今回はフーバスタンクのランキングを作成しました。
彼らはヘヴィロックの中でも、比較的聞きやすいバンドです。
しかしコアなヘヴィロック・ファンを納得させる名曲も、数多く残しています。
特に最初の2曲を聞いたことがない方は、だまされたと思って聞いてみてください。
自信を持っておすすめいたします。
- 1 1位「The Reason」(アルバム:The Reason)
- 2 2位「Out of Control」(アルバム:The Reason)
- 3 3位「No Win Situation」(アルバム:Fight or Flight)
- 4 4位「So Close, So Far」(アルバム:For(N)ever)
- 5 5位「Born to Lead」(アルバム:Every Man for Himself)
- 6 6位「Just One」(アルバム:The Reason)
- 7 7位「Crawling in the Dark」(アルバム:Hoobastank)
- 8 8位「All About You」(アルバム:For(N)ever)
- 9 9位「Incomplete」(アルバム:Fight or Flight)
- 10 10位「The Letter」(アルバム:For(N)ever)
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1位「The Reason」(アルバム:The Reason)
■曲名:The Reason
■曲名邦題:ザ・リーズン
■アルバム名:The Reason
■アルバム名邦題:ザ・リーズン
■動画リンク:「The Reason」
ロックバンドのランキングでバラードを1位にするのは少し気が引けますが、この曲については仕方ありません。
映画『亡国のイージス』のテーマ曲に使われたので、ご存じの方も多いことでしょう。
この曲の主人公は、変わりたいと願っているようです。
彼はある女性を傷つけてしまい、激しく後悔していますが、それをきっかけに変わろうとしています。
僕は変わろうと思う
その理由を与えてくれたのは君だ
そういう心の内を切々と歌っています。
この曲は世界中でヒットして、一躍彼らの知名度が高まりました。
2004年にリリースしたアルバムからのシングルカット「The Reason」は、フーバスタンクのこれまでのシングルの中で最もヒット。Billboard Hot 100で最高2位、Modern Rock Tracksでは最高1位を記録。
2004年、アルバム『ザ・リーズン』が第47回グラミー賞の最優秀ロック・アルバム部門にノミネートされる。
2003年にリリースされた曲ですが、今でも時々耳にすることがあります。
おそらくこれからも語り継がれていく曲ではないでしょうか。
2位「Out of Control」(アルバム:The Reason)
■曲名:Out of Control
■曲名邦題:アウト・オブ・コントロール
■アルバム名:The Reason
■アルバム名邦題:ザ・リーズン
■動画リンク:「Out of Control」
このバンドは1994年に結成され、2001年にデビューしていますから、意外と下積みが長いバンドです。
メジャー・デビュー前の彼らは、スカやファンク寄りの音楽をやっていました。
1998年自主制作で発表された「They Sure Don’t Make Basketball Shorts Like They Used To」を聞くと、本格的にスカをやっている曲があって驚きます。
サックスが目立っているせいか、今のイメージとはかけ離れているかもしれません。
この曲にはその頃の名残が残っています。
イントロのキレの良いスカのリズムが心地良いですが、その後のヘヴィロック的な展開が秀逸です。
いやあ本当にかっこいい。
ちなみにこの曲には、ロストプロフェッツ(Lostprophets)のイアン・ワトキンス(Ian Watkins)とジェイミー・オリバー(Jaimie Oliver)が、バックボーカルとして参加しています。
3位「No Win Situation」(アルバム:Fight or Flight)
■曲名:No Win Situation
■曲名邦題:ノー・ウィン・シチュエイション
■アルバム名:Fight or Flight
■アルバム名邦題:ファイト・オア・フライト
■動画リンク:「No Win Situation」
NHKがMLB中継を放送する時に流していた曲だそうです。
確かにアルバム名「Fight or Flight」は「戦うか逃げるか」という意味ですし、「No Win Situation」とは「勝ち目のない状況」です。
さぞかし戦闘意欲を高めてくれる曲ではないかと思い、歌詞をチェックしてみました。
すると主人公の男性は相手の女性に対して、君には勝てないよとお手上げな様子でした。
そういうい曲だったのですね。
窮地から挽回するような気合を入れてくれると思いきや、当てが外れました。
ちなみにバンド名「Hoobastank」についても、名前の由来を調べてみました。
私の知らない単語でしたが「tank」は「戦車」という意味ですから、かっこいい言葉に違いないと。
しかし「Hoobastank」は「靴フェチ」という意味の言葉を、1字スペルを変えたものなのだとか。
「靴フェチ」か、、、、よく分かりませんが。
まあすばらしいバンドだと思いますので、ある意味勇ましいことにしておきましょうか。
4位「So Close, So Far」(アルバム:For(N)ever)
■曲名:So Close, So Far
■曲名邦題:ソー・クロース、ソー・ファー
■アルバム名:For(N)ever
■アルバム名邦題:フォーネヴァー
■動画リンク:「So Close, So Far」
彼らは「The Reason」以降,バラードが良いバンドという評価を得ました。
それ以降のアルバムでは、必ずバラード曲を入れています。
ただその評価は間違いはありません。
どのバラードも聞きごたえがありますから。
私が「The Reason」の次に好きなバラードが、この曲です。
「The Reason」と同じくパワー・バラード系の曲ですが、よりエモーショナルな歌唱がすばらしいですね。
このバンドの魅力は、ボーカルのダグラス・ロブ(Doug Robb)によるところが大きいと思います。
彼はこのバンドのリーダー格で、スコットランド系アメリカ人の父親と日本人の母親との間に生まれたハーフです。
一時は兵庫県明石市の小学校にも通っていたのだとか。
ヘヴィロックのバンドは、名ボーカリストぞろいです。
リンキン・パーク(Linkin Park)のチェスター・ベニントン(Chester Bennington)、インキュバス(Incubus)のブランドン・ボイド(Brandon Boyd)あたりと並んで、歌でねじ伏せてくれる人だと思います。
5位「Born to Lead」(アルバム:Every Man for Himself)
■曲名:Born to Lead
■曲名邦題:ボーン・トゥ・リード
■アルバム名:Every Man for Himself
■アルバム名邦題:エヴリ・マン・フォー・ヒムセルフ
■動画リンク:「Born to Lead」
傑作といわれるアルバムの次作は、難しいものです。
前作「The Reason」がすばらしすぎたせいか、このアルバムはリリース時不評でした。
アルバム・ジャケットがイマイチだったせいでしょうか。
ただ今聞き返すとそう悪くはありません。
特におすすめしたいのが、この曲。
イントロのギターが禍々しい雰囲気を高めています。
このバンドのサウンド面の要は、ギターのダン・エストリン(Dan Estrin)です。
バンドが結成された経緯を、ウィキペディアから引用しておきましょう。
1994年にロサンゼルス郊外のアグーラ・ヒルズにて、ボーカリストのダグラス・ロブとギタリストのダン・エストリンがバンド・バトルを通じて知り合う[4]。
ライバル・バンドの中心人物同士が組んで、最強のバンドになったパターンみたいですね。
この曲を聞くと、ダグラスとダンの組み合わせが最強であることがよく分かります。
6位「Just One」(アルバム:The Reason)
■曲名:Just One
■曲名邦題:ジャスト・ワン
■アルバム名:The Reason
■アルバム名邦題:ザ・リーズン
■動画リンク:「Just One」
このアルバムは傑作すぎて、今回3曲に制限することにしました。
そうでもしないと、あと2曲は選ぶことになると思います。
こういう曲がまだありますから、これらの曲を気に入ったら、ぜひアルバム単位でチェックしてみてください。
特に最初の5曲は、鳥肌ものの曲が並んでいます。
この曲はイントロからクリス・ヘッス(Chris Hesse)のドラムがすばらしいですね。
今回このバンドをご紹介するにあたり、改めて彼らの魅力について考えてみました。
彼らは他のヘヴィロックのバンドに比べて、奇抜な個性を打ち出すタイプではありません。
ファッションを見ても、それほど奇をてらったところがありませんが、それは音楽についても同じです。
むしろ普通な部分をアピールしているようにさえ感じます。
だからこそヘヴィロックのバンドの中でも、多くの人に受け入れられやすいところがあります。
また他のバンドはターンテーブルを入れているところも多いですが、彼らはオーソドクスなロックバンドのフォーマットに留まっています。
しかしそれで物足りない感じはしません。
正面から質で勝負している純度の高いロックバンドだと思います。
7位「Crawling in the Dark」(アルバム:Hoobastank)
■曲名:Crawling in the Dark
■曲名邦題:クローリング・イン・ザ・ダーク
■アルバム名:Hoobastank
■アルバム名邦題:フーバスタンク
■動画リンク:「Crawling in the Dark」
イントロのギターがいいですね。
ダンのギターは時々こういう小技を織り交ぜてきますが、本当にセンスの良いギタリストだと思います。
その後ヘヴィロックな展開になりますが、1:44からの鋼のギターがまたすばらしいですね。
この曲は自分の進むべき道を探し求めるために、暗闇の中でもはいつくばってやるぜという内容の曲です。
このアルバムは、メジャーデビュー・アルバムです。
確かにデビュー前の彼らは、必死に道を模索していました。
自主制作の前アルバムとこの作品の間は3年開いていますが、その間彼らは「Forward」というアルバムをつくりあげています。
しかしそのアルバムはお蔵入りとなり、それまで大きくフィーチャーされていたサックス担当者がバンドを去りました。
おそらくその時が、このバンドの転機だったと思われます。
バンドの方向性が固まるまで時間がかかったようですが、ヘヴィロックの導入という最適解にたどりついたようですね。
このファースト・アルバムでは他にも「リメンバー・ミー(Remember Me)」「ランニング・アウェイ(Running Away)」「ピーシズ(Pieces)」など、すばらしい曲がそろっています。
8位「All About You」(アルバム:For(N)ever)
■曲名:All About You
■曲名邦題:オール・アバウト・ユー
■アルバム名:For(N)ever
■アルバム名邦題:フォーネヴァー
■動画リンク:「All About You」
彼らの最高傑作は「The Reason」だと言われていますが、私も異存はありません。
しかし次にどのアルバムが好きかは、好みが別れるところです。
私はこのアルバムを推します。
バラードに良い曲が多い一方で、活きの良いロック・ナンバーに魅力的な曲が多いように思います。
もう1曲迷った曲をご紹介しておきましょう。
この曲を聞いた時、そうだこれでいいんだと思いました。
ガンガンやってくれれば、それでいいと。
特にこの曲などは、ミドル級ヘヴィロックの雄として面目躍如といった曲ではないでしょうか。
9位「Incomplete」(アルバム:Fight or Flight)
■曲名:Incomplete
■曲名邦題:インコンプリート
■アルバム名:Fight or Flight
■アルバム名邦題:ファイト・オア・フライト
■動画リンク:「Incomplete」
このバンドの強味は、ソングライティング能力の高さです。
ヘヴィロックの中では、外的な音の刺激は重視していない方だと思います。
しかし良い曲があればそれだけで十分みたいなところがあって、彼らの場合、必ずしも激しいサウンドに頼る必要はありません。
実際このバンドには、メロディの良い曲が多いと思います。
この曲などは、メロコアにも通じるキャッチーな曲ではないでしょうか。
さて彼らはこのアルバムの次作「Push Pull」で、ソウルやファンク方向にシフトしました。
今回そのアルバムからはランクインしていませんので、この場を借りて1曲ご紹介しておきましょう。
少し驚きましたが、これもいい曲ですね。
衣となるサウンドは変わっても、曲の良さはいつも期待を裏切らないように思います。
10位「The Letter」(アルバム:For(N)ever)
■曲名:The Letter
■曲名邦題:手紙
■アルバム名:For(N)ever
■アルバム名邦題:フォーネヴァー
■動画リンク:「The Letter」
この曲はデュエット・ナンバーです。
相手はヴァネッサ・アモロッシ(Vanessa Amorosi)という、オーストラリアのシンガーです。
この曲は初めてのデュエット・ソングだと思いますが、かなりすばらしい仕上がりではないでしょうか。
このアルバムがリリースされた2009年は、彼らの転機となった年かもしれません。
まずベスト盤「ザ・グレイテスト・ヒッツ〜ど・う・い・た・し・ま・し・て(The Greatest Hits: Don’t Touch My Moustashe)」をリリースし、一旦活動を総括しました。
同年の2009年には、こんなこともやっています。
2009年10月、ハロウィンに向けてレイ・パーカー・ジュニアのヒット曲「ゴーストバスターズ」をカヴァーし、ミュージック・ビデオも制作された。
映像もご紹介しておきましょう。
最近は音楽性もをガラリと変わりましたが、それは守りに入っていない証拠だと思います。
アルバムの間隔が開き気味ですが、次にどんなことをしてくれるのか、これからも注目していきたいと思っています。
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