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テレヴィジョン(Television)の名曲名盤10選【代表曲・隠れた名曲】

今回はテレヴィジョンのランキングを作成しました。

彼らは2本のギターの絡みが聞きもののニューヨーク・パンクを代表する存在です。

私が考える彼らの最高の曲をご紹介してみました。

 

1位「Marquee Moon」(アルバム:Marquee Moon)

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■曲名:Marquee Moon
■曲名邦題:マーキー・ムーン
■アルバム名:Marquee Moon
■アルバム名邦題:マーキー・ムーン
■動画リンク:「Marquee Moon」

この曲は10分を超えますが、1位はこの曲しか考えられません。

そもそも「Marquee Moon」とは、どういう意味なのでしょうか。

その疑問について、この機会に調べてみることにしました。

「marquee」とは「天幕」のこと。

サーカスとかテントの天井部分で、中には絵が描かれているものもあります。

つまりこの曲では「Marquee Moon」とは「天幕の月」という意味。

それは何を意味するのかと思い、歌詞を読んでみました。

ところが詩的な表現が多いせいか、私の英語力が未熟なためか、さっぱり意味がつかめません。

ただ冒頭の「僕は覚えている、闇を倍増する方法を」という歌詞は、かなり中二病心をくすぐると思いました。

彼らはこの世界を、物語の一幕のように見ているのでしょうか。

 

2位「See No Evil」(アルバム:Marquee Moon)

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■曲名:See No Evil
■曲名邦題:シー・ノー・イーヴル
■アルバム名:Marquee Moon
■アルバム名邦題:マーキー・ムーン
■動画リンク:「See No Evil」

このバンドはニューヨーク・パンクを代表する存在です。

よく比較される言葉に、ロンドン・パンクという言葉があります。

頭に付く都市の名前が違うだけですが、音楽的にはかなり異なります。

その違いに関して、ウィキペディアに良い説明がありましたので引用しておきましょう。

政治的・社会的反抗が生んだロンドン・パンクに比べ、ニューヨーク・パンクは音楽的反抗心・芸術的拘りが特徴といえる。

ニューヨーク・パンク ウィキペディア

ニューヨーク・パンクでは、ファッションや政治思想は必須ではありません。

このアルバム・ジャケットでも、ジャケットを羽織っているメンバーもいますし、トム・ヴァーレイン(Tom Verlaine)の服もなんだか地味です。

ただその分音楽へのこだわりは人一倍。

この曲に内包する攻撃性は、ロンドン・パンクに比肩します。

 

3位「Friction」(アルバム:Marquee Moon)

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■曲名:Friction
■曲名邦題:フリクション
■アルバム名:Marquee Moon
■アルバム名邦題:マーキー・ムーン
■動画リンク:「Friction」

彼らの魅力の一端は、神経質なところにあります。

ニューヨーク・パンクには他にもトーキング・ヘッズ(Talking Heads)など、神経症っぽいところが魅力のバンドがあります。

その神経質さは、リスナーの神経に直接作用しました。

アルバム・タイトル曲も神経を刺激するリフでしたが、彼らの魅力はリスナーの感覚を鋭敏にして、そこをピンポイントで刺激するところにあります。

ちなみに日本には、この曲と同名のフリクションというバンドがあります。

「Marquee Moon」は1977年に発売されたが、フリクションは翌年結成されています。

フリクションの曲を1曲ご紹介しておきましょう。

FRICTION – I CAN TELL

どちらのバンドもある種の感覚の鋭敏さが音楽のベースになっています。

その意味で「Friction」という「摩擦」を意味する言葉は、両バンドにふさわしい言葉だと思います。

 

4位「Glory」(アルバム:Adventure)

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■曲名:Glory
■曲名邦題:グローリー
■アルバム名:Adventure
■アルバム名邦題:アドヴェンチャー
■動画リンク:「Glory」

セカンド・アルバムの曲です。

セカンドはあまり高く評価されていませんが、一部のファンからはファースト以上に評価されているようですね。

私の立ち位置をはっきりさせておくと、私はファーストが最高傑作と思っています。

それはこの記事の順位を見ても明らかですが。。。

ただ私はセカンド・アルバムを軽視するつもりはありません。

さてこの曲は2枚目の冒頭を飾る曲。

セカンド・アルバムの魅力はテンションの高さに頼らず、より音楽的な等身大の魅力を訴求していところです。

この曲ではギターがよく歌っていますね。

 

5位「Days」(アルバム:Adventure)

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■曲名:Days
■曲名邦題:デイズ
■アルバム名:Adventure
■アルバム名邦題:アドヴェンチャー
■動画リンク:「Days」

セカンドは楽曲の出来が良いです。

特にこの曲は少し脱力したサビが良いですね。

ギターポップに近い作風かもしれません。

ただこのアルバムはファーストに比べて、即効性に欠けるきらいがあります。

1枚目のイメージのまま聞くと、うっかり駄作扱いしてしまう可能性があります。

それでなくてもファーストは中毒性が高く、呪術的魅力に満ち満ちていますし。

この穏やかな魅力は、テンションの高さを期待していると評価が難しいかもしれません。

「Adventure」つまり「冒険」というアルバム名にしては冒険していないのではないかという批判は理解しますが(笑)

この記事では、セカンドから4曲選びました。

私はファースト推しの立場ではありながら、セカンドの魅力もお伝えしたいと思っています。

 

6位「Venus」(アルバム:Marquee Moon)

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■曲名:Venus
■曲名邦題:ヴィーナス
■アルバム名:Marquee Moon
■アルバム名邦題:マーキー・ムーン
■動画リンク:「Venus」

このバンドはネオン・ボーイズ(The Neon Boys)を母体として結成されました。

ネオン・ボーイズには、リチャード・ヘル(Richard Hell)が在籍していました。

当時の音楽性は、リチャードヘルの影響が強めだったかもしれません。

その後演奏力に問題のあったリチャードヘルが脱退(解雇?)され、リチャード・ロイド(Richard Lloyd)を加えて結成されたのがテレヴィジョン。

ちなみにデビュー前のシングル「Little Johnny Jewel」は、ブライアン・イーノ(Brian Eno)がプロデュースしたと言われています。

ただ一部のメンバーは、ブライアン・イーノのプロデュースを否定していますが。

そうした紆余曲折の末、彼らはこの作品をリリースしました。

このランキングではA面の4曲をご紹介しましたが、B面も含めて奇跡的な傑作だと思います。

 

7位「The Dream’s Dream」(アルバム:Adventure)

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■曲名:The Dream’s Dream
■曲名邦題:ザ・ドリームズ・ドリーム
■アルバム名:Adventure
■アルバム名邦題:アドヴェンチャー
■動画リンク:「The Dream’s Dream」

彼らは芸術志向の強いバンドでした。

行く宛が定まらない陶然としたプレイは、ドアーズ(The Doors)に少し似ているかもしれません。

ちなみにリーダーのトム・ヴァーレインの芸名は、以下のような由来で名付けられました。

本名があまりに普通すぎるという理由で、フランスの詩人、ポール・ヴェルレーヌの綴りを英語読みした「ヴァーレイン」を名乗ることにした。

トム・ヴァーレイン ウィキペディア

ちなみに普通すぎる本名は、トーマス・ミラー(Thomas Miller)。

確かに普通な感じです(笑)

ちなみにトム・ヴァーレインはこの作品を発表した後、満月の夜にバンドを解散することを決心したのだとか。

彼は普通の人生では満足できない人でした。

同じく芸術志向の強かったパティ・スミス(Patti Smith)との出会いは、類が友を呼んだようなものです。

トム・ヴァーレインは、一時パティ・スミスと恋人関係にありました。

 

8位「Foxhole」(アルバム:Adventure)

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■曲名:Foxhole
■曲名邦題:フォックスホール
■アルバム名:Adventure
■アルバム名邦題:アドヴェンチャー
■動画リンク:「Foxhole」

トム・ヴァーレインとリチャード・ロイドは、どちらもすばらしいギタリストです。

彼らは似たタイプで、共にテクニックで勝負するプレイヤーではありませんでした。

あまり早弾きをしないタイプですが、その分印象的なフレーズでうならせるタイプでした。

彼らはシンプルなリフの反復が多いですが、それが活きるのはもう1本の効果的な絡みがあってこそです。

さてそんな中で私が注目したいのは、時々差し込まれる情念のアルペジオです。

この曲では1:11からをお聞きになってみてください。

私はこうした情念のギターを聞くと、ニール・ヤング(Neil Young)を思い出します。

Neil Young – Like a Hurricane

「Foxhole」では、3:47からのギターソロもすばらしいですね。

 

9位「1880 or So」(アルバム:Television)

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■曲名:1880 or So
■アルバム名:Television
■アルバム名邦題:テレヴィジョン
■動画リンク:「1880 or So」

彼らの音楽は、商業主義に傾いていたロックに対するアンチテーゼでした。

ニューヨーク・パンクの源流には、3つのバンドがあります。

ストゥージズ(The Stooges)、MC5、そしてヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground)。

この曲を聞くと、彼らがヴェルヴェッツの影響下にあることがうかがえます。

特にイントロのギターの感じは、後にルナ(Luna)などの後続バンドに引き継がれました。

さてこのアルバムは再結成にリリースされた3枚目です。

改めて聞き返したところ、以前から好きだった「1880 or So」以外に以下の曲も良いと思いました。

Television – No Glamour for Willi

 

10位「(I Can’t Get No)Satisfaction」(アルバム:Live at the Old Waldorf)

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■曲名:(I Can’t Get No)Satisfaction
■アルバム名:Live at the Old Waldorf
■アルバム名邦題:ライブ・アット・ジ・オールド・ウォルドルフ
■動画リンク:「(I Can’t Get No)Satisfaction」

ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のこのカバー曲をラストに持ってきた意味は、ファンの方ならご存じと思います。

彼らのライブでは、ラストでこの曲をプレイするのが恒例でした。

ライブ・アルバムでは「ザ・ブロウ・アップ(The Blow Up)」が知られています。

しかしここではより音が良いライブ盤のバージョンでご紹介しました。

通常パンクを聞く時、私は音が悪くてもそれほど気になりません。

もちろん音が良い方がいいですが。

しかしこのバンドに関しては、良い音で聞くべきかもしれません。

というのは彼らの魅力は、ギターの音の心地良さが重要だと思うからです。

Tom Verlaine – Kingdom Come

トム・ヴァーレインは楽曲の魅力を超えて、ギターの演奏でうならせてくれる人でした。

 

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