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ギャングウェイ(Gangway)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はギャングウェイのランキングを作成しました。

彼らはネオアコとエレポップ、両ジャンルですばらしい曲を残しました。

再結成してからも、すばらしいアルバムを発表しています。

1位「Mountain Song」(アルバム:Happy Ever After)

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■曲名:Mountain Song
■曲名邦題:マウンテン・ソング
■アルバム名:Happy Ever After
■アルバム名邦題:ハッピー・エバー・アフター
■動画リンク:「Mountain Song」

彼らの代表曲です。

宮子和眞さんの「ギター・ポップ・ジャンボリー」にも収録されていますし。

AppleのCMに使われそうなエレポップ・サウンドが、とても心地よいですね。

彼らの最高傑作を聞かれたら、私はこのアルバムだと答えるでしょう。

他にも後で取り上げた「You And Yours」「Didn’t I Make You Laugh」そして「No Matter What」など、名曲ぞろいです。

彼らの最大の強みは、良い曲を書けること。

彼らはアラン・ジャンセン(Allan Jensen)とヘンリク・ボーゲン(Henrik Balling)の2人を中心に結成されました。

メイン・ソングライターはヘンリクですが、ボーカル担当のアランも才能のあるソングライターです。

 

2位「Once Bitten, Twice Shy」(アルバム:Sitting in the Park(Original Edition))

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■曲名:Once Bitten, Twice Shy
■曲名邦題:ワンス・ビトゥン・トゥワィス・シャイ
■アルバム名:Sitting in the Park(Original Edition)
■アルバム名邦題:シッティング・イン・ザ・パーク(オリジナル・エディション)
■動画リンク:「Once Bitten, Twice Shy」

このCDは少し前に再発されました。

「Sitting in the Park」ならもう持っているけれど、上のジャケットとは違うと思った方は、くれぐれもご注意ください。

彼らには「Sitting in the Park」という名前のアルバムが2枚あります。

1枚はこのセカンド・アルバム。

もう1枚は、初期2作からの曲をエレポップ仕立てにしたリメイク盤です。

リメイクの方は「Sitting in the Park(Again!)」と呼ばれる場合があります。

アーリー・バージョンの「Sitting in the Park」は、ネオアコっぽい音楽性が特徴でした。

ネオアコという音楽は感受性が強すぎる、こじれがちな人向けの音楽かもしれません。

この曲で主人公は、交際相手が自分の下から去ってくれることを望んでいます。

それだけだったらいいのですが、その人の葬式に参列した夢を見たが幸せな夢だったなどは、少し言いすぎでないでしょうか。

他にも彼女は日曜日の午後のように私を憂鬱させるなど、言いたい放題です。

 

3位「My Girl And Me」(アルバム:Compendium)

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■曲名:My Girl And Me
■曲名邦題:マイ・ガール・アンド・ミー
■アルバム名:Compendium
■動画リンク:「My Girl And Me」

彼らはデンマークのバンドです。

彼らは日本で一般的な知名度はありません。

英語圏でも、人気があるといえない存在だと思われます。

ただ本国デンマークでは、かなり人気がある存在とのこと。

本国で人気が出るきっかけとなったのが、この曲のヒットです。

デンマークは、ドイツとスウェーデンの間に位置する北欧国。

北欧というとメタルが有名ですが、北欧ポップスと呼ばれる独特の哀愁を持った曲でも知られています。

この曲のような感傷的な曲が、受け入れられやすい土壌があるかもしれません。

さてこのアルバムは、彼らのベスト盤です。

彼らのアルバムは入手しにくい時期が続きましたので、このコンピを重宝した人も多いのではないでしょうか。

ただ現在では、このベスト盤でさえ廃盤のようですが。

 

4位「Yellow」(アルバム:The Twist)

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■曲名:Yellow
■曲名邦題:イエロー
■アルバム名:The Twist
■アルバム名邦題:ツイスト
■動画リンク:「Yellow」

このアルバムは長いこと廃盤という状況が続きました。

私は紙ジャケで持っていますが、かなり高い値段で買った記憶があります。

このアルバムは、よくネオアコ名盤として紹介されていますね。

当時はIrmgardz Recordsというインディ・レーベルからリリースされましたが、このレーベルは他にも良質なバンドを輩出しています。

しかしインディーズゆえの限界もあって、他の国ではアルバムを入手しにくいという問題を抱えていました。

さてこの曲は、いかにもネオアコといった青くささが魅力です。

声が上ずりエモく歌い上げるところなどは、初期のフランク & ウォルターズ(Frank & Walters)にも通じる魅力がありますね。

またアルバム・ジャケットが印象的ですが、これは当時8歳だったアランの姪が描いたそうです。

 

5位「You and Yours」(アルバム:Happy Ever After)

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■曲名:You and Yours
■曲名邦題:ユー・アンド・ユアーズ
■アルバム名:Happy Ever After
■アルバム名邦題:ハッピー・エバー・アフター
■動画リンク:「You and Yours」

彼らは良質な作品を発表しながら、供給や流通面に問題を抱えていました。

しかし彼らは大手のBMG Recordsに移籍し、このアルバムではその問題が解消されました。

元々彼らは世界を舞台に活躍することを望んでいたはずです。

なぜならデンマークは人口が580万人にすぎず、音楽で生計を立てるとしたら、国内市場だけだとマーケットが小さすぎます。

しかし彼らは世界的な成功を収めることができませんでした。

すばらしいアルバムをリリースし続けたとは思いますが。

しかし良い作品を発表していれば、熱心なファンは獲得できるものです。

日本にも根強いファンがいます。

 

6位「Out On The Rebound From Love」(アルバム:Sitting in the Park(Again!))

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■曲名:Out On The Rebound From Love
■曲名邦題:アウト・オン・ザ・リバウンド・フロム・ラヴ
■アルバム名:Sitting in the Park(Again!)
■アルバム名邦題:シッティング・イン・ザ・パーク(アゲイン)
■動画リンク:「Out On The Rebound From Love」

先程ご紹介したように、このアルバムはネオアコの2枚目「Sitting in the Park」とは異なる、セルフカバー・アルバムです。

通常セルフ・リメイク作は良い出来にならないことが多いように思います。

しかしこのアルバムについては、最高傑作だと言う人が少なくありません。

その立役者はデヴィッド・モーション(David Motion)。

彼はストロベリー・スウィッチブレイド(Strawberry Switchblade)のプロデューサーとして知られており、エレポップの仕事人みたいな存在です。

ちなみにデヴィッド・モーションは、元々Home Serviceというテクノポップのバンドに所属していました。

そのバンドの曲をご紹介しましょう。

Home Service – The New Age Elite Corps
 

7位「Don’t Ask Yourself」(アルバム:The Quiet Boy Ate the Whole Cake)

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■曲名:Don’t Ask Yourself
■アルバム名:The Quiet Boy Ate the Whole Cake
■動画リンク:「Don’t Ask Yourself」

このアルバムからは、更にデヴィッド・モーションの手腕が冴えわたってきました。

曲は少し地味ですが、決してコテコテにならないさじ加減のアレンジがすばらしいです。

この曲も、トニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)にも似た美意識を感じるエレポップに仕上がりました。

さてこのアルバムには「The Quiet Edit+」という別バージョンの曲を収録したアルバムが存在します。

3000枚限定発売とのことで、後追いの私は入手できていません。

噂によると、すばらしい作品らしいです。

少し前に初期2枚が再発されましたが、その勢いでこちらも再発してほしいものです。

 

8位「Endings」(アルバム:Optimism)

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■曲名:Endings
■曲名邦題:エンディング
■アルバム名:Optimism
■アルバム名邦題:オプティミズム ~北欧の楽天家
■動画リンク:「Endings」

彼らは初期はネオアコで、その後エレポップに路線変更しました。

その変化に対して、ネオアコ好きから不満の声が挙がることがあるそうです。

私はそれほど気になりませんけどね。

元々ネオアコ周辺には、コーギス(The Korgis)のように、エレポップ寄りでもネオアコっぽい人たちもいましたし。

ただそんな私でも、このアルバムの変化には驚きました。

このアルバムではリズムが強調されています。

最初に聞いた時はペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys)が「ニューヨーク・シティ・ボーイ(New York City Boy)」を発表した時のような複雑な感想を持ちました。

繊細な味わいが失われたような気がして、少し残念に感じます。

ただ先入観なしで聞けば、充分すばらしい曲だと思いますが。

 

9位「Come Back As A Dog」(アルバム:That’s Life)

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■曲名:Come Back As A Dog
■曲名邦題:カム・バック・アズ・ア・ドッグ
■アルバム名:That’s Life
■アルバム名邦題:ザッツ・ライフ
■動画リンク:「Come Back As A Dog」

前作のようなリズム重視路線は1枚で終わり、このアルバムでは以前の作風に戻っています。

アルバムとしてはいささか地味ですが、相変わらず曲は高品質です。

さてこの曲は歌詞が問題かもしれません。

ある男性が女性にふられて逆ギレしています。

死んだら犬に生まれ変わって、お前を追いかけまわしてやる。

お前なんて本当は大したことないってことを、思い知らせてやると。

メンタルの状態が心配です。

前作まではこんな風ではありませんでした。

このアルバム前の3作は「幸せ三部作」とでもいえそうなアルバム名ばかりです。

・「The Quiet Boy Ate the Whole Cake」 →「少年はホールケーキを食べた」
・「Happy Ever After」 →「ずっと幸せ」
・「Optimism」 →「楽観主義」

そしてこの彼らのラストアルバムは、、、

・「That’s Life」 →「これが人生だ」
※1曲目が「Come Back As A Dog」 →「犬になって戻る」

闇落ち感が半端ありません。

アルバムジャケットを含めて、荒れている様子が伝わってこないでしょうか。

解散もやむを得ない感じがします。休息が必要だったかもしれません。

 

10位「Colourful Combinations」(アルバム:Whatever It Is)

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■曲名:Colourful Combinations
■アルバム名:Whatever It Is
■アルバム名邦題:ワットエバー・イット・イズ
■動画リンク:「Colourful Combinations」

2017年彼らは再結成をしました。

その2年後にリリースされたのが、このアルバムです。

なんと23年ぶりの新作となりました。

普通はここまで間隔が開くと変わったと感じるものですが、彼らはそれほど変化していません。

解散してからボーカルのアランはソロ・アルバムをリリースし、曲を書いていたヘンリクは、The Quiet Boyというバンドで活動していたようです。

ただ2人の相性の良さは、ここまで聞いた方にはご理解いただけたと思います。

なにも別々に活動しなくてもいいのではないかと思わないでもありません。

通常名の知れたバンドの再結成後は、過去の縮小再生産みたいになるケースが多いように思います。

それでもファンとっては、うれしいものですけどね。

しかしこの再結成盤は、曲の平均水準の高さにおいて過去の作品とほぼ変わりません。

再結成の成功事例といえる作品です。

 

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