今回はBiSHのランキングを作成しました。
彼女たちは楽器を演奏しないでロックを歌う異色の存在です。
出発地点では企画色が強かったといえるでしょう。
楽器を演奏しないアイドルがやる音楽が、本物のロックのはずはない。
そう思う方にこそ聞いていただきたい音楽です。
なお動画はアルバムバージョンと違っている場合がありますので、予めご了承ください。
- 1 1位「stereo future」(アルバム:BiSH THE BEST)
- 2 2位「BiSH-星が瞬く夜に」(アルバム:FAKE METAL JACKET)
- 3 3位「本当本気」(アルバム:KiLLER BiSH)
- 4 4位「プロミスザスター」(アルバム:THE GUERRiLLA BiSH)
- 5 5位「My distinction」(アルバム:KiLLER BiSH)
- 6 6位「TOMORROW」(アルバム:LETTERS)
- 7 7位「I am me.」(アルバム:CARROTS and STiCKS)
- 8 8位「STACKiNG」(アルバム:GOiNG TO DESTRUCTiON)
- 9 9位「Nothing.」(アルバム:GiANT KiLLERS)
- 10 10位「オーケストラ」(アルバム:KiLLER BiSH)
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1位「stereo future」(アルバム:BiSH THE BEST)
■曲名:stereo future
■アルバム名:BiSH THE BEST
■動画リンク:「stereo future」
初めて聞く方に向けて、彼女たちについてを少し説明しておきましょう。
彼女たちはアイドルですが「楽器を持たないパンクバンド」と呼ばれています
ただパンクの曲もありますが、ラウド・ロックだったり、ハードなJPOPみたいな曲もありますが。
土台はロック全般といえるかもしれません。
この曲は2018年12月5日にリリースされましたが、当時彼女たちの人気は急速に高まりつつありました。
12月22日 – 「BRiNG iCiNG SHiT HORSE TOUR FiNAL”THE NUDE”」を、千葉県の幕張メッセ9・10・11ホールにて開催。自己最高を更新する1万7000人を動員した[58]。
12月30日 – 第60回輝く!日本レコード大賞にて新人賞を受賞[59]。「PAiNT it BLACK」を披露した。最優秀新人賞受賞には至らなかったものの、「BiSH」がTwitterのトレンドで日本一位、世界二位を記録した[60]。
彼女たちを理解する上で、重要なキーワードは「狂おしい」かもしれません。
その熱い情熱を武器に、彼女たちは鮮やかに駆け上がっていきました。
2位「BiSH-星が瞬く夜に」(アルバム:FAKE METAL JACKET)
■曲名:BiSH-星が瞬く夜に
■アルバム名:FAKE METAL JACKET
■動画リンク:「BiSH-星が瞬く夜に」
初期を代表する曲です。
ただ改めてディスコグラフィを見てみると、この曲はシングルカットされていないのですね。
おそらく当時はインディーズ「SUB TRAX」の所属だったためだと思われます。
ただバンド名を冠していることから、この曲が特別な曲だと分かります。
もう1曲彼女たちの代表曲なのに、シングルカットされていない有名曲がありますので、リンクを貼っておきましょう。
「BiSH-星が瞬く夜に」のMVを見ると、かなりの低予算でつくられたことが分かります。
彼女たちは芸人のようなポーズを取ったり、泥だらけになって奮闘しています。
身体を張って泥くさくはい上がるのがBish流といえるかもしれません。
3位「本当本気」(アルバム:KiLLER BiSH)
■曲名:本当本気
■アルバム名:KiLLER BiSH
■動画リンク:「本当本気」
※音量が小さいので、少しボリュームを上げてお聞きください
彼女たちはこのアルバムでメジャーデビューしました。
レーベルはavex trax。
インディーズ時代、彼女たちは過激アイドル路線で売り出されていました。
ちなみに彼女たちのグループ名は以下のような由来です。
BiSHは、「Brand-new idol SHiT」(新生クソアイドル)の略。ファンのことを「清掃員」(クソを掃除する者)と呼ぶ。
メジャー・デビューしても彼女たちはヌルくなりませんでした。
この曲の歌詞を引用しておきましょう。
白昼夢で終わらない
嗤うんじゃねえ
この歌詞を書いたのはメンバーの1人、アユニ・D。
彼女たちのガンチンコぶりが伝わってくる曲です。
4位「プロミスザスター」(アルバム:THE GUERRiLLA BiSH)
■曲名:プロミスザスター
■アルバム名:THE GUERRiLLA BiSH
■動画リンク:「プロミスザスター」
彼女たちの売れ方は少し変わっています。
作品発売後、発売の週の翌週以降も販売数を伸ばす傾向にあり、また発売翌年以降の旧作品の販売枚数も多くなっているが、これは近年のアイドルグループにはあまり見られない傾向である[16]。
あくまで一般論ですが、ロングセラーは実力派特有のチャート・アクションです。
もちろん彼女たちのがんばりもあるでしょうが、楽曲自体の魅力も見過ごせません。
彼女たちの曲のほとんどを書きプロデュースしているのは、松隈ケンタ。
Buzz72+としてプロ・デビューした経歴を持った人物です。
このバンドは彼が書いた曲を、彼女たちが精一杯表現することで成立していました。
このアルバムからもう1曲ご紹介しておきましょう。
後はバックを担当するSCRAMBLESの演奏も、チャートの動きがアイドルらしからぬ要因だと思います。
5位「My distinction」(アルバム:KiLLER BiSH)
■曲名:My distinction
■アルバム名:KiLLER BiSH
■動画リンク:「My distinction」
もし私が彼女たちの最高傑作を聞かれたら、このアルバムを推します。
この記事で唯一3曲選びましたが「DEADMAN」「きててよかったというのなら」など、他にも名曲ぞろい。
今回の選曲は私の好みを強く反映しています。
そのためベスト盤的な選曲とは異なります。
この曲も有名曲、ヒット曲ではなく、だたのアルバム収録曲ですし。
さてここで彼女たちを語る上で欠かせない人物をご紹介しましょう。
BiSHの生みの親で、その後も運営面で多大な貢献をした渡辺淳之介です。
彼は24時間ライブやゲリラ・ライブなど、過激な企画で彼女たちを売り出しました。
メンバーはテレビ番組で、無理やりやらされて大変などと発言をしていますが、それらの発言もネタだったのだとか。
実際インタビューでメンバーは、渡辺氏との強い繋がりを感じている旨発言しています。
6位「TOMORROW」(アルバム:LETTERS)
■曲名:TOMORROW
■アルバム名:LETTERS
■動画リンク:「TOMORROW」
このアルバムはミニ・アルバムです。
ただ彼女たちの音楽はかなり濃いので、30分に満たなくても満腹感があります。
その濃さは、彼女たちの気合いに由来しているかもしれません。
彼女たちはロックなのに、楽器を演奏しません。
それについて否定的に受け取る人もいることでしょう。
しかし楽器を持たない負い目が、彼女たちの反骨心をつちかったのかもしれません。
私は楽器の演奏で大勢の人をうならせることを簡単だとは言いません。
しかし特に売れていない頃彼女たちが浴びたであろう冷ややかな視線を跳ね返すのは、とても大変だったのではないかと推察します。
その後ド根性娘たちは楽器を持たないまま、その辺のロックバンドの多くをごぼう抜きしていきました。
7位「I am me.」(アルバム:CARROTS and STiCKS)
■曲名:I am me.
■アルバム名:CARROTS and STiCKS
■動画リンク:「I am me.」
彼女たちについては、BABYMETALとコンセプトが似ていると考える方がいらっしゃるかもしれません。
確かに先に結成されたのがBABYMETALなので、BiSHはコンセプト面で影響を受けているかもしれません。
音楽面ではBABYMETALがヘヴィ・メタルなのに対して、BiSHはより幅広いロックを土台にしている違いがあります。
またBiSHは振付をアイナ・ジ・エンドが担当しています。
BABYMETALもメンバーが歌詞に書いた曲がありますが、BiSHはほとんどの歌詞をメンバーが手掛けています。
その意味で、BiSHはクリエイティヴにメンバーが関与している比率が高いといえます。
ただその分BABYMETALは個の力、特にSU-METALの歌が半端ないですが。
どちらもアイドルという枠を超えて、純粋に音楽が魅力的です。
8位「STACKiNG」(アルバム:GOiNG TO DESTRUCTiON)
■曲名:STACKiNG
■アルバム名:GOiNG TO DESTRUCTiON
■動画リンク:「STACKiNG」
この作品はベスト盤を除くと、彼女たちのラスト・アルバムです。
このアルバムは3作連続アルバムチャート1位を獲得しました。
彼女たちの解散理由はメンバーの不仲ではないようです。
BiSHが1番良い時に、1番かっこいいって思う時に解散することを決めていたので、それが見えてきたなって思った時にみんなで解散を決めました
インタビューを合わせて読むと、彼女たちは相当大変な日々を送ってきたようですね。
アイナ・ジ・エンド:BiSHは今までの人生の中で、私にとって一番命を削れる日々だったなと思います。失敗はたくさんしてきたけど、後悔は何もない、っていうのが正直な気持ちです。このまま突っ走って、悔いのない6月29日を迎えたいです。(中略)
モモコグミカンパニー:今までずっと駆け抜けてきたんです。明日も昨日も考えず、目の前のことだけをやってきた。(中略)
リンリン:おばあちゃんになってもBiSHで激しいライブをするのは現実的に無理だと感じていたので。いつか来るな、とは思っていたんです。
大変だったのですね。お疲れ様でした。
9位「Nothing.」(アルバム:GiANT KiLLERS)
■曲名:Nothing.
■アルバム名:GiANT KiLLERS
■動画リンク:「Nothing.」
彼女たちは元々BiSというアイドルグループが母体です。
しかしBiSは大成功とまではいかず、解散することになりました。
その頃の曲をご紹介します。
しかしその後渡辺淳之介の鶴の一声で、BiSHとして再出発することになりました。
ちなみにメンバーの1人、アイナはこんなことを語っています。
アイナ:個人的な話をすれば、BiSHになる前、自分で焼いたCDを手売りして、路上でやっても誰も止まってくれないしチラシを配ってやっと40人を集めるのが精いっぱい。そういう日々だった
ちなみに昔アイナはこんなことを言っていました。
この動画を見ると、アイナは大観衆の前で歌い踊っています。
メンバーはライブの後、渡辺淳之介に抱きついて泣いています。
彼女たちが成功した根底には、ハングリー精神があったかもしれません。
もちろんがんばったから良い音楽になるわけではありません。
しかし全力を尽くしたからこそ生まれる音楽があるのも確か。
この後彼女たちが進む先には、NHK紅白歌合戦出場、そして東京ドームの解散コンサートがありました。
10位「オーケストラ」(アルバム:KiLLER BiSH)
■曲名:オーケストラ
■アルバム名:KiLLER BiSH
■動画リンク:「オーケストラ」
自分語りで申し訳ありませんが、私は自分に対してがむしゃらであることを強いてきました
自分が冷静な状態にあったとしたら、それは単に情熱の欠乏にすぎません。
私は「下手の考え休むに似たり」ということわざが好きです。
私はがむしゃらに音楽を聞き、そうして得た知見を用いて、今度はがむしゃらにブログを書いています。
自分に関しては無我夢中でやった方が、うまくいくことが多いと感じています。
そんな私にとって彼女たちの泥くさいスタイルは、とても共感できるものでした。
彼女たちのやり方はシンプルです。
むき出しの魂を全力でぶつけて、それによって突き抜けていく。
その結果彼女たちは、その他大勢の中途半端なかわいい、洗練、知性、センス、その他諸々を圧倒し凌駕しました。
彼女たちはアイドルとしてはいささか暑苦しい存在かもしれません。
しかしその熱さは私には心地良く感じられました。
この曲はお別れをテーマにした曲なので、あえてラストに配置しました。
これからも語り継がれる曲だと思います。
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