再結成後は、過去の縮小再生産みたいになるケースがままあります。

それでもファンとってはうれしいものですが。

しかしこの再結成アルバムは、過去の作品と比べても曲の水準は変わりません。

再結成の成功事例といえる良い作品だと思います。

 

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